目次。 

January 01 [Tue], 2013, 1:01
泌尿器科領域の疾患、治療などについての情報など

今のところ膀胱腫瘍の情報だけです。しかも化学療法に関しては未完成。
本当は前立腺腫瘍とか、腎腫瘍とか、精巣腫瘍とか、前立腺肥大とか、他の色々情報も追加していきたいところですが、勉強熱が失せてしまい、きっとこのまま放置になってしまいそうな予感です。
膀胱癌については化学療法に関すること以外はきっと充実していますので参考にしてもらえたらいいなと思ってます

目次

膀胱癌1(血尿)

膀胱癌2(検査)

膀胱癌3(膀胱鏡)

膀胱癌4(腰椎麻酔手術1)

膀胱癌5(腰椎麻酔2)

膀胱癌6(外来)

膀胱癌7(種類)

膀胱癌8(治療)

膀胱癌9(膀胱全摘除術1)

膀胱癌10(膀胱全摘除術2)

膀胱癌11(パウチ交換1)

膀胱癌12(パウチ交換2)

膀胱癌13(パウチ交換3)

膀胱癌14(身体障害者手帳)

膀胱癌15(化学療法1)

追記しました。 

September 10 [Fri], 2010, 10:12
パウチ交換のときに使う不織布、リードクッキングペーパーがおすすめだとずいぶん前に認定看護師の人だったかが書いているのを見ていたのに、書きなおすのをすっかり忘れていました。
メーカー名限定なので、きっと柔らかさだとか破れにくさとかが丁度いいんだと思います。

えーと。
わたし、めったにここに来ないのですけれども、そんなに多くはないけれど日々誰かしらの訪問はあるようです。
それで、少しはこのブログも誰かの役に立ってるのかな―、なんて。
膀胱鏡をしましょうと言われてとまどってる人、膀胱癌と言われてどうしようとおもってる人、パウチ交換が苦手な看護師さんとか、そんな人たちかなー、なんて思います。

このブログのすごくいいとこは、全然スパムが入らないこと。
よく放置されたブログなんかに変なコメントが入りまくってるのを見かけますが、そんなのを削除しないといけないとかもないし、メンテナンスが楽。

さて。
今日も元気にがんばりましょー

目次完成! 

July 08 [Thu], 2010, 13:48
目次が完成したので一段落です
これで気ままなことを書いても、肝心な情報は目次からさっとたどりつけるので安心です

というわけで、単にそれだけ言いたかったってことでしたー。
ではー

膀胱癌15(化学療法1) 

April 19 [Mon], 2010, 16:19
化学療法について書きますが、今回書くのは全身化学療法といって、たぶん、ほとんどの人にドラマなどでお馴染みの、ふつうに点滴で行うもののことです。

化学療法は恐い、というイメージが強い人が多いかもしれません。
化学療法の否定的なイメージは、副作用としてよく知られている吐き気と脱毛によるものではないかと思います。
これは、使う薬によっても程度は異なりますし、個人差も大きいです。

よく使う抗がん剤のことから始めようと思います。

私が化学療法と聞いて今すぐ思い付くのは、ジェムザール、シスプラチン、タキソール、タキソテール。一般名と商品名が混ざってわけがわからなくなるのですが…。

で、調べました。
浸潤性膀胱癌に関しては、こんな感じです↓。

@M-VAC療法(メトトレキサート、ビンブラスチン、アドリアマイシン、シスプラチン)
Aジェムザール+シスプラチン
Bジェムザール+タキソテール(ドセタキセル)
Cジェムザール単独療法

わたしが関わったことがあると思うのは、AとBとC…かな。
たぶん…。

というわけで、まずはジェムザールでしょう!

