アルバム「愛していると云ってくれ」

January 10 [Wed], 2018, 22:12
年が明け、気温は下がるが日は次第に長くなっていく。こういう季節の変化が好きだ。
しかし自身の寿命はまた短くなっていくがこれはしかたない。

長くチェックし続けている中島みゆきファンのホームページやブログは相変わらずの状況。
新年のあいさつどころか、ほとんどはほったらかし状況。数年の空白から10年以上の空白までいろいろ。
開設したことすら憶えていない完全忘却か。

はやりのツイッターかフェイスブックに移行したのかもしれないが、後始末は必要だろう。
なお自分はSNSはやっていないので、そちらの状況はまったくわからない。

長年にわたって継続されているサイトもあるが、内容の質、量、更新頻度が断トツなのは「中島みゆき研究所」

ただここの掲示板もこのところは公演中であっても閑古鳥?状態。
舞台上の説明や曲目紹介は主や常連によりなされるが、感想や意見はほぼなくなった。マイナスな内容ははばかる雰囲気。
みんな大人になったということだろう。

一方、ここでは以前からツイッターの内容が右側に表示されており、おもしろい情報もある。

最近放送されたNHK・BSのミュージカル映画「シカゴ」の一シーンが、中島みゆきの1978年第4作目のアルバム「愛していると云ってくれ」のジャケット写真にそっくりとのこと。
おまけにその中の曲「おまえの家」の本人ギターの話までも。

初めて聞く話なのでさっそくチェック。

                 映画「シカゴ」のシーン


            アルバム「愛していると云ってくれ」ジャケット裏側


                 アルバムジャケット表側


映画の製作年がはるかに新しいのでまったくの偶然だがおもしろい。

そしてついで?に「愛していると云ってくれ」のアルバム全曲を聴いた。

一曲一曲の曲調は似ているが、若者の苦悩が滲み出るというか、歌詞が詩になっており深く粒ぞろいの曲。

曲目は
1.「元気ですか」(注:「 」付き)  2.怜子  3.わかれうた  4.海鳴り  5.化粧  6.ミルク32  7.あほう鳥  8.おまえの家  9.世情

「元気ですか」は何と歌唱のない独白。
こんな曲?があるなんて聞いたことがない。
「中島みゆきは暗い」という評価はこのアルバムで確立した?

だが、昔のアルバムは必要な楽器と声だけで、まさに眼前で歌っている雰囲気があり、最近のうるさいアルバムよりずっと良い。
これは傑作アルバムだ。「愛していると云ってくれ」の曲目はないアルバムタイトルだが、的確な付け方だ。

中島みゆき研究所で話題になるのは、最近の曲よりも昔の曲、アルバムが圧倒的に多い気がする。
傑作は初期、中期の作品に多いと自分も感じている。


夜会工場VOL.2

December 18 [Mon], 2017, 21:49
夜会工場VOL.2に行った。簡単な感想だが、これから行く人で白紙の状態でいたい人は見ないこと。
チケットは完売しているので、書いたところで何の関係もないと思うが。


今回は写真撮影はまったくしなかった。
従来は会場の記録としてカメラを持参していたが、ほぼ入り口で取り上げられるので嫌気がさした。
過去大阪だったかカメラ持ち込みを制限しなかった例はある。
ロビー内ぐらいは撮影したいのだが、スマホ、ケータイは取り上げないのにと不満に思う。自分はきちんとカメラで撮影したい。


さて、最近はメモを取ったりしなくなったが、終わってみるとずいぶん中島みゆき本人の歌唱が少ない。
全体の歌唱の量の1/3以下の印象だ。

本番の夜会では本人が歌っていた曲も、かなり別人が歌っている。
驚いたのは女性の役なのに男性が歌った曲もある。

本人のしゃべりでは、夜会工場は気楽に楽しくとか言っていたような・・・
今回の夜会工場は完成度が高いとか? ちょっと違うんじゃないか。

本人の年齢から、歌唱力、スタミナは10年前、20年前と同一とは期待はしていないが、限界を感じてしまった。
あらかじめ「確実に歌える構成」にしていると感じる。


今後今までのようなコンサートや夜会は実施できるのだろうか。
やるとしても半分以上の曲を別人が歌うコンサート・夜会・・・おしゃべり中心のコンサートになるのかもしれないな・・・

