世界の三大宗教がそろった授業

December 23 [Tue], 2008, 23:00
クリスマス週間だということで、今週は、よのなか科宗教を考える
授業を行なっています。
昨日が、第1回目。
まず、宗教とはということで、辞典より、転記。
そして、宗教と聞いたときのイメージを聞いてみました。
○良いイメージ
生きる自身になったりする。
人を助けたりする
希望を持っている
信じられる
心の支え
心に信じる強い心
頼れるもの信念がありそう
罪を許すもの
信じられること

○悪いイメージ
いろいろと制限される
神がすべてという感じがする
他の考えをあまりできない
決まりにとらわれる
怖い
悪い何かひとつしか信じちゃいけない
おがまなくてはいけないのがめんどう
信じすぎて1つのことに突っ走ってしまう
あやしい
神に頼っている
いろいろと制限される

などなど。
そして、今まで、気がつかない間に
宗教とかかわっていることもあるんだということで、
いろいろな質問にYES NOで答えてもらいました。
たとえば、幼稚園が宗教系だった、
神社で七五三をやった
あまつりでみこしを担いだとか・・・・。
そのうちどのくらい、自分が知らないうちに宗教とかかわって
いたのかをチェックしました。

日本の宗教のデータを見て、
世界の三大宗教について触れました。
ここで、すごいことが判明。
今年のよのなか科のクラスは全部で11人。
そのうち2人が外国籍の生徒です。
一人がパキスタン。一人がブラジル。
そうなんです。パキスタンの生徒はイスラム教。
そして、ブラジル席の生徒はカトリックです。
後の残りの生徒たちは、一応仏教徒です。
こんなクラス、あるでしょうか?
というわけで、さらっと流したかった部分ですが、
せっかくのチャンスなので、
二人に、それぞれの宗教について語ってもらいました。
二人とも口をそろえていうことは、厳しいということです。
彼女たち、二人とも反発を覚えているそうです。
カトリックでは、だんだんとその戒律はゆるくなっているようですが、基本的に、離婚はだめ、中絶もだめです。
そして、なかなか私たちに知識がない、イスラム教。
どんなものかを語ってもらいました。
一日5回の礼拝のこと。本国ではベールをつけなくてはならないこと。
一夫多妻制のこと、ラマダンのこと。
今みたいに、胸をはだけていたりすると叱られるし、
カレシがいたりしたら、大変だとか・・・。
他の生徒たちは、ラマダンのことも知らなかったし、
みんなへぇ〜と驚いていました。
ラマダンとは、イスラム教の断食月で、大体、毎年9月から
10月にかけての一ヶ月間です。
この一ヶ月、ずっと断食するのではなく、
日が昇ってから日が沈むまでのあいだ食物を食べられないのです。
だから、夜になってたくさん食べるものだから、この時期は太るとか。
礼拝も、学校に来ているから、一日一回だけしているとのこと。
こうした、生の声を聞いて、生徒たちは、へぇ〜と驚きの声。
そうだったんだと納得したり。
せっかく、外国籍の生徒がいるんだったら、こういうように、
いろんな場面で、その国のことなど語ってもらったりするのも、
いいのかもしれません。ただし、本人や保護者の方のご意向も
あるでしょうけれど、日本人のほうが、その点受け入れにくいのかもしれません。

そして、最後に、自分が新しい宗教を作ったとして、教祖となったらというロールプレイング。
生徒たち、『ものすごく喜んで取り組んでいました。
なんだか楽しいって。
自由に考えていいんだよという、しばりがない発想の自由さが
彼女たちを解放しているのでしょう。
中に、優等生がいて、なかなか自分の殻を打ち破れなかったのですが、
ここへきて、ほんの少し、からが破れてきました。
生徒たちが考えた宗教です。
○セレブ教
○自然を守る会
○宇宙人友の会
○ひっきー教会
○八百万の会
○森のゆかいな仲間たち
○MUSIC教
○バラの会
○心霊会
などなど、名前から想像もつかないようなこともありますが、
でも、生徒たち、ちゃんと発表ができました。

今回の授業で早いもので31回です。
明日の年内最後の授業で32回になります。

よのなか科1期生

December 21 [Sun], 2008, 8:41
いろんなところで、書いているのですが、
私がよのなか科の授業を始めて今年で7年目です。
そして、年間を通してのよのなか科の授業は4年目です。
ということは、年間を通じた教員の仕事は4年目の
ひよっこだということです。

3年前、年間の仕事をいただいたものの、
そして、3年生の選択科目をもつようにいわれたものの、
果たしてよのなか科の授業をやっていいのかどうかという
判断はつきませんでした。
いまでも、学校の事情に疎いのですが、そのときは、まったくの
ど素人で、年間を通じての学校の動きもわからない有様でした。
そんなとき、その当時の校長先生に、どうやって切り出そうかと
伺っていました。職員会議などで、なかなかのやり手と
観ました。そして、革新的な方とも思いました。
なにより、お住まいが杉並区というのがよかった。
このあたりにお住まいの方よりも、和田中(この当時、藤原さんは
すでに和田中の校長になっていらしゃいました)のことをご存知だろうと踏みました。
そこで、恐る恐る、切り出し、OKをいただき、
かえって励ましもいただきました。
このときの校長先生は、その後、和田中の学校公開に行かれて、
フリージアの勤務校の校長ですと挨拶をしてくださったのです。
授業公開も、ちょっと強引な手法でしたが、マイミクHIROさんが
ゲリラ戦法をとってくださったのですが、
それも、好意的に対応してくださいました。
まだまだ、サポーターもいなくて、ゲストもお呼びできる状況では
なかったのですが、おいでになった方々を気安く、
校長室に招き入れてくださり、お茶を出してくださり、
時には、給食もいかがですかと・・・。
外部の方々との会話を楽しんでいらっしゃいました。

この学校は、伝統のある学校で、地域との結びつきも強く、
その後、私を再びこの学校に呼び戻そうという署名運動が
怒りかけた学校でもありました。

ある意味、フリージアのよのなか科にとって
原点ともいえる学校ですし、
お世話になった校長先生です。

その学校でのよのなか科、
今よりも迷いながら、試行錯誤しながら手探りで
作っていった授業でした。
今から考えると、稚拙な授業の山積みだったと思います。

昨夜、突然一通のメールが届きました。
それも、公開用にしているアドレスのほうです。
いたずらも多いので、最初はいたずらかと思っていました。
第一、差出人の名前がないのです。

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お久しぶりですm(__)m
ご無沙汰しております。

今高校3年生で大学は○○大学に決まりました★

そのご報告と今後よのなか科がありましたら是非よんでいただきたいと思いメールさせていただきましたm(__)m

これから3年生は休みも多くなりますし、大学生になれば春休みも長いと思うので、高校生の時よりは行きやすくなれると思います。

新聞を読んでいたらよのなか科の事が出ていました★

最近、自分の進路の関係で小論文などでいろいろな事について考える機会が多かったせいか、よのなか科の事をよく思い出しました。

またよんでいただければ幸いです!
では(^^)

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年齢からすると、よのなか科1期生。
以前メールをいただいていたその当時の生徒を探し出しましたが、
アドレスが違っていました。
で、間違ったらごめんなさいで、Hくんかしら?とメールを
送ったら、ピンポ〜ン。正解でした。
彼は、おとなしくて、目立たない生徒でしたが、
真剣に授業を受けてくれていました。
一つ一つの問題を、ちゃんと考え、フィードバックするすべを知っていました。
この年、最後の方の授業で、たまたま視察にいらした文科省の方の
お話を聞いて、目を輝かせていました。

感慨深いですね。以前のよのなか科卒業生が、サポーターとして
授業にきてくれる。
これほどまで、すごいことはないと思うのです。
やってきたことは間違いはなかったと思えた瞬間でした。

教育というのは、すぐに結果はでません。
こんなふうに、今回のことは、まだ早いほうだと思います。
それでも、3年もたって、思い出して、連絡をくれた生徒の存在は
うれしいものです。
こうして、よのなか科2期生、3期生と続いてくれたらうれしいです。
というよりも、これからもよのなか科の授業ができるといいなと思っています。