【ジェムザール】(一般名ゲムシタビン)

ジェムザールは膀胱癌に対して認可された比較的新しい薬のようです。他の癌には認可されていたようですが、膀胱癌で使っていいよ、となったのはどうやら2008年11月のことらしいです。要するに、保険がきくようになったということです。
とはいえ、膀胱癌では保険が適用されない頃から先生がどうにか理由をつけて(?)保険がきく状態にして使ってたようです。

この薬はよく使います。
副作用も軽いようです。
でも、ないわけではありません。

【重大な副作用】
著しい骨髄抑制、間質性肺炎、アナフィラキシー症状、心筋梗塞、うっ血性心不全、肺水腫、腎不全。

【その他の副作用】
骨髄抑制、吐き気、嘔吐、口内炎、発疹、頻脈、発熱、頭痛、めまい、脱毛


これを見ただけで、こわっ!と思われそうですが、普段何の気なしに飲んでいる薬にも、実はこれくらいの副作用があったりします。ちょっと言いすぎかもですが、でも、薬の重篤な副作用には、多分びっくりするようなものが書いてあります。ほとんどないからあんまり問題にならないけど、絶対にないわけではないということです。頻度や確率の問題です。


抗がん剤の話に戻りますが、私は、今までに重大な副作用に出くわしたことはありません。
その他の副作用は、起こることが多いと思ってもいいかと思います。

治療を受ける人が嫌だと思うのは、最初に書いたように、吐き気や嘔吐、脱毛あたりではないかと思います。
でも、治療、看護する側として警戒感が強いのは、骨髄抑制、発疹あたりでしょうか。

とりあえず、吐き気は多いです。とはいえ、ジェムザールの場合、吐き気はないけど、なんとなく食事がすすまない、ちょっと無理して食べてます、という程度が多いような気がします。



それで、警戒しなければならない骨髄抑制についてですが、これは他の薬でもよく起こる副作用ですので詳しく書きます。

化学療法の副作用で起こる骨髄抑制というのは、血液を造る機能が一時的に低下することをいいます。血液には赤血球、白血球、血小板でできているのはご存知でしょうか。
赤血球が減ると貧血、白血球が減ると感染しやすい状態、血小板が減ると血が止まりにくくなる状態になったりします。
一番よく見るのは白血球が減って、感染しやすい状態になるというものです。
これは、元気な人ならどうってことのない細菌やウイルスに感染しやすくなって、簡単に肺炎を起こしたり、という危険な状態になる、ということです。

もちろん、ある程度の減少がみられたら、先に手を打ちます。
G-CSFという注射を打つのですが、この基準って、どうもはっきりしないのかも…。
熱がなかったら使わない、とかいう資料もありますが、うちの病院では使ってます…。エビでンスいまひとつ?
熱がある場合(37.5℃以上)は、好中球が1000/μlになりそうとか、10日間以上持続しそうとか、他にリスクがある人でないとあまりつかわない、とのことのようです。

なので、熱がない場合で白血球(好中球)がそこそこ(2000とか?)減ったのに使ってくれないけど、どういうことだっ!?とは思わない方がいいかも。基準通りみたいなので。

患者さんにできることは、とにかく感染予防をすること!
お見舞いは極力断るとか、お見舞いの人が帰った後はうがい手洗いをするとか、売店に行くのも控えるとか、それでもどうしても行きたかったらマスクをするとか。

とりあえず、風邪気味な人との接触は避ける!
折角お見舞いに来てくれたんだし、と遠慮してたら命にかかわったりします。
病院にお見舞いに来る人も、ちょっと風邪気味だけど今日しか行けないからとか、安易に来ないでほしいです。
できれば小さい子どものお見舞いも控えてもらいたいです。

お見舞いにもマナーを!です。

膀胱癌14(身体障害者手帳) 

April 18 [Sun], 2010, 1:13
書類のことを忘れるところでした。
パウチやフランジはずっと使うものだし、お値段がそこそこ高いので、これを忘れたらいけません。
ストーマを作った人は、身体障害者手帳を申請できます。
身体障害者手帳の4級くらいが貰えるとのことです。

そこで、手術が決まったらすぐに地域の役所(もしくは福祉事務所?)に書類を貰いに行ってください。
それで、術後すぐに提出できるように医師か看護師に相談してください。
多分、病院によって書類を受け取る窓口が違うので、聞きやすいところで聞くといいと思います。
とにかく早く書いてもらうことです。
と言っても、術前には書いてもらえませんので、手術をしてもいないのに早くして!などとは言わないようにしましょう。

それで、無事書いてもらったら至急で役所に提出!

