3連休。

September 21 [Tue], 2010, 22:26
金曜日から火曜日の朝までずっとともさんの家にお泊り!
相変わらず喧嘩もしたし、苛々もしたけど、
いつもより長い時間一緒に居られて嬉しかった。
朝、一番最初に会う人が、自分の一番好きな人。
これって些細なことだけどすごく幸せなことだと思う。

いつもベッドと敷布団に二人で別々に眠る私たち。
なのに、最初は必ず私のお布団まで降りてきて隣で寝てくれる彼が好き。
狭いのか、私のいびきがうるさいのか、
途中で自分のベッドによじ登って寝てるみたいだけど。。

朝は大抵私の方が早く起きる。
お布団の中でもぞもぞしていると、
まだ寝ぼけたままの彼がうんうんって頷きながら
ベッドから手を伸ばして私の頭を優しく撫でてくれるんだ。
どんなに苛々していても、気持ちが伝わらなくて悲しくても、
この瞬間は何もかも忘れて彼のペットにでもなったような気持ちになる。



カメラが大嫌いで、私が携帯をいじり始めると隠れてしまうともさん。
たまにすっごい可愛い寝顔で寝てる時があって、
起こさないようにこっそり写メを撮ってニヤニヤしてますw
私が「かわいいやつめ!」って言うと「お前もなー」って言い返してくるあたり、
ちょっとツンデレ・・・?
ちなみに今の待ち受けもともさんの寝顔。
恥ずかしがるくせに、私が待ち受けを変えると「なんで変えたのー?」って
ちょっと拗ねながら聞いてくるあたりが子供みたいで可愛い。



日用品を買いにはるばる横浜へ。
寝相の悪い私を気にして、枕やらマットレスやらを買いたかったらしい。
マットレスはかさばるから買わなかったけど、
ふかふかの枕を買ってもらった!
新しいお鍋も買ったし、フライパンを掛けるフックも購入。
これでキッチンが少し広く使えるぞー。



次の日も早く帰ってきてくれたからお出かけ。
なんて幸せな3連休。
「行ったことのない場所に連れてって」とリクエストしたら
電車で2つ目のところにある大井町へ連れて行かれたっていう・・・w
確かに行ったことなかったけども!
大きな電気屋さんがあるだけで、他には何にもなかったぜ。

駅ビルの中に本屋さんがあったので漫画を大量購入。
お姉ちゃんが二人いるからか、それとも彼がただの乙女メンなのか、
真っ先に少女漫画のコーナーへ向かう彼。
でっかいお兄さんが可愛らしい表紙の漫画を立ち読みしてる光景は
なんだか見てるこっちが照れてしまいそう。

結局私のと合わせて20冊以上も購入。
彼おすすめの「ふたつのスピカ」を今読んでるところなんだけど、
想像以上に面白くてハマりそうな予感。
これからもちょっとずつでいい、二人の好きなものが増えていくといいな。

繰り返し。

September 12 [Sun], 2010, 20:09
期待すること=裏切られること。

いつだったか、臨床心理の講義で教授が言った言葉。
あの頃は「なんて希望のない考え方なんだ・・・」って聞き流していたけれど
今になって何度もこの言葉が頭をよぎる。

日曜日、またいつもと同じようなことで喧嘩をした。
珍しく早めに帰ってこれた彼とどこかへ出かけようと相談していた時。
どの提案も却下され、だらだらと時間だけが過ぎて行く。
もう何度目だろう。このやり取り。

「普通のカップルみたいにデートできなかったりして申し訳ないと思ってる」

この言葉はただのリップサービスだったのか。
疲れているからと帰ってきてからお昼寝して休む時間も作ったのに。
馬鹿にされているんだろうかと疑問に思う。

私がキツイ口調になったのをきっかけに彼は完全に外出する気をなくし、
ベッドに横になってTVを観始めた。
自分に対する彼の扱いが悔しくて、
何度となく話し合ったことなのにまた同じ諍いを繰り返している自分が情けなくて、
私は家を飛び出した。

ここは彼の家。
こういう状態になると、私の居場所は消失してしまう。
気まずい空気から逃げ出したかった。
きっと私は出て行けば、彼がいつものように追いかけてきてくれると思ってたんだと思う。
背中に全神経を向けて彼の気配を探していたけれど、
夕焼けが赤く照らす道路には、いつまでも、私の影がひとつあるだけだった。

