市場は落ち着きを取り戻せるか。

August 14 [Sun], 2011, 23:11
今週の債券相場は、お盆休みで市場参加者が少ないなか海外金利急低下、株大暴落を受けて高寄りするものの日中はじり安で引けてみれば水準変わらずの展開が目立った。40年、5年入札が事前調整が不十分だったせいか共に不調な結果となったことに加え、10年債にも断続的な売りが持ち込まれたことで現物債の軟調から先物も値を崩した格好となった。また日本の株式市場が海外に比べて下げ渋りを見せた事も相場の上値を抑えていた。ただ一方で値を崩すような売りもなく、10年1.05%を意識した押し目買いが下値を支えた。

円債市場は海外、特に米国債主導で上昇する場面はあったものの先物142.50円越え、10年1.0%割れには現段階では抵抗があるようだ。1%近く急低下した米金利もボラタイルな市場が各国政府や中央銀行の対応、さらに空売りの規制とあらゆる対処により落ち着きを取り戻しつつあることでひとまず一服しそうなことを考えると現段階では上値追いの動きは一段と乏しくなりそうだ。しかしながら中長期的に見るとファンダメンタルズの悪化が息の長いサポート材料となるためトレンドが急変する可能性も小さい。今後長めの年限は警戒されるものの超低金利政策を背景に中短期債は選好されやすく、5年0.35%、10年でも1.05%が押し目の水準として意識されるだろう。来週は引き続きお盆の週であり市場参加者が少なく値動きは乏しくなりそうだが、基調は高値もみあいもしくはじり高になっていくだろう。

なし

August 07 [Sun], 2011, 23:15
今週の債券市場は、景気先行きへの不透明感の高まりから世界的に株式市場が下げ足を速めるなか米金利の急低下を睨みながら先物は前週比50銭高の142.33円、10年債は1.005%と一時1.%割れるなど金利は急低下した。週初は米GDPの予想以上の悪化を受け米10年債の2.8%を割る急低下を背景に141.95円(前週比12銭高)で始まった。米債務上限引き上げ法案合意を受け一時141.73円安値(同10銭安)へと反落したものの、ISM製造業指数の大幅悪化や南欧リスク再燃などを受け景気先行きへの不透明感が高まると堅調な米国債を支えに142円台へと水準を切り上げ、その後も好調な10年債入札や前倒しとなる日銀決定会合を経て上げ幅を拡大した。週末には、株式市場が暴落、米金利も2.4%割れとなったことで142.59円高値(同76銭高)へと一段高となり、10年債も0.985%へと買い進まれたものの週末を前に利益確定が優勢となった。

米債務上限問題が深刻化。欧州問題も引き続き不安定。株は大幅安でリスク回避の流れ。

July 31 [Sun], 2011, 23:18
週初は、休日に起こった中国の新幹線の脱線事故を受け中国の株価が3%近く下落したことや、S&Pがギリシャ格付けをCaa1からCaに格下げしたことを受けリスク回避姿勢が強まった。さらに27(水)にはショイブレ独財務省ギリシャ支援に対する否定的な発言に続きイタリア国債の入札不調からユーロ不安が再燃したことや、米債務上限引き上げ法案の成立が難航していることが嫌気されると株価は前面安、日本株も10000円を割り込んだ。ドル、ユーロ共に軟調、一方で円、フラン、金に資金が流入した。週末に米下院議長のベイナー氏の削減案の下院採決が見送られたこともリスク回避を助長した。<JGB>今週の債券市場は、先物は前週比41銭高の141.83円と反発、現物は1.075%へと金利低下した。週初は、米債務上限引き上げ法案の成立難航を背景に141.52円(同10銭高)で始まった。月末週でもあり良好な需給のなか流動性供給入札を通過すると、141.47円(同5銭安)を安値に円高や上値の重い株を睨みながらじりじりと下値を切り上げた。株価が急落する場面では141.89円(同47銭高)高値へと買い進まれたが、米債務問題の進展を控えて様子見姿勢が強かった。週末にかけては、中期長期ゾーンに利益確定の売りが持ち込まれると先物は急速に週間の上げ幅を縮小したものの、債務上限問題の不透明感から円高・株安が進行するのを睨み下げ渋ると、ムーディーズがスペインを格下方向で見直すと発表するとほぼいってこいの展開となった。

危機回避もリスクオンには早いか。

July 24 [Sun], 2011, 22:43
今週の債券市場は、債先は前週比21銭安の141.42円、10年債は1.095%となった。

週初は連休中の海外市場が欧州債務問題長期化懸念や米債務上限法案を巡る不透明感から広がったことでリスク回避の流れとなると141.90(前週比27銭高)で始まった。

しかし、高値警戒感から寄りつきを高値に上値が重くなると欧州問題への楽観的な見方から株が10000円を回復したことや、米国債軟調に推移したことを睨みながら下げに転じた。

