第三十三回 四国こんぴら歌舞伎大芝居(第一部・第二部) 

April 22 [Sat], 2017, 16:27
こんぴら歌舞伎で観た演目の簡単な感想です。



<第二部>
芦屋道満大内鑑 葛の葉

葛の葉:中村雀右衛門 安倍保名:大谷友右衛門
最初に息子(のちの晴明)が登場した瞬間、客席がわあっと盛り上がるぐらい、子役の子が可愛いかった〜。雀右衛門さん(芝雀さん)の葛の葉は以前も観てる気と思うんだけど、品があってとても好き。今回は葛の葉が擦る墨の匂いが漂ってくるし、床の太夫さんの声が上から降ってくるし、自分がその場にいるような臨場感がありました。

五代目中村雀右衛門襲名披露 口上
先代雀右衛門さんとのエピソードや当代雀右衛門さんとの友好エピソードなど。彌十郎さんの口上が面白かったです。

身替座禅
山陰右京:片岡仁左衛門 太郎冠者:尾上松緑 奥方玉の井:坂東彌十郎

個人的に今回のこんぴら歌舞伎の目玉演目。仁左衛門さんの「身替座禅」は何度も観ているけど…本当に色男でキュート!女性の立場からしたら妻を騙して愛人の元へ行こうとしてるなんて言語道断なんだけど、そんなの吹っ飛んでしまう。「行てくるぞよ〜」って言うお顔の嬉しそうなこと。まあ一方で玉ノ井の気持ちもわかるのよ。あんな素敵な夫だったら一挙手一投足が気になるし、ずっと側にいてほしいよね。嫉妬もするよね、うん、わかる。
「身替座禅」はわかりやすいし、千枝と小枝の踊りも好きだし、太郎冠者とのやりとりも愛嬌あるし、松羽目が退いたあとは長唄と常磐津の掛け合いで超豪華!だし、とても大好きな演目でもあります。それを仁左衛門さんの右京で、金丸座の距離感、熱気のなかで観られて、本当に幸せ〜〜〜!でした!


<第一部>
神霊矢口渡

お舟:片岡孝太郎 頓兵衛:坂東彌十郎
この演目も観客の反応がとても良くて、お舟のクドキでみんな爆笑してて、その気持ちがまた客席内に伝わってすごくよい雰囲気でした。孝太郎さんの演技力と相まって、一緒に笑ったりハラハラしたり。なんど見ても頓兵衛許すまじ。しかしこれ平賀源内作だって今回初めて知りました…いや聞いていたような気がしたけど、忘れてた…

忍夜恋曲者 将門
滝夜叉姫:中村雀右衛門 大宅太郎光圀:尾上松緑
客席で観ててこれほどテンションあがる演目もなかなかないのですが、これも金丸座で観るとなると、さらに気分高揚!薄暗い金丸座の中、蝋燭の灯りだけですっぽんから登場する傾城如月の妖しいこと美しいこと…。あのすっぽんも、最後の屋台崩しも全部人力でやってるのかと思うと、一層感謝の気持ちが募ります。松緑さんの口跡も踊りもすっきりしていて格好良いし、ほんと錦絵から飛び出してきたよう。裏方さんは本当に大変だと思いますが、それでも金丸座で観られて最高に気分が盛り上がった一幕でした。

お祭り
鳶頭松吉:片岡仁左衛門

いやーもう仁左衛門さんの「お祭り」も、観られて至福という言葉しか思いつかないのですが、この演目がわたしにとってこんぴら最後の演目でしたので、美味しいもので最後を締めくくれて本当に幸せでした。前日より後ろの席だったけど花道寄りだったので、引っ込みはかぶりつき状態。花道が短い分、同じところにとどまってくれる時間が長いような…。金丸座は大向こうさんがいないみたいで心配でしたが、ちゃんと大声で「待ってました!」と掛かって一安心。
「待っていたとはありがてぇ」 そうだよ〜!仁左衛門さんが金丸座に来てくれるの、ずっと待ってたんです〜〜!!!感無量とはこのことか…

その幕の最後を好きな役者で終われると、その後ずーっと幸せですよね。。。


長年の夢だったこんぴら歌舞伎、今年やっと願いがかなって本当に満足です。
これまで新旧歌舞伎座、南座、御園座、博多座、平成中村座と観てきての今回の金丸座、けっこう達成感がありまして…やり遂げた感でいっぱい。次はどこだろう、現実味があるのは秋田の康楽館かなあ。観光では熊本の八千代座、愛媛の内子座も行きましたが、やはり芝居小屋は設備の整った現代の劇場とは違った魅力がありますよね。

とりあえずは、また歌舞伎座に行こう。歌舞伎観よう。


念願の四国こんぴら歌舞伎大芝居へ行ってきました 

April 22 [Sat], 2017, 14:16
いつか仁左衛門さんがこんぴら歌舞伎に出るかもしれないから、予習のために一回行っておこう…と下調べも兼ねて、金丸座へ旅行したのが2009年。

 ★2009年に金丸座を訪れた際の日記はこちら

そして時は流れ流れて8年後…やっと!やっと夢が現実に!