このとき、どんな授業をしたのかと、恐々、当時の授業の記録を見てみました。

実績
 
実施月日 内容 ゲストティチャー
第1回 5月18日 ハンバーガー店を新しく出店させるとしたら・・
第2回 5月31日 1個のハンバーガーから世界が見える(1)
第3回 6月8日 1個のハンバーガーから世界が見える(2)
第4回 6月22日 あなたならどう選ぶ?付加価値とは? 村松フルート製作所 副社長
第5回 7月4日 流行る店 流行らない店・・・なぜ?
第6回 7月13日 究極のカレーを作る〜付加価値を作り出す〜
第7回 9月7日 どんな日本にしたい?衆議院選挙を眺めながら・・
第8回 9月21日 家の窓から日本が見える(1)
第9回 9月28日 家の窓から日本が見える(2)
第10回 10月12日 中学生はもう大人?まだ子ども?(1)
あなたに係わる経済と法律
第11回 10月19日 中学生はもう大人?まだ子ども?(2)
イギリス・バルガー事件から少年法を考える
第12回 10月26日 中学生はもう大人?まだ子ども?(3)
少年の社会に対する責任について
第13回 11月8日 中学生はもう大人?まだ子ども?(4)
少年の社会に対する責任について(模擬法廷) 福井弁護士会 弁護士
第14回 11月18日 地球温暖化を考える
(クールビズ・ウォームビズは有効か) 前環境副大臣
参議院議員
第15回 11月30日 大きな政府・小さな政府
第16回 12月14日 どこまでいじくる?人のカラダ
第17回 12月20日 ホームレス問題を考える
第18回 1月11日 少年法を考えようドラマ「TEAM」から見た少年事件
第19回 1月18日 人のコピーが作れたら・・・?
第20回 1月25日 「お金持ちになる方法(貯蓄と投資) 東京都杉並区立和田中学校
藤原和博校長
第21回 2月1日 相手にyesと言わせるプレゼンを考える
第22回 2月7日 自殺抑止ロールプレイング
第23回 2月22日 これからの義務教育を考えよう 文部科学省初等中等局
財政局 教育財政室長

という授業でした。今から考えると、ゲストの数も少なかったし、サポーターの方も、ほとんどいらっしゃらない授業でした。
でも、こんな授業でも、生徒の中に残っている・・・・。
なによりのクリスマスプレゼントです。

今日のよのなか科

December 17 [Wed], 2008, 22:48
今日のよのなか科

今日で、なんと30回の授業となります。
よのなか科の授業を始めて、今年で7年目。
年間を通してのよのなか科の授業は、今年で4年目。
これまでで、一番授業回数が多くなりました。
いままでで、最高が26回でした。
それが今の時期で30回。
多分、最後には40回を越える授業になると思います。

さて、今回のよのなか科。
テーマは前回に引き続き
「いかに生きるべきか、いかに死すべきか」第3回
尊厳死問題をとりあげました。

まず、簡単なエンディングノートの作成です。
エンディングノートというのは、自分が人生の最後を迎えるに
あたっての、意思表明をするノートのことです。
最近では、市販されています。
このノートには、余命いくばくもないとなった場合の自分の意思。
告知のこと、延命処置のこと、どういう場所で最後を迎えたいのか、
その迎えるときの、治療に関しても、細かな意思の表明ができる
ようになっています。
そして、それは、終末期だけではなく、
死後のもろもろのことも意思表明ができるようになっています。
亡くなったとき、連絡してほしい人、連絡してほしくない人、
葬式をするのかしないのか、するとしたら、どのような葬式が
いいのか、そして、納骨はどうするのか、遺産はどうするのか、
特別に誰かに何かをあげたいものがあれば、その意思も表明します。
これがエンディングノートです。

さて、今日は、あくまでも、終末期における自分の意思表明です。
まだ、15歳の生徒たちにとっては、想像もつかないものだと
思います。でも、そういうシュミレーションをすることによって、
現在をいかに生きるべきかということが見えてくるのです。

このクラス、本当にすごいです。
いまどき、これだけの授業をさせてもらえる環境はないでしょう。
生徒たち、真剣にワークシートに向かい合っていました。

○がん告知をしてもらいたいかどうか・・・。
ほとんどの生徒がYESでした。

○どのような治療を望みますか。
無理やり延命処置をしてほしくないという意見がほとんどでした。

○どういう場所で、最後迎えたいか。
病院、自宅、ホスピスの選択肢で、病院が多かったのが
印象的でした。そのときに、病院で生まれたから病院で死んでいくという発言をした生徒がいて、なんだか、う〜んとうなってしまいました。
現代では、自宅で最後を迎えるという考えがなくなっているようです。

安楽死と尊厳死の違いを簡単に説明をして、
今日のメインテーマ。

自分の母親がガンで3年も病気と闘っている。
でも、再発を繰り返し、もう意識もなくなりつつある。
体には、いろいろなチューブや機会が取り付けられている。
もういいんじゃない・・・。
楽にしてあげたいと思った。

という、状況で、
この楽にしてあげたいという考えを肯定するのか、否定するのか、
それぞれの側面から、考えてもらいました。
肯定的には、母を楽にして上げられる。
否定的には、まだひょっとしたら望みがあるかもしれないのを
そこでつぶしてしまうのはどうかと思う。とか、母の意志を尊重すべきだ。母は望んでいないかもしれない。
という意見がでてきました。

そして、それぞれの立場での考えを発表したあと、
じゃあ、あなたは、この場合、どうしますかという
問いを投げかけました。
生徒たちのほとんどが、母親を楽にしてあげたい・・・。でした。
でも、やはり、2人の生徒たちが、母親の意思を大事にすべき。
最後まで望みを捨てないという意見を言ってくれました。
ここで、この両方の視点の話をしました。
この両方とも、実は、「私」という人間の思いだけなのです。
母親に対する思いが選んでいるにすぎないのです。
そこには、母親の意思は何もない・・・。そのことを話しました。

そして、今日のゲストの登場といきたかったのですが、
ゲストを及びできない状況なので、
私がそのゲスト役に・・・・。
まあ、長いこと生きていると、いろんな経験もしていて、
結構、自分の半生を語ることによって、
いろいろな授業を作り上げることができます。

今から、15年前の話ということで、
息子が生まれた直後の話をし始めました。
そのとき、父が末期がんだと宣告されたこと、
余命4ヶ月だと。そして、父に告知をしなかったこと。
延命処置をお医者さんに断ったこと。
とにかく、楽にさせてやってほしいというのが、家族の願いでした。
最後に、父と出かけた紅葉の立山黒部アルペンルート。
生まれて間もない息子と、小学校1年生の娘の手を引いて、
最後の旅に出たこと。
12月には、母もガンになって、二人同じ病室で入院していたこと。
それが、15年前の今頃のことでした。
街にはクリスマスソングが流れ、人々が浮かれている中、
明日の希望もなく、毎日、息子をおんぶして病院に通う毎日でした。
もう神もいないのかとさえ思ったこと。

年末年始、父だけを実家に連れてかえって、数日を過ごしたこと。
病院に戻ろうと玄関をでたところで、菩提寺のお坊さんが新年の
挨拶にいらして、どんな表情をしたらいいのかわからなかったこと
などなど、ちょっと涙混じりに話してしまいました。

幸い母は一命を取り留めたこと。
今思っているのは、父にちゃんと告知をするべきだったのでは
ないかといまだに思っていること。

あの当時、もう笑えないと思ったけれど、必ず、笑えるし、
いいこともあるんだと思っていること。

こういうことを、かいつまんで話すと、生徒たちの目から、
涙がこぼれてきました。
中には、泣きじゃくる生徒もいました。
あとで聞いたところによると、現在おじいさんが入院中だそうです。
だからこそ、胸につまったし、自分のやれることをやろうと
思ったそうです。

生徒たちの感想では、ちょっと衝撃的だったようです。
中には、先生はすごい体験をしているんだと思ったし、
それを乗り越えてきた強い人なんだなあと思った。
だからこそ、先生の、どんなにつらいことがあっても必ず
笑える日が来るという言葉や、絶対にあきらめないという言葉が
信じられます。尊敬していますという、
こそばゆいけれど、うれしい言葉が並んでいました。

とっても重いテーマの授業でしたが、生徒たちは、きちんとうけとめて
くれました。いろいろな人生を垣間見る、そして、どんなときにも、
希望を失わない、その大切さは伝えられたかなと思います。

