腹水の症状と溜まる原因≪腹水の漢方温熱治療法≫

May 08 [Fri], 2015, 11:39
■腹水とは



腹水とは、腹腔内に溜まった水分のことをいいます。腹部には「腹腔」と呼ばれている腹膜で囲まれた空間があり通常でも少量の腹水が溜まっています。この水分は、お腹の中で腸が動く時に潤滑油の働きをしています。

腹水は腹膜から少しずつ出てきて、再び腹膜から吸収され、通常は一定の量を保っています。ところが何らかの原因で、生じる腹水よりも吸収される腹水の方が少なくなるという状況になると徐々に腹水量は増えてきます。

腹水の貯留は、肺、胃、腸を強く圧迫します。 排尿と排便が止まり呼吸が困難になり体力、免疫を低下させ続けます。癌、肝硬変、腎臓病も怖いのですが、それ以上に、腹水の方が、余命に直結すると言われていますので、
最優先して早急に対処する必要があります。

腹水さえコントロールできれば、延命の可能性もあると長年の経験から私は考えています。



■腹水の発症原因について

腹水は、癌、肝硬変、心不全、ネフローゼ症候群、婦人疾患、腹膜疾患、栄養失調などから発症します。その中でも、癌、肝硬変から発症する患者様が殆どです。

■腹水の症状ついて

腹部の張り・腹部の痛み・食欲不振・胃の不快感(ムカムカ、嘔吐など)・下痢・便秘・排尿異常・浮腫・倦怠感・腰痛・足先の冷え・脱水症状など



■西洋医学での腹水治療

利尿剤

利尿剤は腹水や浮腫の症状を軽減することを目的として処方される。
強制的に水分を排出するため、長期服用で腎臓に強く負担がかかったり、血液中の脱水などが副作用でよく挙げられる。

アルブミン製剤

アルブミン製剤は非常に高価(人由来の製剤なのでいわゆる)であり、その為保険適応内でも使用を制限される。
アルブミン製剤は血中のアルブミンが低いから点滴で流し込んで数値を上げるためのものですが、あくまでも対症療法的な処置でしかない。私たちの提案は、肝臓の機能や栄養状態を高めて、自分の力でアルブミンを増やしやすい環境に整えていくお手伝いを行う。

腹水穿刺・腹水濾過濃縮再静注法

腹腔内に管を挿入し、直接、腹水を抜く方法です。一時的に腹水は排除されますが、腹水貯留の原因が排除されない限りは、腹水は再び貯留を始めます。腹水中にはアルブミンが含まれているため、腹水穿刺を繰り返すことでアルブミン減少を助長し、逆に腹水を悪化させることになります。
(抜いた腹水を濃縮し、アルブミン等の蛋白を再度腹腔内に戻す方法もあります。)



■腹水の発症原因・東洋医学での対策方法について

腹水の原因は、大きく2つ分けられます。

「アルブミンの減少」

肝炎の進行で肝硬変になると肝臓の繊維化が進み、肝臓の働きである【蛋白の代謝】というものが一気に低下してしまう。通常、血液中にはアルブミンなどの蛋白質が一定量じゃないといけないが、肝硬変などにより肝臓の働きである「蛋白合成能」が低下してしまうと結果血中の蛋白量(主にアルブミン)が減ってしまう。

では血中のアルブミンが減ってしまうとどうなるのか・・・?
アルブミンには「水分を保持し、血液を正常に循環させるために浸透圧の維持」という働きがございます。ですからアルブミンの量が一定量より減ってしまうことで水分を支える力も低下してしまい、浸透圧のバランスも崩れ、もともと血管内にあった水分が血管の外へと漏れ出してしまいます。この漏れ出した物が「腹水」「胸水」「浮腫」となる。

「体内で起こる炎症」

癌性腹膜炎(腹膜播種)などにより腹膜に炎症が生じる場合、腫瘍表面から滲出した液が腹水となる。また、腹膜レベルでの水分調節に異常をきたし腹水を増加させてしまう。


上記の原因を改善するために下記の対策が必要となります。


               


アルブミンを増やす(肝臓でのタンパク合成の促進)

溜まっている腹水は尿として排除する必要があります。そのためにはまず、腹水を血管内に移動させます。そして、血流とともに水は腎臓まで運ばれ腎臓で濾過された後に膀胱に降り、最後に尿となって排泄されます。 この過程の第一段階となる『腹水を血管内に移動させる』際に、十分なアルブミンが必要です。アルブミンは血管外の水分を血管内に引き込んでくれる役割があるのです。