21(木)の20年債入札は応札倍率2.97倍、テール8銭と好調な結果となると一時的な買戻しも見られたが長続きはしなかった。

週末にかけては、EU首脳会議でギリシャへの追加支援が合意されると株高・米債3%台が嫌気されると141.31円安値(同32銭安)まで売り込まれたが、同水準では中期債と超長期債に押し目買いが入り下げ渋った。

南欧問題は根治せずともリスクは緩和。

米債務上限はギリギリの駆け引きが続く。
今週のマーケットは、欧州の財政懸念の緩和と米企業好決算が支えとなりリスク回避が後退した。

週初は先週末のストレステスト通過後も不信感が拭えない欧州でイタリア、スペイン10年国債利回りが6%に達したことや銀行株が急落したことを受けリスク回避が先行した。ユーロは対フランで1.1374フランと過去最安値に下落、金も1600ドル台と過去最高を更新した。

しかしその後は21(木)のEU首脳会議への期待感に加え、IBM,コカコーラ、アップル、インテル、JPモルガンの好決算を背景に株式市場は持ち直した。日本株も10000円台を回復した。

一方で米国債務上限引き上げ法案問題は19(火)にオバマ大統領が超党派の財政赤字削減計画(10年間で3兆7000億ドル削減)に歩み寄りを見せたものの政治的な駆け引きが優先され成立の目処が立たず米10年債は3%台へ、ドル円も78円台へと円高が進行した。

21(木)のEU首脳会議では、1600億ユーロ規模のギリシャ支援で合意が決まると一時40%まで利回り急騰していたギリシャ2年国債は20%台後半まで切り返し、その他南欧債券も買い戻しが優勢となった。

上昇トレンド継続。高値圏維持できるか。

July 18 [Mon], 2011, 19:10
<今週>
 今週の債券市場は、債先は前週比1円4銭高の141.62円、10年債利回りは1.085%へと大幅に低下した。週初は雇用統計が予想を大幅に下回ったことによる米金利急低下を背景に140.86円(前週比28銭高)で始まると、140.85円(同27銭高)を安値に流動性供給入札好調などを受け早々に141円台を回復した。さらに週明けの海外市場で欧州不安が再燃すると米債3%割れや株の10000円下抜けを睨みながら一段と上げ幅を拡大、12(火)のイブニング取引時間帯では141.63円(6月28、29日高値)を上回ると141.76円まで急上昇、10年債も1.085%(6月28日同水準)へと急低下した。その後海外市場が落ち着きを見せるといったんは上値重くなるものの、70円台が定着しつつあるドル円や5年債入札好調を背景に再び勢いづくと債先は141.77円高値(同1円19銭高)、10年債も1.07%へと金利低下した。週末にかけては3連休を前に小動きとなったが高値圏を維持した。
<来週>
 来週の債券市場は、金利低下基調は継続も徐々に上値は重くなりそうだ。ストレステスト通過も不安拭えない欧州財政問題の長期化と米景気失速懸念、それに伴うユーロやドルの下落による相対的な円高を踏まえると金利低下基調は維持されるだろう。ただ一方で、連邦債務上限引き上げ法案の期限(8/2)が迫るに連れて米国債の格下げリスクが高まっていることや、今週急ピッチに上昇したことによる高値警戒感もあるため徐々に上値は重くなるだろう。来週は注目されている米住宅関連の指標が発表になることや米企業決算も本格化するため海外材料に振らされる場面が多くなりそうだ。21(木)の20年債入札については前回低調だったことから警戒もあるが事前に調整が入れば無難な消化が見込まれるため相場への影響は限定的と思われる。

金利上昇は一服も戻り売りが優勢か。

July 10 [Sun], 2011, 23:02
今週の債券市場は、良好な経済指標を背景に株が大幅続伸したことから右肩下がりの展開となり債先は前週比37銭安の140.58円、10年債利回りは1.17%となった。週初は、海外でISM製造業指数の上昇を受け株高債券安の流れを引き継いで140.75円(同20銭安)で始まった。中短期債はしっかりな一方で入札を控え長期超長期債が売られ上値は重かった。5(火)の10年債入札は無難な結果だったことや、ポルトガルの投機的水準への格下げなど買い材料はあったものの、底堅い株価を前に反発力は乏しかった。14(木)の30年債入札はやや低調との声も聞こえたが相場への影響は限定的だった。週末にかけては、ADP雇用統計が前月比で大幅に改善したことを受け株先が一時10200円をつけるなど一段高となると140.51円安値(同44銭安)まで売り込まれた。

