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2011.7.5(火)
でら名古屋!カフェマラソン(DCM) Vol.32
「本当に大切なもの」
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■□■□目次■□■□
[1]本日の内容
[2]本日の感想
[3]編集後記
[4]愛知写真館
[5]次回予定
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[1]本日の内容
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みなさん、こんばんは
7期の永井です。
ついに木・金休みが始まりました
まあ5日仕事して2日休みという生活は変わりませんが、やっぱり違和感がありますね。特にスーパーや飲食店に行くといつもとは違う時間の中で生活しているのだなという実感がわきます。9月までの3ヶ月間はこういった調子ですが、同窓会はお盆休みなので問題ないのが嬉しいです
全国のみなさん、同窓会で会えるのを楽しみにしています
でわでわ、つもる話は後にしてまずは今回の内容にいってみたいと思います。
A「まわれ歯車!」
ある日、ナッちゃんはヨシトミボ釦の工場で修理をしていた。
そこを通りかかった社長が、小娘が機械をいじっているのを見て小言を言ってはまた歩いて行った。
ナッちゃんを信頼していたそこの社員はナッちゃんに対して謝るとともに、さらに注文のお願いをしていた。
ところがある日。社長の部屋に社員が走ってくる。
「社長、なんであの機械を別の会社に注文したんですか?あれは既に阪本工作所にお願いしましたよ」
「あのな、商売で一番大切なことは何か分かるか?経済効率や!同じもんなら安いほうがいいに決まっとるやろ?」
心の中ではナッちゃんに悪いと思いつつも、社長には頭が上がらない社員であった。
さらに別の日、阪本工作所のナッちゃんは仕事の関係で久保鉄工に来ていた。そう、ヨシトミ釦の社長が勝手に注文先を変えた、その相手先のところである。最初は明るく話していたナッちゃんだったが、そこに自分の考えた機械があることにびっくりする。
「ちょっと、これどういうことやの??」
久保鉄工はナッちゃんとこよりも安い額で受注していた。ナッちゃんのところよりも大きな久保鉄工では多少の無理もきくのである。しかし、さらに安くしようと考えた久保鉄工では材料代を安くする代わりに耐久性も犠牲にしていた。自分の製品を真似するならまるっきり真似しなよと憤るナッちゃんであったが、そこへ久保鉄工の社長が来てナッちゃんに諭すように語った。
「ナッちゃんはまだ商売始めたばっかりだから分からんやろうけども、こういう機械は五年くらいで壊れるように作っておくもんなんやで。そうすれば五年ごとに確実に修理の注文が入るやろ」
「え!?」
父の背中だけを見て鉄工所の主となったナッちゃん。そんな彼女の頭の中にはお金のために手を抜いてものをつくることなど到底考えられないのである。しかし、そんなナッちゃんに追い討ちをかけるように久保鉄工の社長は言う。
「ナッちゃんも鉄工所つぶしたくないやろ?経営者ならちゃんと考えなあかんで」
自分の考えを曲げることはできないが、実際にお金の問題に関しては久保鉄工の社長に言い返す言葉は何もない。こんなことで鉄工所がやっていけるかと悩むナッちゃんであった。
そんなある日のこと。ヨシトミ釦の工場で、ドライバーを機械に落としたために歯車の歯が欠けてしまうという事故が起きた。修理を依頼された久保鉄工の見立てでは、歯車を交換するしかない。しかし、予備の歯車がない。そのため歯車を鋳物から作り直さなくてはならなくなり、修理には1ヶ月ほどかかるということであった。
しかし、ヨシトミ釦では、その機械から作られる製品を今日中に発送するという契約があった。ここで1ヶ月も機械が止まってしまっては契約が守れないし、しいては会社の倒産にもつながるかもしれないという危機的状況であった。
状況からすぐに機械が直らないのは明らかであり、社長の頭にも父さんの二文字が浮かんでくる。そんな時、あるところから以前にも同じような事故が起きたが、もの1時間程で修理できたということ。そして、誰よりもそれをやってのけたのがナッちゃんの父親であるということが判明した。
すぐにナッちゃんのところにヨシトミ釦の社員が駆けつけ、ナッちゃんを連れて行く。行きがけの車の中で事故の詳細について知らされたナッちゃんはそんな修理を1時間でできる訳がないと言ってしまう。しかし、そこで父親の言葉が蘇るのであった。
「ええかナツコ
出来るかどうかを考えるんやない
どうやったら出来るかを考えるんや!
