時代はサーカスの象にのって
November 17 [Tue], 2009, 20:19

リサイタルを終えて、一段落…どころか、ヒマ。
ヒマは良い事だ。ヒマが欲しかったのだ、この数ヶ月。
山に籠ってフンガフンガしようかなとか、
日本海に行ってヒュルリララしようかな、とか、
色々胸は高鳴っていたのだけれど、結局、どこも行けなかった。
その代わりと言ってはなんだが、ライブ観覧三昧の日々。
「ヤッさん同盟」のチエ嬢と一緒に「馬の骨」ライブ@クアトロ
「歌謡同盟」クニコティーク様と一緒に「由紀さおり」@フォーラム
バンマスの中山さんがサポートの「頭脳警察」@Doors 等々。
どれもそれぞれに素晴らしかった。
チエ嬢とウマホネ終演後、お店で「ヤっさんと目が合ったよね!」とはしゃぎ合う。
きっと思い込みだと思うが…ハートの瞳孔は開きっぱなしだった。
由紀さおりセンセーは現役バリバリ。
昔、安田祥子&由紀さおりの童謡コンサートを観に行ったことがある。
アタマからケツまで童謡のオンパレード。
もちろんそれも素晴らしかったが、
「最後にリクエストを受け付けます。何かございますか?」と、
会場に向かって質問したので、ここぞとばかりに友人と一緒に、
「トーキョー・バビロン!」「ルーム・ライト!」
と叫ぶも全く由紀センセーは聞く耳も持たず、
結局また童謡を唄っていた。(当たり前)
由紀さんは何年か前までは、あの頃の歌謡曲は唄いたくない…とおっしゃっていた。
何故か…というのは、ワタシは何となく分かっていたが、
先日のステージで、
「あの頃、ニューミュージックが流行し、
自ら作詞作曲をする彼らに、歌謡歌手は負い目を感じていました。」
と、自ら明かした。しかし、
「今では、自分に作ってもらった曲、他の人の曲、それを、
自分の体を通して伝えることが、私らしさなのだと思い直しました。」
と、これからの歌謡歌手としての新たな決意をなさっておられた。
ワタシにとっては何の疑問もないことなのに、
どうして本人は気付いてくれないのだろう?と思っていたが、
それはワタシが「歌謡曲」時代を俯瞰して見れているからだろう。
由紀さんにとっては、当時の歌謡歌手として、苦悩もあり、戦いもあったのだと思う。
あの、グンバツな歌唱力を持ってしか表せない、メロディの美しさ。
由紀さんだからこそ聴きたい歌がいっぱいある。
恋文、故郷、そして、トーキョー・バビロン…
トーキョー・バビロンは、ワタシもCDでカヴァーさせてもらっている。
随分と思い入れのあるこの歌を、由紀センセーの生声で聴けたときは、
顔から火が出る思いだった。嬉しさと恥ずかしさと…。
由紀センセーは今年で歌手生活40周年だったのだが、
頭脳警察も今年で40周年だった。
同じ時代の人でも、こんなに違うのか…。
でも、どちらもワタシは好きだ。
PANTAさん、TOSHIさん、カッコよかった。
「時代」という言葉を聞くと、胸が熱くなる。
戦うも、流されるも、歩み寄るも、裏切られるも…、
結局ワタシたちは時代の風に吹かれている。

今夜のコラムは、狩人のピンポンで挟んでお送りしました。
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