炎症を改善する

腹水が溜まる最も根源的な原因は「炎症」です。 肝硬変においては肝臓内の炎症、癌においては「腹膜の炎症」が存在していますのでこれらの持続的な炎症を抑えることが「腹水がたまらないようにする」ための必須条件です。 尿の出がとてもよい時は、1日に1000〜1800mlの排尿量にもなります。にもかかわらず、お腹が小さくならない、足もむくんだままというのは、根っこの「炎症」が残っているからなのです。炎症が存在する限り腹水は溜まり続けますので、『炎症を改善すること』を優先しなければなりません

血液の循環障害を改善する

癌や肝硬変によって生じる腹水では、ほぼすべての方が『血流の悪化』が生じています。肝臓や腎臓などの臓器内血流の悪化が過度に進んでいることと身体全体(特に足・腹部)の血流が悪化することで、腹水だけでなく足全体がパンパンに浮腫みます。 漢方対策により血流を改善することで、腹水が腹部に留まらず移動しやすくなり、さらに肝臓内の血流改善により「水の漏出」「水の貯留」を防ぎます。 また、腹水排出の為には身体を温めることが重要です。

腎臓機能の悪化を防ぐ対策

腹水、胸水が溜まっている癌や肝硬変の方々は、本来、腎臓機能は正常です。
ただし、長期にわたる「利尿剤の服用」や「抗癌剤治療」などで腎臓機能までもが悪化しているケースが多いのです。
腎臓は、『水を排除する際の最後の出口』のような場所です。
炎症が治まり、血流が改善し、アルブミンが増えたとしても、腎臓が悪い状態ならば腹水は排出できません。腹水を改善するためには、徹底的に腎臓を守り続けなければなりません。

水の流れ〜排出を向上させる

身体全体の「水の流れ」を向上させ「水の排出」を促進するための対策です。胃
腸から吸収された水分が、最終的には腎臓に運ばれ「尿」として排出されるまで
の流れを整えます。
漢方医学では五臓六腑の中の『脾』『肺』『腎』の三臓が水の流れをコントロールしていると考えられていますので、これら三臓の機能を高める漢方薬を用い、 水の停滞を改善し、腹水排出へと向かわせます。

この対策法は“余分な水を排出させる対策”だけをしているわけではありません。
血流向上や炎症コントロールもしていきますので、結果、「水が溜まらない対策」にも繋がります。
腹水や胸水が溜まると、ついつい「腹水・胸水を出す」ことを考えてしまがちですが、一時的には楽になっても根本対策にはなりません。

温熱と漢方による対策では、“腹水を出す”と同時に“腹水を溜めない”

ここに重点を置いています。




腹水、胸水、癌の治療ポイント

腹水、胸水、癌患者さまが一番に避けなければいけないのが冷えです。冷えといっても、単に手足先が冷えるという事ではなく、臓器(内臓)レベルに抱えた冷えです。内臓の冷えは、自身で自覚がない場合もあります。腹水、胸水、末期癌患者様は、身体を冷やしすぎたり、体温が低下すれば血流悪化が起こり、各臓器に栄養素や酸素が行き届きにくくなったり、免疫力も急激に低下する恐れがあります。結果、病気と闘う力が低下し、病気の進行が急激に早まります。→転移や浸潤の原因にもなります。

漢方】と【温熱で身体を温め、血流を向上し、内臓レベルに抱えた冷えを取り除くことで、水分代謝、免疫力が向上していきます。結果、尿量、便量、汗の量が増え、腹水・胸水の排出促進、浮腫軽減に繋がりやすくなります。また、癌につきましては、抗腫瘍作用、新生血管阻害作用などの働きを高めていきます。

体内の循環を漢方で改善し、外からの循環を温熱で改善することにより、「相乗効果」が高まり、結果、さらなる腹水、胸水、癌対策に繋がります。
(※体内の炎症が強いときは温熱を控えたほうが良い場合もございます。その際は、医師又は薬剤師にご相談くださいませ。)




最後に腹水、胸水患者様の食事について書かせてもらいます。

食事に関しては、血流を妨げるもの、身体を冷やすものを控えることが大切ですね。「乳製品・脂もの・カフェイン含有飲料・洋菓子」などは血流停滞の大きな原因になります。基本的には「和食中心」の食事にすれば安心です。また、水分摂取に関してですが、排尿が安定しているときにはしっかりと水分を取り込むようにして下さい。

腹水が溜まっているので、水分を摂取することを怖がる方もいらっしゃいますが、これは逆効果です。

水分摂取が低下すると血中レベルでの脱水を生じて、なおさら腹水貯留の原因を作ってしまいます。意識して水分を摂るように心がけてくださいね。(←排尿量が500CC以上出ていることが前提となります。)


以上、皆様の参考になればと思います。






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◆医療用ではないため、健康促進の補助での使用とのことです。



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