広い室内とスライドドアを備える「プチバン」が好調な理由とは?--クルマに関するネット調査

November 18 [Tue], 2014, 16:38





近年、ゆとりのある室内空間とスライドドアをもつコンパクトカーの売り上げが好調だ。スズキは、2012年3月期の連結決算増益の要因に、上記のカテゴリに属す同社製「ソリオ」を挙げ、同カテゴリのホンダ製「N BOX」は2012年4月の軽四輪車通称名別新車販売台数ランキングでトップを飾った。

もともとこのカテゴリは、トヨタの「ラウム」が1997年に開拓した。その後2004年に「ポルテ」、2007年にスライドドア化された「タント」などの軽自動車が相次いで投入されたことにより、一気に市場が拡大した。最近では、前述の「ソリオ」「N BOX」のほか、「フリードスパイク」など、各メーカーが相次いで新型車を投入している。

株式会社イードは、これらのゆとりのある室内空間とスライドドアを兼ね備える自動車を「プチバン」と設定し、プチバン購入意向者とミニバン?ワンボックス購入意向者の比較から、プチバンの人気の理由を調査した。調査対象は、3年以内に新車でミニバン?ワンボックス/スライドドアをもつ背の高いコンパクトカーのいずれかを購入検討している(自宅の車選びの関与者)2,148名(20代:401名、30代前半:437名、30代後半:445名、40代:433名、50代〜60代:432名)。調査期間は、2012年4月25日から5月6日。

■ プチバン検討者は若年ファミリー層が中心―次期車を選ぶきっかけは「子供が生まれた時」

まず、プチバン検討者1,050名の年代構成をみると、20代は12%、30代前半は29%、30代後半は24%、40代は22%、50〜60代は13%で、若年ファミリーが中心だった。次に、プチバン検討者へ「次に購入する車を選ぶきっかけ」を聞いたころ(複数回答)、「子供が生まれる(生まれた)」が22%で最も高く、20代では34%、30代前半では43%が挙げた。2位以降は「運転が楽な車が欲しくなった」(18%)、「新発売?モデルチェンジした車を知って欲しくなった」(17%)などとなった。

広い室内とスライドドアを備える「プチバン」が好調な理由とは?--クルマに関するネット調査


■ プチバン検討者が求めるものは、コンパクトカーとミニバンのそれぞれの利点

続いてプチバン検討者へ「次に購入する車に期待すること」を聞くと(各項目単数回答)、「燃費がよい車」(75%)、「税金や車検が安い車」(72%)といった「維持費の安さ」と、「取り回しや駐車が楽な車」(65%)、「日常での用途に使いやすい車」(65%)といった「扱いやすさ」など、コンパクトカーの手軽さを重視する傾向がみられた。また、その一方で、「乗り降りがしやすい車」(62%)や、「室内が広くゆったりとくつろげる車」(49%)などのミニバンがもつ利点も重視していた。
 
自由回答では「できるだけ車体は小さくて運転初心者でも運転しやすい。でもそのわりには車内が広くて座った時に足を伸ばして座れる車があると理想」(20代女性)、「使いやすくて、乗り心地が良くて、物がたくさん載って、景色が見やすくて、便利な機能が沢山ついているのがいい」(30代女性)といった、「コンパクトカー」と「ミニバンのいいとこ取り」を求める意見もみられた。

「次に購入する車」にどのようなことを期待しますか?


また、プチバン検討者の中でスライドを重視する812名へ、次に購入する車を検討するときにスライドドアを重視する理由を聞いた設問(複数回答)では、「ドアの開け閉めの際に隣の車に当たらないよう気を使わないでよい」が67%でトップとなり、「乗り降りが楽」(61%)、「荷物を持っての乗り降りがしやすい」(47%)、(電動スライドドアの場合)両手が荷物でふさがっていても開け閉めができる(36%)などが続いた。

■ プチバンとミニバンの購入者視点に明確な差。プチバン検討者は「日常での使いやすさ」を重視

本調査では、「次に購入する車に期待すること」を「プチバン」検討者とミニバン?ワンボックス検討者(1,098名)で比較することも行った。それによると、「プチバン」検討者の方が日常での手軽な「使いやすさ」を期待している人が多いのに対し、ミニバン?ワンボックス検討者は「長距離でも快適に過ごせる」や、「多くの荷物を積める」、「多人数が乗れる車」、「レジャーに適した車」などといった、非日常の快適性を重視する傾向が高かった。

「次に購入する車」にどのようなことを期待しますか?


「次に購入する車についてどのような使い方を重視するか」を尋ねた設問(複数回答)では、プチバン検討者の1位は「日常の買い物」で66%、2位は「送迎などのちょっとした外出」で45%、3位は「ショッピングセンターでのまとめ買い」で43%だった。それに対して、ミニバン?ワンボックス検討者の1位は同じく「日常の買い物」(68%)だったが、2位は「家族や仲間連れでの日帰りレジャー」(67%)、3位は「家族や仲間連れでの泊りがけの旅行」(61%)となり、ミニバン?ワンボックス検討者の方が遠距離での使用を重視する傾向がみられた。

「次に購入する車」はどのような使い方を重視しますか?


本調査の総評では、プチバンを次期購入車として検討している人たちには、身近なシーンでの「取り回しや駐車が楽な車」「日常での買い物などの用途に使いやすい車」などを重視する傾向があり、ミニバンの使い勝手のよさと、コンパクトカーの手軽さを両立するプチバンが受け入れられているという。

また、少子化によるファミリー層の多人数乗車ニーズの減少や、よりよいものを安く手に入れたいという「コストパフォーマンス意識」、近場で安く遊びたいという「安近短志向」の高まりといった時代潮流の影響も伺え、プチバンは今の時代のニーズに対応したカテゴリと言えるとしている。



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