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やっとです! / 2006年04月16日(日)
フェンスを越えて。完結!
 
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Posted at 21:57 / 長編小説*フェンスを越えて。 / この記事のURL
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フェンスを越えて。38 / 2006年03月28日(火)
「まーき!! 早く!!」

「ちょっと待ってー 今行くよお」


───あれから一年

未来が亡くなってから もう一年が経ちました


あたしたちは3年生になり 受験生。

勉強は大変だけど 毎日楽しくやっています。


そして今日は   未来の命日です・・・・・



だから麻紀と一緒に お墓参りに来ています。


受験がどれだけ忙しくても、あたしは未来のお墓参りだけはかかさなかった。


「未来・・・久しぶり」

あたしは未来のお墓の前で、そう呟いた。


「最近来てなくてごめんね・・・ちょっと、受験勉強に奮闘しててさあ」

あたしは心の中で 未来に話しかけた。


───未来はあたしの傍で今でも 笑っていてくれているんだ


「はい、未来」

あたしは一言かけて、未来に手紙を渡した。

あたしは未来が逝ってしまってから、何度か手紙を書いていた。

その手紙は あたしが次に来るときには、必ず無くないっていた。

どうなったかは わからないけれど、きっと風が 未来の元に届けてくれているはずだから───



「・・・あたし、手紙これで最後にするんだ」

あたしは麻紀に言った。

「え?」


「・・・・そろそろ、前に進まなきゃ」


麻紀は 黙って頷いていた。



未来へ


今日は未来の命日だね。
未来が居なくなってから、もう1年です。

あたしは 毎日必死に生きてるよ。

あのね、手紙を書くのは これで最後にします。

未来との繋がりが無くなりそうで怖いけど、大丈夫だよね?

未来は、今でもあたしの心の中で あたしを支えてくれるよね?

そろそろあたしも 前に進まなきゃ


そういえばあたしたちはもうすぐ高校受験です

一生懸命頑張るよ。

未来の分まで 一生懸命毎日過ごすからね

未来の分まで 頑張るから


だから未来も あたしのこと ずっと、ずっと見守っていて。


約束、だよ

この約束ぐらいは 守ってよね?


じゃあ さようなら


紗枝より

あたしは前に進むよ 未来

ありがとう 
もうフェンスを越えたり しないから
フェンスの向こうの世界は もう要らない


ありがとう、未来


大好きだよ、未来───


*fin
 
   
Posted at 19:22 / 長編小説*フェンスを越えて。 / この記事のURL
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フェンスを越えて。37 / 2006年03月24日(金)
「・・・え! 
    さえ!」