父が亡くなったのは62歳でした。
ずっと、この年齢を超えられるのかと思って生きています。


今年、この11人の生徒たちと出会えたこと、私の幸せです。
後、10回ちょっとの授業をすばらしいものにしてあげたいです。
またがんばります・・・。

今日のよのなか科

December 10 [Wed], 2008, 23:33
今日のよのなか科
何をしようかと考えました。
(なんていいかげんなんだろう?
でも、いろんな状況を考えながら授業をつくっていくフレキシブルさも
大切なのです・・・といいわけだなぁ)

今日は、久々に3人の助っ人、サポーターの方が
きてくださるとの連絡がありました。
そこで、絶対にサポーターが必要な授業をと考えました。

「いかに生きるべきか、死ぬべきか・・・(2)
自殺抑止のロールプレイング」です。
これは、本家本元の和田中でも有名な授業です。
何度もTVで取り上げられていた授業です。

まずは、あなたは、死にたいと思ったことがあるかどうか・・・。
ほとんどの生徒がYESと答えました。
それを書きながらのすごいひとこと・・・。
「もう15年も生きてんだもの、一度や二度くらいあるでしょ」
なんだかとっても説得力のある言葉でした・・・。
思わず、「はい」と言ってしまいそうになりました。
その死にたいと思ったことはどんなこと?という問いにも、
それが過去になっている生徒はすらすらと書けていました。
でも、まだ引きずっている生徒たちは、ためらっています。
そして、その死にたいという思いを断ち切れたのは、
どうしてだろうかという問いに、ふと我に返ったとか、
吹っ切れたという言葉も書かれていました。

自殺者の統計を紹介しました。
昨年の日本の自殺者は3万3千人あまり・・・。
世代的には60歳代が一番多く、50歳代40歳代と
続きます。
職業は、この世代ですから無職。
自殺の理由は、健康問題、経済的な問題と続きます。
たまたま、今朝の新聞の一面にソニーの1万6千人削減のニュースが
かかれてあったので、これを紹介し、仕事を解雇されるということが
どのようなことを意味するのかを話しました。
そして、余談として、最近、60歳代、70歳代の犯罪が増えてきていることを紹介しました。生活に困った人が、犯罪を起こして、
刑務所にはいりたがると・・・。
そこまで、日本の状況は大変になっているとも・・・。

そして、昨年度の中学生の自殺者はどのくらいいるんだろうと
質問しました。100人、1000人とか・・・いろいろ。
実際は51人だったそうです。
この数字が大きいと見るのか、小さいと見るのか難しいところです。

じゃあ、もし、みんなの身近なところで、ビルから飛び降りようと
している友人を見つけたら、どのような言葉をかけて、
やめさせようとするんだろうと、2人一組で、ロールプレイをやってもらいました。今日は欠席が3人いて、8人4組のロールプレイです。
みんな和やかに(じゃいけないんだけれど、でも、実は、テレながら
真剣にやっていました)
絶対に止められないと、さじを投げたり、
すんなり、止まったりと、サポーターの方々の助けを借りたり、
褒めていただいたり、気づきをいただいたりで、
なかなかいい感じになってきました。
そして、前に出ての発表。
今まで、こんなこと、嫌がる生徒が何人かいたのです。
それが、今日は、全然嫌がらない・・・。
それどころか、ロールプレイを楽しんでいます。
題材が題材なので、楽しむと言う言葉は御幣がありますが、
でも、生徒たち、真剣な中に、考え、楽しんでいました。

4組、それぞれの、ロールプレイでした。
1組目は、結構、まっすぐ路線の止め方。

2組目は、死ぬことを強い決意で固められていて、
結構てこずっていました。でも、最終的には、ちょっと和らいだような・・・。

3組目は、迫真の演技。
友情を前面に出したロールプレイでした。

4組目は、外国籍二人のロールプレイ。
いつの間にか、片方が男性役になっていて、
まるで、宝塚のようなロールプレイでした。
そこでも、大切なんだというキーワードが飛び出しました。

生徒たちは、それぞれに、死ぬことを踏みとどまるのに、
心に響く言葉として、自分たちが演じてみたり、
他の人の演じているのを聞いて書き出しました。

○あなたが必要なの。
○あなたが大切なの。
○あなたがいないとさびしい。
○あなたがいないと悲しい。

このように、相手の「情」に訴えることが一番だと
いうことが、なんとなく残ったようです。

ただ、こういうぎりぎりの場面では、現実には、助けることは
不可能に近いことも話しました。
だからこそ、ここにまで行き着くまでに、友人、知人の様子を
変化を感じ取り、もし、様子がおかしかったら、回りに話したり、
もし、それが友人だったら、その友人の親や、先生に相談してみよう。
「うつ」という病気の可能性があると言うことも少し話しました。

生徒たち、重い題材だったのですが、明るく教室を後にしました。

この授業、今までに、何度もやってきたのですが、
ここまで、みんなが真剣にロールプレイをやった授業は初めてです。
これが、少人数のよさなのかもしれません。
そして、女子だけというのも功を奏したのかもしれません。

暮れの忙しいときに、3人ものサポーターの方々が来て下さり
感謝です。
おかげさまで、思い題材でしたが、気持ちのいい授業を
作ることができました。

閉鎖された学校の中での目立たない、深海魚のような状態の
授業ですが、実は、すごいことになっているんじゃないだろうかと、
ふと思った今日の授業でした。
世間からは、認知されていなくても、ここまでの授業を
一緒に作り上げているあの生徒たち・・・。
すごいです。
せめて、この場だけでも、大きな声で、叫びたい・・・。

あの生徒たちとすごい授業を作っていますよ〜。

もうひとつのよのなか科

November 27 [Thu], 2008, 18:33
私は今年度、3年生の選択科目を2クラス持っています。
ひとつは、おなじみのよのなか科。
もう一クラスは、年度当初、法律を学ぶクラスでした。
でも、いまさら、日本国憲法をさらうのもと方向転換。
夏休み前までは、以前フジテレビでやっていたドラマ「TEAM]から
考える少年事件。
少年は保護されるべきか、厳罰に処するべきかという授業を
行っていました。
そして、夏休み後は、いわゆるふつーのよのなか科をゲストなし、
サポーターなしで行っています。
だいたいにおいて、何もやりたがらない生徒たち。
本当にいやだった・・・。
いつもざわざわしていて、遊びの時間だと勘違いしているのでは?と思えるようなクラスでした。
このクラス、まだまだそんなに気持ちも通じていないし、
やったねという授業にはならない状謡です。
でも、やはり、よのなか科マジックなんだなぁと思えるように
なりました。
夏休み後から、10回の越える授業を行ってきました。
やはり、この10回というのが、大きな壁のような気がします。
この10回を越えたあたりから、生徒たちの様子が変わって
きました。
毎年、この10回を超えるあたりで、法律編の授業に突入します。
今回も、前回から法律編の授業に入りました。
そして、今日、バルガー事件から考える少年事件の授業を
おこないました。

授業の入りは、もういやになっちゃうという感じでざわざわ。
嫌なムードだなと思いつつ、授業を進めていくと、
だんだんと生徒たちがし〜んと真剣になってきました。
あいだで、いよいよ裁判員制度も実施されるよね・・。と
話すと、ニュースでやっていたけれど、明日、その候補者の人へ
発送されるんだって・・・・。
みんな時事問題には敏感です。
でも、こういうときに、ぱっとそういう話題を提供できるというのは
なんと素晴らしいことでしょうか?
そして、こんな場合はどうなるの?という
まるで、裁判員Q&A状態になったものの、
じゃあ、バルガー事件を通して、表決を考えてみましょうと、
一緒に考えました。

バルガー事件の概要です
1993年2月、イギリスのリバプールで事件は起きた。
当時10歳のボビーとジョン。ふたりの少年は、学校をずる休みして、
近くのストランドというショッピング・センターで万引きをしていた。
そこで、彼らは、ジェームス・バルガーちゃん(当時2歳11ヶ月)と
出会った。一緒に買い物に来ていた母親からふと離れて遊んでいた
ジェームスちゃんは、ふたりにおもしろがってついていった。
彼らは、ジェームズちゃんの手を引いてショッピングセンターから
連れ出し、あちこちと連れ回したあげくに、立ち入り禁止の線路の
引込み線で、この2歳の幼児をいじめぬいた末に殺してしまう。
意思や金具で何十回となぐったうえ、線路の上に死体を
放置したのだ。