それが工夫ちゅうやつや」
ナッちゃんが工場につくや否や、社長は小娘の顔を見てとっとと帰るように言う。もともと勝手に注文を取り消されたこともあって、一度は帰ろうとするナッちゃんであったが、不意に電話がなり契約のことで慌てふためく社長を見て、修理しようと決意した。
通常歯車は、型を作ってそこにどろどろに溶けた鉄を流し込む、鋳造という方法が用いられる。こうすることで、中央の丸い部分と歯の部分に継ぎ目を残すことなく作ることができる。先に中央の丸を作っておいて、後から歯を付け加えるには溶接や接着剤などの方法があるが、いずれにしても継ぎ目の部分が弱くなってしまうので、大きな動力を歯で伝えることはできなくなってしまう。しかし、まさに今回の修理は中央の丸い部分にいかにして歯をくっつけるかというものなのである。
八方塞のナッちゃんであったが、ふとそばにあったボタンに目が止まる。聞くと、それはダイカストと樹脂を組み合わせた複雑なものだという。これにヒントを得たナッちゃんは、中央のまるい部分にネジを切り、そこにボルトを差し込んでからボルトを歯のように薄く削るという方法で問題を解決するのであった。
一連の流れから、経済効率重視だったヨシトミ釦の社長も「一番大切なのは信用だ」というまでに変わった。この言葉はナッちゃんにとって、とても嬉しいものだったに違いないが、お金に関する問題は以前残されたままである。そんなナッちゃんにヨシトミ釦のある社員は言う。
「イイモノを作る、故障しない、それにいざというとき何とかしてくれる。これがナッちゃんの信用なんや。ええかげんな仕事するところもいっぱいある。確かに安いかも知れん・・・でもな、ナッちゃん。阪本工作所みたいな所は絶対必要なんや。何とかしてくれる・・・そういう信用があるかぎり簡単には潰れへん。いや、まわりが潰さへん。自信持ったらええ」
自分の仕事にこれまで以上に自信をもつことができたナッちゃんなのであった。
[2]本日の感想
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今回の焦点は、経済効率を取るか信用をとるかというところでした。
確かに高度経済成長の時代はものを作れば作るだけ売れる時代でした。そうした時代の中で、安全に使えさらに耐久性の高いものがお客様に喜ばれるということで、製造メーカー各社はより良い製品を作ることに尽力していました。しかし、時代は変わり今や国内のマーケットは飽和状態ですし、経済も良くないので新しいものが大量に売れるという時代ではなくなっています。そんな中で注目されているのがアフターサービスです。
僕は去年2ヶ月ほどディーラーで実習を受けていましたがそこでも、もはやメインは自動車の販売ではなく、車検や点検といったアフターサービスでした。特に車検は通らなければその車に乗れなくなってしまうので、1台の車には2年ごとに必ず車検のタイミングが来ます。さらに、古くなった部品などは交換しなければ車検に通らないということになればお客様も新しい部品への交換を認めざるを得ないので、ディーラーにとっては利益をあげるチャンスになります。
なんだかこんな風に書くとディーラーが悪徳商売をしているように感じるかもしれませんが、お客様に安心して車に乗って頂くためには車検は必要ですし、新しい部品に代えてもらうのも、全ては安心のためです。利益も確保できますが、それ以上に車という人を死に追いやることもできるモノを安心して使って頂くためには大切なことなんですね。
と、こう書いているとつまりは「目的」が重要なんだなと思います。そもそもクルマに携わって仕事をしていく人々は、クルマが好きだし、クルマが私たちの生活にとって役に立つ便利なものだからこそ、それを販売したり修理したりするんですね。お客様に安心してクルマに乗って頂いて、より快適な生活をしてもらいたい。それこそが、クルマに携わっている人たちの切なる願いだと思います。
そう考えると、やはり今回の久保鉄工の社長のようにわざと壊れやすく作っておくというような発想が言語道断であることが分かります。ただ、一方で、それでは利益をどのように出せばいいのかも考えていかなくてはなりません。しかし、それについては最後の言葉が物語っているのではないでしょうか。
今回も、一見無理と思ってしまうような難題をその日の内に解決したナッちゃんでしたが、その結果さらに信用が高まることとなりました。
「どんな問題でも何とかしてくれる」
