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北朝鮮の体制崩壊論が再浮上 / 2010年04月04日(日)
 【ソウル】北朝鮮の独裁体制は弱体化しているもようで、専門家の間では体制崩壊の可能性が再び議論されるようになっている。

 金正日労働党総書記は失脚するとの予想を裏切って、貧困と飢餓、さらに海外との衝突の中を16年間にわたり生き延びてきた。しかしここに来て、金正日体制が維持されるかどうか新たな疑問が生まれている。一つは金氏の健康問題だ。また飢餓は深刻化し、圧政も厳しさを増している。

 これを受け、北朝鮮問題の専門家を中心に体制崩壊の可能性が高まっているとの見方が出ている。

 在韓米軍のウォルター・シャープ司令官はこのほど米議会の公聴会で、「北は中央集権経済が破滅状態となっている。産業セクターは荒廃し、農業基盤は十分でなく、軍人も国民も栄養失調に見舞われている。そうしたなかで核開発計画を進めている」と指摘、「指導部の突然の交代があるかどうか予測できない状況だ」と述べた。ソウルの西江大学のキム・ヨンス教授(北朝鮮の政治問題専門)は、「北は崩壊の瀬戸際にある。それは、金正日が病気で、食料不足に陥っていて、通貨改革も失敗したからだけでなく、政府が機能不全となっているからだ」と語る。

 紛争地域に関する報告を発表しているブリュッセルに本部を置く国際危機グループ(ICG)のソウル事務所のアナリスト、ダニエル・ピンクストン氏は、各方面から金体制への圧力が掛かっていると指摘、「指導部が急に分裂する可能性はまったくあり得ないわけではない」と話す。

 金正日氏2008年8月に心臓発作に襲われたもようで、その後北の体制は弱体化が目立っている。政府は昨年12月に、民間市場への規制を強化するとともに、新通貨を発行して旧通貨との交換に制限を設けた。個人の貯蓄をなくしてしまうのが狙いだった。

 しかし、政府が民間市場で供給されていた食料など必需品の提供を肩代わりしなかったため、厳寒の中で食料不足を招いてしまった。人々は反旗を翻し、政府は市場規制を撤廃せざるをえなくなった。キム教授は「北の現体制は通貨改革で国民への支配の回復を図ろうとしたが、支配できないことを露呈しただけで終わった」と述べる。

記者: Evan Ramstad

【4月2日10時49分配信 ウォール・ストリート・ジャーナル
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100402-00000303-wsj-int

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