23

June 29 [Thu], 2006, 12:02
お姫様が王様とお妃様を靴屋に案内すると、ランスは仕事中でした。
よごれた前掛けをしながら呼ばれるまま仕事部屋から出てきたランスの顔を見るとお妃様の目から涙がこぼれました。
「おお、ランスロット!どんなに探したことか・・・。」
ランスの家がとうとうみつかりました。
ランスは記憶が戻らないけれど南の国に帰ることになりました。

別れの時、ランスはお姫様にクリスタルの靴を渡しながら言いました。

「私はまだ王子の記憶がないからあなたにふさわしい身分とはいえないけれど、もしあなたにふさわしい王子になれるようになったら舞踏会の招待状をお送りします。そうしたら、この靴をはいて来て一緒に踊ってくださいますか。」

お姫様は「はい、もちろんです。必ず行きます。私達を引き合わせてくれたこの靴、大切にしますね。」と嬉しそうに答えました。

FIN

長々とお話TIMEにお付き合いいただきありがとうございました。
今夜はランスとお姫様の幸せなその後の夢を見てくださいね♪

22

June 28 [Wed], 2006, 12:58
すると王様がすごく驚いた顔をして、「そのお友達の靴屋の
靴を持っていますか。」
と聞くのでお姫様はお行儀が悪いけど少しドレスをめくって
ランスの作った金色の靴を王様に見せました。
膝をついて靴を近くで見た王様は「ランスロット!!」と
叫びました。
「こんな見事な仕上げはランスロットの仕事だ!ランスロット
が生きている!記憶を無くしても天才的な靴作りは体が
覚えていたのだ!」
国の都合で王子様の代わりとなっていた偽王子は報酬をもらい
すぐに撤収させられ、舞踏会は終了。
南の国の王様とお妃様はすぐに旅の支度をはじめました。
ランスの靴作りは靴作りが趣味だった王様に教えてもらったそうです。

21

June 26 [Mon], 2006, 16:16
お姫様が一人で思い出し笑いをしていると南の国の王様が
「どうしたのかね。面白いことでもあったのかね。」
と聞いたのでお姫様はこの縁談をぶちこわす格好のチャンス!と思い
「私の国に王子様にそっくりな靴職人がいるのですよ。とっても靴を作るのが上手くて、心が優しくて、自分の意見をはっきり言えて・・・。」
と王子様と靴職人が似ているとわざと失礼なことを言いました。
「ほう、そっくりとはどれくらい似てるのかね。」
「本当にうり二つですわ。船の事故で記憶を無くしている人なのですけど、
服にLanceと刺繍がしてあったから名前はわかったそうなのですよ。」

20

June 23 [Fri], 2006, 14:37
「ランス!!あなた、王子様だったの?」
お姫様は思わず声を出してしまいました。
南の国の王子様は美しく着飾ったランスでした。
でも、ちょっと様子が違う・・・お姫様のことを怪訝そうな顔で見ています。
「ああ、他人の空似ね。お土産話にいただいたわ。それにしてもよく似ているわ。」
とお姫様は気持ちを整え、王子様とダンスを踊り、少しお話もしました。
「顔はほぼ一緒だけど、中身はぜんぜん違うわ・・・ぷっ。」
お姫様は可笑しく思いましたが、少し残念でもありました。

19

June 22 [Thu], 2006, 19:46
窮屈な馬車での旅の間、お婆さんはお姫様に今回の縁談がどんなに
大切なものかを何回もお話ししました。
「そんな風に話されたってねぇ・・・。」とお姫様はずっと聞き流していました。
南の国につくとお姫様はお客様用の宮殿で身支度をしました。
南の国なので明るいオレンジ色に金の刺繍が施された
ドレスにランスが作った金色の靴。
南の国の明るい日差しがお姫様の金色の髪を輝かせ、
ティアラや首飾りについたダイヤモンドに負けないくらい
キラキラ輝いています。
なんて美しいお姫様なのでしょう!
そして舞踏会会場に着いて南の国の王子様と対面したお姫様は
目を疑いました!

18

June 21 [Wed], 2006, 14:28
南の国はお姫様の国の何倍も大きくてとても豊かな国です。
「頼んだよ。」出かける時、お姫様は病気で別の場所で
療養している王様から伝言を受けました。
南の国は馬車で10日間も旅をしなければなりません。
お姫様は窮屈な馬車におばあさんと二人だけいるのがとても退屈でした。
「帰ったらランスにとっても退屈な旅だったって話そう。」
お姫様は馬車の中でもランスのことを考えていました。

17

June 20 [Tue], 2006, 13:48
お姫様とおばあさんは再びランスのいる靴屋に行きました。
「今度は南の国の王子様の所の舞踏会だ。とびきりの靴をお願いしますよ。」
おばあさんは店主にお金をがっちり握らせました。
お姫様は店の奥にいるランスをちらりと見て
「南の国の王子よりあなたの方がステキよ。」
と心の中で思いました。

16

June 19 [Mon], 2006, 13:29
数日後、南の国の王子様から舞踏会の招待状が届きました。
「南の国の王子様からですよ!噂では大変素晴らしい王子様と聞いております。今度こそこの国のためにがんばってくださいよ。」
おばあさんはとても喜んでいました。
「素晴らしいってどんなものか会ってみなきゃわからないわ。今までのはみんな素晴らしくなかったわよ。政略結婚だって、ちゃんと見極めなきゃだめよ。」
お姫様は少しいじわるに言いました。
お姫様はもう少しランスへの恋を大切にしたいと思っていました。

15

June 16 [Fri], 2006, 22:36
それから度々お姫様はお城を抜け出してランスに会いに行きました。
二人は丘の上に座っていろいろ話しました。
ランスと話すのは何て新鮮なんでしょう!
旅の話、靴の話、面白いお客さんの話、町の人々の生活ぶり。
そして、ランスは船が遭難して記憶をなくしていることも知りました。
自分の家を探すために旅をしているそうです。
名前は服に「Lance」と刺繍してあったからわかったそうです。
お姫様はいけないとわかっていてもどんどんランスが好きになっていきました。
ランスもいつしか美しく、優しくて賢いお姫様を静かに愛するようになりました。

14

June 15 [Thu], 2006, 15:12
「あの靴の技術がわかったのですか。」
ランスはお姫様を部屋に案内しながら言いました。
「ええ、素晴らしいわ。足にすっとなじんで、クリスタルなのに羽のように軽くて。」
ランスはにっこり笑って言いました、
「それはよかった。私たちは友達になれそうだ。さぁ、もうお帰りになってください。お城の方々が心配しますよ。」
■プロフィール■
名前*MIMbama
趣味*二人羽織
物語のタイトルは考え中です。
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