アジアンタム(ワラビ科)

January 01 [Thu], 2009, 20:42
数多いシダのうち、最も優しい印象をもつのがアジアンタム。繊細な葉が微風にそよぐ様子がとても涼しげで、どちらかという夏向きのインドア・プランツとして親しまれています。アジアンタム属には二百種ほどがありますが、一番多く栽培されているのはラッディアヌムという種類。原産地はブラジルで、森林の下草として生育します。地上に出すのは葉だけで、地中に根茎を伸ばして広がっていきます。葉の枚数はたくさんあるように見えますが、これは一枚の葉が細かく分かれたもの。細かい葉は小葉と呼ばれています。小葉は扇型、葉全体のシルエットは鳥の羽毛状で、それが何枚も重なり合って美しく下垂します。 ラッディアヌムにはたくさんの園芸品種があり、葉が直立するフリッツ・ルーシー、小葉が非常に小さいミクロフィルム、淡い緑色で切れ込みの入った小葉をもつマタドールなどがよく栽培されています。アジアンタムの仲間は温帯から熱帯にかけて分布し、日本にもハコネソウなど八種が自生しています。このハコネソウの別名に「かっぺれ草」と「へんねれ草」があります。江戸時代に来日したオランダ人医師ケンペルが、ハコネソウを近縁種のホウライシダと間違えて、その学名カピルス・ヴェネリス(capillus-veneris)を日本人に教えました。それがカッペレ・ヘンネレスとなまって伝わり、奇妙な名前が生まれたのです。ちなみに、カピルス・ヴェネリスとはビーナスの髪という意味。黒くて細い葉柄と、きめ細かな小葉から連想したものでしょう。また、属名のアジアンタムは、「濡れない」を意味するギリシア語のアジアントス(adiantos)に由来します。その名の通り、霧吹きなどで葉に水をかけても、はじいてしまい濡れることはありません。
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