どうしてそんなに急げと言うかと言うと、手帳が交付されないと補助ももらえないのです。
なので、早く!

補助といっても、現物支給です。
パウチやフランジが決まった値段分だけもらえるようです。

貰い方ですが、手続きは地域によって異なるようなのでとりあえず役所などに問い合わせた方がよいようです。
給付券というものが発行されて、それと現物を交換することになるみたいです。
パウチなどを扱う業者さんがいるのですが、そういう業者さんがたぶん病院に出入りしています。
なので、色々と相談にのってくれるのではないかと思います。
どこでもそうだとは断言できないのですが、うちの病院に出入りしている業者さんはとても頑張ってくれています。
もし出入りしていなかったらパウチなどを作っているメーカーの人が出入りしてます。

術後すぐはメーカーが病院にくれているサンプルを使います。
どれを使っていくか決まりそうなころにスターターキットをメーカーに注文します。
無料でパウチやフランジ、剥離剤や皮膚保護材、はさみなどを一式送ってきてくれます。

それがなくなるまえに業者さんに注文しましょう。

膀胱癌13(パウチ交換3) 

April 04 [Sun], 2010, 22:31
パウチで一番困るのは、関連があることですが、皮膚トラブルと尿漏れだと思います。

★尿漏れについて★
平らなところに貼るんだったら漏れたりしませんが、人間はそんなふうにできていません。
それで、ストーマの形、お腹の皮膚の状態や脂肪の付き方、それに、術後で、創部の近くだったりもするので、その辺の皮膚がくぼんでいたりとか、色々あるので、そういうところから漏れたりします。あとは、活動量や活動の仕方も関係します。

それで、生活スタイルも含めてその人に合ったフランジを選ぶ必要があります。入院中は試行錯誤だったりします。

ベストなフランジを選んだはずなのに漏れるということになると、まだ何か問題があるはずです。
皮膚のシワを伸ばしても窪みが残っているとか、ストーマが陥没していて、どうしても隙間ができるとか、変な力がかかってるとか。

皮膚の窪みの場合は、補正用の皮膚保護剤があります。
ちぎって好きな形にできるものや、ペースト、パウダーなどがあります。これらは、尿がフランジの下にもぐりこむのを防ぎます。
これらの欠点は、どうやらこれらが溶け出して糊状のカスになり、それが尿がパウチへとスムーズに流れるのを邪魔するみたいで、行き所のなくなった尿がフランジの下にもぐりこみ…ということになるらしいです。ペーストを使用しないと漏れる人は、この糊状になったものを毎日取り除く必要があるそうです。わたしは余り見たことがありませんが…。
もうひとつ、もっと大事なことですが、尿管皮膚婁の場合、パウダーのカスが尿管の目詰まりを起こすことがあるようなので、注意が必要です。

ストーマ自体がが陥没した形の場合は、凸型になっているものを使うと漏れなくなることが多いですが、術後すぐなどだと、凸型のフランジに押さえられて尿管皮膚婁にした尿管が狭窄するということもあるので、少し落ち着いてからの方がいいらしいです。

また、パウチに尿をためすぎると、その重みがフランジと皮膚への負担となってしまい、最終的に尿漏れの原因になることもあります。あまりためすぎないことも大切です。
また、活動の多い人などは、ベルトをすると体にしっかり密着するので長持ちしやすくなるので、これもおすすめです。
ただし、ベルトはきつめにしないと意味がないとのことです。きつめにして漏れなければ、少し緩める。それで漏れなければもうちょっと緩める、というのを繰り返し、ぎりぎり漏れない加減を探すとよいそうです。

膀胱癌12(パウチ交換2) 

April 04 [Sun], 2010, 20:20
今日はパウチ交換の手順です。

★準備するもの★
フランジ
パウチ
ビニール袋
テープ
リムーバー(剥離剤)
石鹸(薬用は刺激が強いのでいけないそうです)
不織布(ガーゼじゃない方が皮膚にいいようですが、リサーチ不足でどこで売っているのかよくわからず…。ネットでは、ラッピングの材料を売ってるところにはある、などと書いてありました。百円均一などで売っているといいのですが。アルコールが付いてるのとかはだめですよ)
(追記です!リードクッキングペーパーがおすすめらしいです。メーカー名を入れるのはどうかとも思いますが、クッキングペーパーも色々なのでおすすめと聞いたものをそのまま書きました。いいのが見つからない人はおためしを)
ティッシュ
洗面器(ぬるま湯)
はさみ(フランジがプレカットならいりません)
ストーマの大きさをくりぬいた紙など(フランジがプレカットならいりません)





※以下はわたしが指導している方法です。よりよい方法をご存じの方はぜひお声をかけてください!

