プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:fktiwqxivmhkzf
読者になる
2010年06月
« 前の月    |    次の月 »
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
Yapme!一覧
読者になる
中国の出稼ぎ市場、Uターン就職が急増 / 2010年06月19日(土)
(第3段落の「月300元(約4000円)」を「月3000元(約4万円)」に訂正します。以下は変更された記事です)

 【河北省藍旗鎮(中国)】ホンダの部品工場をはじめ中国南部のメーカー各社は最近、賃金引き上げに動いているが、その根本原因は当地のような農村部にある。中国農村部では最近、これまで出稼ぎ労働をしていた人たちが自宅近くで働き始める例が増えてきている。

 その一人がZhu Guijunさんだ。Zhuさんは、16歳のときから、国の至るところで建設労働の仕事に従事してきた。だが今年2月からは、当地の自宅から比較的近い場所で仕事を見つけ、妻と子供二人を養っている。

 Zhuさんの働く広大な製鉄工場は現在拡大中で、Zhuさんのような熟練労働者を必要としている。Zhuさんは現在、出稼ぎ労働者時代とほぼ同水準の月3000元(約4万円)を稼いでいるため、無理をして家族と離れて暮らす必要もないと話す。

 「出稼ぎ時代は、余分な経費がかかっていた。地元で働くことで、その分の費用も浮く」と、Zhuさんは言う。また、現在42歳のZhuさんは、以前よりもずっと家族との生活を楽しんでおり、「子供たちは、わたしに家にいてもらいたがっている」と話す。Zhuさんは毎日バイクで通勤している。

 Zhuさんのように、生計を立てるために故郷を遠く離れる必要がない、あるいは離れたくない人が増えていることは、中国経済における2つの大きな変化を反映している。1つは、建設やインフラ構築ブームによる内陸部の経済成長に伴って、中国全土で経済成長の均等化が進み、労働者にとって選択肢が増えていること。そしてもう一つは、労働者が年をとるにつれ、故郷や家族と遠く離れて長期間暮らすことをためらうようになっていることだ。

 こうした事情によって、長い間労働コストの安い出稼ぎ労働者に依存してきた中国の一部地域では対応を余儀なくされている。中国政府の調査によると、中国南部・広東省の工場地帯、珠江デルタ地域の出稼ぎ労働者数は2009年に22.5%も減少した。

 地元政府は、労働力維持に向けて、最低賃金の引き上げと、企業に対する労働条件や各種手当の向上要求を行っている。こうした措置の背景には、ホンダの部品工場3カ所での労働ストライキや台湾・鴻海精密工業傘下の携帯電話機メーカー、富士康(フォックスコン)の中国工場従業員の相次ぐ自殺をはじめ、広東省内の複数の工場でさまざまな騒動が発生していることがある。ホンダの部品工場もフォックスコンも、賃金引き上げに動いている。

 珠江デルタ西側にある江門市の王南健市長は「農村部からの出稼ぎ労働者の状況は、かつてと違ってきている」と話す。「今は選択の余地がある。故郷の経済状況は良好で、内陸部の雇用機会は増えている。そのため、沿海部まで出稼ぎに来る必要がなくなっている」

 こうした事情を受けて、江門市では地元労働者の雇用拡大に力を入れているという。江門市付近の村には、職業訓練施設や採用拠点も設置された。王市長は「企業は多数の熟練労働者を必要としているが、供給が需要に追いついていない」と話す。

 農村部では自宅近くで働く労働者が増え、通勤時間も短縮されつつある。09年に出稼ぎ労働者を対象に政府が行った調査によると、故郷の省にとどまる労働者数は前年比8.2%増となっており、全出稼ぎ労働人口の48.8%を占めている。

 故郷での雇用機会の増加は、中国の経済成長が今や沿海部の輸出主導地域にとどまらないことを示している。ただし、裕福な沿海部の工場と貧しい内陸部の工場とでは、労働条件や賃金には依然大きな格差が存在する場合もある。

 労働者の人権擁護活動を行う非政府組織(NGO)、全米労働委員(NLC)が今年行った、中国南部のハイテク部品工場の労働条件に関する報告によると、10代の労働者がすし詰め状態で製品ラインに配置され、「週休1日または0日、1日15時間労働」を義務付けられているという。労働者の多くは16歳~17歳で、時給はわずか65セント(約60円)。場合によっては、そこからさらに食費を引かれて時給52セントの場合もあるという。

 中国政府は長年、比較的貧しい中部や西部地域に対して、より多くの資金援助や公共事業を行ってきた。こうした動きは、世界的な金融危機対策として実施した景気刺激策によって、さらに加速された。

 そのおかげで、過去数年間で、中部や西部地域は沿海部を上回る速さで成長した。ここ藍旗鎮が位置する中国北部の河北省も、好景気を目の当たりにしてきた。河北省の09年の建設プロジェクトの増加率は前年比42.2%だった。ちなみに中国全体の平均は12.8%で、北京や上海では前年割れしている。その結果、製鉄工場や製鉄所に材料を供給する地元の鉄鉱石採掘所では雇用が増加した。

 中国農業政策センターが行った調査によると、農村部の20歳~30歳の男性の過半数は故郷以外の場所で働いている。だが、45歳を超えると、そうした労働者の割合は男性では14%、女性では3%とかなり少なくなる。

 中国政府の一人っ子政策によって、若年労働人口は減少しているため、出稼ぎ労働をためらう比較的年齢の高い労働者が全労働年齢人口に占める割合は、今後ますます増えるとみられる。米国勢調査局の推計によると、中国の全労働年齢人口に占める46歳以上の労働者の割合は現在32%と、10年前の27%から増加している。

【6月18日9時2分配信 ウォール・ストリート・ジャーナル
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100618-00000009-wsj-bus_all
 
   
Posted at 12:14/ この記事のURL
P R
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
 
 
Powered by yaplog!