ゴールデンボウル#1〜前半〜

July 19 [Mon], 2010, 0:04
(芥川が、会社からゴールデンボウルに行こうとする。)
上司:結婚はだめ。
芥川:やっぱそうっすか?
上司:それよりどう?新宿のキャバクラ。以外と良い子多いって。
芥川:キャバクラっすか?
上司:アレ?女、嫌い?だったら、ゲイバーにする?
芥川:いや。洗濯物とか溜まってるし、部屋も目茶苦茶なんで、
    今日は帰ります。
上司:あれ。芥川ちゃん、彼女いなかったっけ。
芥川:いや。いることはいるんですけど。
上司:あぁ、遠距離だったっけ。
芥川:ええ、まあ。


(ゴールデンボウル)
芥川:よっ。
柴原:あっ。(直していた看板がズレた。)
芥川:相変わらず空いてるね。
柴原:洒落にならんっすよ、その台詞。
芥川:ああ、悪い。
竹上:あ。芥川さん、これから?
芥川:あぁ。
柴原:じゃあ、8番レーンで。
芥川:サンキュウ


(バーの前を通る。)
芥川:のちほど。


(周のレーンで。)
客A:ねぇねぇ、見てくれた?すごくない?
客B:スゴーい。
客A:いやいや。それほどでも。
客B:ねぇ。あの人 、何連続?(ストライク)
アキラ:フン!当ったりめぇだよ。なぁ、ゴリ。
芥川:Uh-!Ah!!!


(とはる日。)
千秋:あの線を超えると、ファールになりますから気を付けて下さいね。
   それと、同時にアップローチした場合には、右側のレーンの方が
   最初ですから、マナーは守って下さいね。
芥川:おはようございます。
千秋:あぁ、おはよう。芥川ちゃん。
芥川:儲かってまっか?
千秋:冗談やめてよ。ほら、お年寄りばっかりだからね。
芥川:ごめんなさい。あっ、先週の大会、どうでしたか?
千秋:さあ皆さん。準備運動始めますよ。


(フロントで。)
芥川:よっ
竹上:あっちょっと、芥川さん。(ズレた。)
芥川:ごめん、ごめん。
竹上:おはようごさいます。
芥川:おはよう。ねぇ、竹ちゃん。千秋さん、まただめだったの?
竹上:はあ。あのおばちゃん、本番に弱いんすよね。
芥川:どうしてだろうね。
竹上:さぁ。はい。
芥川:あ、ごめん。俺、番号決まってるんだ。前にも言ったじゃん。
竹上:え?そうでしたっけ。
芥川:まぁいいや。13番。
竹上:あ、いっけねぇ。前の人に貸しちゃいました。

(ロッカーで。)
:あっ。(手を握って、止められた。)
:あっ。すいません。
:何なんですか?
:これ、僕の番号なんです
:えっ?
:あ。13番。いつも使ってて。
:知らないわよそんなの。フロントで言ったら貰ったんだから。
   それとも、あなた専用のロッカーなの?
:いや。専用ってわけじゃないんですけど。
:だったら、あなたが他の番号にすれば?
:そうなんですけど。ちょっと、意味があって。
:私だって意味はあるわよ。
:そんな意地悪、言わないで下さいよ。
   13なんて縁起悪いじゃないですか。
:そんなの勝手でしょ?何よ。いきなり手なんか握って。警察呼ぶわよ?
:分からない人だな、あんたも。
:あんたなんて気安く呼ばないでよ。
:あなたの意味なんてなに?私、1月3日生まれの何とか座。
   とか、その程度のものでしょ?
:あなただって何だって言うのよ。ジェイソンのファンなの?
   13日の金曜日?
:女なんだからそっと譲れよ。
:男なんだから小さいことグニャグニャ言わないでよ。
:どうしても譲らないの?
:譲るわよ。
:え?
:そっちの鍵貸して。
:あっ、はい。
:変に恨まれて、包丁で刺されたくないから。
:通り魔かって、俺。
:投げることないでしょ。(瞳が周に、鍵を投げる。)
:ふっ


