もう秋でした 

2004年09月25日(土) 22時21分
 久々に実家に帰って来た。

 田舎ではナナカマドが色づき、
 あぜ道でコスモスが揺れていた。
 風になぎ倒されながらも黄金色に色づいた田んぼは、
 とてもきれいだった。

 実家に帰るたびに、
 いかに自分がいい環境で育ったかがわかる。
 四季の豊かさを当たり前にように感じていたことが、
 実はどれだけ贅沢だったのか。
 春には山菜採りに山に入り、
 木々の気に触れ、
 清水で喉を潤した。
 
 東京で生まれ育った友人をうらやましく思ったこともある。
 今だって、実家の両親に何かあったときのことを考えると、
 そばに住んでいられていいなあと思うけれど、
 あの子供時代は、やはり何物にも替え難いと思う。

小さい秋見つけた 

2004年09月18日(土) 0時23分
実はもう、8月の半ばにその足音は聞いていた。
それが着実に大きくなって、
わけもなく物悲しい気分にさせたりする。
人恋しさをあおっている。

秋は物悲しさがいやでも漂ってしまうから、
読書の秋だとか食欲の秋だとかスポーツの秋だとか、
なにかにつけて楽しげな言葉をつけたのかもしれない、と思う。
そんな楽しみでもなければ、
やりきれないくらい美しい季節でもあるので。

まだ秋は始まったばかり。
淋しさを抱えているからこそ、
堪能できる秋ではある。

月の夜 

2004年08月05日(木) 11時14分
 満月の夜は
 カーテンを開け放って
 長く伸びる月明かりをベッドの上に招き入れる。
 静かに丸く身を横たえて、
 全身でそれを受けとめる。
 贅沢で神秘的な気分。
 ひんやりと熱い光りを浴びながら、
 夢と現を何度も行き交って、
 青白い体はやがて透明になる。

夏の午後 

2004年07月28日(水) 13時28分
 開けた窓から入ってくる天然の風は、
 少しくらい熱くても涼風の気配。
 渡ってきた海や川の記憶や、
 抜けてきた森や草原の記憶を、
 ちょっとだけ漂わせている。
 でもひとつだけ何にも優る風があった。
 夏の午後、昼寝する私に、
 おばあちゃんがうちわで送ってくれた風。
 優しい思い出の風だ。

ゆうだち 

2004年07月15日(木) 23時18分
遠くで鳴っている太鼓の音は、
近くの学校の体育館からではなく、
遠くの空から聞こえていたものだった。
少しずつ音が近づいて来て、
鳥の声が騒がしくなって
空が暗くなって、
雨が静かに降り出した。
でも空はぴかとも光らなかった。
気がつくと太鼓の音も、消えていた。
やがて西日が射し込んできた。
せっかくだから虹のおみやげ、
東の空に残して欲しかったな。

はじまり 

2004年07月11日(日) 0時36分
風のように軽やかに、
月のように満ち欠けを繰り返し、
水のようにいつも清らかに流れ、
空のようにいつも空っぽ。
あっさりと、でもしっかりと、
足跡を残して行きたいと思う。
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