武の賢者宅の庭先で

November 15 [Fri], 2013, 12:40
こにいる。

 相手を、きちんと見る。

 リリューの、目を見る。

 静かな、しかし芯のある瞳。

『心を細くまっすぐに』

 伯母の言葉が、ひとつひとつ戻ってくる。

 斬り結ぶ前に、目の前の相手をきちんと見る。
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 リリューは、いつもの通り道場へ向かうために家を出たところで──従妹に出くわした。

 夜が明けてすぐ、走って来たのだろうか。

 肩で息をしながら、そこに立ちつくしている。

 何かあったのだろうか。

 問いかけようとするリリューより速く、モモが強く顔を上げる。

「菊おばさまは、いらっしゃいますか?」

 声には、妙に力が入っていて。

 いるもなにも。

 リリューが振り返ると、母が扉を開けて出てくるところだ。

 母もまた、道場へ向かうところだった。

「いるよ」

 扉越しに聞こえていたのだろう。

 母は、モモに重さを感じさせない声で答えた。

「母から……刀を受け取りました」

 ぐいっと突き出されるそれは、真新しい日本刀。

 ああ。

 彼女も、旅に出るのだ。

 身を守るための術として、帯刀が許されたのか。

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「申し訳ありません! 私にはまだ覚悟が足りていません! この刀を、お返ししたく思います!」

 朝靄の中。

 武の賢者宅の庭先で。

 少女が、頭を下げて刀を返そうとする。

 そんな姪を、母は見つめた後。

「桃、リリュー」

 母は二人を呼んだ。

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 母のすることには間違いがあるとは思っていないが、乱暴な方向に話が進んでいる気がしたのだ。

「私は丸腰だからな。リリュー
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