今まで、かなり長い間高校野球見てきましたが。
歴代の中でも、歳内くんが、一番好きな選手かもしれません。
前々から、自分に厳しく、精神力がすごい選手でしたが・・・。
今日は、鬼神のようでした。
甲子園で初戦見たときに、このちぐはぐな攻撃と、エラー多発の守備では、ベスト8までは進めないと感じました。
いくら投手がすごくても、甲子園で勝ち進むには、鉄壁の守備が絶対必要な条件です。それに加えて、大胆な攻撃も。
去年は、相手が強すぎた興南戦以外では、聖光学院の守備は本当に綺麗でした。
2年生だった歳内くんのピッチングだけでなく、とにかく守備が、見惚れるほどに綺麗でした。
それが今年は、震災と原発の影響で、選手たちの心理状態や練習量に多大な影響があったせいでしょうか。
とにかく、守備が不味すぎました。
あと、攻撃時のツキの無さも。
今日は好投手が相手なので、数少ないチャンスは絶対にものにしなければいけません。
1アウト満塁で、放っておいたら押し出しになるボール球を、スクイズ失敗。
四球になるボール球を避けたら、運悪く避けたバットに当たってファールに。
運の悪さもありますが、それだけではありません。作戦の失敗かもしれません。ちょっとした、微妙な技術の差かもしれません。
でも、こういうことが、高校野球では流れを相手に渡すきっかけになります。
その後の守備で、エラーを連発したのは、こういうことの、一連の流れです。
試合後のインタビューで、ケガのことも味方のエラーのことも切言い訳にせず、負けたのは自分のせいだと言い、応援してくれた人や福島の人に申し訳ないというコメントをした歳内くん。
全身全霊で投げ、ぐっとこらえて、マウンドに立ち、投げ続けた歳内くん。
「孤高のエース」という言葉は、あってはならない、こんなにも切ない言葉なんだと、今日痛いほど感じました。
歳内くんを見ていると、なぜ彼は、こんなにもたくさんのことを背負わないといけないんだろうと思います。
そしてそれ以上に、なぜこの若さで、こんなにも厳しい境地に至ることが出来るんだろうと思います。
敬愛している斎藤監督と一緒に、聖光学院で日本一になりたいという、人一倍強い思いは、悲しくも叶いませんでしたが。
去年と今年の夏、甲子園で投げた歳内くんのマウンドを、私はずっと忘れません。