質問@被告人(10歳の二人の少年)はジェームズちゃん殺害において
役割を果たしたか?YES/NO

質問A被告人は、殺害字に自分のとっている行為が
非常に悪いことだと判断できたか?YES/NO

質問Bジェームズちゃんが線路上で暴行を受けたとき、
被告人はジェームズちゃんを志望させる意図があったか?
YES/NO

そのYESとNOの組み合わせで表決を考えました。
判断基準 質問@   質問A   質問B
     NO                無罪
    YES     NO         無罪
    YES     YES  NO    傷害致死罪
    YES     YES  YES   殺人罪

なのですが、どの表決を選んだ生徒が多かったかと言うと、
YES NOを選んで無罪が一番多かったです。
その次が、。YES YES NOの傷害致死罪でした。
すると、ここで、ある生徒が叫びました。
「先生絶対にこいつら無罪じゃねえよ。
だって、事件の概要を読んでみろよ。
ショッピングセンターで万引きしてたんだぜ。
ジェームズちゃんの殺害に関しては無罪かもしれないけれど、
こいつら、絶対に無罪にはならないで、窃盗罪にはなるよな・・。」

あっ、こういう発想すごい!
長い間、この授業やっているけれど、こんな指摘されたの初めてです。
いつのまにか、固定概念で、ジェームズちゃんの殺害だけに
目がいって、こういうところまで、目が行かなかったというのか、
気づきもしなかった。
でも、その生徒はすごい・・・・。
もう散々褒めまくりました。
でも、でも、すぐに天狗になっちゃって、じゃあ内申上げてよ・・。
これを言わなきゃね。

でも、本当にびっくりでした。
こういう発想ができる生徒、そして、それを発表する生徒。

授業が終わって、ワークシートの感想欄をみると、
いつもは、ほとんど記入しないのに、今回は、たくさん書いていました。

○子どもが子どもを殺してしまうのはとても驚きました。
まだ10歳だから罪を負わせるのはかわいそうな気も
してしまうけれど、10年間少年刑務所ですごして、
ちゃんと社会復帰ができてよかったです。

○ひどいじけんがあったんだなぁと思うと同時に、判決を九打差う難しさと検察官と弁護人のすごさを知りました。

○自分よりも小さな子どもがさらに小さな子どもを死に
おいやるということは、とてもショックなことだった。
この少年たちのかんがえはわからないけれど、
そんなことは絶対にやってはいけないと思う。

○裁判にもいろんな種類があるので、次も興味がある。

○裁判は難しいと思った。もし、将来裁判員に呼ばれたら
正しい意見を言って正しい判決が下されるようにしたい。

○バルガー事件はとても悲惨な事件だったと思います。
10歳の子どもがこんな事件を起こしたのに驚きました。


さあ、これからが、私がつくる法律編の授業の
本番です。

おもしろくなさそうにしていた生徒たちを
これでもかと、引きずり込んでいきます。

こちらも、やっと手ごたえが出てきた感じです。


弁護士さん交代

November 03 [Mon], 2008, 20:36
11月下旬によのなか科にゲストとしてお越しいただく予定の弁護士さんが
本業の方のご都合で、来ていただくことが難しくなりました。
そこで、とご提案をいただきました。
女子生徒11人だけのよのなか科で、今回のテーマが女性と法律だったので、
いっそ、女性の弁護士さんではどうかと?
それも、生徒たちと、比較的年齢の近い20代の女性弁護士さんを
紹介しようと思っているということでした。

最初にお願いしていた弁護士さんは、もう3年連続で授業をご一緒に
作ってきました。
特に昨年は市教研の社会科の授業研となったので、お互いに、力が入りました。
少年審判を扱いましたが、昨年は、家裁の調査官にもお越しいただき、
より現実的な少年審判になりました。
私は私で、調査官に手ほどきを受け、実際の少年事件の調査書を見よう見真似で
作成しました。その出来がいいと弁護士さんは褒めてくださり、それに触発されて、弁護士さんは
その前夜徹夜で、弁護士の意見書を書き上げてしまったという、凝り性のコンビでした。

さて、今年、新たに弁護士さんと出会い、新しい授業を作っていくつもりです。
まだ、ご挨拶にも伺っていないのですが、今回のテーマは「調停」という視点で
授業を作っていきたいと思っています。
なかなか弁護士さんの仕事で、裁判は見えるけれど、調停と言う仕事はあまり見えてはきません。
ですから、この重要な仕事の一つである、調停という解決方法。
どんなときに、使われるのか、そして、この考え方が、日常生活の中でも
使えると言うことを授業にしたいと思っています。
ただ、それを、どのように切り込んでいくのかがまだ、見えてきません。
もう少し、本を読んで、調べていかねば煮詰まりません。

ここで、弁護士さんが交代したことで、また学校の方にも報告せねばなりませんし、
今までと違って友人として授業に来てくださるとは違うので、
所属される弁護士会への派遣依頼の文書も必要となりそうです。

またあわただしくなってきました。

なんだか、秋になると、授業がたてこんで忙しくなっていきます。
今年も、この弁護士さんの授業と、2年生の日本文化での茶道体験(濃茶)の
授業のプランを立てていかねばなりません。
実は、濃茶はまだ、体験したことがないので、私自身の新たな勉強です。
すべて、勉強勉強・・・・。
なんて、まだまだ勉強するべきことがあるのでしょうか?
と、いうことは、まだまだ成長できるということですね。

今年度の私

November 03 [Mon], 2008, 0:18
新しい学校に移って、もう7ヶ月です。
今年度の私は、いろいろなことがトラウマになって、
どんどん落ち込んでうつ状態になっていました。

それでも、どうにか浮上をしようとあがいていましたが、
なかなか浮上できず、どんどん沈んでいっていました。

やっと、ここへ来て、少し本来の調子を取り戻したかのようです。


今年度の仕事です。
1年生の社会4クラス(すべてTTです)
2年生の社会1クラス
3年生の選択社会2クラス(そのうち、1クラスが週2時間です)
2年生の選択社会1クラス
1年生の副担任
剣道部顧問(1人です)
人権教育主任 社会科教科主任 放送委員会担当などなど。

3年生の選択社会は1クラスは「よのなか科」
もう1クラスは「法律」という割り振りだったのですが、
「よのなか科」が女子生徒11人だけしか選択しなかったので特殊な「よのなか科」に
なっています。
そして、「法律」は途中から、いわゆる普通の「よのなか科」の授業をやっています。
女子11人だけの「よのなか科」はいままでのカリキュラムを全部ばらして、
「衣」「食」「住」というテーマで、1時間で完結の授業ではなく1つのテーマで
何時間か授業を進めていくという手法をとっています。
これが週2時間です。

そして、いわゆる普通の「よのなか科」こちらはゲストなし、サポーターなしの授業です。
これには訳ありで、なんと1時間目の授業なのです。
ですから、そういうことは非常に厳しい状況です。

2年生の選択社会は、「日本文化」を扱っています。
京都学、江戸学、二本の伝統芸能(歌舞伎、狂言、能、人形浄瑠璃)
茶道、華道、香道を学びます。

というような仕事ぶり。

今年は担任を外れていて、さびしいような、でも、部活と、持ち時数が多いので、
あわただしくすごしています。


これから、少しずつ、UPさせていきたいと思っています。
今回から実名で記載することにしました。
正々堂々、ちゃんと発信したいと考えたからです。

また復活させましたので、これからもどうぞ、ごひいきによろしくお願いします。

よのなか科通信第20号

March 02 [Sun], 2008, 23:09
いよいよ弥生三月です。
学校では、卒業式へむけての活動が始まりました。
私たち教員も年度末に向けての、もうひとつの師走を
すごしています。

