新日本プロレスの春の祭典、ニュージャパンカップ(NJC)の開幕戦となる3.14東京・後楽園ホール大会を2日後に控えた12日、東京・新日本プロレス事務所で前々日会見が開かれた。NJCは3.14後楽園(1回戦)、3.20愛知(2回戦)、3.22尼崎(準決勝・決勝)の3日間にかけて争われるトーナメント戦。優勝者には賞金500万円と、4月4日後楽園ホールでのIWGPヘビー級王座戦への挑戦権が与えられる。
この日の会見には、今年のトーナメント参戦選手15名のうち9選手が出席。スランプに陥っている前年度覇者の後藤洋央紀は、もう後がない悲壮感を漂わせつつも、NJC連覇を機に再び上昇する意気込みを語った。
「前年度の覇者と言われること自体、今のオレからすれば恥ずかしいことです」
崖っぷち――そうも自らを表現した後藤の表情に、余裕はなかった。08年G1クライマックスに続き、昨年のNJCを制して夏・春の祭典を連覇。ところが、その勢いを生かせず5月のIWGP王座戦でベルト初奪取に失敗すると、続く夏のG1クライマックスで前年覇者ながら屈辱の予選落ち。また、プロレスリング・ノアの杉浦貴、ZERO1の田中将斗ら外敵にまでこっぴどくやられ、今年に入っても1月4日東京ドーム大会で杉浦に、2月14日両国国技館大会では田中にハードコアマッチでともに完敗。まさにスランプ真っ只中だ。
「オレが上がってくるなんて予想している人は、誰もいないんじゃないでしょうか。今のオレはそれくらいの結果しか残していないですから」
自虐的に現在の惨状を語る後藤だが、もちろん弱気になっているわけではない。そうは言いつつも、反骨の芽は着々と育っている。
「でも、オレは優勝への道を目指しているんで。誰もオレが優勝するなんて思ってなくていいですよ。オレには優勝への道が見えているんで」
幸い、昨年優勝の特典から1回戦をパスでき、3.20愛知大会の2回戦からのシード出場となる。他14選手より準備期間が長く取れ、「今のこの状態を理解した上で、愛知までに不安要素を取り除いて本番を迎えたい」と、後藤もしっかり活用する考え。また、スランプだからこそ応援し、支えてくれるファンのためにも「はい上がった自分を見せたい」と力を込める。
そして、何も“はい上がる”だけではない。後藤が見る視線の先は、さらにもっと上。すなわちIWGP王座戴冠だ。
「今のオレの状況は、NJCを優勝しただけでは取り戻せない。そういうところまで来ている。もちろん、その“先”まで考えています」
宣言どおり、このNJCを再浮上のきっかけとするのか、逆にもっと下まで突き落とされることになるのか。後藤の逆襲劇の結末はどっちに転ぶ?
■新日本プロレス「NEW JAPAN CUP 2010〜The Perfect Generalist〜」開幕戦
3月14日(日)東京・新日本プロレス 開始18:30
<第8試合 NEW JAPAN CUP 1回戦 時間無制限1本勝負>
棚橋弘至(2年ぶり4度目の出場/NJC2005、2008優勝者)
ストロングマン(初出場)
<第7試合 NEW JAPAN CUP 1回戦 時間無制限1本勝負>
中西 学(6年連続6度目の出場)
田中将斗(初出場)
<第6試合 NEW JAPAN CUP 1回戦 時間無制限1本勝負>
真壁刀義(5年連続5度目の出場)
石井智宏(5年連続5度目の出場)
<第5試合 6人タッグマッチ>
長州力、後藤洋央紀、獣神サンダー・ライガー
中邑真輔、飯塚高史、外道
<第4試合 NEW JAPAN CUP 1回戦 時間無制限1本勝負>
永田裕志(2年連続5度目の出場/NJC2007優勝者)
高橋裕次郎(初出場)
<第3試合 NEW JAPAN CUP 1回戦 時間無制限1本勝負>
井上 亘(2年連続2度目の出場)
ジャイアント・バーナード(5年連続5度目の出場)
<第2試合 NEW JAPAN CUP 1回戦 時間無制限1本勝負>
内藤哲也(初出場)
“ザ・マシンガン”カール・アンダーソン(3年連続3度目の出場)
<第1試合 NEW JAPAN CUP 1回戦 時間無制限1本勝負>
本間朋晃(4年連続4度目の出場)
矢野 通(5年連続5度目の出場)
【3月12日22時29分配信
スポーツナビhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100312-00000020-spnavi-fight