あたしはあたしの名前を呼ぶ声で目覚めた。
まず目に入ったのは、真っ白の天井と、あたしを心配そうに覗き込む人たち。

お母さん、麻紀、未来のおばさん、歩さん・・・

「さえっ・・・ああ、よかった───」

お母さんは、そう言ってあたしを抱きしめた。
一瞬見たお母さんの目は腫れていた。
顔色も悪くて、あたしのこと凄く心配していたのは、見て分かった。

「お母さん・・・あたし・・・・」

「分かってるよ、紗枝」

「ごめんね・・・」


あたしも、お母さんも、麻紀も。
みんな、涙を流した。

みんな、こんなにあたしのこと 心配してくれてたなんて・・・
あたしは涙が止まらなかった。

もうあたし 絶対こんな馬鹿な真似しないから

未来と 自分の心にあたしはそう固く誓った。




あたしが目覚めて何時間かして、落ち着いた頃、あたしと麻紀は二人きりで話した。


「紗枝・・・ほんと、意識戻ってよかったよ・・・
ごめんね、あたしがあんなことしたから・・・」

「ううん、麻紀の所為じゃないよ。あたし、その前から決めてたからさ・・・


あのね、未来に逢ったの」

唐突に言ったあたしに 麻紀は当然驚いた。

「え?」

「あのね、未来が居たの。
真っ暗な世界にあたしは居て、そこに未来が居たの。
あたしはね、未来のところに行こうとしたんだ。

そうしたら 未来はあたしを止めてね、
『 俺の分まで生きて 』って・・・・

だからあたしは 今ここにこうやって、戻ってこれたの」

「そうだったんだ・・・長谷川君に逢えたんだね」

「うん。 また 未来に助けてもらっちゃったよ・・・


あたしと未来 約束したんだ」


「・・・約束?」


「そう。 また、生まれ変わってもあたしを見つけてね、って。
未来となら また逢える気がするんだ。」


「そっか 紗枝と長谷川君なら大丈夫だよ」

そういって麻紀は微笑んだ。


「あたし 未来に助けてもらった命、もう絶対に捨てるようなことしないからね。
3度目なんて、きっと無いんだから。

それにあたしは一人じゃないよ

麻紀が居るから! それに、心の中には未来がいつまでも居るから・・・」


「そうだね また二人でさ、頑張ろう!」


静かな病室  


あたしと麻紀は そう二人で約束を交わした



麻紀 本当にありがとう───
 
   
Posted at 20:12 / 長編小説*フェンスを越えて。 / この記事のURL
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フェンスを越えて。36 / 2006年03月17日(金)
あたしが駆け寄ろうとしたとき、未来がそれを遮るように言った。


『 駄目だってば 来ちゃ駄目 』

「どうして・・・?」


『 紗枝は 俺の分まで生きなくちゃいけないんだよ
  お母さん支えるんだろ? 友達と 楽しく過ごすんだろ?

  俺の分まで 幸せになるんだよ・・・!! 』

「未来・・・でもあたし 未来じゃなきゃ駄目なのっ
未来しか・・・愛せないよ」

未来・・・それは貴方の優しさですか?

でもその優しさは あたしを苦しめるよ
今更生きたって どうなるの?

あたしは 未来と居たいのに・・・


『 紗枝・・・俺は、紗枝と出逢えてよかった 』


「あたしも・・・だよ」

『 紗枝は俺の 最初で最後の愛した人だよ 』


「あたしもだってば」


あたしは必死に涙を拭いながら未来の言葉を聞いていた。


『 だからね 俺の愛した人だから 俺の認めた紗枝だから  絶対に幸せになれるよ
  俺の分までね。
  また誰かを愛して その人と きっと笑顔で過ごせるよ・・・ 』


「未来・・・でもね あたしの生きる意味は他の誰でもない、未来なんだよ?!」


『 俺は 紗枝に生きて欲しいんだ 
  紗枝には生きる意味はあるよ。 だって俺がそれを望んでいるから・・・

  お願い あっちへ戻って 

  もう 誰も悲しむ姿は見たくないんだ・・・・ 』

未来は・・・こんなこと、想っていたんだね。

「未来・・・ わかったよ   あたし 生きる

未来のこと 絶対忘れない
これからもずっと 愛するよ

未来の分まで幸せになる


ただしね ひとつ約束して?」


『 何? 』

「生まれ変わっても あたしを見つけて
何処に居ても、だよ。

きっとまた、何処かで空を見てるから。
きっとその子は、生きる意味がわからなくて、また生まれ変わった未来に教えてもらうんだよ

だから・・・お願い」


『 わかったよ 絶対に 必ず、紗枝を見つけるよ
  
  大丈夫 同じ空を見てるんだから  同じ空の下に居るんだから 』


「未来 最後に話せてよかったよ
もう、絶対にこんなことしないよ。」


『 俺も、また紗枝を救えてよかったよ 』

「じゃあねっ」

そしてあたしは 声のする、光の満ちた方へと走り出した。

あたしは生きなくちゃ 未来の分まで生きて、幸せにならなくちゃいけないんだ!
 
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Posted at 21:15 / 長編小説*フェンスを越えて。 / この記事のURL
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フェンスを越えて。35 / 2006年03月16日(木)
そこは 真っ暗な闇だった

よくいう三途の川とかはなくて ただただ続くのは、闇。


目を覚ましたあたしは そんなところに居た。


もう・・・死んだのかな?