これが周囲の阪本工作所に対する評価であり、また、阪本工作所だけが持つ信用でもあります。トヨタもこれまでは、お客様にとって魅力にあふれていて、誰もが飛びつくようなクルマを作っていた訳ではありません。「魅力」という点においては他の会社のクルマの方があったのかもしれません。それにトヨタのクルマは多少高いとも思います。ディーラーも値引きはあまりしないと言われていますしね。けれども、どうしてトヨタのクルマがこれほどまでに売れているのか。それはひとえに信用なのだと思います。品質に関しては絶対の自信を持っていて、買って頂いたお客様に故障などで迷惑をかけない。それこそがトヨタだけが持つお客様との間に築かれた信用なのだと思います。去年、プリウスを始めとする多くのクルマで不具合を出してしまいましたが、それがあんなにも大きなニュースとなったのは、品質に関しては絶対に問題がないとお客様との間で約束していたからなのだと思います。もし、他社のクルマであればあれほどまでに大きな騒ぎにはならなかったのではないでしょうか。
僕は今品質に直接関わるような仕事をしている訳ではありませんが、品質を守ることでお客様との信頼も築かれるし、それがあれば自然と利益もついてくるということを意識して仕事をしていきたいと思います。
[3]編集後記
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最近は、仕事自体はこれまで述べてきたこととあまり変化はありませんし、次ブログを書いているときは、一段落ついていると思うので、仕事の話は次回に回すとして今回はこの連載について話したいと思います。
まず、この連載ですが、今は漫画を主題として書いています。企画段階では漫画をテーマとすることに多少なりとも抵抗を感じてはいたのですが、その内容にあまりにも共感して自分のワクワクがおさまりませんでした。そういうこともあって、今は漫画をテーマとしてものづくりに関する連載をしています。
また、前回の論語物語でも要約はしていましたが、文字から文字へと要約していた前回とは異なり、漫画には多分に絵が含まれているので、漫画の中の文字だけをピックアップしても内容が伝わらないと思うので、絵+文字から得た情報を如何に文字だけで伝えられるかについても考えながら内容の部分を書いています。特に僕はまだそういう方面の勉強をいろいろとしてきたので、理解できるのですが、M川氏によると例え絵があったとしても内容を理解するのは大変難しいそうです。なので、文字だけで理解しようとするのはさらに大変なのだと思います。ですので、もしも全く意味が分かりませんというようなことはぜひぜひお聞かせ願いたいと思います。意外とそういうところから新たな知見を得ることもあるので。
本当は今回の話でもまだまだ書きたいことはあったのですが、それはまた次回にとっておきたいと思います。この連載を読んで、みなさんが少しでもものづくりの世界に興味を持ってくだされば幸いです。そして、同窓会でもその方面の話ができたらいいなと、勝手ながら思っています♪やっぱり自分の業界で語れるというのは自分自身にとっても新しい発見がいっぱいできて楽しいです。なので、良かったらコメントでもいいのでみなさんの感想をお聞かせ願えればと思います。
では、また次回をお楽しみに〜☆
[4]愛知写真館
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今回ご紹介するのは「豊田市美術館」です
ここは文字通り僕の住んでいる豊田市内にある美術館です。
僕の住んでいる所は工場なんかが多くて、どちらかというと無機質な町のイメージだったんですが、ここ豊田市美術館は木に囲まれたとても素敵な場所で、美術館自体も特に凝った造りというわけではないんでしょうが、美術館としての存在感を放っていてとてもいい場所だなと思いました。しかも、こんなに素敵な場所が僕の住んでいるところからわずか10分くらいで行ける距離にあるのでとてもびっくりしました
ちなみになんでここへやってきたかというと、豊田市美術館では現在フェルメール展が開かれているんですね

これが今回の目玉作品である「地理学者」
フェルメールは画家の中でも描いた数が極めて少ないので、他の画家のようにフェルメールだけの作品を何十点も集めた絵画展というのはまずありません。僕も以前に東京の国立西洋美術館で「真珠の耳飾の少女」を見たことがあっただけなので、今回も心躍らせながら行ってきました。
みなさんのお住まいの地域でもしもフェルメール展があれば教えてくださいね
それでもって本日最後の一枚。

うぉ!良くみると怪しい人影が
彼は最近何をしているのだろうか
確かこの時もブログについて何か言っていたような・・・
これからも愛知県の魅力をたっぷりと紹介していくつもりなので楽しみにしていて下さいね
[5]次回予定
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次回はM川氏がブログを書いてくれる、はず。。。