さて、よのなか科通信第20号をお届けいたします。
今年度のよのなか科の最後の授業の報告です。

今年度たくさんの感動の授業がありました。
すばらしいゲストの方々にもお出でいただいたり、
多くの方々にご協力もいただきました。

でも、一番の感動の授業でした。
一年かけて、生徒と、サポーターの方々と作り上げてきた授業です。まさしく、何かに向けての一方通行の授業ではなく、いろいろなところへベクトルが向き、それに対して、いろいろな答えが戻ってくるというまさしく答えは一つじゃない。それが人生だということを痛感させる授業でした。本物だからこそ、作り物じゃないからこそ、生徒たちの心を揺り動かしたのだと思います。うすっぺらじゃない、本当に真剣に生きている大人の姿。
これこそ、本物の、まぎれもない教材なのです。

今年度も、生徒たち、サポーターの方々、ご協力いただいたゲストの方々のおかげで授業を作ることができました。
本当に感謝です。
そして、今年度は、この「よのなか科通信」を校内に配布したことで、多くの先生方に興味をもっていただくこともできました。
少しでも、「よのなか科」の裾野を広げることができたかと思っています。

そして、この通信を配布し、励ましやご意見メールをいただいたことも大きな励みとなりました。本当にありがとうございました。





「よのなか科」通信
 第20号  2月26日
「よのなか科」通信は、○○中学校3年選択社会での「よのなか科」の授業の報告です。

第20回 最終授業「私にとってよのなか科とは?」

 今年度最後の「よのなか科」の授業です。最終授業は、今年度定期的に授業に参加してくださったサ
ポーターの方4人がゲストティーチャーです。今年度、この4人の方々が定期的に授業に参加してくださったことが、授業をより深いものになりました。でも、この方々に学校からも、私からもアルバイト料もお支払いをしていません。もちろん交通費もお支払いをしていません。それに、1回の授業に来ようと思ったら、たった1時間=50分の授業であっても、往復の時間などを考えると、半日をつぶしてということになります。この授業に来たからって、有名人に会えるわけでもありません。私自身もただの教員です。学校も公立中学校です。では、どうして、ここまでして、この4人の方々は、毎回のように授業に来てくださったのでしょうか?それが、この「よのなか科」の本質につながると思いました。

 まず、改めて生徒たちに「よのなか科」とはどのようなものであったのかを問いかけました。先週おいでいただいた藤原和博先生が始められた授業であること、どのようなことを目指している授業なのかを再確認しました。

 そして、おおよそ、お1人、約5分くらいで、自己紹介及び、どうしてこの授業に参加していたのか、そして、何を得られたのか、生徒たちへの餞の言葉をいただきました。
 まず、最初はM.Kさん。練馬区から片道一時間くらいかけてきてくださいます。私の授業へのサポートは2年目になります。前年度に引き続き、「よのなか科」の母となっています。ご自身も、中3の息子さんをお持ちで、まさしく母を担ってくださいました。そのM.Kさんの「よのなか科」とは、出会いであり、ボランティア(このボランティア一緒に歩いて成長することとお話くださいました)。それを、手話を用いながらのお話くださいました。最後に、みんなへの餞として、「二兎追うもの一兎も得ずということわざはあるけれど、興味があれば、いろんなことに挑戦していってほしい。」と語っていただきました。

 次は、社会人から再び大学生となり、将来教師を目指しているS・Tさん。一旦社会人になって、会社では、利益を求めていた。人の成長をお金で買えるのかと疑問に思ったそうです。プライスレスということを考えた。そこで、教師になる道を選んだと・・・。そのS・Tさんの「よのなか科」は、学校と社会をつなぐもの。自分が中学生のときに受けたかった。生徒たちへの餞の言葉は、「お金で買えない経験を大切に。」

 今年度数多く授業に参加してくださったT・Nさん。いつも「よのなか科通信」のレポートを作成してくれていました。昨年の勤務校で藤原先生の授業の時に初めて参加してくださり、今年度はご自分の講義の空き時間とも重なり、教育実習のとき以外は全て参加してくれました。そのT・Nさんにとっての「よのなか科」とは?この授業は運命の出会いです。自分で考えてアイディアを出してみんなの発表する。社会に出たときに役に立つ力がつく授業です。そしてこの授業で人を大切にすることを学びました。餞として「人とのかかわりを大事にしよう。」 

 最後にやんちゃくんたちが、慕っていたA・Iさん。いきなり流暢な英語での自己紹介。A・Iさんは結婚前に中学校で英語の先生をしていらっしゃいました。A・Iさんがどうして先生をやめたのか、から始まりました。自分では英語はとっても楽しいと思って、それを生徒に伝えたいと思ったけれど、実際の教室では、高校入試のために、面白いと思えないことを教えなくてはいけないことに、息苦しくなってしまった。そして、アメリカで英語で日本語を教えることを始め、その後、結婚されて香港、韓国で暮しました。いろいろな国の人たちと接してみて、コミュニケーションの大切さを知りました。コミュニケーションはお金で買えない。「よのなか科」を通してずっと疑問を持っているのは大事だと思った。今、勉強をしていることは、将来にものすごくかかわるかもしれない。何かと何かをつながるのはすごく面白い。餞の言葉です。小学校の先生からのいただいたという言葉です。「この道より、われを活かす道なき。」

 そして、私がどうしてこの「よのなか科」にかかわるようになったのかを話しました。それは、私が教師になるきっかけから話さねばなりませんでした。大学を卒業して、すぐに現在のベネッセ(進研ゼミ)に入社し、大学の入試分析や入試対策の雑誌の編集に携わっていたこと。その当時のクリスマスケーキ(女性の適齢期は24歳で、25歳をすぎると半値になるとか・・・)をすぎ、結婚退職をし、夫の勤務先である埼玉県に来たこと。住んだ社宅が非常に封建的な場所で、どこに住んでいるかで夫の社内での位置がわかるというもの。そこでは、私は私であらず、すべて夫の妻ということで、私の位置づけが決まってしまう。そのことに非常に息苦しさを覚え、私は、子どもの教育に夢中になってしまった。優秀な子どものお母さんは優秀だという評価をいつしか求めていた。しかし、子どもは子ども。そのことに気づかされたのは、子どもの中学受験の失敗からでした。そのとき、友人から「自分の人生を生きていない」と指摘され、再び大学院で教育学の勉強を始めたとき、現場を知らず、1年ということで現場に入ったのがきっかけです。ちょうど選択科目が導入された年で、選択科目を任された私は、暗中模索をしていたときに、藤原和博先生と出会いました。これだと思い、先生の授業を見学に行きました。まだ、校長先生になられる前のことでした。それから、この授業をやりたいということで、教員になりました。いつも話すことですが、今まで欲しいと思ったこと、やりたいと思ったことはほとんど自分のものにしてきたし、やってきました。時には絶望の中にいたこともありました。でも、絶対にあきらめなかった。だからこそ、手に入れたし、周りを動かすことも出来たのだと思います。だから、餞は「あきらめない」。あきらめた瞬間、絶対に手には入らない・・・。だから、どんなことがあっても、あきらめないで欲しい。

 と、私を含め、5人が話し終えました。生徒たちの表情はとても真剣だったし、目が輝いていました。
ワークシートにもどんどん積極的に取り組んでいました。

☆一番印象に残った授業は?
 確かに前回の藤原先生の「お金持ちになる方法」が多かったですが、票が割れていました。ハンバーガーの授業、今回の授業、模擬裁判やバルガー事件、少年審判、流行る店・流行らない店、大震災のトイレ、住宅模型、究極のカレーを作るなど、いろいろな授業が挙げられていてうれしくなりました。

☆一番面白かった授業は?
 ここでも、藤原先生の「お金持ちになる方法」が多かったのですが、今回の授業、ハンバーガーの授業、大震災のトイレ、模擬裁判、付加価値のミラー、そして、全部の授業と答えてくれた生徒もいました。

☆おいでいただいたゲストで一番印象に残った方は?
 ダントツで藤原先生。そして、ずっとサポーターとして生徒たちの中に入り込んでくれていた年齢的にも一番近かったT・Nさん。身近だったマックの店長さん、元環境副大臣、犯罪被害者のご家族、裁判官、検察官、弁護士、そして全員と答えてくれた生徒が2人いました。


