ワシントン(CNN) 米国務省のクローリー次官補(広報担当)は2日、クリントン国務長官が同日、アフガニスタンのカルザイ大統領と電話で協議し、昨年のアフガン大統領選で発覚した投開票での不正行為の責任を外国人によるものとするカルザイ氏の発言について真意を質したと述べた。
カルザイ氏が、アイケンベリー駐アフガン米大使と会った後、長官に電話をかけたとしている。同大統領は1日にアフガンの独立選挙管理委員会で演説したなかで、大統領選では大規模な不正行為があったとしながらも、「アフガン人ではなく、外国人によるもの」と主張していた。
米政府はこの後、発言について説明を求めていた。オバマ米大統領が3月下旬にアフガンを急きょ訪れ、カルザイ氏と首脳会談を行った後の発言内容だっただけに、両国関係の危うさを見せつけてもいた。
複数の米国務省高官は、クリントン、カルザイ両氏による電話協議は建設的な内容だったと述べた。協議での具体的なやりとりは明らかになっていないが、理解が深まったとしている。カルザイ大統領は自らの発言が米政権内に波紋を投じたことに驚きを表明したという。
昨年8月に第1回投票が実施された大統領選では、同氏陣営による広範な不正行為が発覚し、得票数のうち約3分の1が無効と判断された。ただ、対立候補だったアブドラ元外相が11月の決戦投票直前に不参加を表明したためカルザイ氏の続投が決まっていた。
大統領選はアフガンの民主化努力の成果を占うものとして注目を集め、不正行為の判明は欧米との間に新たなあつれきも招いていた。特に米政府はカルザイ政権の統治能力不足や根強い汚職体質に不信感を強め、両国関係はきしみも目立っていた。
ギブズ米大統領報道官によると、オバマ氏はカルザイ氏との首脳会談で、統治能力の向上や汚職一掃などを求めた。オバマ氏のアフガン入りには、両国間の対立要因を削ぎ、駐留米軍や北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)による軍事作戦の円滑化を図る狙いがあったとみられている。
駐留米軍は今年6月、アフガン南部にある反政府武装勢力タリバーンの拠点カンダハルで大規模な掃討作戦を準備している。
ギブズ報道官によると、カルザイ大統領は今年5月に訪米を計画しているが、日程は決まっていない。
【4月3日16時57分配信
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