そう思い、あたしは周りを見渡した。


前には 光が満ちていた


後ろは 暗闇
だけど何故か 誘われるものがあった


「どうしよう・・・?」


きっと、この暗闇の方に進めば・・・・



『 紗枝っ 』


『 紗枝ちゃん! 』


あたしが暗闇へと足を進めようとしたときだった


光が満ちている方から あたしの名前を呼ぶ声が聞こえてきた





あたしは驚いて 振り返った


その声は 聞き覚えがある声ばかりだった。



「でも・・・あたしは 未来に逢いに行かなくちゃ」


ごめんね お母さん


あたしは お母さんの子で良かったよ
お父さんが居なくて 辛いときもあったけど 楽しかった

最後まで 支えてあげられなくて、ごめんなさい


ごめんね 麻紀


最後に本当のこと言ってくれて 嬉しかった
麻紀はやっぱり あたしの唯一の親友だよ

あたしのこと これからも忘れないでね



そして 未来


これから 未来に逢いに行くから
また二人で 笑い合えるんだよ
また二人で 幸せのときを過ごせるんだよ

今度は 永遠なんだよ───


「やっぱり 行かなくちゃ」


あたしは 暗闇へ歩いていこうとした。


『 紗枝っ 駄目だよ! 』


聞こえたのは 未来の声だった

そして 未来の姿が そこにはあった


「未来! 今行くからっ!」

あたしは、未来の方に駆け寄ろうとした───



『 永遠 』 を信じて。
 
   
Posted at 20:14 / 長編小説*フェンスを越えて。 / この記事のURL
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フェンスを越えて。34 / 2006年03月16日(木)
恐怖なんて 感情は無くて

ただただ想うことは 貴方


早く逢いたくて  早く貴方の笑顔が見たくて


永遠に失った 貴方の温もり

もう 見ることは出来ない 貴方の笑顔


やっぱり あたしには貴方が居ないと駄目みたい


だからもう一度 逢いにゆくよ


何処にいくのか どうなるのかはわからないけれど



こんなに想ってるんだもの こんなに愛しいんだもの



きっと きっと逢えるよね───



いま 貴方の元に  いくからね


そしてまた 幸せな日々を送りましょう


神様は怒るでしょうか?
自分で命を絶つなんて いけないことかもしれない


だけどね あたしは貴方に逢いたくて・・・


こう想うことは 許されるよね?



だから 今貴方の元に 逢いにゆくよ

そしてまた 二人で笑う合おう───
 
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Posted at 18:53 / 長編小説*フェンスを越えて。 / この記事のURL
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フェンスを越えて。33 / 2006年03月14日(火)


【 紗 枝 視 点 】

さて そろそろ・・・早くしないと、人来ちゃうもんね


あたしはそう思い、フェンスに上り始めた。

目的は・・・・ただひとつ。


そのときだった  屋上の扉が錆付いた音を鳴らしながら開いた。


あたしは驚いて振り返った。



そこには・・・・麻紀が居た。

どうして・・・麻紀が?

「・・・紗枝っ?!」

麻紀はあたしに駆け寄ろうとした。

「麻紀・・・・」


「紗枝なにしてるのっ!早く 降りて!!」

「・・・嫌だよ 来ないで」

あたしは冷静に言った。
今更何? 手を離したのは 麻紀じゃない───

「長谷川君のこと・・・?」

「それしかないにきまってるでしょ? あたしは未来が居なかったら一人なんだよ?
麻紀だって 今更何? あたしから離れたのは、麻紀じゃないっ!」


「紗枝・・・ごめんね・・・ 
あたしね 長谷川君のこと好きだったの」

「・・・え?」

「だから 紗枝の幸せそうな話とか聞くの辛くて 紗枝に酷いことしちゃったんだ・・・
本当・・・ごめんね 紗枝は何もしてないのに・・・ 紗枝のこと大好きだったのに」

麻紀は泣いていた。
麻紀が未来のこと好きだったなんて 思ってもいなかった・・・


「麻紀・・・・本当のこと言ってくれてありがとう
あたしもね 麻紀のこと、大好きだったよ   世界でただ一人の親友だよ」

「紗枝っ・・・紗枝は一人じゃないよっ あたしが居るから───」

「でもね もう遅いよ」

「え?」

あたしの決意は固かった。もうここまで来たら・・・やるしかない。


「もう決めたから 麻紀ありがとう あたしの分まで、生きてね」



あたしは最後にそう言って フェンスの一番上から



下へと  落ちていった。



「紗枝っ!!」

最後に聞こえたのは あたしの名前を叫ぶ麻紀の声だった



そしてあたしは ただひたすら 下へと落ちていった。


お母さんとか 麻紀とか 未来のことを想いながら





果てしなく 下へと。


それはまるで 終わりが無い様だった───
 
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Posted at 19:30 / 長編小説*フェンスを越えて。 / この記事のURL
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フェンスを越えて。32 / 2006年03月07日(火)