今後はこのような演出になるよ という布石かもしれない。

ただ今回楽しかったのは本人歌唱ではなく、杉本和世、植野葉子、香坂千晶が登場、歌い踊ってくれたこと。
せっかくなら坪倉唯子、森上千絵、谷山浩子も登場すれば最高だった。
(実は中村中は好みではない。何か現代っ子過ぎて違和感があるのだ。)


途切れなくアルバム発売、公演を続けてきたが、さて。


新アルバムなどを聴いた

November 27 [Mon], 2017, 0:53
このところのアルバムはほとんど1回か2回聴いてそれっきりというのばかりになっている。
今回の「相聞」も期待はないが習慣で購入した。
今回は少し音の扱いが変わった面もあるようで、途中で止めることなく最後まで通して聴けた。

このアルバム、1曲目から最後の曲までひと続きの流れの曲のようでもある。
ただ一本調子の印象で、気楽にBGMとして通して聴くのが良いのかも。

要は自分の好みとはだいぶ違う曲ばかりを作り続けているという事。
10年前、20年前、30年前の中島みゆきとは変わってしまったという事。
自分的には10年前ごろから好みでなくなった。(感動がなくなった)

最近、最後のCDプレーヤー更新をし、初期のアルバムなど聴き返し、音質が向上したのを実感している。
しかしこのアルバムは伴奏が混濁気味で、音質については何とも言えない。
何か曲を重厚に仕上げようとして音の数を増やしたり、いじりすぎている気もする。

今回まあ気に入ったのは「ねこちぐら」と「慕情」
「ねこちぐら」はちょっとほっとした。

この人、猫が好きなようで、過去の曲にもいろいろ出てきている。
ぱっと思い浮かんだのは「お月さまほしい」
最近では夜会「橋の下のアルカディア」でいくつか歌われているが、何も憶えていない。
あと、絵本の「もっぷでやんす」を思い出した。

「慕情」はこのアルバムでは良い曲で、最後にもってきたことがほっとする。
ぱっと聴いてメロディが出てくるのはこの曲ぐらいか。最近の多くの曲はまったく覚えられず、メロディを口ずさむことなど出来ない。

ところでこのアルバムはアナログレコード盤も出すとのこと。
前回のアルバム「組曲(Suite)」ではあまり高音質との評価はなかったのだろう。今回は少し気合を入れて音源その他工夫をしているようだ。
しかも1枚2面でなく、2枚組3面の仕上げ。

初期のアルバムと違い、最近は合計60分前後のアルバムがほとんどなので、片面30分前後のカッティングは音質的には不利だ。
内周にいくほど歪みが増えるなどするので、20数分以内が理想とも言われている。
3面に分割したのは合理的だが、もっと高音質にするなら4面という手もある。まあこれだと選曲操作が煩雑過ぎることになるが。

最近アナログレコードが物珍しさから注目されているそうだ。
だが、アナログレコードで音質を追求しようとするのは無謀だ。本気で追求しようとするととてつもない金額がかかる。
アナログレコードは音溝から機械的に信号を拾うので、いろいろ不都合な面が多い。
本当に音質の良いアルバムなら、SACD化またはハイレゾ化する方法もある。問題は需要があるかどうかだが。昨今CDもまったく売れないそうだから。

ところで今回「お客様アンケート」はがきが入っていた。「慕情ポスター」が当たるそうなので出してみようか。
質問項目の最後に「音楽以外でご興味のあることを教えてください。」とある。これ何の参考にするのだろう…

時々思うのだが、ここ長いことカレンダーの発行がなくなった。
今回の「相聞」には写真がいくつか載っている。それ以前のアルバムでももちろん写真撮影がされている。
顔だけのアップはなくても素材はたくさんあるはずだ。一回カレンダーの発売はできないだろうか。



もうひとつ一緒に買ったCDがある。
「時代を創った名曲たち SUPER digest」(瀬尾一三作品集)

