裏SSS

生き方、と。(トドザン) / 2005年09月03日(土)
合理的で、計算高く。それは実に、上手な生き方だ。
だからオレは、言葉を要さない。

「ザンキさん…、好き、です。」

お前はなんて、不器用なんだ。単純で、バカみたいに遠回りするんだ。
そうっやって、簡単に言葉にしてしまうんだ。
距離を縮めてしまうんだ。形作ってしまうんだ。

なぁ?

「さ、…触っても、いい…ですか?」

愛しいったら、
ないじゃあないか…




「あぁ。」
 
   
Posted at 08:25 / 響鬼 / この記事のURL
ばか、ばか、ばか(酒×柴) / 2005年04月29日(金)
セックスの最中にテレビ見ないで、とか。
競馬と、俺と一緒にいるのと、どっちが楽しいの?とか。
毎日会いたい、とか。
手、繋いで歩きたい、とか。

もう言わないよ。

絵文字とかいっぱい使ったメールも送らないし。
電話だって毎日かけないし。
ペアリングだって強請らないし。
女遊びだってしてやる。

男はさ、
それくらいじゃなきゃ、駄目なんだろ?

でも…そんな事したら…
酒井君寂しくなるんだよ。絶対。

俺がいなきゃ、寂しいだろ?

なぁ…?





「馬鹿。泣くなよ…。」
「だって…。」
 
   
Posted at 16:04 / 牙吠■生 / この記事のURL
いつまでも待ってる(柴×谷) / 2005年04月29日(金)
「俺は、マサシの事抱けるよ。」

飲み干したのは、
酒とか、性とか、涙とか、いろいろ。
柴ちゃんはズルイよ、と少し、泣きそうになったから。

決定打をくれないなら、そんな事言うもんじゃあないよ。

柴ちゃんの好きな、変な音楽を聞きながら、
この人もこんなんだ、なんて腑に落ちる。

デタラメなのに、しっかりしてるから、だから、好きなんだ。
そんな矛盾が、かっこいいんだ。

「ねぇ、じゃあ、抱いてみてよ。」
「何それ、冗談?」

いつだって他力本願で、
そんなんがかっこいいなんてさ。
センスの無さが、また…

「…うん、冗談。」
「ははは、」





あーあ。
 
   
Posted at 15:59 / 55v■生 / この記事のURL
青春性活日誌(アスヒビ) / 2005年02月28日(月)
ヒビキさんに、会わないって決めたのに。
受験終わるまでは勉強に力入れるって決めたのに。
男らしくなるって、芯から強い男になるって決めたのに。

ヒビキさん、僕、我慢できないかも。
 
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Posted at 22:18 / 響鬼 / この記事のURL
東京(ミカあゆ) / 2005年02月27日(日)
忙しくてね、レンタルしてたビデオ返すの忘れちゃってさ、延滞料金払って。
もぉー、あたし延滞料金だけで五千円はあのお店に寄付してるかも。

0時20分、帰り道。
人通りの少ない路地で、あゆ美ちゃんが私の手を握った。
私は会話を続けようと思ったけど、彼女の震える手と、俯く横顔に、何も言葉が出なかった。

「嫌だな、夜。」
「…うん。」
「淋しい。」
「あたしも、淋しい。」
 
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Posted at 08:45 / 刑事■生 / この記事のURL
清く正しく美しく(酒×堀) / 2005年02月27日(日)
俺は白くなきゃいけないんだ。
何かを表現する為に、何かを吸収する為に。

「もうそろそろ、潮時ってやつですか?」
銜え煙草の酒井君が、俺の頭を撫でながら言う。
好きだった。
この手も、顔も、体も、全部。
「お前飽きてるだろ?」
違う。違うよ。
ホント、違うんだ。
「もういいよ。何も言うなって。」
 
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Posted at 08:43 / 牙吠■生 / この記事のURL
片方から見た。覗くより罪。(酒×堀) / 2005年02月25日(金)
タンスの角に足をぶつけ、爪が欠けちまった。
痛くて悶える俺を、遠くの方で息子が笑う。
嫁が帰ってきた。爪切りを渡され、それとなく、爪を伸ばしっ放しにしていた事を怒られた。

ホームドラマっつうやつか。
その中の主役、俺。
もしか、嫁がお前だったらって考えると、それはコメディになっちまう。
きっと、脚本なんか書いてるお前は、許してくれないだろ?



「酒井君?来週さぁ、映画、観に行かない?」

お前の事を思い出すと、決まって電話が鳴った。
それは偶然で良いのだが、俺は結構嬉しかった。

 
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Posted at 18:15 / 牙吠■生 / この記事のURL
この先に確かに、映像と、音と、ドラマがあった。(酒×堀) / 2005年02月25日(金)
「懐かしいなぁ。」
男はスタジオの中を見渡した。
随分と愛着のある床や壁の傷、一つ一つを、未だにはっきりと記憶している。
その男は、忙しいなどと言っていたくせに、「タケルも来るから」という呼びかけには尻尾を振ってやってきた。
現金なのは、あの頃から全く変っていない。まぁ、いいんだけど。
「タケル、少し遅れるってさ。」
「…何だよ、俺だって時間ないのに。」
嬉しそうな顔。俺には絶対してくれない。

まぁ、いいんだけど。

この場所を選んだのは、この男だ。
映画監督とやらは、こういうスタジオをすぐに貸し切れるらしい。
俺は何処でもよかったんだよ。堀江に会えれば、さ。
 
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Posted at 18:10 / 牙吠■生 / この記事のURL
昼ドラと怠惰、依存性に気付く。(酒×堀) / 2005年02月25日(金)
繁華街、歓楽街、行き着けの飲み屋、三軒隣を右に入って。あ、そこのラブホテル、入って下さい。
タクシーの運転手は、怪訝そうに俺達を見た。

「あのさ、…普通、中まで入れてもらうか?」
「そうしなきゃ逃げるだろ?お前は。」
部屋に入るなり、堀江が捲くし立てたので、とりあえず、備え付けのお茶を淹れた。
しかし、ラブホテルっつうのは、食う物、飲む物、全て不味いね。
「もうちょっとでいいからさ、自覚しようよ、自分の事。」
ベッドの淵に腰掛けた彼が、美味そうに、そのお茶を飲んだ。
昼ドラの顔だ。と、思わず見入る。
久しぶりにこの顔が独占できる。ブラウン管越しでなく、生身の彼に、触れてみた。
「…何?」
「いや…、温かいなぁ、と思って。」
「生きてるから。」
「あぁ、うん。」
頬に、口付けた。
目を閉じた彼の、唇を奪う。湯飲みを、サイドテーブルに置く。
堀江は、セックスを芸術だと言う。俺にはよく解らない。
ピカソの芸術性を認めるのは、芸術家だけ。
天才はいつだって、平凡な奴等にとって、そりゃあ価値も解らぬ逸材なのだ。
でも、いい。それで、いい。
お茶は不味い、だけど、堀江とするセックスは最高だ。俺は、それだけでいい。

 
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Posted at 18:02 / 牙吠■生 / この記事のURL
 
 
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