Crazy A      少女漫画『CRAZY FOR YOU』より 

2006年04月01日(土) 11時21分

ユキちゃんは弱虫。
ユキちゃんはさみしがりや。
ユキちゃんはあまえんぼ。


でも、となりにいるのは、やっぱり私じゃだめで、朱美だった。
となりにいたいなぁなんて夢みてたけど、夢でおわるのかな?

でもね、じぶんのきもちには、正直でいたい。
明日朱美に、私はユキちゃんがすき、って言ってこよう。
そして、ユキちゃんとしあわせにね、って言おう。







「ユキちゃん、ばいばい!」

「さっちゃん、ばいばい」

「私、もうユキちゃんに会わないから!だから…」

「だから?」






「わらってて!!」

「!…わかった」


さいごにユキちゃんのわらった顔がみれてよかった。
もうユキちゃんをみたって泣かない。





ユキちゃん、ありがとう。
すきってきもちはすてきだよね。
こんなにもユキちゃんを想えるんだもん。
まだユキちゃんがすきだよ。
このきもちは消えそうにないや。




またいつかどこかで会ったなら、笑って「おはよう、ひさしぶりだね」って言えたらいいなぁ。
「ばかだなぁ、さっちゃんは」って言われても泣かないで、「うん」って言えればいいなぁ。



「さちーそんなとこでなにしてんの?ガッコいくぞー!」

「とんちゃんおはよー!いまいく!」







また一歩、歩き出す。
ユキちゃんの通ってる学校の校門に背を向けて、心のどこかではまた会いたいなぁなんておもいながら。



                                     END

Crazy           少女漫画『CRAZY FOR YOU』より 

2006年04月01日(土) 10時25分
もしユキちゃんが私をしらなかったとしても、きっと私はどこかでユキちゃんと出会ってて、きっとすきになってたと思う。
だってあの優しい瞳に惹かれないひとなんてない。
すごくさみしがりやであまえんぼで、
つよがりでだめなひと。

でも、私がけがしてたのを、泣いているのをいちばん最初にきづくのは、
誰でもない、かならず、ユキちゃんなんだ。


ねぇユキちゃん、ユキちゃんは、おれじゃだめだ、って言ったよね。
私はユキちゃんじゃなきゃだめだよ。

たのしいことをしてても、このたのしさを伝えたいと思うのはユキちゃん、
きれいな景色をみて、きれいだねって言いたいのもユキちゃん、
花が咲きはじめて、春がくるねってかんじたいのもユキちゃん。


どうしてユキちゃんじゃなきゃだめなんだろう。
たぶん、はじめて出会った、あの日から。あの日からだ。







「さっちゃん…」

「ひさしぶりだね、ユキちゃん」

「どうしたの?おれはもう会わないって言った。校門で待っててもらってもこまる」

「…朱美とは、しあわせにやってる?」

「…うん」

「そっかぁ、うん!ならいいんだ!」


涙がでそうになった。
だから、空をみた。雲ひとつない晴れで、すぐに涙も乾いてしまった。


Someday, 

2006年02月22日(水) 10時30分
小さなできごとで私は“うれしい”と思う。

例えば、黒崎君が私のそばにくる。
例えば、授業中にふと目が合う。
例えば、私が食べようとしていたパンを見て、「おー井上それうまそうだな」って言う。


それだけでがんばれる。



「おーっす」
「あっ、黒崎君!おはよう!」
「井上お前…」
「ど、どうしたの?何かついてる?」
「髪型変えたか?」
「…う、うん!そうなの!」



分け目変えてみたんだよ、そう言ったら、だよないつもと違ったからよって。
涙が出そうだった。
本当に大好きだよ。



「おーい織姫ー。顔にやけてるよー」
「しっしずかにしてったつきちゃん!」
「よかったじゃん気づいてもらって」
「…うん!」



そして私はまた笑顔でがんばれる。




空は快晴。
太陽がすごく眩しくてまた、涙が出そうになった。




                                                      END

ENDLESS WORLD 

2006年02月22日(水) 10時15分
「ねぇ黒崎くん、」
「ん?」
「…何でもないよ」
「?そっか」

“あなたはいつも誰を見てるのですか?視線の先は…、”

そんなこと聞けるはずないよね。見てるだけでわかってしまうんだから。
それでも私がこうして黒崎君のそばにいるのはね、『あなたは一人じゃないの』ってことをどうしても伝えたいからなんだよ。
朽木さんがソウル・ソサエティに行ってしまったときに見た、黒崎君のとても悲しい表情、「助けなきゃ」そう口で言わなくても心がすごく伝わってくること、朽木さんと再び会ったときに見せたあの顔。私としては本当は、本当はすごく辛かったんだけどね、でもどこかでは元気になった黒崎君を見れてよかったって思ってる。あぁ、私が好きな人が黒崎君でよかったなぁ、なんて。



「ねぇ…黒崎君、」
「なんだよ井上さっきからよ」
「今日、一緒に帰ってもいい、かな?」
「おー。俺は別にいいぜ」
「うん、ありがとう」


あなたはいつも優しいんだね。
いつも足手まといの私でさえこうして普通に接してくれて、
あなたの視界に入っていない女の子だってこうして、一緒に帰ってくれる。
そう、これが、私の好きになった黒崎君なんだよね。


ねぇ朽木さん。
私はなんでもできちゃうあなたにヤキモチやいてるよ。嫉妬してるの。
黒崎君を持っていかないで。
これ以上遠い存在にしないで。
私はこれがせいいっぱいなんだよ、笑って“いってらっしゃい”、笑って“おかえりなさい”、これしか言えないんだから。
本当はもっと強くなって黒崎君や朽木さんにだって力を貸したいよ。
ただ、黒崎君のとなりにはもう朽木さんがいるから、心強い味方がいるから、私は必要ないのかな、って思うの。



「ほら、帰るぞ井上」
「あ、うん」





ごめんなさい。本当はそうじゃないんだよね。
私が強くなるんだ、ならなきゃいけない。


ねぇ黒崎君。
私、強くなるね。だから少しでもいいの、ほんの少しだけでいいから、私を見てね。







「まって、黒崎君!」




                                                      END
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