中島みゆきとかかわりの深い編曲者の瀬尾一三氏。過去関わった曲が発売時期順に並んでいる。
1973年から2016年までの曲 2枚組26曲。
半分くらいの曲しか聴いたことがなかったが、かなりリアルタイムで聴いている。
若い世代の人にもけっこうおもしろく聴けるかもしれない。
中島みゆき作曲が6曲、うち本人の歌唱が「糸」「空と君のあいだに」





白い萩の花が咲く

October 11 [Wed], 2017, 21:35
中島みゆきの曲ゆかりの植物は以前から鉢で育てている。

秋に花が咲く白い萩だが、一度涼しくなった秋の気配から夏に逆戻りした影響か、急に花が咲き始めピークを迎えたようだ。
この白い萩は咲くと長くはもたず、たちまち散り始めてしまう。


毎年春前に地面近くまで茎を切り落とすのだが、半年近くかかって大きく茂り、急に花が咲きだす。

去年は初夏にアブラムシが発生して、その数のあまりの多さにムシもろとも茎の先端をばっさり切り落としたら、花がほとんど咲かなかった。
今年も発生したが薬剤散布でしのいだ。結果たくさんの花をつけた。

だが、風や少し触れただけで小さな花がぱらぱらと散ってゆく。毎日しっかり眺めていよう。

今年はジャスミン(茉莉花)も当たり年?なのか花がたくさん、それも長く次々と咲き続けてくれた。匂いが良いので毎日摘んで机に置いていた。
入れ替わるように萩が登場してくれた。

で今度の夜会工場だが、東京会場でなかったためか当選していた。
過去の夜会のシーンだけ(たぶん)だから新鮮さはないが、自分としては最後の機会の気もするので、しっかり焼き付けよう。

CDプレーヤーも性懲りもなく最後の買い替えをした。中島みゆきの古い(と言っても10年くらい前まで)CDを聴くのだが、あらためてこんなに良い音が入っているのかと感じることがある。
例えばポニー盤時代は、どのCDも似た収録方法、マスタリングをしていると感じる。統一された手法というやつ。
少し前方のステージで歌っており、きちんと奥行き感もある。
最新のCDより音質が劣っていると感じたことはない。

しかし、最近の音楽事情はCDというパッケージよりも、ネット配信で購入する人が多いとも聞く。
イヤフォン・ヘッドフォンだけ、それもうるさいアウトドア専用なら、マスタリングもそれに合わせるということなんだろう。


それにしても安倍という人物、手前勝手な解散総選挙をするもんだ。



JASRAC賞の金賞に「糸」

May 27 [Sat], 2017, 20:14
アーティストや出版社などから音楽作品の管理委託を受けているJASRAC(日本音楽著作権協会)が、毎年その使用料の著作権者への分配額が多かった作品に贈るJASRAC賞。
中島みゆきの「糸」が前年度の3位(銅賞)に続きついに今回1位(金賞)に輝いた。

25年前の作品だが、同曲のCDが突然売れ出した訳ではない。
カラオケで歌われたり、CMでバックに流されたりした使われ方がその主な理由。
「歌い易い」「CMのバックに使い易いメロディ・歌詞」 CMでは決して全曲流されるわけでもない。
だから誰もが聴いていた、最も関心を集めた曲ということではない。

でも地味だが実力ある曲には違いないし、自分も好きな曲だ。知人の結婚式でも歌われたくらいだ。

去年FM放送「桑田佳祐のやさしい夜遊び」で、ユーミン対中島みゆきの特集があり、「糸」についてちょっと本音でややはぐらかしたコメントをしていたが、何となくわかる気がした。


話変わってテレビ帯ドラマ「やすらぎの郷」の主題歌に、中島みゆき作「慕情」が使われている。

これ初めて聴いた時、なぜだか夜会「ウィンター・ガーデン」で最後に歌われた「記憶」がよみがえった。
(「記憶」は良い曲なのにCD化されていない。こういう当然CD化すべき曲が他にもいくつもあるが、今まで出ていないということは、永久に出ないということだろう。本人の声のコンディションも歌われた当時とは変わっているし)

