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- / 2005年06月12日(日)
午前5時ちょうどに携帯電話が鳴り出した。春樹は今日の為に携帯電話のアラームをセットしておいたのだが、それは全く意味を成さない事だと布団の中で感じていた。眠る事ができなかったのだ。
これから実行しなければいけない事を考えれば少しでも眠っておかなければならないのに。
 
   
Posted at 01:13/ この記事のURL
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- / 2005年06月12日(日)
まったく眠気がないにも関わらず春樹はなかなか布団から出られずにいた。迷っているのか・・・?しかし春樹には、やらないという選択肢はない。やるしかないのだ。やっとの思いで布団から出ると、気持ちを奮い立たせるために、冷水でごしごしと顔を洗った。
 
   
Posted at 10:09/ この記事のURL
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- / 2005年06月14日(火)
改めて計画を振り返っている間に、春樹はいつものジョギングコースを半分以上走り去り、
気づいたときには、東海道線の安倍川駅南口まで、足を運んでいた。タクシーや自分の車はどうしても足がつきやすい。この計画を実行するのに極力自分の痕跡を残すわけにはいかなかった。
 
   
Posted at 01:52/ この記事のURL
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- / 2005年06月14日(火)
春樹は切符を買い、自動改札を抜けて上りのホームに立った。まだ朝の5時台とうい事もあってか、ホームにいる人の数もまばらだ。煙草を吸おうと胸ポケットを探ったが、ホームは終日禁煙だという事に気付き諦めた。ほどなくして来た電車に春樹は乗り込んだ。席は空いていたが、入り口付近に立ち目を閉じた。失敗は許されない・・・。何度も計画について反芻する。
人に押され目を開けると、乗客の数もずいぶん増えていた。「次は、原駅〜、原駅〜」車中にアナウンスが流れた。春樹の緊張が一気に高まった。もう着いてしまう・・・。
流れてゆく窓の風景が少しずつゆっくりになって、原駅に到着した。静かな駅にはほとんど人はいない。とうとう着いてしまった・・・。
 
   
Posted at 22:17/ この記事のURL
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- / 2005年06月15日(水)
原駅から、春樹の会社まで3分。彼はドコモの携帯を右胸の内ポケットからとりだし、時報案内で、右腕につけていた時計を正確にあわせた。5時50分・・。この計画はある意味時間との戦いでもあった。この計画が無事に遂行されれば、間違いなく都会のオフィス街のこの駅周辺はサラリーマンの通勤者たちによって、埋め尽くされる。それまでにカタをつけなければ・・・。
春樹は駅構内のトイレに入り、事前に用意してあった清掃作業員の制服に着替えた。春樹の勤務先、住友NSビルは45階建てのオフィスビルになっていて、常に警備員が常勤している。社員はもちろんのことながら、清掃作業員でさえ、念入りなチェックをうけ、関係者以外は
必ず訪問先、用件、誰にアポイントをとったのかを確認させられる。
 
   
Posted at 00:31/ この記事のURL
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- / 2005年06月22日(水)
だが春樹は、人間の管理によって管理されたこのビルの盲点を見逃さなかった。朝の6時ちょうどに警備員の交代があり、控え室で待機している交代のものとの入れ替えがあることを調べ上げていた。春樹は高鳴る鼓動を抑えながら、正確に合わせた時計に目を落とした。
5時59分52秒・・・55秒・・・58秒・・・。
守衛室から二人の警備員が伸びをしながら眠たそうにあくびをして出てくる。
 
   
Posted at 20:27/ この記事のURL
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- / 2005年06月23日(木)
警備員達は日報を広げ簡単な申し送りをはじめた。
今だ。今しかない。警備員達はこちらに気づいていないようだ。
春樹は足音を立てぬようビル内に滑り込んだ。
ビルに入ってしまえばこっちのもんだとばかりに春樹は目的のフロアまで足をすすめた。
 
   
Posted at 21:22/ この記事のURL
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- / 2005年06月23日(木)
5階までの移動は裏出口の脇にある非常用階段を利用した。エレベーターには、防犯カメラがついていて、足がついてしまう可能性があったからだ。事務所内を覗くといつものように、春樹の上司である鈴木が伝票処理に追われて、パソコンと対峙していた。彼は夜早く帰り、朝早く出勤するという習慣が身についていた為、人気のない朝のオフィスビルの密閉された空間は春樹の計画を実行するには、うってつけの場所であった。またアリバイを作る上でも、彼がこの2時間後スーツを着て出勤するという予定に不自然な点はないと思ったからだ。へたに彼のマンションや移動の際での殺人は人目につく可能性が高いと思案した。彼はあらかじめかぶっていた帽子を目深にかぶり、1階の清掃用具入れにあった窓拭き用ブラシとバケツを持って、事務所のドアをノックした。
 
   
Posted at 23:09/ この記事のURL
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- / 2005年06月25日(土)
春樹がドアを開けると鈴木は一瞬だけ視線をこちらに向け「ああ、ご苦労さん」と一言言うと、また手元の伝票に視線を落とし今までの作業を続けた。作業員の姿をした春樹とは気づいていないようだ。春樹は鈴木の席まで無言で近寄った。
 
   
Posted at 20:50/ この記事のURL
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- / 2005年06月27日(月)
「後ろ失礼します。」
春樹は一言いって、鈴木の後ろの窓を端から拭き始めた。彼はいまだに清掃作業員が春樹であることに気づいていないようだ。よっぽど伝票が溜まっていたのだろう。
黙々とパソコンのキーを打ち続けている。
春樹はポケットに用意してあったスノーボードの盗難防止用のワイヤーロープをとりだし、
作業を続けている鈴木の背後にまわりこんだ。
 
   
Posted at 23:22/ この記事のURL
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