【 麻 紀 視 点 】


あたしは いつもの様に学校へ向かった。いつもより少し早く学校へ向かった。
行きたいところがあったから。

先々週の月曜日 知らされた、長谷川君の死


あたしは ただ呆然とした 



そして 涙を流した


あたしは あなたのことが大好きでした、と。


この気持ち 伝えられなかったけれど 今ならわかってくれるよね?
長谷川君なら 微笑んでくれる気がするよ・・・


あたしはただただ 学校へと足を動かした。


「はあ・・・」

あたしは 溜め息をよく吐くようになっていた。

それは紗枝と仲が悪くなってから。そして長谷川君が亡くなってからは、もっと酷くなった。



・・・何で 如何してあたしは 大事なものを

本当の気持ちを告げないまま 失うのだろう?

紗枝も 長谷川君も・・・・

自分に対する怒りと 哀しみと辛さ 
色々な感情が交差していた。


学校に着くと あたしは上靴を履き、階段を上った。

まだ誰も居ない学校の中は 寒くて静けさが漂っていた。


向かった場所は 屋上。



一度 長谷川君の見た世界を  眺めてみたかった───



あたしは一呼吸置いて、ドアノブに手をかけた。



そして 腕に力を入れて、ドアを押した。



鈍い音と共に 大きな扉は開いた─── 
 
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Posted at 21:40 / 長編小説*フェンスを越えて。 / この記事のURL
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フェンスを越えて。31 / 2006年03月01日(水)
あたしは朝早く 学校へと向かった。

まだあまり人の来て居ない時間帯だったから、

あたしが来たことに気づく人は居ないだろう。
・・・・それに、最近学校来てなかったし。


あたしは 屋上へのドアの前に立ち 深呼吸してから、ドアをゆっくりと開けた。


ギィィ・・・・

錆付いた音が鳴り、ドアが開いた。



屋上の世界は  前と全然変わっていなくて

当たり前のことなんだけど あたしは驚いた。



あれから 時が止まっていたのはあたしだけなんだ───


あたしは一歩踏み出した。


「寒っ」

季節は12月中旬。あとちょっとで冬休みだもん、寒いに決まっている。
しかも屋上にはうっすらと雪が積もっていた。


あたしは フェンスへと向かった。


・・・・・ちょっと此処で 想い出に浸ってからにするかな、と考え、あたしはフェンスにもたれ掛かった。



「未来・・・」

あたしは無意識のうちにそう呟いていた。

目には涙。

この涙は何?
哀しみ?

それともこれから死ぬことへの 恐怖?


それとも・・・・・死ぬことを選んだ自分の弱さへの 後悔?


わからないけれど あたしの目からは涙が流れた。


「みら・・・い」

あたしはまた呟いていた。

ごめんね せっかくあたしの命を助けてくれたのに

もうこんなことしない、って貴方と約束したのに
約束破ってごめんね

これから 貴方の元に旅立つから


それが正解か 間違いかは正直わからないんだ


だけどね もう一度 貴方に逢いたいの



ねえ  『 天国 』 ってあるのかな?



あったとしたら そこにはきっと 『 永遠 』 があるよね・・・・



今いくよ   あたしも未来も もう一人じゃなくなるから───


 
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Posted at 20:40 / 長編小説*フェンスを越えて。 / この記事のURL
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フェンスを越えて。30 / 2006年03月01日(水)


「そうだ・・・」


あたしはある日 良い考えを思いついた。

それは いたって単純明快。


それに もうこんな悲しい涙を流さなくて済む

一番の方法。


「あたしも 未来の所に行けばいいんだ・・・」


そうだよ それしかない。


どうしてしてこんな簡単なこと 今までわからなかったんだろう?


あたしはカッターが入っている机の引き出しに手をかけた。


でも その手はすぐに止まった。



駄目だ。  


ここでは死ねない。

こんなところじゃ駄目だ。


部屋の中で しかも血を流してなんて死にたくないよ




何処がいいだろう、とあたしは考えた。



・・・・そうだ  あそこしかない



あたしはすぐ思いついた。



未来との想い出が沢山詰まっていて   未来と一番長く過ごした場所



そして あたしと未来が出逢った場所───







学校の屋上しか、ない





あたしはすぐに制服を着て 家を飛び出した。





勿論 未来のところへ行く為に。



 
   
Posted at 18:40 / 長編小説*フェンスを越えて。 / この記事のURL
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