(バーで。)
星野:よう芥川ちゃん。
芥川:良いんですか?こんなところで油なんか売って。
星野:客なんか来やしねぇもん。大体さ、プラネタリウムで
   星なんか見ようって言うロマンチストなんかいないね。
芥川:大変ですね。
星野:そうよ。ねぇ。なんか、株のいい情報ないの?
芥川:まずいっすよ。インサイダーになっちゃう。
星野:そんな硬い事いわないでさ。
:ふっ(瞳が、バーを通る。)
芥川:ふっ
黒田:ん?
芥川:あぁ、別に。いつから来てんすか?
黒田:誰?
芥川:あの。今、奥行った。
黒田:ああ。
芥川:一丁前にマイボールなんか。ピンクだって。
   いい年して。少女趣味だよ。
黒田:あの人なら、先月位からよく。
芥川:初めて見ますけど?
黒田:普段は、君と入れ違いに帰る感じだよ。晩ご飯の支度前に
   寄る感じじゃないかな。買い物袋よくさげてるから。
星野:結構、良い女だねぇ。
黒田:何処が。あれでも主婦なんだよ。旦那がかわいそう。
:イエス。
芥川:イエス。
みどり:こんにちは。
黒田:ああ。
みどり:すいませんけど。
黒田:こんな時間から?
みどり:今日、同伴じゃないと行けなくて。
黒田:そう、良いよ。
みどり:大人しくしてんのよ。
大一:おじさんコーラ。
みどり:じゃあ、お願いします。
黒田:ああ。
星野:大変だよな。水商売しながら子ども育てて。
芥川:でも、随分若いですよね。あれじゃ、中学で産んでますよ。
星野:だろ?しかもな。たぶん、ここの社員とちょっと
   訳有りなんだよ・・・。
黒田:訳なんかないよ。
星野:あ、聴こえてた?
黒田:聴こえてるよ。
星野:ヤべヤべ。そろそろ退散するか。ごちろそうさん。じゃ。
黒田:訳なんかないよ。(芥川が、黒田を見る。)
芥川:はい。
柴原:芥川さん。
芥川:ん?
柴原:今良いっすか?
芥川:はい。
柴原:ちょっと、社長がお話あるって。
:親父さんが?


(芥川がノック。)
社長:どうぞ。


(芥川が、ドアを開ける。)
社長:芥川君。お休みの所、わざわざすまんね。
芥川:いえいえ。
社長:さぁ。座って座って。実はね、君に良いものあげようと思ってね。
   これこれ。きんたま。じゃない、ゴールデンボール。
   これを君に上げようと思って。。
芥川:何言ってるんですか。これ、親父さんが初代の協会の会長さんから
   直々、戴いたものでしょ?ここの象徴じゃ・・・。
社長:いいんだよ。その会長、先日亡くなられた。
芥川:なら、尚更貰えませんよ。大事なき、、ゴールデンボール。
社長:ここを閉鎖するかもしれないから。薄々、気が付いてんだろ?
   今日なんて土曜日だって言うのに、スクールの生徒さん以外、
   ほとんど入ってない。
芥川:いや、でも。
社長:お恥ずかしい話だけども、常連の君だから言うんだけれども。
   借金もあるし、従業員の給料だって、ここん所滞ってるし
芥川:でも、親父さんも言ったじゃないですか。
   こういうのはブームだから、いい時も、悪いときもあるって。
社長:いやー。悪すぎるよ。ちびっとね。そりゃー俺だって潰したくないよ。
   でも、時代って言うのかなあ。
   子どもだって、ファミコンやってるし、家族は家族で昔みたいに
   仲良くボーリングって事は、無くなっちまったしね。
   丁度、具合ってか、地上げ屋入って、ここと上の星野のプラネタリウムを
   潰してラブホテル作りたいって。
芥川:ラブホテル?
社長:そう。部屋に、カラオケとか滑り台とか、
   ブランコまでるんだってよ。
芥川:はぁ?
社長:まあそれで、僅かばかりだけれども、従業員の退職金を払って、
   俺は俺で、ヨウロ院でも入ろうと思ってね。
芥川:いや。ちょっと待ってくださいよ。
社長:いや。メンバー中じゃ君がずば抜けての腕前だ。
   だから、是非こいつを。はい。
芥川:いや、貰えませんよ。俺は貰えませんからね。