来週の債券市場は、雇用統計の結果を受けいったんは金利上昇は一服も引き続き上値の重い展開となりそうだ。これまでマーケットで危惧されてきたのは@ギリシャデフォルト懸念、A中国など新興国景気失速懸念、B米経済指標の落ち込みなど景気鈍化懸念の3つ。@についてはポルトガルの投機的水準への格下げなど周辺国への波及やギリシャのデモが続いており予断を許す状況ではないものの、マーケットの焦点からずれ始めている。AについてはQE2の終了を受けインフレ率の低下期待から新興国の株価は下げ渋りを見せ始め中国でも利上げのショックは限定的となるなど懸念は後退している。Bについても、雇用統計を除く直近の経済指標の予想以上の伸びによりセンチメントは回復しており4-6月企業決算への期待も残る展開となっている。このように悪材料が完全になくなったわけではないがひと時よりは緩和され株価が戻り基調にあるうちは、米債が3%割れを試すのは難しく、円債も戻り売りの方が優勢となるだろう。

相場の転換点?

July 04 [Mon], 2011, 0:44
今週の債券市場は、36銭安の140.95円と反落、10年債利回りも1.14%へと上昇した。週初は、ギリシャ不安を背景に米債が上昇したことを受け141.45円(前週比14銭高)で始まると、月末に向けた需給改善が後押しとなり141.63円高値(同32銭高)へと上げ幅を拡大、10年債は1.085%、5年債が0.38%へと金利低下した。しかし、ギリシャの財政緊縮案が成立するとの楽観的な見方から株式市場が大幅に続伸したことや、米債の入札がすべて不調となったことで米10年債が一時3.2%台へと急速に押し戻されると、債先は移動平均線に絡むCTAの売りを誘発しながら141円を割り込み、140.82円安値(同49銭安)まで下落、10年債も来週7/5の入札を踏まえて1.15%へと売り込まれた。

来週の債券市場は、141円を挟んで上下に振れやすい展開となりそうだ。ギリシャ問題の収束に向けた動きだけで海外市場がこれほど動いたのは驚きで後から見たらこれが相場の転換点となるのかもしれない。しかしながら円債は140円台後半、10年1.1%後半はまだまだ押し目水準と見るべきで来週の雇用関連の指標を見ながら一定の自律反発はするだろう。ただ税と社会保障の一体改革が中途半端に終わったことや、米国でも債務上限引上法案が難航していることから国債格下げリスクが大きくなり始めており、目先の好需給相場が一服していることから材料視される可能性も意識しておく必要があるだろう。

基本はじり高継続だが

June 26 [Sun], 2011, 8:52
今週の債券市場は、先物は前週比14銭高の141.31円と続伸、現物は5年債が0.395%と0.4%を割り込み、20年債も1.875%と直近の水準を下回るなど中期・超長期が堅調な一方で長期債が1.105%の変わらずとやや上値の重い展開となった。週初は141.17円(前週比変わらず)で始まるとユーロ財務省会合やギリシャ議会などを経てユーロ懸念が後退するにつれて株高を睨みながら売られたが、6月の大量償還による良好な需給を背景に下値では押し目買いが入り141.07円(同10銭安)を安値に下げ渋った。23(木)の2年債入札は事前の予想よりもやや低調だったものの相場への影響はなかった。週後半はFOMCで米国の成長見通しが下方修正されたことやIEAの発言を受けた原油価格の急落を受け米債が急伸したことを好感し一時141.44円高値(同24銭高)へと上げ幅を拡大する場面もあったが高値では利益確定売りに押された。
<来週>
来週の債券市場は、月末要因も加わり基本的には足元の好需給を背景としたじり高基調が継続すると思われる。ただ今月いっぱいでのQE2の終了に伴い米債は今後伸び悩むことが予想され、また株式市場が悪材料の織り込みから底堅めの展開へと移ってきていることなど少しずつ外部環境は悪化していくと思われ7月以降も堅調地合いが継続するかどうかには疑問がある。よって目先は決め手となる売り材料がないため下げにくいが好需給相場が一服し株高など外部環境が悪化してくれば上値が重くなる可能性もある。

