マルタン・マルジェラ

March 15 [Sat], 2008, 22:37

引用


平面構成の服という日本的な発想に影響されたマルジェラ。
このジャケットは肩線を前方に移動させることによって
ハンガーに吊した状態では平らだが着装すると立体的な肩線が現れる。
全体にかけられたプレスがより強調している。


絶え間なく新しいものを生み出すファッションというシステムに対し、
そのシステムの中に生きているはずのデザイナー自身が批判する。

マルジェラは古着を再構築する、新しい服を古着のように加工するなど
実在物にひとつの行為を加えることにより、
既製観念を揺さぶり新しい視点を提起する。


ストックマンのトルソーをかたどったジャケット。
世界のデザイナーのアトリエから生み出される服は
ストックマンのトルソーの上で作られる。
そのトルソーは20世紀、大量生産システムの発達と共に必要度を増した。
一人一人が異なる形態をもつ人間の身体は、
商業企画によっていくつかのサイズに
振り分けられトルソーはそれを具象化した。
既製服が主流の現在のファッションにおいては、
個人の身体はほとんど顧みられない。


コレクションの中で素材として古着を扱うことで
ハイ・ファッションとロー・ファッションの境界を曖昧にした。
同時に服そのものの変化を通して、
そこに隠された身体と服との歴史的、哲学的関係を暗示した。


このインスタレーションは、白い布で再生された服の上に
バクテリア、カビなど真菌類をうえたものが素材となっている。
これらの菌は慎重に調整され、服の上で増殖し、枯れる。
これによって菌がつくりだす色と形は土台となった
服を変化させ、そこで服は『完成』する。
服は縫製用人台に着せられ、特定の人間を暗示することなく
抜け落ちた身体の存在を想起させる。
『生きている』人が『死んだ』服を身につける、
従来私たちが経験する状況は裏返しになり、
菌によって生きている服が人台という死んだ身体の上で息づく。
生成と消滅のかたちを逆転させるマルジェラの視点は
ここでも独自の方法で試みられる。




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