14

June 15 [Thu], 2006, 15:12
「あの靴の技術がわかったのですか。」
ランスはお姫様を部屋に案内しながら言いました。
「ええ、素晴らしいわ。足にすっとなじんで、クリスタルなのに羽のように軽くて。」
ランスはにっこり笑って言いました、
「それはよかった。私たちは友達になれそうだ。さぁ、もうお帰りになってください。お城の方々が心配しますよ。」

13

June 15 [Thu], 2006, 15:12
振り向いたお姫様はちょっとびっくりしていました。
お姫様はランスを見上げて何か言おうとしましたが、何だかうまく話せません。
「あの・・・ええと・・・。」
「昼間のお姫様じゃないですか。どうしたのですか。」
お姫様はランスの深い緑色の目を見ながら頬を染めて言いました。
「私、あなたとお友達になりたくて。」
「私と?」
「ええ。いけないことだとはわかっているのよ。でも、あなたが気になってしまって。あなたは私の周りにいる人と違うから。それに、あの靴を作る技術も素晴らしくて・・・。ね、私の秘密のお友達になってもらえないかしら。」

12

June 15 [Thu], 2006, 15:11
お姫様は無理とわかっていてもランスと友達になりたいと思いました。
そして夜遅く、お姫様は侍女の服に着替え、少しのお金を持ってお城を抜け出しました。
向かった先は靴屋の裏にある職人の寝泊り小屋。
お姫様がノックしようとすると背後からランスの声がしました。
「こんな時間に何の用ですか。」

11

June 15 [Thu], 2006, 15:10
お姫様にとってその晩の舞踏会は退屈極まりありませんでした。
みんな同じ挨拶、同じ話。狩りや宝石やドレスの話なんてもう聞き飽きてます。
王子様も「美しい姫」とお姫様のご機嫌うかがいばかり。
「ああ、なんでみんなこんなに飾り立てた人たちばかりなのかしら?」
一人バルコニーに出たお姫様は月を眺めながら靴屋のランスを思い出していました。
「旅の靴職人、ランス・・・。」

10

June 15 [Thu], 2006, 15:08
ランスの言葉を聞いた店主とおばあさんはびっくり仰天!
でも、お姫様は静かにほほえみながら言いました。
「どうぞ、この靴はあなたが心から愛する人にさしあげて
ください。この靴の輝きはあなたのきれいな心を映して
います。私が行きたくもない舞踏会にはいていくのには
もったいありません。」
そしてお姫様は別の靴を購入してお城に帰って行きました。

9

June 15 [Thu], 2006, 15:07
店主は店の奥に向かって「おい、お呼びだ!」と声をかけました。店の奥から現れたのは若い職人のランスでした。ランスは数ヶ月ほど前にやってきた新入りでした。
ランスも浮かない顔でした。そして、お姫様に言いました。「どうぞ、この靴を買わないでください。これは僕が心を込めて作った靴です。舞踏会に一度きりはいて終わらせるのはかわいそうです」。

8

June 15 [Thu], 2006, 15:06
しかし、美しいクリスタルの靴を見てもお姫様は浮かない顔。もう何百回と行っている舞踏会に飽きてしまっていたのです。しかし、お姫様はだからといって行かないわけにはいかないということを知っています。お姫様は目を伏せたまま靴を履きました。靴はお姫様の足にピッタリ!おばあさんは大喜び。「素晴らしい!この靴を作った職人を呼んでおいで。褒美をさずけましょう」。

7

June 15 [Thu], 2006, 15:04
キラキラと宝石のように光るクリスタルの靴を見てお婆さんは「姫様、これは今夜の舞踏会にピッタリです。いかがでしょう」と興奮気味に言いました。

6

June 15 [Thu], 2006, 15:04
店主はお姫様とおばあさんを店のVIPルームに招き入れました。「こんなのはいかがでしょう」と差し出したのはクリスタルで出来たハイヒールでした。

5

June 15 [Thu], 2006, 15:02
すると、店の奥から店主が手もみをしながら出てきて、「どうぞ、とびきりのものがございます。」と言いました。
■プロフィール■
名前*MIMbama
趣味*二人羽織
物語のタイトルは考え中です。
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