秋の懐刀

September 25 [Sun], 2016, 22:27



長雨の合間に現れた秋麗を、一時も無駄にしたくはないと洗濯機を酷使する。
午前中一杯、貯めてしまった汚れ物の始末に追われる。

物干しに掛かる衣類を見渡し、暫し爽快な気分に浸る。
午后は伸び放題の雑草の草刈りに精を出す。
つまり、一日家事及び普請などの雑務に追われ休日を謳歌せぬままに終えたのだった。

夕刻。
腰痛と全身疲労に悩まされ、まるで雑巾にでもなったような気分でスーパーへ。
総菜が少しだけ安い。
こんな日は甘えてしまえと自分に言い含める。
秋刀魚の竜田揚げが99円だった。
これをば一パック購入する。
あとは冷凍の鰤のアラを炊いて、切り昆布と竹輪でも煮れば十分であろう。

大根おろしに柚子の皮を擦ったものを混ぜ、秋刀魚の竜田揚げにのせる。
味付けはぽん酢と出汁である。
切り昆布の含め煮は十分で出来る粗菜であるので、斯様な日は重宝する。
また、安いので懐にも優しいのが嬉しい。
冷凍にしてあった鰤のアラは流水で解凍し、湯引きした後圧力鍋で炊く。
加圧後は放置で良いので、これも面倒がなくて宜しい。

貧乏暇なしと云うが、拙宅の事情はまことにそれで、もれずに暇がない。
なるべく丁寧に時間をかけて典座を執り行いたいが、出来ぬものは出来ぬ。
省くと云う一手も、この場合は悪手ではなく良策になり得るのだと自分を労り騙しながら生きることの甘さと辛さが染みる宵である。


















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百目鬼カノヱ/昭和五十年代生まれの蠍座。 瘋癲壮年 胃弱であるが、食道楽者。ただし清貧の身であるため日々、貧者の一灯を灯し続ける境涯である。
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