悔いはないと思っていても(IS) 

2005年09月06日(火) 2時42分


ギブアンドテイク(IS) 

2005年08月25日(木) 1時39分
全てを失くした。
あの時、あの瞬間、―― そう思った。

「……何用ですか、九曜」
「ったく、本当に失礼なヤツだなお前って。
 こっちはわざわざ面倒くさい審査受けて来てやってるっつーのに」

総一郎を失くしてからというもの、私は天界から出る事が無くなった。
下の世界に下りる事で、彼を思い出してしまうと思ったから。
それだけ、思い出すにはあまりに苦しくて、切なくて、愛おしい。

忘れたいとは思わない。だが、失くした場所の大きさが大きすぎたのだ。

「それはご苦労な事ですね」
「ふっ、そっけないな…コイツがどうなっても、いいのか?」

九曜が手にしているもの。それに気付いてハッとする。

総一郎の、魂。
何の企みか、九曜は彼の魂を喰らいもせずにその手に留めていた。
一体どうしてか…。考えても思い当たらない、のだが。

総一郎が(例え魂の姿であったとしても)まだ生きている。
その事実に安堵してしまう自分に、激しく嫌悪感を抱く。

「…………っく…」
「そうそう、そうやってしていれば何も悪いようにはしないさ…お前にも、コイツにもな」

手の中で遊ばせていた球体を仕舞うと、九曜は私の衣類を乱し始める。
九曜がわざわざこちらにまで出向いてする事なんて、一つしかない。

「気持ちよくしてやるよ、ヤツを忘れちまうくらいにな」


ぬくもり(IS) 

2005年08月25日(木) 1時20分
「……咲良」

「?はい、なんでしょう?」
「…ありがとう、私の傍にいてくれて」
「ふふっ…何ですかー急に改まっちゃったりしてー。
大体、僕は彼方さんのパートナーなんですから傍にいるのは当たり前じゃないですか!」

変な彼方さん、と洗濯物を綺麗に畳みながら微笑む君。
そんな君を僕はそっと後ろから抱きしめる。

「…彼方さん…?」

急な出来事に戸惑う様すら、愛しく思える。

「貴方は温かいですね…そして、とても心地よい…」
「んもー…今日の彼方さんは甘えんぼさんですねー…」

「暫く、このままでいさせて下さい…」
「……はい…」

このぬくもりを、けして失いたくない。
そう思った。


2005年09月
« 前の月  |  次の月 »
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
最新コメント
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:geranium324
読者になる
Yapme!一覧
読者になる