今年、仁左衛門さんが芝雀さんの雀右衛門襲名披露でこんぴら歌舞伎に出演されると聞き、いま行かなくていつ行くの!?と一大決心。

こんぴら歌舞伎は、チケットよりも宿を抑えるのが大変らしいと風のうわさで聞いていたので、手間を省いて「航空券」+「宿」+「鑑賞券」がセットになったJTBのツアーに申し込みました。「一人旅OK」の宿で「昼の部観賞」がセットになったプランを選択し、夜の部の切符は自分で手配しました。

JTBに予約したのが1月。その後、怒涛の年度末と異動と年度始めをかいくぐり、自力で夜の部のチケットも入手して、なんとか4月のド平日に2日間休みをもらい、やっとやっと、念願のこんぴら歌舞伎へ…

二度目まして!


観賞日は4/20(木)第二部、4/21(金)第一部で両方ともひらば席でした。

これも噂では聞いていたものの、ひらば席のあまりの狭さ、窮屈さに衝撃!!ひとマスの定員が5人なんですが、いやはや、ムリ。これ4人でも狭いんでは…快適に観るなら3人ぐらいが限度でしょう…って狭さです。

しかもただでさえ狭い上に手荷物やお土産もあるわで、ほんとぎゅうぎゅう。しかも今時、畳に座る生活してないので、どんな座り方してても体勢がつらい!座椅子があると言っても足伸ばせるスペースはないし、あぐらかけるほどのスペースもないし、正座か体育館座りがやっと…特に縦にも横にも規格外のわたしは苦労しました…
とはいえ、わたしの周りではみなさん声を掛け合って、荷物を移動したり、隙間に足出させてもらったりして、うまく工夫していた感じでした。

お芝居が始まってしまえば、その狭さが近さになり、一体感に一役買って相乗効果なのですが、フッと我に返ると「足痛い…腰痛い…背中もしんどい…」ってなります。。。なので、ひらば席で鑑賞する場合、格好はよく考えたほうがいいです。わたしはポンチ素材のワイドパンツにレギンスを穿いて行ったのですが、これが大正解。スカートとか伸びない素材のパンツとか、膝が出ると困る洋服は避けたほうが無難かと…ちなみに、ひらば席以外にも、両脇の桟敷と1階奥、2階席には椅子席もありました。

雀右衛門さん襲名披露の引幕。


ブドウ棚にかかる役者の定紋が入った提灯。


ゆるキャラ、こんぴーくん。20日の昼にはキグルミも出現していました。



とまあ、肉体的にはツライところも多々あったのですが(笑)
江戸時代からある芝居小屋で歌舞伎を観ることは、設備の整った現代の快適な劇場で観るのとは全く違った良さがあったと思います。受け身じゃない、攻めの姿勢で観る芝居、みたいな。

役者が近いだけでなく、竹本の語りも近いし(上から声が降ってくる!)、煙管から煙草の匂いがしてくるし、舞台自体も大きくないのでギュッと濃縮されている感じ。かといって役者の演技は歌舞伎座と変わらないので、ダイレクトにエネルギーを感じられる。金丸座の持つ雰囲気まで含めて全部が「芝居」であり、自分もその一部であるような。まさに一体感。江戸時代の人たちもこんな風にお芝居を観たのかなあ。歌舞伎座では絶対味わえない、特別な体験でした。

金毘羅大芝居!


◆ベルギー 幻想絵画を巡る旅◆ 

June 25 [Tue], 2013, 22:50



2011年9月26日から10月1日までベルギーへ旅行に行っていました。
2010年のパリ一人旅がなんとかなってしまったので、じゃあ行ったことない国でも大丈夫かな?と思って、かねてから興味のあったベルギーに行くことにしたのですが…
最大の難関は往路にあった(泣)人生初の旅行トラブルに巻き込まれ(しかも異国!しかも一人!)着いたときには既にヨロヨロでしたが、ベルギー自体は人も優しいし、街も可愛くてわかりやすいし、何十年も前からずっと見たかった絵たちも浴びるように見ることが出来て、本当に充実していました。

やっと完結しました。
改めて読み返してみて、やっぱり旅行記って"わたし"のためのものだなあと…
何かのご参考に、ご笑覧に、暇つぶしに、よろしければどうぞ!

