そんな日常は打っ壊して 

April 26 [Thu], 2007, 17:44
こいつに会うとろくな事が無い
昨日、一昨日、一昨昨日
今日、明日、明後日、明々後日
こいつに会った日はろくな事が無い


「柚木さん一緒に帰りましょうよ」

声をかけられた。耳障りな声だね。
眉間に皺が寄るのが自分でもわかる。ああここはまだ学校だというのに。
油断してはダメだよ。今はまだ柚木様だ。

「加地くん、お誘いは嬉しいのだけれど僕は車で来ているんだ」
「え?柚木さん車通学なんですか?へえ知らなかったや」

ふふ、僕も昔は車通学だったんですよ。一切興味の無い情報をGET。
(GET まさか俺が口にするなんて思わなかったな)そもそも俺が車通いなのは
有名な話しじゃないか?いや自分の知名度を自慢しているんじゃないよ。

「という事だから残念なのだけれど一緒には帰れないな」
「柚木さんが歩いて帰ればいいじゃないですか」

それか僕を乗せてくれる、とか!どちらにせよ僕は最高だ。
まあ柚木様に何て事を仰ってるのかしら 身の程知らずね 普通科はやはりダメですね
普段は鬱陶しいだけの親衛隊だったが、今この瞬間なら花を後ろに背負って
満面の笑みを浮かべてやってもいいかもしれない。もう少し大きな声で言ってくれてもいいな。
なんて思ったのは初めてだ。
こいつは何を言い出すんだか。俺を困らせてそんなに楽しい?
普段俺は困らす側だからな…日野、苛めるのを少し控えてやるよ。
下校時間な事もあってか結構な人が居る所でいくら何でも無碍な扱いは出来ない。
例え俺がしたくとも。かといってこいつを車に乗せる事はもちろん出来ない。
ほら、僕は常日頃から皆に平等でいなければならないからね。スマイル。

「…すみません、今日は歩いて帰るので、少し遅れると祖母に伝えてくれますか?」
「しかし今日は大事な用があるのでは」
「その時間までには戻ります」
「承知しました」

見慣れている車が遠ざかる。音も無く。ブロロロロ!とか轟音を響かせて去ってみせろ!
行き場の無い苛々をぶつけてみる。虚しいだけだな。らしくも無い事をさせてくれた
張本人は目を丸く見開いて今やもう点にしか見えない車を見ている。間抜け面。
さて騒ぎになる前に退散させてもらうか。

「加地くん、お望み通り一緒に帰ろうか」
「まさか本当に一緒に帰ってくれるなんて思って無かったですよ!」
「ふふ、一度くらい徒歩で帰ってみるのもいいかなと思ってね」


DIVE!! 

April 25 [Wed], 2007, 23:05


「それ以上近付かないで下さい。一歩でも踏み込んだら大変な事になりますよ。僕はほんきなんです。遊びなんかじゃない、遊びじゃないですよ。いつも僕の事を冗談だとか遊びなんだと思っているようですけど、今日は違いますよ。それ凄く勘違いですよ。本当の本当です。携帯を開いて日付を確認して下さいよ。4月1日でも無いでしょう?ほら、本当だ。これで僕が本気だと言う事がわかったでしょう?あ、近付くなよ!近付かないでって言ったじゃないか。ダメですよ、それ以上。簡単なんですよ?凄く簡単に僕は今死ねる状況なんだ。死ぬにはとても適した場所なんですよ、屋上。柚木さん屋上すきですよね?その柚木さんがすきな屋上で僕しんでやりますよ。ほんきです。本気。だって一番すきな場所でしなれたらいくら柚木さんでも僕の事が頭を過ぎりますよね?いつもここへ来る度に僕の事を思い出すんだ。ふふ、嬉しいな。ダメじゃないですか、こんな嬉しい気持ちになっちゃ。これから死のうっていうのに。危ない危ない。柚木さんと話してるととても嬉しい気持ちになる。さみしい気持ちにもね。あなたはひどい人だ。ってそもそもどうしてあなたはここへ来たんですか?」

「お前が“これから死にます”というメールを寄こしたからだろ」





なんなんだこの状況は。火原といかに購買のカツサンドが素晴しいかを討論(というより一歩的にだが)していたら一通のメール。一番嫌な相手から嫌な内容のメール。最初はまたいつもの冗談かと思ったけど何やら只ならぬ予感がしたから自殺には定番の屋上へと足を赴いてみればコレだ。何なんだこいつ。何がしたいんだ?俺には到底理解出来ないね。死んでやる?死ぬ人間は普通「しにます」だなんて決意表明はせずに飛び降りたりするものだとばかり思ってたんだけど?偏見だったらしいね。





「僕はしんだら柚木さんの妹に生まれ変わるんだ。そしたらいつも傍にいられて、尚且つ嫌がられもしない。僕少し考えてみたんです。久しぶりの脳フル回転ですよ。まずどうやったら火原先輩みたいに柚木さんの隣にいられるか。性格を変えようと思った。思ったんです。あなたは火原先輩みたいな人がすきなのかなと思って。カツサンドとか凄く食べてみたし、苦手でも無い数学を苦手ぶってみたし、ついでに言うと前髪もワックスで上げてみました。日野さんからコンクールで火原先輩はいつも前髪上げてたって聞いたから。どうです?似合いますか?でも性格を変えるくらいなら僕そのものを変えてしまおうと思い直したんですよ。ピョンと飛び降りて生まれ変わって妹さんになった方が全然簡単じゃないですか?簡単なんだ。凄く。恋人同士が心中すると来世では双子に生まれ変わってしまうというのは知っていたのであなたと心中する案は脳内から真っ先に消し去りました。双子じゃせっくすは出来ても子が生まれないじゃないですか。そんなの嫌ですもん。かなしすぎる。だから今僕は屋上から飛び降りようと思ってるんです。しぬんです。あなたの隣にいきたいが為に僕はしににゆくんですよ。」