内省。

August 29 [Sun], 2010, 10:39
彼はこのブログの存在を知っている。
ログインしたままになっていた時に管理ページから入って
愚痴だらけ、下手したら被害妄想ともいえる内容だらけの
この私のブログを読んだこともあるらしい。
普通、読むかなぁ・・・とも思ったけど、彼のパソコンに履歴を残した自分が悪いから
彼を責めようとは思わない。

彼はよく「またブログに書くんでしょー」と言う。
私が拗ねたり、ちょっと不機嫌になった時には必ず。
きっと自分の悪口や愚痴ばかりが書かれてると思ってるんだろうな。

ここには自分の本心しか書いていない。
内省だったり、書くことによって嫌なことを忘却へ向かわせる手段であったり、
ストレスのはけ口だったり、
大切な思い出を記録しておくアルバムであったり。

前までは手書きの日記を書いていたけれど、
手書きだと感情を吐露するスピードに手がついていけなくて、
すごくもどかしい気分になってしまうから。。
直接言わずに陰で文字にするあたりが
彼からしたら陰湿で根暗な行為に思われるかもしれないけど
相手に伝わるように自分の感情を言葉に置き換えるってすごく難しい。
ここなら自分のペースで、自分だけが分かるように書けばいいし、
書いて気に食わなかったら消せばいい。
書いているうちに気が変わって、自分の非に気付けることだってある。

だけど、彼がこのブログを快く思っていない限り、
書くのはもうやめた方がいいのかもしれない。。

何か別の方法を探さなくちゃ。
正直に自分を表現できて、自分と向き合える場所を。

水族館。

August 24 [Tue], 2010, 19:34
「あそんでー?

暑い中、朝から仕事で疲れて帰ってきた彼のおなかに乗っかって
ちっちゃい子みたいに駄々をこねてみる。
放置されて不機嫌になるよりは、じゃれついてウザがられた方がマシ!
彼も私のあしらい方を心得ているらしく
半分寝ながら適当に私の相手もこなしていく。

「暑いからやだー」

「涼しくなってからね」

「重いー。らんちゃん重いー。」

「いい子にしてたらスーパーに連れてってあげるから」

「ほら、ちょっとお昼寝しな。眠いでしょ?寝るよー」


彼が仕事押している間、ぐっすり寝た私は元気いっぱい。
ふくれっ面をして、ちょっと黙り込むと薄く目を開けてこっちの様子を窺う彼が嬉しい。
ちゃんと気にしてくれている。

ぶつぶつ言う彼を着替えさせて、いざ外へ!


・・・超暑い。


確かにこれは外出したくなくなるわ。。
内心ちょっと後悔しつつ、どうせ近所のヨーカドーに行って帰ってくるだけだし、
すぐに涼しい場所に行けるよねなんて思っていたら
なぜか逆方向の駅に向かって歩き始める彼。
パスモの入ったお財布を取り出す。

?????

首をかしげて彼の方を見ると
「恐竜は暑いから却下。ズーラシアも遠いから却下。 近いから今日は品川ね。」
なんてビックリなことを言いやがる。
ちょっと!ちょっと!!
お買い物行くと思ってエコバックで来ちゃったじゃんかー!!!
焦りつつも、思いがけないサプライズに嬉しくなって、
スタスタと改札を抜ける彼の後をサンダルを鳴らしながら追いかける。
デート!デート!!デート!!!

ずっと行ってみたかったエプソン水族館へ。
駅から水族館に向かう途中、付き合うことになった日のことを思い出していた。
あの日もここにある映画館で「サヨナライツカ」を観たんだよなぁ。
道路のド真ん中で抱き締められて超焦ったんだっけ。
帰り道のエスカレーターで私から彼のほっぺにチュッってして、
真っ赤になってる彼が面白くってずっとからかってた。
懐かしい。そして初々しい!
あれからもう半年も経ったんだなー。
彼も同じことを考えていたらしくて、二人で顔を見合わせて照れ笑いした。




夏休み真っ最中だけあって、水族館は人でいっぱい!
浴衣で来れば半額だったらしい。
今年は一回も浴衣着れなかったし「知っていれば着てきたのに!」って言ったら
彼も「俺も着てくれば良かったぁ!」だって。
そんな気さらさらないのに。
でも背が高いからきっと似合うんだろうなーなんて想像してみたり。
寸胴な私が着ても似合わないだろうけどさ!



