ワールドカップ開催と世界情勢

June 12 [Thu], 2014, 10:17
いよいよ明日6月13日より、4年に一度のサッカーの祭典、
FIFA ワールドカップブラジル大会がスタートします。

日本代表もまずはグループリーグ突破を目指して、
6月15日のコートジボワール戦に 臨むことになります。
ところが、当のブラジルではWC開催に反対する反政府デモが頻発、
またスタジアム建造などがこの期に及んでもまだ遅れており、
開催が心配されています。

またリオデジャネイロで2016年のオリンピック夏季大会も開催が予定されており、
今回のWC開催同様、開催費用が膨れ上がっていることに対する懸念が大きくなっています。

最近は沈静化しているユーロ危機の火元となったギリシャ危機は、
2004年のオリンピック開催時の膨大な費用も原因と言われ、
ブラジルも厳しい状況が続きます。

世界に目を向けると、年初からのウクライナ危機は依然収拾のめどが立たず、
プーチン大統領率いるロシアとEU、米国間の対立は鋭くなるばかり。

アジアでは、中国とベトナムの南シナ海の領有権を巡る小競り合いが
緊張を高めており、 その中国でもウイグル問題を巡って
テロと弾圧がエスカレート、と地政学的に緊張感が増してきています。

タイでは昨年から続く反政府デモによる政治的混乱から、
ついに軍事クーデターが 勃発しています。

中国に関しては、経済成長の鈍化、不動産バブルの崩壊、
政治的弾圧に対する国民の反発をそらすために、
対外的に強硬な態度に出ざるを得ない状況が、さらに強くなっていると思われ、

ベトナムだけでなくフィリピン、日本、さらにその後ろに控える米国に対しても
軍事力、経済力を背景に政治的圧力を強めてきています。

米国の経済回復の力強さ、イエレン新議長によるFRBの経済運営に対する信頼、
金融引き締め時期がまだまだ先であるという期待感から、米
国をはじめとする世界の株価や為替市場では、比較的堅調な動きとなっていますが、
引き続き不安定要素が存在していることに注意すべきでしょう。

FRBによる利上げ懸念から一時は3%付近まで上昇(価格は下落)していた
米国長期金利(10年物米国債金利)は、2.5%まで下落、
さらなる価格上昇、 金利低下の傾向を見せています。

先ほど述べたFRBの量的緩和縮小の流れは変わっていないものの、
絶えず先走りを常とする市場はすでに織り込み済みと 認識しているようです。

5月も年初につけた高値から反落した株価、
ドル円相場は安値でのもみ合いが 続いています。

日経平均は14,000円台を一時割り込んだものの
何とか14,500円台まで戻していますが、200日移動平均線で頭を抑えられ、
重い動きに変化はありません。

ドル円相場も年初来安値である100円台後半まで、面合わせる場面を見せ
、何とか101円台まで戻してはいるものの、

やはり重要な下値抵抗線である200日移動平均線を何とか上回っている状況であり、
力強さはあまり見られません。

海外投資家からのアベノミクスに対する期待はほぼ剥げ落ちており、
黒田日銀に対する追加緩和策への期待感も薄れ、
安倍政権の第三の矢である、成長戦略に対しても、

お手並み拝見から尻すぼみ状態に変わりつつあるのは否めません。
海外投資家は、特に円売り日本株買いが投資のセットとなっているため、
両輪のどちらかでも不調であれば相場から降りてしまうリスクが常にあります。

ところで、ユーロ危機が起こった2011年以来の高値である、
対ドルでの1.40台超えを目指したユーロはECBの金融緩和懸念から反落し、
これまた200日移動平均線の走る1.36台まで下落しています。

ユーロ高を嫌うドラギ・マジックいまだ健在、といったところですが、
ユーロは対ポンド、対豪ドルなどでも弱含みとなっています。

対ポンドでは、200日移動平均線に完全に頭が抑えられる形で
0.80の大台の割り込みをうかがい、 対豪ドルでは1.42〜1.40付近までの下落をめざし、
いずれも主要通貨に対して下落傾向が続いています。

こうした動きを反映してユーロ円相場も3月初旬以来の140円割れから、
200日移動平均線の走る138円台前半割れを目指した動きとなっています。
もちろん、このレベルがサポートとなる可能性もあるのですが、
単に安くなったからと安易に押し目買いに出動すると、
サポートレベルを割り込んだ後の下落が大きくなるリスクも意識する必要があります。

対豪ドル、対ポンドなどで下落している最中は、ドル円、ポンド円、豪ドル円などが
下落する際のユーロ円の下落の幅はさらに大きくなり、
上昇する際にはユーロ円だけが取り残されて、思ったほど上昇しない、という状況になりやすく、
クロス円として一括りに相場を見てゆくと、痛い目にあいそうです。

ワールドカップは第一回大会から、ヨーロッパと南米が
ほぼ1回おきに優勝を分け合ってきましたが、
直近の2大会はいずれもヨーロッパ勢(スペイン、イタリア)が優勝しました。

南米のライバルであるアルゼンチンは、1978年アルゼンチン大会で開催国優勝を果たしていますが、
ブラジルはまだ開催国優勝の経験がありません。

日本代表の健闘を願うのは当然ですが、1998年のフランス大会でフランスが
優勝して以来の開催国優勝を是が非でも勝ち取りたいブラジル代表の戦いにも注目です。
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