ショートラブストーリー

July 24 [Tue], 2012, 22:09
ライブ終了後、雨の降りしきる中家路を急ぐ。
人気の少ない住宅地を歩いていると、一つの傘に入った若い男女の姿を見つける。
二人はお互い向き合っており、男が傘を持ち女に対して何かを喋っている。
長い付き合いだったけど、もう会わないって事でどうやら別れ話の様だ。
彼女の顔は今にも崩れそうである。
気になったので、近くの自動販売機でジュースを選ぶフリをして様子を伺う事にする。
しかし思ったより長い時間だったので、途中から電話を掛ける演技に切り替える。
あ、ここどうでもいいね。
やがて男は傘を女性に渡し、そのまま走り去っていった。
ぽつんとその場に立ちつくす彼女。
うわ、こんなドラマみたいな展開本当にあんだとびっくりしながら、ちらっと彼女の方を見る。
彼女は下を向いて小刻みに体を震わせる動作。
確実に泣いている。
いたたまれなくなった僕は、思わず声をかけてしまった。
自分あのー、すみませんこれ良かったらどうぞバッグの中にあったポケットティッシュを渡す。
彼女は少し驚いて僕の顔を見る。
自分あ、ごめんなさいねなんか。
えーとそれじゃ変な感じになりながら、足早に立ち去ろうとした。
すると突然、待ってと言って、彼女は後ろから僕をぎゅっと抱きしめ儲け話た。
自分え、な、何ですか彼女お願い付き合って自分はいや、ちょちょちょ、付き合ってって彼女今夜はあたし帰りたくない自分え彼女帰りたくないの。
一緒にいさせて自分いやえ嘘だろまじそんな事ってそんな事ってという展開は全くなく、普通にティッシュ差し出したら彼女にあ、持ってるんでと断られました。
声かけなきゃ良かった。
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