(瞳の隣のレーンに、マナーが悪い人たちがいる。)
:あなたたち。いい加減にしなさいよ。
:何だよ。何?このおばさん。
:おばさんじゃないわよ。
:何だ何だ。
:何だじゃないわよ。マナーが悪いにも、程があるんじゃないの?
:うるせぇーな。何か文句、あるのかよ。
:出て行きなさいよ。
:誰よあんた。何で、あんたに言われなきゃいけないのよ。
:ちょっとちょっと。何かありましたか?
:どうしたのどうしたの。
:どうしたのじゃねえんだよ。(竹の胸倉をつかむ。)
:やめろよ。(掴んだ胸倉を、外した。)
:芥川さん。
:何だか分からないけど、穏便に行こうよ。
:関係無い奴は、ひっこんでろよ。
:関係ねえ?(周が客に、殴られた!)
:Uh-Ah


(周と瞳の帰り道)
:大丈夫?
:まあ、大したことないよ。
:弱っちいのね。
:はぁ?
:やっぱ、口だけ達者なタイプ。
:言っとくけど、あなたが悪いんでしょ?
:横でマナーが悪いから、カリカリしちゃったのよ。
:ああ、更年期障害ね。
:なんですって?
:旦那に相手にされないからストレス解消に来てるんでしょ?
:馬鹿言わないで。うちは未だに新婚みたいにラブラブなのよ。
:本当かな。
:そうよ。もう10年も経つのに今でも出かけにチュッてなもんよ。
:ってなもんですか。
:あなたに言うことじゃないわね。


(歩道橋の上。)
:着いて来ないでよ。
:うちもこっちの方なんだよ。


(家近くの坂で。)
:何かしようとしてるでしょう。
:はい?
:この先の公園の暗がり辺りでよ。
:やっぱ欲求不満でしょう。だったら俺が先に行くよ。
:ちょっとやめてよ。人に先越されるの嫌いなんだから
:俺だってね。痴漢扱いされたくないね。
:私、こう見えても短距離得意だったんだから。(走り始める。)
:俺だってそうだよ。(走り始める。)
:おい。何か落としたよ。(走りやめ、玉葱を拾う。)
:え。うそ。佐倉。俺ん家のお向かいさんじゃんかよ。
:勝った。イエス。
:ま、いっか。(拾った玉葱を、佐倉家に持って行こうとする。)


(佐倉家の電話が鳴る。)
:はい。佐倉です。(電話をとる。)もしもし?
   何なの貴方誰なの一体。何度も何度も。
相手:旦那さん、浮気してますよ。
:え?何言ってるんですか?(切れる。)


(とある日。芥川は、ボーリング上の星野のプラネタリウムへ行く。)
芥川:(ドアを叩く。)
星野:がーがーがー(起きた。)
芥川:よっ。相変わらず、暇っすねぇ。
星野:そう言う芥川ちゃんも暇だね。
   日曜なのにデートする相手もいないの?面はいいのにねぇ。
   まあ、俺ほどじゃないけど。
芥川:いや。あの、いいっすか?
星野:いいよ。あっ。おれ、パチンコ言ってくるからさ。
   適当に客が来たら、お願い。じゃ。


(中には瞳が。目が合い礼するが、振られる。)
:感じ悪っ。
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