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October 11 [Thu], 2012, 4:48
経験をリアルタイムに銘記出来ない僕らは、それがどんなに辛い事であっても嬉しい事であっても、生き生きとしたイメージでそれを回想することは出来ない。

その目と知性によって記憶された経験というものは、あくまで僕らが意識的に構成した記憶の複製であって、絵のヘタクソな僕が季節というものをキャンバスに書き込むくらい似ても似つかないものであるように感じる。

君がいなくなった時、確かに僕は心の底から泣いた。

死者はもう二度と僕の目の前には現れないし、過ぎ去ってゆく時間と共に僕はもう君を想う事をやめてしまったように思えてくるが、心ならずも君の残していった欠片を偶然見つける事で、
僕はまた声をあげて泣きはじめるのだ。

その想起の瞬間はまた僕自身が物事の真価を認識する瞬間であって、
そんな時、今の僕を取り巻くこの世間、あるいは世の中はいかに虚像や作為に満ち溢れているのかと、嘆きたい気分になるのであった。

現実という日常においても、誠意ある、根本的に忠実な事象はたくさん存在するように思えるが、少なくとも僕にとって、
「真実に、ある捉えがたい要素が統率された」
と感じる事は稀である。

それが成された瞬間こそ、僕は本当の意味で"人生は美しい"と感じられるし、
記憶の価値と、またそれを生み出す現実にも希望を見出す事が出来るのだ。

今朝の夢I 

September 05 [Wed], 2012, 23:38
夢の中で螺旋階段を昇るということは人生の壮大さを実感することと、
人生というものの無意味さを実感することの双方を体現できる事なのだと思う。

終わりのない、ただひたすら繰り返す悪夢を見ているような、
そんな感覚がそこにはある。

その先にきっと存在するであろう、最後の光景を見てみてみたいと思うのは、
僕が正常であることの証明かあるいは人生を諦観した悲しい人間としての宿望か。

僕は、正直どちらでもいいなと思ってしまう。
今の僕はそんな曖昧な価値観の元に存在しているのだ。


今朝の夢H 

September 04 [Tue], 2012, 23:56
「水のような存在になりたい」

そんな僕の、予ねてもの夢がかなったようである。

僕は水だ。
とても安心することができる。

世界の存在はどこまでも、僕自身である。

今朝の夢G 

September 03 [Mon], 2012, 1:35
剣を持って悪鬼羅刹と闘うようなシチュエーションは総じて子供の見る夢かもしれない。

例えば今僕達が生きている世界が異形の存在によって脅かされるとしたら、
僕らはどうするだろう?

夢の中の僕は至極単純な理由のために闘うらしい。
「愛する人を守るため」
それは単純明快な理由である。

剣を振るい、異形のものたちを次々に切り伏せる自分は確かに、
"その理由"のために闘っているのだ。

夢の中では何の疑いもなく剣を振るい、働き続け、
僕自身のレゾン・デートルとやらは確立されていた。


夢から醒めた瞬間に思う。
僕は本当にそんな単純な理由のためだけに闘っていたのだろうか?