なんか縁起が良さそうなアザラシのチュウ
今まで行った水族館の中でショーが一番面白かった気がする。
イルカのショーも迫力があったし、アシカショーも楽しくて、
自分でもおかしくなるくらいテンションが高かったなぁ。
彼は相変わらず何考えてるのかいまいち分かんなかったけど。。

滞在時間は短かったけど、水槽の中で泳ぎ回る魚たちを見て、
気分的にも涼しくなれた一日だった!
毎週こんな感じだったらいいなーとも思うけど・・・そうもいかないよね。
疲れてるのに遊んでくれた彼に感謝。





帰ってからホットプレートを出して焼きそばを作って食べた。
昼間にTVでしょうこおねえさんが作ってるのを見て食べたくなったんだw
相変わらずいっぱい作りすぎちゃって、
次の日に会社に持ってくお弁当の中に入れて行ったよ。
最近あんまりお料理してないから、今度はちゃんとお夕飯を作ってあげようと思う。

冗談でも嬉しい。

August 22 [Sun], 2010, 19:50
「一緒に住む?」

ふくれっ面をして布団をかぶった私の顔を覗き込みながら
彼は笑ってそう言った。
付き合ったばかりの時も冗談っぽくそう言ったけど、今回は少し事情が違ってて。
ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、現実味のある冗談だったんだ。


いつもみたいに仕事から帰ってきた彼とゴロゴロしていた時、
彼の携帯の着信音が鳴った。
目は半開き、口からよだれを垂らしてうとうとしてたのに
ものの数秒でお仕事モードに切り替わる彼。
仕事が終わったって結局は私だけの彼にはなってくれない。
ハキハキと受け答えをする彼をぼーっと眺めながら
こっそりとヤキモチを妬く私。

電話の相手は彼の元上司のKさん。
彼は会話の時に固有名詞をいっぱい使って話すから
自然と彼の知り合いの名前も覚えてしまう。
相手の声は聞こえなかったけど、どうやら仕事の話とは違うみたい。
今は選挙も終わったしそんなに用もないはずなんだけど。。
不思議に思いながらも彼が話している内容を聞いていると
なんだかだんだん内容が掴めてきた。

どうやら彼、ヘッドハンティングされている模様。

詳しくは書けないけど、そんな話まったく出てなかったから驚いた。
なんにも言ってくれなかったことを少し悲しくも思った。
出会ったばかりの頃は本当に今の仕事が嫌いで、
「仕事の話を出すと気分が落ち込むからあまりしないで」って言ってた彼。
だけど最近は愚痴とかその日あったこととかも少しずつ話してくれるようになってて
それが私には嬉しかった。
なのに、こんな大事な話を黙っているなんて!!!!

電話している彼に背を向けて、
布団を頭からかぶって寝たふりをした。
「怒ってるんだぞ」の意思表示。

しばらくして、電話が終わった彼が戻ってきた。
不貞寝している私に気付いたのか、わざと甘えた声でじゃれついてくる。
可愛くてつい応じそうになるけれど我慢。
無反応な私に痺れを切らした彼が「ねぇー?どーしたのー?」と聞いてきた。
出来る限りの冷たい声で聞き返す。

「何の話だったの?」

だいたい予想していた通りの答えが返ってきた。

違う事務所に誘われている。
今の環境よりもいいところだと思ってる。
でも、今のところを途中でほっぽり出すわけにもいかない。
だからまだ迷ってる。

こんな感じ。
でも、一番ビックリしたのがその事務所の場所。
遠い。あまりにも遠い。
いまは職場がちょうど二人の中間点にあるから多少の距離は我慢できているけれど、
その新しい事務所がある場所というのは全く反対方向。
ヘタしたら東京を出る可能性だってある。
そうすれば私たちは軽く遠距離恋愛になってしまう。