とりあえず突っ込みたい箇所は山ほどあった。何故妹?何故火原?何故俺と心中の案があった?前髪すげー似合わないし、第一双子で子が出来ないなら妹に生まれ変わっても意味ないだろ。いやする気は無いけど。ああ、時間の無駄だ。火原とカツサンド討論をしていた方がまだ有意義だったかも知れないね。

音楽というより僕に祝福を 

April 25 [Wed], 2007, 19:10
朝7:05分 エントランス内にて

「加地くん、近い。近いよ。もう少し離れて、ね?」
「いやだな、全然近くないですよ。柚木さんってばコミュニケーション下手?」
「加地くん、僕はこれでもコミュニケーションは好きな方なんだよ。だからといって得意という訳ではないけどね。下手、でも無いと思いたいな。加地くん近い」
「だったらいいじゃないですか。こんなの可能圏ですよ。僕も友達とはいつもこの距離ですもん」

「とても仲が良いんだね。でも友人の距離にしては近くないかな?」

「ふふ、いやだな柚木さん。僕と柚木さんは友人じゃな(バキッ!!)
「おっと、滑ってしまったゴメンね。フルートが…ああ痛んで無いと良いけれど」


※顔面にフルート跡をつけたまま加地葵勉学に励む。後に保健室へと連行


昼12:13分 森の広場にて

「柚木さん、あーん」
「加地くん。それは加地くんのだよね?加地くんが食べて、ね?」
「遠慮しなくていいんですよ?あ、それとも照れてます?」
「照れる?僕がかい?それはちょっと違うなあ。僕は加地くんにお腹いっぱい食べて欲しいんだよ。それは加地くんの為に作られた加地くんのお弁当だろう?僕には勿体無くて」
「それが遠慮っていうんですよ。僕は気にしませんから、はいあーん」
「加地くん。加地くんが気にしなくとも周りの目というものがあるのをご存知かな?」
「ええ、知ってますよ。世間の目って意外と厳しいですよね」
「ふふ、君はそれを知っていてこういった行動を?」
「はは!何言っているんですか?これはごく自然の恋人同(グサッ!!)
「おや、加地くん。箸には気をつけないと、ふざけているとそうやって深く刺さってしまうよ?」


※咳き込んだ時に吐血した加地葵は友人に保健室(本日二回目)へと強制連行


放課後16:43分 個室練習室にて

「加地くん、君も練習かい?」
「ええ、まあそうですね。少しでも貴方に近付きたいので」
「僕に?それは光栄だな、加地くんの音は僕も尊敬する部分があるから」
「あれ?意味が違いますよ。近付きたいってこっちですよ」
「…っ、加地!」
「あ、やっと素に戻りましたね?もう本当強情なんですから。
おかげで僕今日一日に二回も保健室に行きましたよ」

「煩い。黙れ。学校でアレほど俺には近付くなと言っただろ?ちょ、近い」
「どうして恋人同士なのに近付いちゃいけないんですか?近くないですよ」
「恋人同士になった覚えが無い。虚言壁をいい加減改めたらどうだ?」
「またまた、…ねえ柚木さんしたい」
「このバカっ!!」
「柚木さん声デカイ。バレちゃいますよ?」
「っ、…いいか、ここは学校だ。そんな事が出来る訳無いだろ?その腐った脳でよく考えろ。思考を止めるな。脳をフル回転させてくれ、頼むから」
「あれ、勘違いしてませんか?そっちじゃなくてアッチですよ」
「は?」


※チュッチュッチュー ネズミの鳴き声らしき音が聴こえる(音楽の祝福を!)


「…こっちですよ。流石の僕も学校でせっくすはしませんよ。いつかしますけど」
「…出ていけっっっ!!!!」



練習室前の渡り廊下にて

「…一体どうしたんだ?」
「あ、月森。君も練習?」
「ああ…そういう君は何をしているんだ。先程の怒鳴り声は君か?」
「え、聞えちゃった?ふふ困ったな」
「?君じゃないのか?」
「いや僕だよ。ごめん、迷惑だったかな?」
「ああ、以後気をつけてくれ」
「OK、伝えとくよ」
「は?」






あなたが好き


という気持ち


をどうして


さなくては


いけない
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本にだって恋は出来るのよ
人は恋すると綺麗になると言うけれど
本に恋すると人は目を悪くしていくのよ
それすらも愛おしい
ここはKYが勢いと萌えのみで書き殴っている小説ブログです。男同士のいき過ぎたイチャイチャや下タネなど普通に出てきます。それらに嫌悪感を感じる方はそっこうお戻り下さい。ホップステップジャンプでお戻り下さい。とにかくお戻り下さい。不快感を与えてもKYは何もする事が出来ませんので、ご了承下さい。上記に当てはまらない方は暇つぶし程度にお楽しみ下さい。
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