このドラマ、毎日の放送なので途中1回だけでそれ以外まったく見ていない。1回目から根を詰めて最終回まで見るというのが苦手だ。ある程度一話完結なら見るだろうが。

JR北海道その他の記憶

April 30 [Sun], 2017, 22:03
JR北海道は圧倒的に無人駅が多いが、木造駅舎を維持できず、車掌車を改造したものに置き換えている駅がいくつもある。
過去の写真をチェックしていたらいくつかを撮影していた。


       ↑蕨岱(わらびたい)駅 (函館本線)※廃止駅となった


       ↑五十石(ごじっこく)駅 (釧網本線)※廃止駅となった


       ↑南弟子屈(みなみてしかが)駅 (釧網本線)


       ↑尾幌(おぼろ)駅 (根室本線)


       ↑別当賀(べっとが)駅 (根室本線)


すべてデザインが違うところがおもしろい。


ところで根室本線のうち釧路〜根室間は花咲(はなさき)線の愛称がある。
沿線の浜中町出身のモンキー・パンチ氏の縁で、「ルパン三世」のラッピングトレインが1両走っている。
2012年から3年間の予定だったが、2018年3月まで延長されている。
途中の駅にも趣向が凝らされていて楽しかった。
そんなことが実施されていると知らずに乗車したので、ちょっと驚いた。






消滅の道をたどるJR北海道のローカル線

April 16 [Sun], 2017, 21:23
JR北海道は実は3月4日以降特急列車の車内販売がまた縮小された。
結局車内販売があるのは、札幌〜函館間の「一部の」特急のみで、他の長距離特急はすべて廃止となってしまった。

ここは路線の廃止、駅の廃止、列車本数の削減など営業活動は毎年のように縮小の一途をたどっている。赤字を減らすという理由で。

去年11月に「当社単独では維持することが困難な線区について」を公表している。

JR北海道は1987年に国鉄分割民営化で誕生したが、経営は困難が予想された。
そのため当初から経営安定基金が設けられ、その運用益(利子など)で赤字をカバーする方策がとられた。
しかし、その後の金利の低下などで運用益は減少、国からいくつかの支援策も追加されたが、改善の見込みがないとして去年11月の会社の発表となっている。

JR北海道単独で維持可能な線区は

札幌〜旭川、  
札幌〜小樽(桑園〜北海道医療大学)、 
札幌〜(南千歳・新千歳空港)〜東室蘭(室蘭)〜長万部
そして南千歳〜帯広まで 

それ以外の路線は沿線自治体などの協力・負担がなければ維持できないと言っている。ものすごい削減案だし、ある種の脅迫だ。

でも当初から、地域性からみて北海道を単独で鉄道経営させる(当時の路線を維持させる)のは無理があるとみられていた。
これほど細かく分割させる必要があったのだろうか。分割案当時から議論があった。
そして分割が決まって以降JR北海道自身、利用を増やす不断の努力をしてきたのだろうか。

実は北海道の鉄道は、ビジネス客、通勤通学客では限界はあろうが、観光面では大きな魅力があると感じるのだが。
とにかく車窓の風景が雄大で良いのだ。列車の走行音と振動を感じながら、ぼーっとしているのが好きだ。
そのため自分は飽きることなく、(ものすごく遠方から)何度も訪れ乗車している。

鉄道は一度廃止すると、再建するのは困難だ。
自分はこれからも利用するから、こんな削減はやめて欲しいが、流れは変えられないようだ。



廃止対象になっている路線のうち2つを紹介する。

<札沼線> 札幌(桑園)〜新十津川 
 ※札沼線の名称は留萌本線の石狩沼田までつながっていたからだが、1972年に新十津川〜石狩沼田が廃止された。現在は沿線に大学などが多いことから学園都市線の愛称になっている。
北海道医療大学〜新十津川は廃止される可能性が高い。


     ↑現在、浦臼〜新十津川間は1日1往復のみというとんでもないダイヤになっている。
     (上りは新十津川9:40発1本)
     2012年に乗車した時は1日3往復あった。


     ↑新十津川駅駅舎(2012年当時・ホーム側から) 地元の利用客も何人もいた。


     ↑駅舎正面


      ↑実は終着駅を見に来た観光客もそこそこいたのだ。


      ↑この先は廃止された石狩沼田駅方面


<日高本線> 苫小牧〜様似
 ※2015年1月の高波と9月の台風による路盤流出、さらに2016年の台風で、大部分をバス代行運転。
復旧は断念する流れとなっている。