「ただでさえ会えないのに、もっと会えなくなる・・・
 なんでこんな大事なことを黙ってたの!?
 遠距離なんて無理に決まってるじゃん!!!」

涙をぐっとこらえながら言う私。
彼はまだそういう話が出たばかりで決まったわけじゃないし、
離れ離れになっちゃうとか、そういうことも全然考えてなかったらしい。

「私がいなくても平気なんでしょ?」

涙声になりながら布団のさらに奥に潜ろうとする私の手を掴んで
彼は笑いながら言った。

「一緒に住む?」

その場しのぎの一言だったかもしれないけど、
私はそれでも嬉しくて、だけど、それを悟られたくなくて、
「あんなところ、住みたくないもん」なんてひねくれたことを言う。

「ううん。だめ、一緒に住む。決めたもん。
 あ、でもらんちゃん、ご飯いっぱい食べるからエンゲル係数高くなっちゃうねー」

憎たらしい笑顔を浮かべながら言う彼。

「これからもずっと一緒にいるんだから、将来のこと、ちゃんと二人で話そうね。」

いつもはふざけてばかりでどーしようもない彼だけど、
この時はなぜだか少し頼もしく見えて。
ついていきたい。
そう思った。

どうしても緩んでしまう頬を自覚しつつ、
布団から満面の笑顔をのぞかせて言ってやる。

「養ってね

彼の呆れ顔が可笑しくて、ずーっとケラケラ笑ってた、
そんな日曜日だった。

半年記念日!

August 08 [Sun], 2010, 10:07
今日で付き合って6カ月!
8日になった瞬間は二人して泣きじゃくってるという悲惨な状況だったけど、
たくさん話して、たくさんぎゅーってして、たくさんキスをして、
ここ最近二人の間に出来てしまっていた溝をちょっとずつ埋めていった。
彼の近くにいて不安を感じなかったのはいつぶりだろう。
手をつないだまま眠るなんて、付き合いたてみたいでなんだか照れくさかった。

今日も彼は仕事。
朝5時に起きて6時過ぎにバタバタと家を出ていく。
ワイシャツの袖をまくった彼の腕はすっかり日焼けしてしまっていて
少年みたいな細い体にはちょっと不釣り合いだと思う。
それでもやっぱり愛おしくて、自転車に乗って去っていく彼の背中が小さくなって、
見えなくなるまで一生懸命 手を振った。
こんななんでもない瞬間でも、今はすごく大切で、
この気持ちを忘れないようにしなければ。そう思った。

洗濯をして、掃除をして、ちょっと二度寝をしているとドアが開く音がする。
彼が仕事の合間に帰ってきてくれたみたい。
「ん。」そう言って差し出されたビニール袋を受け取ると、
中にはなぜか麻婆豆腐とサラダが。
・・・????
昨日、話し合いをしている時に無神経にもぐぅぐぅ鳴る私のお腹を思い出したらしい。
近くにできたばかりのオリジン弁当で買ってきてくれたみたい。
彼の優しさに、優しいけれど相変わらずちょっと斜め上をいく彼のチョイスに思わず笑ってしまう。
「またお腹減って機嫌悪くなられたりしたらたまったもんじゃないからねー」
そう言う彼の横に座って、朝から麻婆豆腐を食べながらドラゴンボールを観た。

お昼からまた仕事に戻る彼は二度寝。
隣に寝転んでみるけれど辛い麻婆豆腐のせいなのか、
すっかり目が冴えてしまった私は彼を起こさないようにじっと我慢。
半開きの目やよだれの垂れた口元をじーっと見つめていると
あまりに無防備な姿に笑いを堪え切れなくなって思わず吹き出してしまう。
そんな私に気付いたのか、無意識なのか、眠ったまま私を両腕でぎゅーっとする彼。
昨日の夜も途中覚醒するたびに私の頭を撫でてくれていた気がする。
相変わらず彼の大きな手は暖かくて私をほっとさせる。
どうして私はこの大好きな手を自ら離そうとしてしまったんだろう。

お昼すぎに出掛けていく彼。
「今日は早めに帰れるから遊びに行こうね」と言うので
六本木に恐竜展を見に行きたかった私はそれとなく尋ねる。
「ねーねー、恐竜好きー?」
苦笑しながら「恐竜展行きたいんでしょ。だめ。混むから。」と即却下。
少しぶーたれながら「じゃあアリエッティ・・・」と言うと渋々OKをもらえた。
彼を送り出してから映画館を検索したりレビューを見たり。
久しぶりのデートにわくわくする。

