May 29 [Mon], 2017, 21:09
どこもかしこも石焼きばかり、秋が飽き飽きしている、秋の夕暮れです。
「はこね39号」に乗った照山さんは、空席に落ち葉を置きながら、その数を秋の夕暮れで数えました。
まき立つ山の秋の夕暮れ。
しぎ立つ澤の秋の夕暮れ。
浦の苫屋の秋の夕暮れ。
秋が秋秋できるように、照山さんは秋に言いました。
「さんせきですよ」
「照山さんは、わかわかしいですね」
と秋が秋っぽい笑顔を浮かべています。
「私の名前は紅葉(もみじ)です」
照山さんは秋に返します。
途中乗車のお客さんは、何故、落ち葉があるのだろうと不思議に思いましたが、落ち葉を名刺入れにしまうのでした。
落ち葉はオータム・フォール氏の名刺なのです。
秋はすっかり落ち葉になって、自身をうつす泉を覆ってみたり、幾重にも重なる落ち葉の上に、またはらはらと落ちています。
照山さんが夕日のあたる方を見ると、お母様の膝の上に、小さいあきを見つけたのでしょうか、男の子が乗っています。
あの男の子なら泉を覆っている落ち葉の上を歩いたり、山積する落ち葉の上を斗雲(きんとうん)のように乗れるのではないかと、照山さんは思います。
秋が最後の一葉を落とすと、落ち葉炊きのお芋に、北風がほっくほくです。




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