☆1年間で20回の授業を行ってきて、この授業を受ける前と後では違いがありましたか?
 一人の生徒を除き、他の生徒があったと答えました。それは、どのような点だったのかを書いてもらいました。
 ○自分で考えるようになった。発想力が豊かになった。
 ○自分で考える力がついた。
 ○いろんなことが知ることができた。選んでよかった。自分の関係ないところでさまざまなことがあるのはすごかった。
 ○いろいろなものに対する価値観が変わった。
 ○世間は常識じゃ通用しないということ。
 ○お金持ちになりそうな気がしてきた。
 ○世の中のことに興味がもてるようになって、自分の意見が持てて、発表することができるようになった。
 ○お金に対する考え方が変わった。
 ○人として・・・。
 ○日本のことについて知ろうという意欲がでてきた。
 ○自分の意見をもてるようになった。
 ○社会人になってもいろいろな悩みがあることがわかった。
 ○いろいろな考え方ができるようになった。
 ○お金で買えない価値がある。
 ○見る目が変わったと思う。例としては最近、バイトと正社員の違いが気になってしょうがない。
 ○少しだけ疑問をもつことができた。
 ○いろいろなところが、物が見えるようになった。
 ○何事にも、表と裏があることがわかった。
 ○世の中の見方が変わった。流行るお店は何が違うか、ハンバーガー1個の値段とか・・。
 ○ものしりになった。
 ○人生で本当に大切なものはお金じゃなくて、自分で考えることだと思うようになった。
 ○最初は、物事を考えるのに、正解を求めようと思っていたけれど、今ではすぐに思いついたものを
パッと書けるようになった。
 ○いろいろな授業を受けたり、いろいろなゲストティーチャーに会う中でいろいろな面から考えられるようになった。
 ○命の大切さ、社会人としての責任を改めて感じさせられました。心の変化が自分でもあったと思います。

☆この授業で経験したことは役に立ちそうですか?
 わからないと答えた生徒が2人。あとの生徒は役に立ちそうと答えました。
それはどんな場合でしょうか?
 ○将来どこかで・・・。  ○お金を考えるとき ○裁判員になったとき ○これからの生活  
 ○学んだ経験は今すぐではないけれど、近い将来自分の人生に大きな影響があると思う。
 ○人と人との関係を大切にしたりするとき。
 ○すべてが将来に役立つ。
 ○得した人生になりそうです。
 ○将来、どこかで思いだしそうな気がするから。
 ○どんなところかはわからないけれど、必ずどこかで役立つ。
 ○わからないけれど、世間にでたら・・・・と思うのが多かった。
 ○将来、人を使う立場になったとき、いろいろな観点からものごと、人を見て大きくなっていけると思う。
 ○疑問の大切さ。  ○社会問題  ○これからの人生
 ○すべて。
 ○人とのふれあいはこんなにも大切なものだと思い、出会いを大切にすることができると思う。
 ○仕事をした時に思い出して、あきらめない大切さを思い出せる。
 ○いろいろなゲストティーチャーの方や先生の話を聞いて、いろいろと考えることで、高校や社会でこの考え方は役に立つと思う。
 ○私はぶっちゃけ、「この授業って何の意味があるんだろう?」って思いました。けど、1年を通し、遅いかもだけど、この体験したことは、生きていくうちに絶対、この授業で習ったことはかかわっていくことだと思いました。

☆この1年かかわってくださったサポーターの方々へのひとことです。多くの生徒たちが感謝を述べていますが、いくつか紹介しましょう。
 ○いつもきてくれてありがとう。
 ○毎週、来てくれて私たちの話を聞いてくれありがとうございました。
 ○ボランティアだったなんてすごいと思いました。本当にいろんなこと学びました。授業ちゃんと受けるようになりました。
 ○近くないのに、ボランティアで来てくださってありがとうございました。みんな「波乱万丈」の人生を送っていて、すごいと思いました。人と人とのコミュニケーションや、この授業で学んだことはお金で買えないこともわかったので、これからの人生を大切に生きたいです。本当にありがとうございました。
 ○この1年、私たちと一緒に考えてくれてありがとうございました。わからないときは、アドバイスなどをくれて、授業が楽しく受けられました。時々迷惑をかけてすみませんでした。楽しい時間をありがとうございました。
 ○この「よのなか科」によって私は成長することができました。今までありがとうございました。
 ○うるさい時は注意をしてくれていろいろと教えてくれてありがとうございました。A・Iさん。
 ○毎回すごく楽しくサポートしてくださってありがとうございました。お金を払いたいくらいです。本当に感謝です。
 ○1年間支えてくれてありがとうございました。今日の授業でサポーターの方々の仕事や、やってることをしってすごいなと思いました。僕も高校に行って、部活や勉強頑張ろうと思いました。
 ○私はサポーターの方々の人生を、今日初めて知りました。人生には色色あると思った。大変そうだとおもったけれど、みんなあきらめないで一生懸命自分の道を歩んで生き生きとして見えた。だから私も目先の利益を考えずに、本質を見極める力を持ち、自分の道を歩みたいと思った出会いを大切にしたいと思います。1年間私たちをずっと支えて頂きありがとうございました。
 ○「よのなか科」には、すごい時間をかけてきてくれたおかげで授業に大人の人たちがいたのはすごいと良かったです。アドバイスをもらったりして、そこからいろいろなことが考えられました。「よのなか科」で学んだことは忘れずにこれから活かしていきたいです。


【 最後に 】

 この一年間、いろいろとご協力をありがとうございました。励ましのお言葉、ねぎらいのお言葉、改善点のご指摘、お褒めのお言葉、いろんなところで支えていただきました。そして、今年度も多くの方々にゲストとしておいでいただきました。貴重な時間をさいて、ご協力いただけたこともうれしい出来事でした。本当にありがとうございました。まだまだ未熟な私の授業です。来年度もこの授業への取り組みができるかどうかはわかりませんが、またやらせていただけるようにがんばりたいです。そして、今年度見えてきた改善点などを来年度に活かし、生徒たちの輝く目のために授業を作っていきたいと思っています。また、これからもお力をお貸しください。今年度ご支援ありがとうございました。

よのなか科通信第19号

February 24 [Sun], 2008, 1:28
いよいよ春本番です。
今年度もいよいよ総括の時期になりました。
毎年、学校を移る身には、同じ学校での根づかせるということは
なかなか難しいものがあります。
でも、こういう臨時採用の身分を嘆いたときもありましたが、
「よのなか科」の営業レディとしては、この1年で動くということが、なりよりの異動だということに気づき、感謝です。
実践した学校はそれほど多くはありませんが、実際に校内でこういう授業の実践が行われれば、いやでも、耳に入ってくることもあるかと思います。
 そして、今年度、取り組んだ「よのなか科」通信を発行して、職員室の先生方へ配布させていただくということも、「よのなか科」の営業としてはまずまずの成果を上げたのではないでしょうか?
現在の勤務校の先生の中に、実践したいとおっしゃる先生が3人ほど
いらっしゃいます。いろんなバリエーションで取り組んでくださればいいですし、また、異動してもご協力したいと思っています。

ということで、営業レディとしては、次の勤務先が気になるところですが、3月半ばを過ぎないとわかりません。ひょっとしたら職を失うこともあるのですから・・・・・。
まあ、来年度も「よのなか科」の実践をさせていただけたら幸せです。

さて、いよいよ藤原和博先生にお出でいただいた授業の報告をさせていただきます。
今回は、なんと45分授業。題材は45分の2コマ授業です。
ということは、倍速の早送り状態。
ですから、ワークシートも、ちょっと省いたところもありました。
もう少し、時間があればという思いが参加してくださった方からもありました。
でも、現状では。1コマの授業が精一杯です。
今度の学習指導要領では、総合、選択が縮小していくので、
どの時間で取り組んでいくのかが大きな課題です。

今回の授業は、テンポも速く、生徒たちはついていけるのかと心配していましたが、この一年間で培ってきたものが大きく、難なく、授業に集中してくれました。ワークシートの記入もすばやくて、参加してくださった方が驚かれていました。そして、多くの参加者や、こういう授業ということで、萎縮するかと思いきや、いつもより、のびのびと自由な発想で、自由な発言をすることができていて
素晴らしいと思いました。

さて、授業後、授業を始めて体験された先生たちの中から、
「よのなか科」の授業をやってみたいという先生がいらっしゃいました。
来年度、私が蒔いた種は目を出すかもしれません。
そして、こんな授業ならば、3年生全体に聞かせてやりたかったって。まあ、先生方にも、多くの刺激を与えていただいた授業でした。