@準備する。
プレカットでないフランジを使う場合は、先に切っておきましょう。
交換は、椅子やベッドに座った状態で行います。家族が交換をする場合は、貼り付けまでは横になってもらったままでもかまいません。
パウチに尿がたまっていたら、先に捨てておきましょう。
ビニール袋をフランジの下にテープで貼り付けます。すると、ごみもすぐに捨てられるし、尿がしたたっても大丈夫なので。この状態の時はまだパウチを付けたままにしておきます。尿はほとんど絶え間なくでているので、それを気にしなくていいからですが、パウチの重みが気になる人ははずしてやってもOKです。



ステントがない人はパカっとはずせばいいのですが、ステントがある人はステントがずれたり抜けたりしないようによく注意してはずしてください。

先にパウチを外した場合は、尿がしたたるのをおさえるために、丸めたガーゼ(吸わせるだけならガーゼもOK)やティッシュなどで吸わせながら行います。ステントがある人はステントをガーゼなどでくるむ、ない人は丸めたガーゼなどを軽くストーマの上に置く感じでおさえましょう。

Aフランジをはがす。
はがすのは、リムーバーを使うようすすめています。
不織布に泡立てた石鹸でじわじわはがすより、するっととれます。ただし、皮膚を引っ張らないようやさしく、あせらず、ゆっくりとはがしてください。なかなかはげないところは、リムーバーの液がじわじわフランジの下に入っていくような感じで根気よく。そのうちはげます。



フランジがはがれたら、ステントのある人はステントに気を付けながらパウチごとフランジをはずします。
この後もずっと、尿がしたたるのを防ぎながらの作業になります。

B皮膚をきれいにする。
そのあと、泡立てた石鹸をつけた不織布で皮膚に付いた油分や接着剤を丁寧におとしていきます。ネバネバが残っていると、あとで漏れやかぶれの原因になります。ここも丁寧にやさしく!

尿を扱うので、本人以外は本来なら手袋をして行うべきですが、このネバネバがとれたかどうかはどうしても素手でないとわかりません…。

しっかりきれいになったらぬるま湯で石鹸をきれいにおとします。
石鹸が残っていると、これも漏れやかぶれの原因になります。
そのあと、よく乾かします。乾燥させるのにドライヤーを使ってはいけません。不織布で丁寧に押さえて水分をとり、あとは自然乾燥を待ちましょう。


ビニール袋の絵がありませんが、省略です。まだつけたままで作業します。
ステントが入ってる人はこんな感じ




Cフランジを貼る。
せっかくきれいにしたストーマ周囲(フランジを貼付するところ)に尿がつかないように注意してください。尿が付くとこれも、もれやかぶれの原因になります。ステントがある場合は、まずフランジの穴にステントを素早く通し(もちろん抜けないように)、すぐにステントの先をティッシュなどで覆い、尿がしたたらないようにしましょう。そのあとフランジを貼ります。
ステントがない人は、ストーマの場所をよく確認して、ストーマを覆ってしまわないように注意して貼ります。ストーマからは、尿が出てくるので、それをよく見ること。でも、見ていて尿がだらだら
皮膚につかないように、ガーゼなどに吸わせながら確認です。
よくみはからって、正しい位置に素早く(ガーゼをとると尿がこぼれるので)貼ります。

貼る時の重要な注意事項ですが、かならず皮膚のシワをしっかり伸ばして貼ってください。また、貼り付けの時には寝たきりの方を除いて、座って行った方がよいとのことです。座って出来たシワを伸ばして貼る!
寝ている時と、座っている時のシワの出方の違いがあって、活動時を基本にして貼ることが大事ということのようです。