      ↑終着駅様似駅駅舎(2014年当時)


      ↑ディーゼルカーもサビがひどく痛々しい。


      ↑沿線には競走馬の育成牧場が多く、エゾシカの珍入も。


      ↑放牧された馬ものんびりと…


これらの風景も列車からは見ることができなくなる。
もったいないと思うか、無駄なものは消えてなくなれと思うか・・・



アルバム「臨月」CD比較

March 07 [Tue], 2017, 23:14

ファーストアルバム「私の声が聞こえますか」に続き、お気に入りのアルバム8作目の「臨月」も聴いてみた。

これは自分が持っているCDとしては最大の4種。ポニーキャニオン盤、それの記録面に金(きん)を使ったゴールド盤、ヤマハ盤、リマスター盤(HQ)の4枚。
別にレコード盤もある。

主に4曲目の「ひとり上手」と9曲目の「夜曲」を繰り返し聴いた。

古い方のポニーキャニオン盤とゴールド盤はまったく同じ原盤だが、ポニーキャニオン盤はすこし硬くわずかに混濁、ゴールド盤は柔らかく聴こえるので、こちらが好み。
                (左が通常盤、右がゴールド盤)


ところがヤマハ盤は印象が少し変わる。すっきりくっきり細身で硬い。何か高域寄りに聞こえる。サ行の音がわずかにきつい。
どうもポニーキャニオン盤からリマスタリングされたように思える。曲によってピークレベルも変わっているので、ポニーキャニオン時代の原盤そのままとは思えない。
                (左が通常盤、右がリマスター盤)


中島みゆきBOXのリマスター盤はまったく変わり、柔らかくなっているが音がふくらみぎみ。

オリジナル盤を知っている者からしたら違和感があるが、これしか聴いたことがなければ何の不都合も違和感も持たないだろう。
最近のアルバムと傾向をそろえているので、逆にこちらが好み、扱いやすいという人は多いだろう。
なにより「臨月」は中島みゆきの傑作だし。

そしてこのレコード盤はとても良いのだが、ホコリ、傷で無ノイズとはいかず、それが難点。設備をいちからそろえるのも大変だ。
第一、今からレコード盤を入手しようとしたら中古しかなく、必ず傷がついていると思った方がよい。


今回久しぶりに各種聴き比べたが、結局はアルバムの内容(曲)が良ければ、何を使おうが感動はあるし関係ないということ。
中島みゆきは、1枚持ってそれを聴きこめば、それが幸せということだ。

そしてそれ(傑作)は、「初期・中期の作品に多い」ということ。



音が良いとは

February 15 [Wed], 2017, 0:27
前回、森山良子のアルバム「日付けのないカレンダー」を取り上げたが、作詞者は松本隆一人で、作曲はいろんな人。森山良子も2曲ある。
この1976年には4月に中島みゆきがファーストアルバム「私の声が聞こえますか」を発売している。
中島みゆきは最初から作詞作曲を自分でやっている。

この時期の音がどうだったか、久しぶりに「私の声が聞こえますか」をじっくり聴いてみた。
もちろんCDで、ヤマハ盤YCCW-00004。ポニーキャニオン盤からそのままの音源で、リマスターはしていないとのこと。

これは今聴いても音質的に大きな不満はない。
少し音が硬い印象があるが、若々しい独特の歌声が心地よい。
音声レベルのピークを越えないようにCD化されている。

以前に記事を書いたが、その後出たリマスタリングされた「中島みゆきBOX」の方 YMPCD-20001 も聴いてみた。

これは現在のアルバムの音量レベルに合わせる目的でリマスタリングされているので、ヤマハのオリジナル盤を聴いた後では、アンプのボリュームを大幅に下げないといけない。
のびのび感が少し損なわれ平板にも聴こえる。
細かな音が聞こえるようになり、少し音が柔らかく感じるが、野太くも感じる。

どちらが好みかと言えば、自分はオリジナルつまりリマスターしない方。
オリジナルの方が自然で「ほっとする」から。
リマスターの方はオリジナルと比べ(おおげさに言えば)「うるさい」感じで疲れるのだ。
比較したらわかるということで、あくまで自分のとらえ方。