次回は、今年度定期的に来て下さった4人の方々(大学生2人、主婦2人)をゲストに
どうして、アルバイト料も出ない、交通費も出ない、くるとなったら、半日はつぶれる覚悟でなのに、どうして、毎回のようにきてくださったのか・・・。
これが、ある意味、「よのなか科」の本質でもあると思っています。
そのあたりをお話いただきながら、生徒たちと、この一年の授業を振り返り、
生徒たち自身にとっての「よのなか科」はということを考えます。

いよいよ最終授業です。

「よのなか科」通信
 第19号  2月19日
「よのなか科」通信は、○○中学校3年選択社会での「よのなか科」の授業の報告です。

第19回 特別授業 藤原和博先生の「お金持ちになる方法」

 今回もM大学文学部4年生のNくんが授業のレポートをしてくれました。

今回は、よのなか科特別授業ということで、杉並区立和田中学校校長の藤原和博校長先生においでいただき、授業をしていただきました。参観者は20人以上来られて、法律編の市教研の授業研究と同じくらいの盛り上がりぶりが見られました。
 まずは、「あなたはお金持ちになりたいですか」の発問。ほぼ全員が「YES」と答えます。次に、1万円あったら何を買いたいか聞きます。その際、藤原先生が言われたことは、欲しいものがより具体的であるほどそれが実現する可能性がある。ですから、なにかのものだけではなく、具体的なメーカー名、色、形などが言えれば言えるほどそれは手に入りやすいのです。
○1万円だと、「スマブラ」、「CD」、「鳥」などの意見が出ました。
○10万円では?「ケータイ」、「旅行券」、「スパイク」、「服」、「パソコン」、「テレビ」、「留学」という意見が出ました。
○100万円だと、「親の借金返す」、「ブランド物の服を買い占める」、「自動車教習所に通う」などの使い道が挙がりました。
○1000万円だと、「土地」、「車」、「バイク」、「結婚費用にする」などの意見が出ました。
 そして、次は投資について考えてもらいました。1000万円の中古マンションを1部屋買って、それを月10万円の家賃で貸すと、1年間の収入、10年間の収入はそれぞれどうなるかを計算してもらいました。
 そしてそのように、将来の利益を見込んでお金をつぎ込むことを、「投資」というのだと説明してもらいました。
 今度は、自分への「投資」について考えてもらいました。まずは、お金で買えないものをあげてもらいました。「友達」、「愛」、「信頼」、「命」、「人」、「絆」、「南極大陸」、「宇宙」、「世界遺産」、「勇気」、「学力」など、さまざまなものが出ました。しかし、学力はお金では買えないのか?塾に行けばつくのでは?という先生の問い掛けが。そこで、形はないけれど、お金をかけることで自分の身につくものをあげてもらいました。「学力」、「体力」、「スキル」、「礼儀」、「美貌」などの意見が出ました。こうやって考えると、形のないものも実際はお金で買えているんですね。しかし、お金がたくさんあっても良いことばかりではなく悪いこともあります。その具体例について考えてもらったのですが、「傲慢になる」、「友情か壊れる」、「恋愛に悪影響」、「税金が増える」、「遺産相続のトラブル」、「我慢できなくなる」、「悪い人に狙われる」などの例が挙がりました。お金をたくさん持っていても、良いことばかりではないのですね。
 
次は、時給と年収についての関係を考えてもらいました。ハンバーガー店のアルバイト、コンピューターを使うパート、介護福祉士、塾講師、企業の正社員、特別な技能を持つ技術職、弁護士、トップレベルのコンサルタントの時給はそれぞれいくらなのかを考えてもらいました。実際は、
ハンバーガー店のアルバイト・・・800円
コンピューターを使うパート・・・2000〜3000円
介護福祉士・・・3000円〜4000円
塾講師・・・2000〜5000円
企業の正社員・・・3000〜6000円
特別な技能を持つ技術職・・・6000〜10000円
弁護士・・・10000〜30000円
トップレベルのコンサルタント・・・30000〜80000円
くらいだそうです。しかし、よのなかには、それをはるかに上回る高給取りがいます。ヤンキースの松井秀喜、タレントのみのもんた、歌手の宇多田ヒカル、プロゴルファーのタイガー・ウッズなど。彼らはなぜ高い年収なのかを考えてもらいました。彼らは、メディアを介して、世界中に素晴らしいパフォーマンスを提供できるため、常識では考えられない額をもらっています。
 じゃあ、メディアに出られなければたくさんの額を稼ぐことは無理なのかというと、そんなことはありません。起業家と呼ばれる会社を起こして経営する人は、やはり年間億単位のお金をもらっています。彼らはメディアを使わずに、どうやって大金を稼いでいるのかというと、株式市場をうまく使っているからです。株式市場を使うことで、圧倒的に多くの人から資金を調達でき、その資金を投資することで、生み出した商品、サービスを圧倒的に多くの人に提供できます。世界には、ビル・ゲイツやウォーレン・バフェットのように、5兆円の資産を作った人もいます。
 しかし、お金を多くもらえる職業が偉いかというと、そんなことはありません。よのなかには、お金が出るわけでもないのに他人のために働く仕事、「ボランティア」があります。これは、無私の精神がなくてはできないことであり、非常に尊いことです。かたやビル・ゲイツとウォーレン・バフェットは、自分達の稼いだ資産を持ち寄り、1万円で買えるパソコンを作り、それを世界中の子ども達に無償で配布するというプロジェクトを立ち上げました。お金がある、ないは確かに大切かもしれません。しかし、1番大切なのは、お金を使う人の心と、その使い方ではないかなと思いました。
 次回がいよいよ、よのなか科の授業の最終回です。

☆生徒たちの感想です。
○自分の思い込みかもしれないけれど、お金を多く持っている人は、すべてがお金で手に入るなどと思っていたり、心の中にお金も入ってきてしまうため、知らないうちに優しさとか、人として一番大切なものを失っていると思う。どんなに貧しくても命を大切にし、やさしさを持っていたらその人こそが一番幸せを見つけられると思う。良くはあるけれど、それを押さえてこそ幸せの一番の近道だと思う。
○いつもわかりやすいけれど、今日はいつもよりももっとわかりやすかった。スピードが速くてもわかりやすい授業をするのは大変だと思った。お金について学んだけれど、お金で買えないものもあるということがわかった。ありがとうございました。世界の富豪といわれる人たちは、お金を使っていろんなことを開発しようとしているけれど、全てお金で解決することは不可能だと思いました。
○お金についてとても詳しく知った。これからもこのようなことを考えながら生きていこうと思いました。世界の富豪の人が世界のみんなにパソコンを贈ろうとしているのはとてもスゴイことだと思いました。ありがとうございました。




○お金持ちとボランティアはやっている重要さは同じ。
○今日の授業はいろいろ自分で考えることができておもしろかったです。お金持ちの人とボランティアがつながっていることに驚きました。
○あ〜。お金持ちになりたいな〜。さっきはガマンとかいっていたけれど、ガマンできなくなってもいいからお金持ちになりたいで〜す。
○興味がわいた。ボランティアとかしている人もいるし、何億もかせぐ人もいるっていうのは考えさせられた。何億もかせいでいる人も、志しだいで「謙虚」や「がまん」を忘れずにいられるんだと思った。
○ビル・ゲイツが世界中にノートパソコンを贈ろうとしていることに驚いた。
○お金のある人はボランティアとつながっているということが印象に残った。
○「クレジット」=経験・知識・技術=年収の多さ  なんとなく理解していることだけれど、こういった言葉で説明されるととてもわかりやすいと思った。このように新しいことが学べた。「お金持ちのなり方」とかもなるほどと思った。
○「テレビの人だぁ〜」って思った。すごく興味深かったし、楽しかった。また受けたい。
○世の中は本当に金なのか・・・。
○お金についてよくわからなかったけれど、今日勉強してお金に「ついてよくわかりました。仕事には経験・知識・技術が必要だということが良くわかりました。時給には驚きました。仕事によってこんなにも時給が違ったから。
○ビル・ゲイツたちのしていることがすごかった。それは、戦争をなくすためという深い意味があってそのことがとても印象に残った。
○お金持ちになる方法がすごかった。しっかりとしたビジョンを持つことが大事なんだとわかった。お金持ちの人と、ボランティアの人がつながっているというのは良いことだと思った。