貼ったら、とくにリングの内側の皮膚保護剤がよく密着するように指でしっかり、ゆっくり、じんわり押さえておきます。できれば手は温かい方がいいです。体温で密着するみたいです。密着するのを待つつもりでゆっくりじんわり、です。



この時も尿がしたたらないようにガーゼなどで対応し続けます。

Dパウチをつける。
フランジの皮膚保護剤が密着したかなーと思ったら(いい加減?)、最後にパウチを装着します。
ステントがある人は、ステントがパウチの逆流防止ライン?よりも必ず上に来るようにパウチ内に入れます。
それからロック式ならロック部分を動かしてはめます。
ロック式ではない場合は、お腹に力を入れてもらって、上からリングの上を押さえます。パチとかカチとかはまった音がするので、全周囲をきちん留めていきます。

E後片付け。
皮膚につけたビニール袋をはずします。パウチ内の尿はトイレに流しましょう。他は燃えないごみなどに出すことになると思います。


うーん、今回は大作でした。
イラスト描くのが疲れるー!

膀胱癌11(パウチ交換1) 

April 02 [Fri], 2010, 22:53
パウチ交換ができるようになったら退院です、なぁんて軽く書きましたが、実はこれがけっこう大変です。
というのも、若い人はいいのですが、ご高齢な方が多いので、そう簡単にはできるようになりません。
ちなみに、看護師が「若い人」という場合、60代あたりだったりします。世間の基準とちがいます。

パウチは、フランジという皮膚保護剤(台)とパウチ(袋)が一体型のワンピース装具と、フランジとパウチが別になっているツーピース装具があります。

メーカーもいくつかあるのですが、そもそもフランジには様々な種類があって、この選択がなかなか難しいです。
とりあえず、術後すぐはストーマの観察があるのでとにかくツーピース型、創部の痛みもあるので、ロック式といって、余り押さえなくてもそのツーピースがうまく接続できるものを選びます。それから、まだそれほど活発に動いたりしないこともあって、全面が皮膚保護剤のものを選びます。

皮膚の状態、活動状況をみながら周囲がテープ式のものに変えていきます。また、ストーマの大きさや形によって、フランジの大きさが合うように穴の大きさを切って調節しますが、これがご高齢の方にはとにかく難しい!
というわけで、プレカットといって既に切ってあるもので、何種類か大きさの違うものがあります。
生活スタイルも含めてその人に一番合うものを選ぶ必要があります。

あと、困難を極めるのが、一人でフランジを貼るという行為です。ほぼ無理だと思ってもらったらいいと思います。若くても体型などで困難な人もいますが、この部分だけは人の手を借りざるを得ない人がほとんどです。

また、尿管皮膚婁の場合、ステントといって、細い管がストーマから出ている場合があります。出ているというか、入れてあるわけですが。
これは、尿管の狭窄を防ぐためだと理解していますが…(誰かに確認しないといけないなー)これがずれたり、抜けたりしないように気を付けないといけません。これもとても難しいらしいです。ステントの存在を忘れてしまうんです。
見ていてとても危なっかしいです。

ステントの話のついでに。
このステントはずっと入っているとは限りません。基本的には抜く方向なのですが、抜くと尿管が狭窄して腎盂腎炎になってしまう人もいます。一旦は抜いたけど、高熱が出て、結局またステント挿入、ということもよくあります。

ペイントだけで書くのは難しいっ!
けどっ!
一応貼ったフランジはこんな感じ。ちなみに尿管皮膚婁バージョンです。



ステントが入ってるとこんな感じ



それで、パウチをつけたらこんな感じ。(ステントなしバージョン)

パウチはもっと斜めに付けたりしますが、斜めに描くのは難しかったので…。
でも、なかなかの出来。自画自賛とはこのことです。

膀胱癌10(膀胱全摘除術2) 

April 02 [Fri], 2010, 16:52
それでは、膀胱全摘除術の経過について書いていきます。
うちの病院では、手術前1日目に入院してもらいます。
入院当日は、ICといって、医師から詳しい手術の説明や合併症のお話があります。これに同意があって、初めて手術ができるわけですが、本当なら外来で説明があるのが望ましいような気がします。
たぶん、外来でやってるところも多いとおもいます。