「・・・BOX」で実情がわかったので、その後の「・・・BOX2」は購入していない。

音楽業界では、オリジナルをリマスターと称して音圧を目いっぱい上げCD化することが流行しているが、いい傾向ではない。
デジタル機材の進歩で、リミッターを駆使して全体の音量をかさ上げしてCD化するのが当たり前のようになってしまった。
結果、音がなんとなく歪みっぽい。音が平面的になる。躍動感に欠ける。など弊害もあるということ。
ただし、通勤通学電車の中、街の雑踏の中でイヤフォンで聴くだけの人、「音楽は音圧だ!」という人には都合が良い。

結局、デジタル機材の進歩が「音質を上げる」ことより「音圧を上げる」利用の仕方に傾いている。
「音楽を聴く」って、なかなか難しいものだ。


中島みゆきアルバムも、もうSACD化はやらないんだろうな・・・


音質の良いアルバム3枚

February 05 [Sun], 2017, 18:08
過去、中島みゆきの音楽をできるだけ良い音で聴くことを目指してきた。
CDやDVD、ブルーレイはほとんどすべて持っている。夜会作品の当初のVHSテープも。
最近は買わないCD、夜会作品も現れてしまったが。

再生装置も何回か買い替えているので、累計すると大きな金額を使ってきた。
それでも今も新しいオーディオ情報を求めたりする。

偶然見かけたオーディオファンのブログで、音が非常に良いと評価されるアルバムがあり、確めたくて購入したものがある。
現在のところ3枚だけだが。いずれも確かに良く、とても自然な音作りだ。

かなり知られているのがジェニファー・ウォーンズの「ザ・ハンター」


まったく名前を聞いたこともなかったアラン・テイラーの「カラー・トゥ・ザ・ムーン」
歌とギターが深くクリアでまさに眼前。


そして日本のアーティスト森山良子の「日付けのないカレンダー」

1月から12月までとして12曲入っている。
2曲目は「中央線あたり」 この末尾に実際の通過する電車の音が入っており、装置のチェックに使っている人がいる。
全曲作詞とプロデュースも松本隆、1976年7月リリース。もちろん当時はレコードのみ。
制作当時は第二子の直太朗妊娠中のようだ。

しかし森山良子という人、2回結婚、2回離婚というからすさまじい。中島みゆきと対照的。

実は森山良子も好きで、CDは何枚か持っているし、昔ナマの姿を近くで見たことがある。
ただしコンサートは行ったことがない。中島みゆきコンサートですら十数年前からだ。

このアルバム、当時のアルバム作りでも優秀録音で、最近続く中島みゆきアルバムのように、音圧を目いっぱい上げる音作りではないのでほっとする。
もちろん中島みゆきも、初期中期は現在のような音作りとは異なるが。
音がのびのびとしており、とても自然なのだ。当時の森山良子の独特の高音の声が実に良い。

1曲目から最後の曲まで自然な流れで聴いていられる。

このCD、もう廃盤になっていて、やっと定価の2倍ほどで中古盤を入手した。
そしてよほど気に入られたのか、何とガラスCDが販売されていた。あの中島みゆきのクリスタルディスクと同質のもの。価格もほぼ同じ。
当時のレコーディング・ミキシングエンジニアの福井末憲氏がリマスターを担当している。相当に思い入れがあるようだ。
中島みゆきもオリジナルを担当した人がリマスターをやれば、また違った結果になったことだろう。
このガラスCD、おもしろいことにセーラー万年筆株式会社が発売していたが、去年ガラスCDから撤退している。
そのためガラスCDも廃盤となったが、流通在庫はあるようだ。聴いてはみたいが無理だろう。

ミュージシャンに吉川忠英、斎藤ノブ、鈴木茂、そして作・編曲に瀬尾一三の名も。
ライナーノーツも森山良子(たぶん)の手書きというから、当時の流行なのかも。けっこうそういうレコードがあった記憶がある。


いずれにしても、現代の最新録音のアルバムより自然で、眼前の歌唱演奏のように聴こえるからおもしろいし、「ほっとする」のだ。


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