☆参加下さった方のご感想です。
○授業を受けて新鮮でした。社会科の授業でしたが道徳の要素も含まれていたような気がしました。生徒たちの考えていること、意見などが聞けてとても楽しかったです。生徒の近くにいられたことで非常に勉強になりました。
○今回のテーマ、お金に冠することや職業に関することは現在の3年生だから大切なテーマだと思いました。また先生がおっしゃっていたビル・ゲイツのような大金持ちが実際にはボランティアに〈近いことをしている。世の中はつながっているというメッセージに感動しました。子どもたちがこれから社会に出て行って世の中と自分とのつながりに気づけたときにこの授業が必然的に出てくると思います。


次回の「よのなか科」のご案内です。
   第20回 「私にとってのよのなか科」
2月26日(火)第3校時 10時55分〜11時45分
    今年度、「よのなか科」に定期的に関わってくださった4人の方々を含め、生徒自身にこの授業がいったいどのようなものであったのかということを、総括する授業です。
    まさしく一年間の集大成の授業です。よろしければ、ご参加ください。

よのなか科通信第18号

February 17 [Sun], 2008, 19:55
 年度末が近づき、あわただしくなってきました。
いよいよよのなか科もあと2回残すのみになりました。

13日に、県立高校の前期入試の結果がでて、
よのなか科を選択している生徒にもうれしい知らせがたくさん届いたようです。
一番うれしかったのは、昨年度まで不登校だったという女子生徒。
このよのなか科を選択していますが、不登校だったとは知らなかった私は、しょっぱなの授業で、駅に電話をかけてもらう役を彼女にやってもらったのです。
周りの生徒も、本人もびっくりだったようでしたが、
これが、結果的に吉とでて、彼女は自信もついたようでしたし、
その後授業にも積極的に参加してくれていました。
その彼女も、合格と言う二文字を手にしました。

毎年のことながら、彼らとの別れが切なく、また一年間の授業が終わるのだという安堵感もあり、複雑な心境の今日この頃です。

さて、よのなか科通信第18号をお届けします。
今回は、来週2月19日(火)にお出でいただく藤原和博先生の授業の準備授業とも
いえる授業です。
これからの、自分のライフプランを考える授業でした。
自分の人生にとって、何が大切なのか、何が譲れないのかを考える授業です。
生徒たち、こんなこと考えたこともなかったという感想をもらしていました。
半分は照れくさくてふざけて取り組んでいましたが、その実、ちょっと真剣になって考えている様子が見て取れました。
その取っ掛かりとして、「結婚」で、どんなことを相手に望むのかということや、自分の人生における大切なものが、少し、浮き上がってきました。

さて、次回は藤原和博先生に起こしいただく授業です。
よろしければ、ご参加ください。
日時2月19日(火)三校時 10時45分〜11時30分
この日は、45分授業になっていますので、通常よりも、授業の開始時間が早くなっています。
どうぞお気をつけください。
もし、お出でいただける方がいらっしゃいましたら、準備もありますので、お手数ですが、お知らせください。私のアドレスまでお知らせください。


「よのなか科」通信
 第18号  2月12日
「よのなか科」通信は、○○中学校3年選択社会での「よのなか科」の授業の報告です。

第18回 「これからの人生を考える」

 今回もM大学文学部4年生のNくんが授業のレポートをしてくれました。

今回のよのなか科は、ゲストティーチャーなしの授業。しかしその分生徒が集中して物事を考える時間が多く取れた授業だったのではないかなと思います。授業の内容は、「ライフプランニング」、人生設計です。まずは最初に、自分のライフデザイン、理想の人生を考えてもらいました。家族で楽しく生きている人生を想像した子もいれば、40歳で死んでしまうと書いていた子も。様々な人生設計が見えました。

そして次に、これからの自分の人生を漢字一文字と、色で例えてもらいましたが、これも様々なものが出てきました。
みんなとっても個性的です!出てきた漢字は「笑」 「楽」 「遊」 「旅」 「幸」 「夢」 「働」 「新」 「前」 「勝」 「男」 「平」 「恋」 「超」 「金」 「吉」 「動」 「進」 「迷」 などでした。

色は、「オレンジ」 「黄色」 「ピンク」 「黒」 「金」 「青」 「白」 「赤」 「茶」 「桃」 「虹」 「銀」 と
いった色が出てきました。またその理由もしっかりしていました。色の中では「金」が一番多く、その理由として、「お金持ちになりたい」「お金に恵まれる」といった理由が多かったです。

ここで話題が変わるのですが、みんなに、「結婚」について考えてもらいました。「結婚したいと思いますか」という質問を生徒にしたのですが、「はい」と答えた生徒はとっても多かったです。ただ、2人の生徒がワークシートでは、結婚したくないに丸をつけていました。まだ、結婚と言うものが現実的ではないのかもしれません。「何歳くらいで結婚したいか」という問いでは、20代前半が多かったですね。ちなみに昔は、「クリスマスケーキ」といい、クリスマスイブを過ぎると、価値が下がると言われていました。24歳までに結婚できないと、売れ残ってしまう率が高かったそうです。
それに関連して、結婚の良い点も考えてもらいました。そこで出た意見としては
・幸せになる 
・自分の世話をしてもらえる 
・リラックスできる・洗濯してもらえる
という意見が出ました。(プリントにこそ書いていませんでしたが、「性生活が持てる」と言っていた子もけっこういました。)

そして、結婚相手に望むことを、@相手の学歴A相手の職業B相手の収入・経済力C相手の人柄D相手の容姿E共通の趣味の有無F自分の仕事に対する理解と協力G家事・育児に対する能力や姿勢の8つの中から3つ選んでもらったのですが、
 結果 @・・・0人 A・・・0人B・・・8人
C・・・30人以上 D・・・30人以上E・・・0人     F・・・7人 G・・・12人     
という結果でした。みんな、まずはその人の内面と外面から見るんですね。 そして最後に、「これからの人生で一番大切なものは何だと考えますか?」という質問を生徒にしたのですが、 ・人間関係   ・仲間、友情  ・お金  ・権力 ・命 ・信用などの答えが出てきました。(友情と書いた子の中には、「友情があれば借金できるから」と書いていたものもありました。)自分の人生について真剣に考える機会は、ありそうで実はなかなかないので、生徒にとっては有意義な授業になったのではないかと思います。

☆生徒たちの感想です。
○昔、女性がクリスマスケーキといわれていたことにびっくりしました。ひどーい。頑張るぞ!
○これからの人生について考えられてよかった。
○いろんな人生があると思った。
○私は結婚したくないけど、みんなの意見を聞いて、みんな理想が高いなぁ〜と思いました。結婚はいいことだとおもうけれど、あんまり結婚したいとは思いませんでした。
○ライフデザインって結構面白いと思った。
○将来、心配。
○将来、楽しみ。
○将来について考えて楽しかった。
○早く結婚したいなー。クリスマスケーキはいやだな。


次回の「よのなか科」のご案内です。
   第19回 特別授業 「お金持ちになる方法」
2月19日(火)第3校時 10時45分〜11時30分
当日45分授業で、時間がいつもよりも早くなっています。おいで下さるかた、どうぞ、時間をお間違えないようになさってください。
ゲストティチャーは、東京都杉並区立和田中学校 藤原和博校長においでいただくことになっています。「お金と人生と自分の関係」「時給と年収の関係」について、切り込んでいただきます。よろしければ、たくさんの方にご参加いただけたらと思っています。

プロフィール
  • アイコン画像 ニックネーム:フリージア
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趣味 仕事 読書(1ヶ月に10冊を目標)中途半端になっている茶道 音楽はモーツアルトからコブクロまで ひょんなきっかけで専業主婦から教員になりました。よのなか科の実践を始めて8年目。いろんなバリエーションのよのなか科の授業を実践しています。ご興味のある方はご連絡ください。実践内容などお知らせいたします。 モットーは「あきらめない」。いつまでも熱い気持ちを持ち続けたいと日々奮闘しています。
2008年12月
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