省力化する会計事務所

May 16 [Thu], 2013, 17:16
40年も昔の工場の話です。昼食にもなると大勢の行員が一同に集まり給食を食べたていたのです。
工場のラインは、労働者が主役で工程の機械は道具を巨大化した装置でした。当然、道具的機械を操作するのは工員なのです。

また、10年も前に中国の工場を視察した時です。工員が日本向けに焼き鳥の串刺しをしている工場でした。800人の工員が勢ぞろいして、鳥肉を串刺ししている労働集約的な工場でした。産業社会になって工場の生産は、工場制手工業から工場制機械工業になりました。

工場制手工業は、焼き鳥の串刺し作業のごとく縦列に並んだ労働者の手作業の工程です。人の手を使って次々と作業が行われます。工場制機械工業では、機械が道具となって労働者の作業の一端を担います。しかも、道具的な機械が主力であり、半製品の移動や加工を道具的機械で労働者をサポートすることでした。

工場制手工業や工場制機械工業は、労働者の筋肉的労働の代替であり、過酷な時間的、労働を機械に代替させていました。しかし、工場労働の担い手は、労働者であり、機械は、労働者のパートナーとして欠かせない道具的存在だったのです。

しかし、高度情報化社会が進展することによって、コンピュータの軽薄短小化と集積化、大容量、高速化が加わりました。しかも、人間の五官機能を代替する知覚機能や判断機能を代替するロボットが出現したのです。

既に、工場の様相は、機械が道具的存在から自立的存在に変わりつつあります。状況は、労働者が不在でも工場のラインは止まらず生産を続けているのです。既に、コンピュータ制御は、程度の差こそあれ人間の五官機能を代替することが出来るようになっています。

つまり、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚という知覚機能はコンピュータ制御によって可能になってきました。かつ、機械工業で培われた道具的機械は、労働者の筋肉的労働を担うことになっています。しかも、筋肉制御にコンピュータ制御が加わり微細な操作から巨大な重量物を難なく制御することが出来るようになりました。

人間の経験的知識は、実験の賜物です。労働者も仕事に関する実験を通じて感と経験を積み生産工程の一躍を担うことが労働者としての役割でした。労働者のスキルとは、実験の積み重ねなのです。しかも、その実験の中に製造する上で必要な判断能力が養われるのです。

コンピュータ制御は、この労働者の判断能力をも代替出来ることになりました。従って、コンピュータ制御は、知覚機能で仕事の状況を把握し、経験的な判断力をデータ化して記憶し、機械的道具を自在に操ることが出来るようになったのです。

既に、ある業界の工場の情景は、機械装置が整然と配置され、人の気配は乏しく、時々ジャンバー姿の人が計器を点検していました。かつて工場に労働者が満ち溢れエネルギッシュな労働情景があったとは、昔話になってしまいました。

税理士事務所で働くスタッフのブログ
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