明日

June 13 [Wed], 2012, 18:47
「どうしやうツて。かうなつたらお前の心一ツだよ。お前、もと通りになれと言はれたら、なる気か。」
「なる気なら心配しやしないわ。なれツて言つたツて、もう、あなた。知つてるぢやないの。わたしの身体
からだ
、先月からたゞぢやないもの。」
「わかつてるよ。それならおれの方にも考があるんだ。ちやんと訳を話して断るからいゝ。」
「断つて、おとなしく承知してくれるか知ら。」
「承知しない訳にや行かないだらう。第一、お前とは子供ができてゐても、籍が入つてゐなかつたのだし、念の為田舎の家の方へも手紙を出したんだし、此方
こつち
ではそれ相応の事はしてゐたんだからな。此方
こつち
の言ふことを聞いてくれないと云ふわけには行くまいさ。」
 二人は貸間へかへる道々も、先夫の申出を退ける方法として、一日も早く佐藤の方へ千代子の籍を入れるやうに話しをしつゞけた。
 次の日、一日一夜、待ちかまへてゐたが其男は姿を見せなかつた。二日たち三日たちして、いつか一ト月あまりになつたが二度とその姿を見せなかつた。
 時候はすつかり変つた。露店のおでんやは汁粉やと共にそろ/\氷屋にかはり初めると、間もなく盂蘭盆
うらぼんmoscow airport taxi
が近づいてくる。
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