3時くらいに帰ってきた彼を急かして着替えさせ、
赤い電車に乗って川崎へ。
早起きのせいでやっぱり眠かったらしく、電車の中でも私の肩にもたれかかって寝てる彼。
電車の中でもべたべたしてくるのは嬉しいけれどやっぱり照れくさい。
こんな私に公の場でくっついてくれる彼を不思議にも思う。

「借り暮らしのアリエッティ」はいかにもジブリっていう感じで
何も考えずに観ることができた。
この映画のチョイスに文句を言っていた彼は楽しんでくれていただろうか。
感想を聞いたら「普通」と言っていたので、きっと少しは面白いと思ってくれたに違いない。
・・・と、勝手に解釈すれば無駄にネガらなくても良いことをこの半年で学んだ。

ほんとは記念日だから特別なことしたかったけど、
映画の後は口内炎の薬を買い求めて何件も薬局をハシゴして
ふつーにはなまるうどんでご飯を食べて帰りましたとさ。
口内炎の薬の塗り方でちょっと言い合いになってキレそうになったのは
きっとお互い様だから水に流してやることにする!
これを除けば本当に久しぶりに平和な一日だったと思う。

次のデートも平和でありますように。

結論からいうと。

August 07 [Sat], 2010, 22:54
私たちは別れずに一緒にいることを選んだ。

泣かないって決めていたのに、部屋に入って彼に抱き締めてもらいながら
ベッドの上で横になったまま話してたら涙が止まらなくて。
彼のポロシャツの胸のあたりが私の涙で濡れていくのが分かった。

彼は思った以上に私とのことで悩んでいて、
ぽつぽつと話し始めた彼の口からc出る言葉のひとつひとつが
私にとっては衝撃的だった。

「ずっと幸せにしてあげたいって思ってた。今でも思ってる。
 でも、ここんところずっと、俺じゃらんちゃんを幸せにできないんだろうなって思っちゃって」

いつの間にか彼も泣いていた。
お互いに好きなのに苦しくて、苦しいのに好きなのはなんでだろう。
うまくいかなくなったのはいつからだろう。
それとも私たちは最初からうまくいってなかったんだろうか。
それに気付かないふりをしてここまで来てしまったのだろうか。

あの時、私がこうしていれば。あんなことを言わなければ。
たくさんの後悔に押しつぶされそうになって、
全部を終わらせたかった。
終わらせなければ、きっと彼を苦しめてしまうことになると思った。

それなのに。
頭では分かっているのに、彼が私から離れていくなんて考えられなくて、
そんなこと、考えたくもなくて、
気付けば彼にしがみついて「一人にしないで!」とさめざめと泣いてた。
「私が先輩を幸せにしてあげるのじゃだめ?」なんて
これまで何度も試みては失敗に終わったことを口にもしていた。

別れることになったら私は帰らなきゃいけないし、もう電車も残り少ないから。
感情をぶつけあっているこんな状況でも
私は頭の片隅で帰りの電車を気にしてる。

「私と・・・別れたい?」

二人して泣きじゃくっていても埒が明かないと思って
私は彼にそう聞いた。
いままで振り回した分、最後は彼が決めればいい。そうして欲しい。
答えを聞くのが怖かったけれど
彼は私ことをさらにきつく抱きしめて「別れたいわけないでしょ」と言ってくれた。

嬉しくて、ほっとして、それでも少し申し訳ない。
これからはもっと彼を大切にしよう。
『好き』をちゃんと伝えられるようになろう。
もう何度となく繰り返してきたその誓いをもう一度心の中でつぶやく。

泣き疲れて先に寝息を立て始めた彼の寝顔を見ながら
まだこの人が隣にいることを嬉しく思う。



ともさん。

ごめんね。

これからも、よろしくね。

土曜日

August 07 [Sat], 2010, 19:02
朝にメールが来た。

「いっぱい考えたけど考えが全然まとまらなくて・・・
 二人で話し合ったほうがいいのかなって思ったんだけど、今日の夜は忙しい?」

数日ぶりのメール。
このメールに気付く前に彼の夢を見てたから
なんだか自分がまだ寝ぼけているのかもしれないと思って、何度もメールを読み返す。

こうなったのも全部私のせいなのに、
なぜか少し突き放したような返事をしてしまった。
結局成長できないでいる。

22時くらいになると言われ、その日一日はどう過ごしたかあまり覚えていない。
時間が来るまで寝ていようと思ってベッドにもぐりこむけれど
もう二度と会えなくなるかもしれない彼の顔や声や体温を思い出して、
そして、別れた後に自分が陥った状況を思い出して、
目を閉じるたびに不安や寂しさがあふれてくるから
結局また寝つけずにただただ時間が過ぎるのを自分の部屋で待っていた気がする。