●もくじ
 ○9/26 ベルギーに着くはず…だったのに
 ○9/27 やっとベルギー入国
     念願のポール・デルヴォー美術館へ
     オステンドからブルージュへ
 ○9/28 ブルージュ散策
     ブルージュからブリュッセルへ
 ○9/29 マグリット&王立美術館
     ギャルリー・サン・チュベール
 ○9/30 ブリュッセルセントラル駅〜ミディ駅
     マグリットの家
     ブリュッセルで映画を観る
 ○10/1 サン・ミッシェル大聖堂とマンガ博物館
     ブリュッセル散策
     とうとう帰国



2012年を振り返る 

December 31 [Mon], 2012, 12:39
みなさま今年もお世話になりました。
今年もいろんなことがありました。

2012年に見た映画を振り返る 

December 31 [Mon], 2012, 1:51
今年もよく観ました。今年映画館で見た作品全部。

2012年に映画館で見た映画(DVD・レンタル除く)
 ・善き人
 ・ブラック・サンデー@午前十時の映画祭
 ・灼熱の魂
 ・フライトナイト−恐怖の夜
 ・アニマル・キングダム
 ・パーフェクト・センス
 ・陽炎座
 ・J・エドガー
 ・人生はビギナーズ 
 ・ハンター
 ・ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
 ・ドラゴン・タトゥーの女(2回) 
 ・メランコリア
 ・ヒューゴの不思議な発明
 ・Pina
 ・SHAME
 ・シャーロック・ホームズ シャドウゲーム
 ・戦火の馬
 ・素晴らしき哉、人生!@午前十時の映画祭
 ・アタック・ザ・ブロック特別上映会(2回) 
 ・ルート・アイリッシュ
 ・スーパー・チューズデー
 ・ドライヴ
 ・アーティスト
 ・ザッツ・エンターテインメント!@午前十時の映画祭
 ・裏切りのサーカス(4回) 
 ・孤島の王(2回) 
 ・Black&White
 ・M*A*S*H@午前十時の映画祭
 ・ブライズメイズ
 ・ファミリー・ツリー
 ・ミッドナイト・イン・パリ 
 ・ジェーン・エア
 ・星の旅人たち
 ・ブラック・ブレッド
 ・ラム・ダイアリー
 ・アメイジング・スパイダーマン
 ・スノーホワイト
 ・ダーク・シャドウ
 ・ユナイテッド ミュンヘンの悲劇(2回) 
 ・バットマン・ビギニング
 ・崖っぷちの男
 ・ローマ法王の休日
 ・ダークナイト
 ・ダークナイト・ライゼズ
 ・プロメテウス(2回)
 ・Virginia 
 ・ぼくたちのムッシュ・ラザール
 ・アベンジャーズ(3回) 
 ・屋根裏部屋のマリアたち
 ・最強のふたり 
 ・バーク・アンド・ヘア 
 ・アイアン・スカイ@フィンランド映画祭
 ・ザ・キャビン・イン・ザ・ウッズ@映画秘宝まつり
 ・コッホ先生と僕らの革命
 ・ボーン・レガシー
 ・アナザー・カントリー
 ・デンジャラス・メソッド
 ・アルゴ
 ・スカイフォール(2回) 
 ・ホビット思いがけない冒険(4回)@ジャパンプレミア特別試写会 
 ・裏切りの戦場 葬られた誓い
 ・ドリーム・ハウス
 ・砂漠でサーモンフィッシング
 ・レ・ミゼラブル
 ・ローラ@シアター・イメージフォーラム
 ・マルタ@シアター・イメージフォーラム
 ・ルビー・スパークス 

 …ベスト11
 …次点


ユニークカウントでは68本かな?リバイバル上映も含みます。カッコの中は見た回数。今年はほんとにいい映画にたくさん出会えて、ベストにも次点にも選べなかったんだけど、「星の旅びとたち」も「アルゴ」も「コッホ先生〜」もすごく良かったです。あと今年は珍しく来日ラッシュで、ベネディクト・カンバーバッチもマーティン・フリーマンも来てくれて感無量でした。でもわたし的に一番、幸せだったのはニック・フロストに会えてサインもらってハグしてもらえたこと〜〜〜!!!いまでもあのお腹の感触思い出せます(笑)そして、来年こそは、サイモン・ペッグに来て欲しいよ!

あとは、『ロード・オブ・ザ・リング』にハマっていた(いまでも大好きだけど)身としては、『ホビット』公開は本当に待ち望んでいたし、嬉しい!これから三部作完結まで祭りが続くのかと思うと、ほんとに楽しみ来年も見たい作品がたくさん日本公開するし、首を長くして待ちたいと思います。

 『アタック・ザ・ブロック』プレミア特別上映会
 2011年に見た映画を振り返る