pp最初の例は、娘が母親に対してかけていた言葉でした

December 16 [Tue], 2014, 12:58

「お母さんは私のことを大事にしてくれたことなんて一度もない。最低の母親よ」とか「君は本当にわからずやだ!」とか、そんなひどい言葉をかけられたことはありませんか? そしてそういうとき、みなさんはどう対処しますか。

「そんなことないでしょ! 私はいつも一生懸命あなたに愛情を注いできたのに」
「何を言ってるの? わからずやなのはあなたの方よ!」

多くの人はこのように相手の言葉を否定して、自分の言い分をなんとか伝えようとします。しかし、相手が感情的になっていればいるほど、このあと、ひどい喧嘩になってしまうのではないでしょうか?

前回は、アイコさんが恋人に対して共感技法や質問技法を用いながら、注意深く相手の感情や考えについて共感していく様子をお伝えしました。

しかしアイコさんは、修正した対応について、まだ納得がいかないようでした。というのも、ユウスケさんの激しい批判の嵐に対して冷静ではいられないと感じているのに加え、どう対応すればひどい喧嘩にならずに済むのかがまだよくわからなかったからです。

そこで、今回は、こうしたひどい批判にどのように対処するとよいのかという『コミュニケーションの極意』をお伝えします。

さきほどの例に戻りましょう。

最初の例は、娘が母親に対してかけていた言葉でした。「お母さんは自分のことを大事にしてくれなかった」というのが娘の言い分です。

こうした言葉を娘からかけられて、冷静でいられる親などまずいないでしょう。母親はほぼ反射的に、娘に「自分は確かにあなたに愛情を注いでいた」などと伝えて、なんとか娘の気持ちを鎮めたいと思っています。

と同時に、自分の傷ついた心をなんとかおさめたい、とも思っています。「私は最低の母親などではなかった」と証明したいのです。

そのため、出てきたセリフが

母 「そんなことないでしょ! 私はいつも一生懸命あなたに愛情を注いできたのに」

でした。

しかしながら、このやりとりは多くの場合、さらなる喧嘩を生み出します。娘はさらにこう言い返すかもしれません。

娘 「おかあさんは、私の気持ちなんて全然わかってない」

読者のみなさまは母と娘、どちらに感情移入されていますか? 娘の言い分もわかりますか?

母親が「そんなことはない」と娘の言い分を否定したことから、このやりとりは激しさを増していきました。娘は、母親に「大事にしてくれたことなんて一度もない」と言うことを通して、自分のこれまで抱いてきた母親への気持ちについてわかってほしいのかもしれません。これまで自分がどんなにさみしく、辛かったのか。お母さんにわかってほしいし、怒りもぶつけたいのです。

しかし、母親に「そんなことはない」と全否定されることで、娘はシャッターを下ろされてしまったような、受け止めてもらえなかったような、そんな気持ちになります。

さらに皮肉なことに、母親が愛情を示そうとして言った「そんなことはない」というセリフが、またもや「自分の気持ちを大事に受け止めてもらえなかった」という経験になってしまい、娘の言う『攻撃的な批判』が真実になってしまったのです。

このように、相手の批判に対してさらなる批判で返そうとすると、残念ながら感情的な泥沼にはまってしまうようです。それはそれでいいのですが、少しでも精神的な負担を減らして相手とわかりあいたいというときには、もっとよい方法があります。

「いやな気分よ、さようなら」という本で日本でも大変有名なディビッド・D・バーンズ博士というアメリカの精神科医が、著書「人間関係の悩みさようなら」で、その方法を紹介しています。

「武装解除法」といいます。この方法はいたってシンプルです。

武装解除法の手順理不尽で不公平に聞こえる相手からの批判に対して、自己弁護に必死になったり、相手を攻撃したりすることをやめます。そのかわりに、相手の言葉の中に、少しでも真実はないかと探すようにします。真実について、プライドを捨てて認めます。


この方法を用いて、さきほどの例を解決してみましょう。母親は、娘さんからの批判の中に、何か真実はないかをみていくわけです。

娘 「お母さんは私のことを大事にしてくれたことなんて一度もない。最低の母親よ」


母 「母さんは、大事にしてこなかったんだね。最低の母親っていわれても仕方ない。あなたにどんなふうにうつってたのか教えてちょうだい。どんなふうに感じていたのか知りたい」(武装解除法)


娘 「そうよ。いつだってお母さんは、私にアドバイスすることはあっても、優しく慰めてくれることはなかったのよ」


母 「そうだったわね。あなたのいうとおり、あなたの求めていたのとは違う母親だったのね。ちゃんと優しく慰めてあげられなくてごめんなさい」(武装解除法)

ふたりのやりとりは、対立したものではなく、娘さんの過去からの鬱積した気持ちをほどいていく、貴重な親子のコミュニケーションになりました。

母親は自分の親としてのプライドを傷つけられました。プライドだけでなく、娘からそんなふうに思われていたというショックもありました。しかし、それらをいったんおいて、相手の主張に耳を傾けています。ここが、この方法の最も効果的で、しかし一番難しいところです。

私たちは、批判されると、とっさに自己防衛的になったり、批判でやり返したりして、自分を守るという本能が働きます。ましてや、相手が家族や恋人といった近しい間柄なら、なおさら感情的になってしまいます。

しかし、この方法を練習していくことで、他人からの批判に対して、感情的になりすぎずにやりとりができるようになります。結果、相手と有意義な話し合いができて、関係を良好に保つことができるのです。

批判に対して自己防衛的になったり、批判で返したりしようとすると、私たちの体は戦闘態勢に入ります。そうすると、私たちは相手とのコミュニケーションよりも防衛に夢中になってしまい、相手への思いやりを忘れてしまいます。その結果、相手はより傷つき、批判を強めてしまうのです。

反対に、思い切ってプライドを捨て、相手の言っていることの中にほんのわずかでもある真実をそのまま受け入れることで、私たちは、心を戦闘態勢ではなく、ニュートラルな状態に保つことができるようになります。戦うよりも、よっぽど心穏やかに自分の一部を受け入れることができるようになるのです。

さて、このテクニックを使ってアイコさんはどのように恋人と対話するのでしょうか。次回へ続きます。

双効バイアグラ
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