9時ごろに自宅を出て、彼の家へ向かう。
新宿へ向かう電車にはほとんど人が乗っていなくて
私は持って出た彼からもらった3通の手紙を鞄から取り出して読み返す。

2月、映画を観に行った時に渡された「付き合ってください」と書かれた手紙。
初めて旅行に行った日、伊豆のテディベアミュージアムで買ったポストカードに
お互いへ宛てて書いた旅日記のような手紙。
そして、私の不安が爆発して情緒不安定だった時に彼が会社まで会いに来てくれて
こそっと私の鞄の中に忍ばせたかわいい猫の絵が描かれた手紙。

もう何度も読んで内容も覚えてしまっているほどなのに
今日はいつもより言葉ひとつひとつが重く私の心に突き刺さる。。
最後くらい、彼の前で涙を見せるのはやめよう。
そう思って家で思いっきり泣いてきた。
それなのに電車の中でも涙は容赦なく落ちてくる。
人がいなくて良かった。

家を出る時から彼から何度も連絡が入っていたけれど、
電話に出る余裕なんて私にはなくて。
品川に着いた時にやっとメールを打った。

きっと彼よりも先に着いてしまうだろう。
それなら思い出のいっぱい詰まった駅で少し時間をつぶそう。
ずっと行ってみたかった、土日には元気いっぱいの子供で溢れかえる公園に行ってみるのもいい。
そんなことを考えながら電車の窓から見える景色を目に焼き付けた。

品川駅を出発した赤い電車の窓から見える東京タワーが大好きだったこと。

春には小学校の校庭に桜がいっぱい咲いていてすごく綺麗だったこと。

ビルが立ち並ぶきらきらした夜景を見ながら彼の家に行くのが楽しみだったこと。

鮫洲での長い待ち時間がもどかしかったこと。

そして、彼が住む駅の改札の向こうに彼の姿があると
ドキドキして、嬉しくて、走り出したくなるのを我慢しなきゃいけなかったこと。

他にもいっぱい思い出があるのに、全部今日で終わりにしなきゃいけないと思うと
息ができなくなるくらい辛くなる。
どうしてもっと早く気付かなかったんだろう。
彼の存在が私の世界に彩りを与えてくれてたことに。

たった10分ちょっとで電車は目的地に着いてしまう。
彼から連絡が来たら家に向かえばいい。
「先に入っててね」って言われたけど、私にはもうそんな資格はないから。

改札へ向かう階段を下りるのが憂鬱になる。
お迎えに来てくれてる彼の姿を思い出すから。
一人で改札を出て歩いていく人たちを横目に見ながら
私にはお迎えに来てくれる人がいるんだ!ってちょっと得意な気分になったりもしてた。

思い出に浸りながら、一段一段わざとゆっくり階段を降りる。
改札が見えるギリギリ手前で一回だけ大きく深呼吸。
吐き気が止まらないけど気付かない振りをして一気に階段を降りる。


改札の向こうに彼の長い脚が見えた。

2日目。

August 06 [Fri], 2010, 7:27
当たり前のように彼からの連絡はない。
仕事中も携帯を気にする回数が減った私にすぐさま気付く同僚。

「元気?」

心配してくれているのか、わざと白々しく、そう訊いてくる。
今まで身近にいる男性に恋愛相談なんてしたことのなかった私だけど、
あまりにも追いつめられていたのか
ここ最近はその同僚に色々と話を聞いてもらっていた。

久しぶりに二人で飲みに行って、愚痴をこぼす。
同僚は同僚で、9歳も年上の女の人に恋をしていて、悩みは尽きないらしい。
飲んでいる間も熱心に彼女にメールを打つ同僚を見て、
その女の人が羨ましいと素直に思った。

