(もんじゅ君のエネルギーさんぽ)スカイツリーの冷暖房のヒミツ

October 15 [Sun], 2017, 13:22


■太陽光や風力だけじゃない


 こんにちは。もんじゅ君です。今週は、ちょっとめずらしい再生可能エネルギーのおはなしをするよ。


 再生可能エネルギーと聞いてすぐに思い浮かぶのは、太陽光発電と風力、それから地熱に小水力、バイオマスの5種類だと思うんだ。だけどそれだけじゃなくて、ほかにもいろんな仲間がいるんだよ。



■まだまだ寒いけれど


 このあいだの週末は、全国的に雪が多くてとても寒かったよね。暦の上では立春を過ぎたけれど、まだまだ冬らしいこの季節。だけどじつは、地面の下ならそれほど寒くはないんだ。


 地面を5メートル掘った地点では、年間の温度変化は上下3℃ほどだといわれているの。地上では、たとえば本州なら1年を通して0℃から35℃くらいまで大きく気温が変化するけれど、地中ではあまり変わらないんだね。


 そして深さ10メートルにもなれば温度はほぼ一定になハイパーヴェノム3-アンダーアーマー バッシュんだ。一年を通して、その地域の平均気温とだいたいおなじ温度を保っているんだよ。本州なら16℃前後だね。



■冬はあたたかく夏は涼しい


 温度が一年を通じて変わらないということは、地面の下は地上にくらべれば、冬はあたたかく、夏は涼しいということ。もし地中で暮らすことができたなら、おだやかで過ごしやすいかもしれないね。


 地下深くに住むことはできないけれど、この地上と地中の温度差を冷暖房に活(い)かすやり方はもう実用化されていて、「地中熱利用」っていうんだよ。



■東京スカイツリーでも採用されている


 この地中熱利用は、東京スカイツリーの冷暖房でも採用されているんだ。地下120メートルの深い竪穴が21本も掘ってあって、そこに水の通るチューブが通っているんだ。


 チューブの中を通り、地下までいって返ってくるあいだに、中の水は夏ならば冷やされて、冬ならばあたためられるんだ。その冷水や温水を巨大な貯水槽にためておいて、その熱を冷暖房に使っているんだよ。



■電気代も下がって、CO2も削減


 冷房や暖房の熱の「もと」になるものを熱源と呼ぶんだ。スカイツリーの場合は、ふつうは電気やガスを使うところを、地中熱を熱源としているんだね。だからそのぶん電気料金をおさえることができるし、CO2の排出量も従来型の冷暖房にくらべて48%カットできているんだ。


 そのほかにもヒートアイランド現象をおさえるというメリットもあるんだよ。夏場、ふつうの冷房ならばいらない熱を空気中に放出するけれども、この方式だと地下深くに出すことになるから、気温にはあまり影響しないんだね。


 この地中熱利用は、最初に導入するときにおおがかりな工事が必要だから、まだあまり広まってはいないんだ。街の再開発やおおきなビルを建てるときに、もっと採用されるようになるといいね。