俳優の大人気の大泉洋は、この『水曜どうでしょう』番組のことを「必要悪」と言っています。当然誇張した表現ではありますけど、「確かにそのとおり!」と考えています。北海道のローカル局で人知れず番組をリリースされた、小さな船を漕いでいたら、知らず知らずのうちに全国区という大きな海に出てしまっています。いくら売れようとも、『水曜どうでしょう』という船からは決して降りられないことを彼は自覚しています。水曜どうでしょう DVD私たちの関係性は、たとえて言うなら「たまたま同じ船に乗って、大海に漕ぎ出してしまった乗組員」みたいなもんです。
こういう「ふわーっとしたコミュニティー形成」は、ネットの世界では特に顕著で、これによって「知り合いの数」は昔よりも圧倒的に多いんだけど、「ふわーっとしてる」から、人間関係があまり濃密にはならないから、いざ人間関係が濃密になったときに、対処の仕方がわからず、些細なことで悩んでしまう人が多いような気がします。私もディレクターとして、この番組だけではなく他にもやってみたいことがあります。嬉野さんは、いつだったか私にこう言いました。
「おれらはね、お互いどんな嫌な思いをしても、どんな悔しい思いをしても、歯噛みしてでもこの船に乗り続けなきゃいけないんだよ。それしかないです」と。「そうですよね。自分にはこれしかないんだな」と。しかし、新しい船に乗り換えるということは、4人でこれまで漕いできた船を捨てることでもあります。私はそれを聞いて、なんだか吹っ切れたような気がしました。
こういう「ふわーっとしたコミュニティー形成」は、ネットの世界では特に顕著で、これによって「知り合いの数」は昔よりも圧倒的に多いんだけど、「ふわーっとしてる」から、人間関係があまり濃密にはならないから、いざ人間関係が濃密になったときに、対処の仕方がわからず、些細なことで悩んでしまう人が多いような気がします。私もディレクターとして、この番組だけではなく他にもやってみたいことがあります。嬉野さんは、いつだったか私にこう言いました。
「おれらはね、お互いどんな嫌な思いをしても、どんな悔しい思いをしても、歯噛みしてでもこの船に乗り続けなきゃいけないんだよ。それしかないです」と。「そうですよね。自分にはこれしかないんだな」と。しかし、新しい船に乗り換えるということは、4人でこれまで漕いできた船を捨てることでもあります。私はそれを聞いて、なんだか吹っ切れたような気がしました。