頼むぜ
2011.7.5(火)
でら名古屋!カフェマラソン(DCM) Vol.32
「本当に大切なもの」
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■□■□目次■□■□
[1]本日の内容
[2]本日の感想
[3]編集後記
[4]愛知写真館
[5]次回予定
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[1]本日の内容
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みなさん、こんばんは
7期の永井です。ついに木・金休みが始まりました
まあ5日仕事して2日休みという生活は変わりませんが、やっぱり違和感がありますね。特にスーパーや飲食店に行くといつもとは違う時間の中で生活しているのだなという実感がわきます。9月までの3ヶ月間はこういった調子ですが、同窓会はお盆休みなので問題ないのが嬉しいです
全国のみなさん、同窓会で会えるのを楽しみにしています
でわでわ、つもる話は後にしてまずは今回の内容にいってみたいと思います。
A「まわれ歯車!」
ある日、ナッちゃんはヨシトミボ釦の工場で修理をしていた。
そこを通りかかった社長が、小娘が機械をいじっているのを見て小言を言ってはまた歩いて行った。
ナッちゃんを信頼していたそこの社員はナッちゃんに対して謝るとともに、さらに注文のお願いをしていた。
ところがある日。社長の部屋に社員が走ってくる。
「社長、なんであの機械を別の会社に注文したんですか?あれは既に阪本工作所にお願いしましたよ」
「あのな、商売で一番大切なことは何か分かるか?経済効率や!同じもんなら安いほうがいいに決まっとるやろ?」
心の中ではナッちゃんに悪いと思いつつも、社長には頭が上がらない社員であった。
さらに別の日、阪本工作所のナッちゃんは仕事の関係で久保鉄工に来ていた。そう、ヨシトミ釦の社長が勝手に注文先を変えた、その相手先のところである。最初は明るく話していたナッちゃんだったが、そこに自分の考えた機械があることにびっくりする。
「ちょっと、これどういうことやの??」
久保鉄工はナッちゃんとこよりも安い額で受注していた。ナッちゃんのところよりも大きな久保鉄工では多少の無理もきくのである。しかし、さらに安くしようと考えた久保鉄工では材料代を安くする代わりに耐久性も犠牲にしていた。自分の製品を真似するならまるっきり真似しなよと憤るナッちゃんであったが、そこへ久保鉄工の社長が来てナッちゃんに諭すように語った。
「ナッちゃんはまだ商売始めたばっかりだから分からんやろうけども、こういう機械は五年くらいで壊れるように作っておくもんなんやで。そうすれば五年ごとに確実に修理の注文が入るやろ」
「え!?」
父の背中だけを見て鉄工所の主となったナッちゃん。そんな彼女の頭の中にはお金のために手を抜いてものをつくることなど到底考えられないのである。しかし、そんなナッちゃんに追い討ちをかけるように久保鉄工の社長は言う。
「ナッちゃんも鉄工所つぶしたくないやろ?経営者ならちゃんと考えなあかんで」
自分の考えを曲げることはできないが、実際にお金の問題に関しては久保鉄工の社長に言い返す言葉は何もない。こんなことで鉄工所がやっていけるかと悩むナッちゃんであった。
そんなある日のこと。ヨシトミ釦の工場で、ドライバーを機械に落としたために歯車の歯が欠けてしまうという事故が起きた。修理を依頼された久保鉄工の見立てでは、歯車を交換するしかない。しかし、予備の歯車がない。そのため歯車を鋳物から作り直さなくてはならなくなり、修理には1ヶ月ほどかかるということであった。
しかし、ヨシトミ釦では、その機械から作られる製品を今日中に発送するという契約があった。ここで1ヶ月も機械が止まってしまっては契約が守れないし、しいては会社の倒産にもつながるかもしれないという危機的状況であった。
状況からすぐに機械が直らないのは明らかであり、社長の頭にも父さんの二文字が浮かんでくる。そんな時、あるところから以前にも同じような事故が起きたが、もの1時間程で修理できたということ。そして、誰よりもそれをやってのけたのがナッちゃんの父親であるということが判明した。
すぐにナッちゃんのところにヨシトミ釦の社員が駆けつけ、ナッちゃんを連れて行く。行きがけの車の中で事故の詳細について知らされたナッちゃんはそんな修理を1時間でできる訳がないと言ってしまう。しかし、そこで父親の言葉が蘇るのであった。
「ええかナツコ
出来るかどうかを考えるんやない
どうやったら出来るかを考えるんや!