強気継続も金利低下余地乏しいか。

June 17 [Fri], 2011, 23:30
6/6〜10の債券市場は、限月交代や入札があるなか9月限は140.90円と高値圏での取引となった。米雇用統計の落ち込みを受け6月限は141.11円(前週比5銭高)で始まった。株価の9500円割れを睨み141.15円まで上値を試すが、明日に30年債入札を控えていることやムーディーズが格付け見通しの引き下げに言及したことで超長期債を中心に売りが優勢となると141円を割り込んだ。7(火)の30年債入札は応募倍率が3.15倍テールが24銭とやや低調な結果となると売りが膨らみ5.10日移動平均線を下回った。その後は限月交代に絡む動きや5年債入札を前に上値の重い展開が続いた。9(木)から中心限月は9月限へと移った。海外市場がバーナンキ議長の発言やベージュブックの内容を受けセンチメントの悪化から株安債券安となったことに加え、5年債入札は応募倍率が3.21倍、テールが1銭と好調な結果となると期近は141円台、期先も140.87円まで上げ幅を拡大、10年債も1.12%まで買い進まれた。週末には米国債が30年債入札不調で伸び悩んだものの、中短期債が堅調で、朝高後の株価の上値の重さを睨みながら反転堅調に推移した。ただ超長期債は来週に入札を控え売りが優勢となった。

今週の債券相場は、前週比27銭高の141.17円となり続伸した。週初は、株安や海外債券高を受け141.01円(前週比11銭高)で始まったものの、中国の利上げ観測後退による株9500円回復を睨みながら下げに転じた。(13(月)引け後に中国は預金準備率を50bp引き上げた。)その後14(火)の20年債入札ではテールが20銭と流れたことで下落トレンドとなると米債の大幅下落を受け下げ幅を拡大し140.53円安値(同37銭安)へと売り込まれた。
 ところが16日(木)にはギリシャの債務再編リスクが高まったことや米経済指標が予想以上に悪化したことを受け再びリスク回避地合いとなると大幅に反発、週末にはギリシャ2年債が一時30%に達すると債券にリスク回避マネーが流れ込み141.33円高値(同43銭)まで上昇した。高値圏では超長期債に売りが持ち込まれ上げ幅を縮めた。

来週の債券市場は、金利低下余地を探りつつも高値警戒が意識され上下に振れやすい展開となりそうだ。先進国、新興国共に成長減速感が広がっていることやギリシャのデフォルト警戒が高まっていることでリスク回避マネーが債券に流れ込んでおり金利はしばらく上昇には向かいそうにない。一方で先物は海外動向に追随して先行して上昇しているが未だに10年1.1%、5年0.4%を抜けることが出来ていないなど円債は金利低下の決め手もつかめていない。今週後半のギリシャを発端とする株安債券高の動きは、欧州債務懸念国への危機の連鎖まで想定したパニック的な動きでありユーロ圏の財務省会合や、EU首脳会議を経て市場が落ち着きを取り戻せば株高債券安のゆり戻しもあると思われる。

高値膠着。限月交代。

June 05 [Sun], 2011, 19:19
今週の債券相場は、先物は前週比18銭高の141.06円、10年債利回りは1.135%となった。週初は140.90円(前週比2銭高)とほぼ変わらずで始まると10年債入札や海外市場の休場を控え様子見のなか2年債入札が応札倍率5.31倍、テールが3厘と好調な結果となったことを受け141円に迫った。しかしながら先週までとは一転して超長期債が軟調に推移し始めると徐々に上値が重たくなり、翌31日(火)には株式が9700円と急上昇するのをきっかけに下げ幅を拡大した。1日(水)の10年債入札は応札倍率2.69倍、テールが4銭と無難な結果になったものの140.47円安値(同41銭安)へと売り込まれた。ところが1日(水)の海外市場で経済統計の悪化を受けて米国10年債が3%を割り込むと、翌2日(木)には先物主導で急反発して始まり、昼休みに菅首相の退陣表明を受け政治的不透明感が和らいだことで一時141.18円高値(同30銭高)まで上げ幅を拡大した。3日(金)は米債が雇用統計を控え利益確定売りに押されたものの、超長期債を中心に底堅く推移した。
<来週>
来週の債券相場は高値圏でのもみあいとなるだろう。景気失速への懸念は当面ぬぐえないもののマーケットは悪材料をある程度織り込んだと思われる。米債は10年債利回りが一時的に3%を試したが、6月末にQE2終了することが決まっていることから株価が一段と下落するなど新たな材料がない限り3%割れの定着を想定するのは難しい。また来週は長い年限の入札もあるため金利低下は一服するだろう。円債は、一段の政局の不透明感がマーケットの波乱材料になるものの、5年30年の入札や限月交代を控え基本的には米国と同じくもみあいの展開を想定する。
P R
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社会人4年目の債券先物トレーダー。クリックばかりの仕事だけどそれでも誇りを持ってやってます。食べること飲むことが好きで最近はワインにはまってる。よろしくです。 東京花火 http://tokyohanabi.com/ 大学の時に所属していたサークル。優秀な後輩たちが頑張ってます。