異形のものたちがどこから来たものなのか、
その来歴も、名前も、何ひとつとして明らかではない。

僕がその手で叩きのめし、消し去った存在とは、
いったいなんだったのだろうか。

僕が今、"異形"と呼んだものとは何なのか。
その本質を見極める必要がある気がした。

なぜなら僕は奴らを切り伏せ、その存在を文字通り消し去るべく殺戮という行為を行う瞬間、
過剰とも、あるいは異常ともいえる程の興奮を感じていたからだ。

無題 

September 02 [Sun], 2012, 0:39
幸いにも僕にはたくさんの友達がいて、その中でも信頼に足る人々が何人もいる。

僕の健康などを心配してくれる人たちへ。

僕は絶え間なく己を自戒し続ける行為を、最近は控えてみています。

伝えたいことがあります。


僕はあなたにとって何か少しでも人生における価値を分かち合い、そして与えられる人間でありたい。

だからこそ僕はいつも考えています。
あなたのことを。僕自身のことを。
いつだって。



今朝の夢F 

August 29 [Wed], 2012, 0:43
何もない無人島にただ一つ、木が立っている。

そこには大きな大きな木の実が生っている。
その木の実がどれくらい大きいかというと、僕のおじいさんの頭くらいだ。

僕はその木の実に手を伸ばしていた。


僕のおじいさんはとても面長の大きな顔だった。
僕はなぜこんなことを夢の中で考えるのだろう、と思った。

僕が生まれて初めてみた死体は、おじいいさんのそれだった。
その木の実が意味するものは何なのだろう?

知恵の木の実を食べたアダムは楽園を追われ、永遠の命を失った。
一方、生命の木の実を食べたジュスフェルは不死の体を手に入れたが、
地上がいっぱいになることを恐れた神によってインフェルノへ落とされた。


人は、木の実を食べることで善悪を知った。
僕が手を伸ばす木の実が、僕自身にもたらす神の裁きは、
いったいなんなのだろうか。



今朝の夢E 

August 27 [Mon], 2012, 22:30
僕は待ち合わせをしていた。
きっと、あの喫茶店で待ち合わせに決まっている。

僕はかつて足繁く通った店に急ぐ。"彼"はきっと待っているはずだ。

いつものようにテラスの一番奥の席でなにやら小難しい教材を開いて、勉強をしている。
なぜなら、"彼"は僕とは一線を画した"エリート"だからだ。

ふと考える・・。
"彼"は、そんな人物だったろうか。
僕の記憶が混濁しているような気がした。
そもそも、"彼"という存在は誰なのだろうか。


いささか僕は気分が悪くなってくるが、
それでも気にすることなく、人を掻き分けてその場所へと急ぐ。

やっと店に着いた。
奥のほうに人影が見える。

やっぱり"彼"はそこにいた。
僕は店の中を重い荷物を片手に、進んでゆく。

僕の片手に握られているものが何かはわからない。
ただ、その先に見えているものだけは、いまやはっきりとしている。

今朝の夢D 

August 26 [Sun], 2012, 2:44
前後の記憶は定かでないが、
そこには僕と君がいる。

お互いが疲れ、やつれたような顔をして。

「約束なんてしたおぼえはない」
と、君は言う。

僕はよくよく考えてみると、それもそうだなと考える。

ただ心を強くもつというその事実だけでは、
障碍を超えるための意志力の証明にはならないのだ。


幸福な未来を覗く時、その未来もまたこちらを覗いている。
そのことを僕はもっと早く知らねばならなかった。

君を失う、もっと前に。


今朝の夢C(204号室) 

August 25 [Sat], 2012, 1:36
幻聴を聴いた。

悲しそうな女性の歌声が聞こえてくるのだ。
それは居間だったり自分の部屋だったり。

僕は昔からたまにそういった体験をするので、
「ああそうゆうことか」と割り切れるのだが、今回は多少複雑な気分になる。
しかしながらそれはあくまで僕の想像の範疇を越えるわけではないものだが。

このマンションでは以前に若い女性が死んだ。
若くしてその命を絶った彼女にはどのような心残りが存在するのだろうか?

「もし生まれ変わってもまたお母さんの子供に生まれたい」


自分が自分でなくなったあの瞬間を思い出して、
微かな嘔吐感に苛まれた。

あの時傍らに居た友人には言わなかったが、僕はなぜだかとても悲しい気分になったのだ。

その声は天井から僕の脇をすり抜けてするすると窓の外へと通り抜けてゆく。
そうやっていつまでも同じようにこの部屋を周り続けるのだった。

今朝の夢B 

August 24 [Fri], 2012, 2:06
僕は彼女と寝ていた。
彼女とは、遠い昔に決別したあの子のことである。


彼女は僕の腕の中で眠っている。
彼女の悲しみが伝わってくる。

今、涙を流しているのは、僕のほうだ。

彼女は僕の腕の中で眠っている。
永遠にその姿を変えることなく。
P R
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