それが工夫ちゅうやつや」
ナッちゃんが工場につくや否や、社長は小娘の顔を見てとっとと帰るように言う。もともと勝手に注文を取り消されたこともあって、一度は帰ろうとするナッちゃんであったが、不意に電話がなり契約のことで慌てふためく社長を見て、修理しようと決意した。
通常歯車は、型を作ってそこにどろどろに溶けた鉄を流し込む、鋳造という方法が用いられる。こうすることで、中央の丸い部分と歯の部分に継ぎ目を残すことなく作ることができる。先に中央の丸を作っておいて、後から歯を付け加えるには溶接や接着剤などの方法があるが、いずれにしても継ぎ目の部分が弱くなってしまうので、大きな動力を歯で伝えることはできなくなってしまう。しかし、まさに今回の修理は中央の丸い部分にいかにして歯をくっつけるかというものなのである。
八方塞のナッちゃんであったが、ふとそばにあったボタンに目が止まる。聞くと、それはダイカストと樹脂を組み合わせた複雑なものだという。これにヒントを得たナッちゃんは、中央のまるい部分にネジを切り、そこにボルトを差し込んでからボルトを歯のように薄く削るという方法で問題を解決するのであった。
一連の流れから、経済効率重視だったヨシトミ釦の社長も「一番大切なのは信用だ」というまでに変わった。この言葉はナッちゃんにとって、とても嬉しいものだったに違いないが、お金に関する問題は以前残されたままである。そんなナッちゃんにヨシトミ釦のある社員は言う。
「イイモノを作る、故障しない、それにいざというとき何とかしてくれる。これがナッちゃんの信用なんや。ええかげんな仕事するところもいっぱいある。確かに安いかも知れん・・・でもな、ナッちゃん。阪本工作所みたいな所は絶対必要なんや。何とかしてくれる・・・そういう信用があるかぎり簡単には潰れへん。いや、まわりが潰さへん。自信持ったらええ」
自分の仕事にこれまで以上に自信をもつことができたナッちゃんなのであった。
[2]本日の感想
――――――――――――――――――――――
今回の焦点は、経済効率を取るか信用をとるかというところでした。
確かに高度経済成長の時代はものを作れば作るだけ売れる時代でした。そうした時代の中で、安全に使えさらに耐久性の高いものがお客様に喜ばれるということで、製造メーカー各社はより良い製品を作ることに尽力していました。しかし、時代は変わり今や国内のマーケットは飽和状態ですし、経済も良くないので新しいものが大量に売れるという時代ではなくなっています。そんな中で注目されているのがアフターサービスです。
僕は去年2ヶ月ほどディーラーで実習を受けていましたがそこでも、もはやメインは自動車の販売ではなく、車検や点検といったアフターサービスでした。特に車検は通らなければその車に乗れなくなってしまうので、1台の車には2年ごとに必ず車検のタイミングが来ます。さらに、古くなった部品などは交換しなければ車検に通らないということになればお客様も新しい部品への交換を認めざるを得ないので、ディーラーにとっては利益をあげるチャンスになります。
なんだかこんな風に書くとディーラーが悪徳商売をしているように感じるかもしれませんが、お客様に安心して車に乗って頂くためには車検は必要ですし、新しい部品に代えてもらうのも、全ては安心のためです。利益も確保できますが、それ以上に車という人を死に追いやることもできるモノを安心して使って頂くためには大切なことなんですね。
と、こう書いているとつまりは「目的」が重要なんだなと思います。そもそもクルマに携わって仕事をしていく人々は、クルマが好きだし、クルマが私たちの生活にとって役に立つ便利なものだからこそ、それを販売したり修理したりするんですね。お客様に安心してクルマに乗って頂いて、より快適な生活をしてもらいたい。それこそが、クルマに携わっている人たちの切なる願いだと思います。
そう考えると、やはり今回の久保鉄工の社長のようにわざと壊れやすく作っておくというような発想が言語道断であることが分かります。ただ、一方で、それでは利益をどのように出せばいいのかも考えていかなくてはなりません。しかし、それについては最後の言葉が物語っているのではないでしょうか。
今回も、一見無理と思ってしまうような難題をその日の内に解決したナッちゃんでしたが、その結果さらに信用が高まることとなりました。
「どんな問題でも何とかしてくれる」