同僚に一通りのいきさつを話すと、こんな言葉が返ってきた。

「別れる別れないは別として、こんな状態になって修復とかできるの?
 そもそも恋愛なんて話し合ったところで『じゃあこうします』みたいなもんじゃないじゃん。
 頑張って元に戻れるならいいかもしれないけど、そんなことしたら君が辛いんじゃない?」

まだ半年ちょっとしか一緒に仕事してないのに、
私が変なところで真面目すぎるのを見抜いてるのだろうか。
私だって、できれば別れたくない。前みたいに喧嘩はしても仲直りできる二人でいたい。
その一方で毎日毎日疑心暗鬼になって
ストレスをため込む状態から解放されたい気持ちも大きい。
何が一番良い方法なのか、ますます分からなくなってしまう。

「水族館のこと、気にしてるみたいだけどさ。
 そういうのを何回も引っ張り出してくるのは良くないことだと思う。
 女の人はよくやるけど、一回一回キリつけていかないと駄目だよ。」

私だって判ってる。
水族館チケットを見つけた日、どんなに詰っても、ふざけて思い切り噛みついても、
絶対に怒らないでひたすら「ごめん」を繰り返した彼の姿を思い出す。

「俺は友達も多い方じゃないし、
 水族館に男友達と行くっていうのはまずあり得ないと思うけど、
 友達を大切にする彼氏に君が取った行動はやっぱ最悪だったと思うわ」

ぐさぐさ刺さる同僚の言葉に黙り込んでしまう私。
誰から見ても、私が悪いんだろうなぁ。
自分でも分かってるだけに謝りたくても謝れないこの状況が苦しい。

こうやって人に話していると、自分の本音と建前が浮き彫りになってくる気がする。
無意識のうちに自分をかばうような話し方をしてしまったり。
やっぱり、私はいつだって自分が最優先なのか。
愕然とする。

もし仮に別れずにこのまま付き合うことになっても、
私のこの性格は変わらないかもしれない。
また同じ過ちを繰り返して、その度に彼を困らせて悲しませる。
彼から他の秘書さんの彼女の話を聞いてすごく悔しくて、
自慢してもらえるような「出来た彼女」になりたくて頑張ろうって決めたのに。
容姿も中身も最低な私が彼なんかと一緒にいていいはずがない。
もう気を遣う関係は終わらせてあげよう。

なんとなく8日までには連絡が来るような気でいたけど、
もしもそれまでに連絡がこなかったら。。
そしたら私からもう一度彼に連絡をしてみようと思う。

1日目。

August 05 [Thu], 2010, 8:17
距離を置くことになった。

「好きだから中途半端に話して喧嘩になりたくない。
 なるべく早く連絡できるようにするから。
 今日は電話は出ません」

こんなメールが来た。
距離を置くというよりは彼が怒って連絡を拒んでる、そんな感じ。
友達を大切にする彼が一番嫌がることをした私。
彼の気を引きたくて、ちょっとだけ困らせたくて、ついやってしまったこと。
そのメールを送った後、すごく後悔した。

その日、何度も私から電話をかけたけど、
出てはもらえなかった。
仕事の関係で電源を切ることはできないから
電話はその度に留守番センターへ転送される。
大嫌いな自分の声が残るからメッセージを残すのは嫌だったけど
どうしても話したい。謝りたい。やり直したい。
そんな気持ちで短いメッセージを残した。

その数分後に来たメール。
もうお互い限界だったのかもしれない。
きっとこのまま連絡は来ない。
彼は優しい人だから、きっと自分から別れを言い出しはしないだろう。
こんな状況なのに「好きだから」なんて心にもないことを書いてしまう優しい彼。

「好きだから」私も彼を楽にしてあげなくてはいけないのかもしれない。
「好きだから」今の関係を終わらせなくてはいけないのかもしれない。

距離を置くなんて、別れるための口実でしかないってこと、
前の恋愛で学んだから、
連絡がこないことも連絡できないことも思っていたほど辛くはない。

連絡が来るのはいつだろう。
8日は付き合って半年記念日。
区切りのいいその日には答えが出ているだろうか。
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:らんちぃ。
  • アイコン画像 現住所:東京都
読者になる
2010年09月
« 前の月  |  次の月 »
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
最新コメント
Yapme!一覧
読者になる