『日曜日の夕刊』読みました
2008.03.04 [Tue] 13:26

さすが!の一言に尽きます 数十ページでこんなに幸せな気分になれるなんて、やっぱさすが重松清って感じです 「今の(未来の)子供たちが実際にこんなことを考えているとしたら」将来子供ができたときのための一つのバイブルにしたいかも 「わかってないよ、お父さん」とは言われたくないんで… これ読んでちょっとでもいいなって思ったら、もう立派な重松清中毒者でしょう
 

『青い鳥』読みました
2008.03.04 [Tue] 13:23

「きよしこ」の大人版。 「きよしこ」に衝撃を受けた者として、 今回、吃音をプラスに取り扱っているのがうれしい。 「カッコウの卵」の評判がいいが、確かに秀逸であると思う。 ただ、評判がいいからといって、それだけを読むのでは、その良さが半減してしまう。 もちろん、「カッコウの卵」だけを読む人はいないだろうが、1ページ目からずーっと読んできて、最後に「カッコウの卵」があるからこそより大きな感動を読み手に巻き起こすのだろう。 当たり前の側に立つ人間として、わが子が今のところ順調に成長していることに感謝し、 今後も引き続き成長を続けてくれることを希求してやまない。 そして、もうあと数年でわが子も重松清という作家に目を向けるだろう。 そのとき、感想を述べ合うような親子関係でいたいものだと思う。 私のように40才も半ばを迎えようという年齢になると、いろんなしがらみが増えてくる。 大人だって日々悩み、傷ついている。 そんなわれわれ大人たちにとって、本書が村内先生となっている気がする。 本書を読むことによって「救われる」人が多いことだろう。
 

『ビタミンF』読みました
2008.03.04 [Tue] 13:19

30代後半から40代にさしかかった普通のサラリーマンであり父親。東京郊外の住宅街にあるマンションか小さな一戸建て住まい。妻がいて、思春期にさしかかる小学校高学年から中学生、高校生のこどもがひとりかふたり。職場では成功しているわけではないが地道な中間管理職として働き、自分の人生の枠組みが今の延長にあると決まりつつあるような感慨を持ち、「もう若くない」と自覚しているといった主人公たちの造形に限りない共感を覚えます。 「ナイフ」では著者は子どもの視点を忘れていないと感じましたが、本作ではこんな父親像を愛着をもって描き出しています。 家族がぶちあたる、子どものいじめや娘の異性交遊といった問題もまたどこにでも起こりそうな問題です。明確な解決がなされないのもまた現実の反映でしょうか・・・。 どの作品もどこかしら明るいのは、いろいろなことがあっても、解決されない問題があっても乗り越えていこうという声高ではないけれども、前向きのメッセージを感じることができるためでしょう。
 

『きみの友だち』読みました
2008.03.04 [Tue] 13:16

人間付き合いの息苦しさを最初に感じる年代、10代はもちろん、 一人では生きていけない人間誰しもが、読めば共感できる内容です。 小学校で働いているのですが、いつも「子どもって大変」と思います。 大人の世界も大変だけど、 『世界はその世界だけでない』と知っている分、逃げ道はある・・・。 心がひりひりするような子どもの世界を自然に書いてあると思いました。 「友だちってなに?」 もうすぐ50歳の私にも、しんしんと問いかけてくる、 静かだけど主張の感じられる作品でした。 最後の章は、なくてもいいような・・・。
 

『小学五年生』読みました
2008.03.04 [Tue] 13:13

17編の短編の主人公はすべて「小学5年生の男の子」。 急に女子を意識しはじめる男の子。 家族の死に直面する男の子。 転校で友達と離れ離れになってしまった男の子・・・。 それぞれが自分のこれまでの経験値ではいっぱいっぱいの思いを抱え、 経験を重ねながら成長していく姿を描きます。 そういえば、小学5年生くらいの時期って、 体の面でも心の面でも子供から大人への変化が最もよく感じられる年頃なのしれません。 この年頃の女の子は体が一気に大人の女性へと変わりつつあり、 それと並行して態度やしぐさも女っぽくなり、まさに男女の差が大きく出る時期です。 (あと一年もすれば男子は声変わりがはじまり、さほどの差はなくなるのだけれど) こんな時期って人生の中のほんの一瞬にすぎないのに、 ここにうまく焦点を当てるなんてさすが重松さんです! 重松さんでなければこんな温かいまなざしで少年たちを見つめることはできないでしょう。 懐かしさと、かけがえのない時間のまぶしさが愛おしい作品です。