これが周囲の阪本工作所に対する評価であり、また、阪本工作所だけが持つ信用でもあります。トヨタもこれまでは、お客様にとって魅力にあふれていて、誰もが飛びつくようなクルマを作っていた訳ではありません。「魅力」という点においては他の会社のクルマの方があったのかもしれません。それにトヨタのクルマは多少高いとも思います。ディーラーも値引きはあまりしないと言われていますしね。けれども、どうしてトヨタのクルマがこれほどまでに売れているのか。それはひとえに信用なのだと思います。品質に関しては絶対の自信を持っていて、買って頂いたお客様に故障などで迷惑をかけない。それこそがトヨタだけが持つお客様との間に築かれた信用なのだと思います。去年、プリウスを始めとする多くのクルマで不具合を出してしまいましたが、それがあんなにも大きなニュースとなったのは、品質に関しては絶対に問題がないとお客様との間で約束していたからなのだと思います。もし、他社のクルマであればあれほどまでに大きな騒ぎにはならなかったのではないでしょうか。
僕は今品質に直接関わるような仕事をしている訳ではありませんが、品質を守ることでお客様との信頼も築かれるし、それがあれば自然と利益もついてくるということを意識して仕事をしていきたいと思います。
[3]編集後記
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最近は、仕事自体はこれまで述べてきたこととあまり変化はありませんし、次ブログを書いているときは、一段落ついていると思うので、仕事の話は次回に回すとして今回はこの連載について話したいと思います。
まず、この連載ですが、今は漫画を主題として書いています。企画段階では漫画をテーマとすることに多少なりとも抵抗を感じてはいたのですが、その内容にあまりにも共感して自分のワクワクがおさまりませんでした。そういうこともあって、今は漫画をテーマとしてものづくりに関する連載をしています。
また、前回の論語物語でも要約はしていましたが、文字から文字へと要約していた前回とは異なり、漫画には多分に絵が含まれているので、漫画の中の文字だけをピックアップしても内容が伝わらないと思うので、絵+文字から得た情報を如何に文字だけで伝えられるかについても考えながら内容の部分を書いています。特に僕はまだそういう方面の勉強をいろいろとしてきたので、理解できるのですが、M川氏によると例え絵があったとしても内容を理解するのは大変難しいそうです。なので、文字だけで理解しようとするのはさらに大変なのだと思います。ですので、もしも全く意味が分かりませんというようなことはぜひぜひお聞かせ願いたいと思います。意外とそういうところから新たな知見を得ることもあるので。
本当は今回の話でもまだまだ書きたいことはあったのですが、それはまた次回にとっておきたいと思います。この連載を読んで、みなさんが少しでもものづくりの世界に興味を持ってくだされば幸いです。そして、同窓会でもその方面の話ができたらいいなと、勝手ながら思っています♪やっぱり自分の業界で語れるというのは自分自身にとっても新しい発見がいっぱいできて楽しいです。なので、良かったらコメントでもいいのでみなさんの感想をお聞かせ願えればと思います。
では、また次回をお楽しみに〜☆
[4]愛知写真館
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今回ご紹介するのは「豊田市美術館」です

ここは文字通り僕の住んでいる豊田市内にある美術館です。
僕の住んでいる所は工場なんかが多くて、どちらかというと無機質な町のイメージだったんですが、ここ豊田市美術館は木に囲まれたとても素敵な場所で、美術館自体も特に凝った造りというわけではないんでしょうが、美術館としての存在感を放っていてとてもいい場所だなと思いました。しかも、こんなに素敵な場所が僕の住んでいるところからわずか10分くらいで行ける距離にあるのでとてもびっくりしました

ちなみになんでここへやってきたかというと、豊田市美術館では現在フェルメール展が開かれているんですね


これが今回の目玉作品である「地理学者」
フェルメールは画家の中でも描いた数が極めて少ないので、他の画家のようにフェルメールだけの作品を何十点も集めた絵画展というのはまずありません。僕も以前に東京の国立西洋美術館で「真珠の耳飾の少女」を見たことがあっただけなので、今回も心躍らせながら行ってきました。
みなさんのお住まいの地域でもしもフェルメール展があれば教えてくださいね

それでもって本日最後の一枚。

うぉ!良くみると怪しい人影が
彼は最近何をしているのだろうか
これからも愛知県の魅力をたっぷりと紹介していくつもりなので楽しみにしていて下さいね

[5]次回予定
――――――――――――――――――――――
次回はM川氏がブログを書いてくれる、はず。。。
頼むぜ













と関西弁のツッコミが聞こえてきそうですが、これは先日M川氏と大阪はT中氏を訪ねたときに撮影したものです。
