シークレットゲームPORTABLEについて思う

November 16 [Fri], 2012, 15:38
彼は後にメンシェヴィーキに投じ(一九〇三年)、欧州大戦に際しては極端な社会愛国主義者とさえなったが、そのソヴェート哲学・マルクス主義哲学の歴史に於ける功績は永久に没することが出来ない。だがその政治的見解の動揺が暗示しているように、彼の哲学は今から見れば決してまた今日の意味では充分にマルクス主義的ではなかった。と云うのは、プレハーノフはマッハ主義者に対する批判(之はレーニンと共同戦線を張ったものである)に於て、レーニンがすでに問題として取り上げたような認識論[#「認識論」に傍点]の問題を充分に解明していない。彼はカント主義者やヒューム主義者の認識論上の思想を、訂正する代りに簡単に否定して了っているのである。そこではだから弁証法の問題が充分に力を入れられなかったのは当然である(『マルクス主義の根本問題』・一九〇八年を見よ)。マルクス主義哲学を今日の形の唯物弁証法にまで深化したのはレーニンその人であった。
 人の知る通り弁証法をその普遍的な通用性にまで高めた人はヘーゲルであったが、之を唯物弁証法の正しい軌道に乗せたのはマルクスとエンゲルスとであった。併し之を更に政治的実践に沿うて活用し、従ってそれだけ又之を深化したのはレーニンである。レーニンは何よりも先に卓越した政治的実践家、革命家だと考えられているが、それに劣らず卓越した哲学者でもあったことを忘れてはならぬ。それはすでにその『唯物論と経験批判論』(一九〇九年)――之はボグダーノフ等党内のマッハ主義者を克服するための哲学的論争書であるが――によって一般的に承認されてはいたが、近頃ソヴェートで出版されているレーニンの『哲学ノート』によって、哲学者としてのレーニンの実質的な価値が遺憾なく認められるようになった(『レーニンの哲学的遺産』を見よ)。
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