それで、そういう大切なお話のあと、剃毛といって、毛剃りをします。看護師がおしもの毛を全部つるっつるにします。それと、先生がストーマの位置をマーキングします。
麻酔科の術前訪問もあります。麻酔についての説明があります。

手術の日に必要なものをそろえて貰ったりもします。
腹帯、T字帯というふんどしみたいなものと、長方形のシンプルなおむつ、あとはバスタオルくらいです。

手術当日から絶食です。
浴衣に着替えてもらって、T字帯をつけてもらって朝から点滴を始めます。手術に行くまでのは弾力ストッキングもはいてもらいます。歩ける人は歩いて手術室へ入ります。

手術室では本人確認をアナログとデジタル?で確認します。
要するに、患者さんに名前を聞いて答えてもらう(アナログ)、ネームバンドのバーコードをパソコンで読みとる、といったことをします。
それで、手術室の中へと入っていきます。
中のことはよくわからないので、省略。
当然、全身麻酔です。口から呼吸のための管を入れられますが、これは麻酔が掛かったあとなので、たぶん患者さんは知らない出来ごとです。

終わったら、病棟の看護師がお迎えにいきます。
その頃にはもう目が覚めていますが、まだ朦朧としている人もいます。とりあえず、喉の管は外れた状態で帰ってきます。

帰って来た時に患者さんの体についているものは、酸素、点滴、パウチ、ドレーン(手術部位からの排液を出す管)、その他、背中から持続硬膜外注射(痛みどめの麻薬)です。

病室に戻ったら、これらに加えて心電図モニター、血圧計、酸素飽和度を示すモニターがつけられます。
胸の音やお腹の音を聞かれたり、全身をチェックされます。採血もされます。
外来で自己血を採っておいた人は、手術室で使わなかった分を戻します。自己血がない人でも、術後のデータを確認して輸血することが割と多いです。

一晩くらいは、モニターががっつりついているし、2時間毎に全身チェックされます。
朝になったら、その人の状態にもよりますが、モニターや酸素は外れる人が多いです。点滴、ドレーン、持続硬膜外注射はまだ残っています。パウチは今後一生のお付き合いです。

術後一日目の朝は、また採血があります。レントゲンもありますが、お部屋に撮りに来てくれます。

術後一日目から歩いて良い許可が出る人もいます。許可は出たけど、痛いから嫌だという人もいますが、許可が出たら出来るだけ動いた方がいいです。痛みを動かない理由にしてはいけません。痛みどめを使ってでも動きましょう。ただし、看護師の説明をよく聞いてくださいね。色々と取れたらやっかいなものがくっついているので、慎重に。最初は看護師と一緒に動きましょう。

お腹が動き出したら食事開始です。
尿管皮膚婁の場合は比較的早いですが、回腸導管の場合は、腸を切除しているので、食事の開始が遅いです。
始まりは三分粥くらいからかなー。とにかく、お腹の動き次第。

痛みどめの硬膜外注射はだいたい中身がなくなるまでします。吐き気がひどかったりしたら、時間毎の量を減らしていきますが、それでもだめなら残りがあっても抜いてしまいます。痛みは他の点滴や薬で対応していきます。

点滴は、食事が始まってそこそこ食べれるようになったら終わりです。ドレーンは、100ml/日以下くらいになったら、そろそろ抜けるかな、という感じです。

最初のパウチ交換が術後3日目くらいにあります。
それは、看護師が行います。
その次辺りから、患者さん本人や家族にも少し参加してもらいます。最初は説明と見学というところでしょうか。

術後、熱が出たり、創に問題があったりということがなければ、患者さんと家族でパウチ交換ができるようになったら退院です。

膀胱癌9(膀胱全摘除術1) 

April 02 [Fri], 2010, 15:58
やっとウロストミーのところまでたどりつきました。

まず、どういう手術かということですが、膀胱をとってしまいます。代用膀胱というのを作る人もいますが、うちの病院では稀です。一人しか見たことありません。
多いのは尿管皮膚婁を作るのと回腸導管という方法です。
どっちになるかの違いは…なんでしょう。
あんまり考えたことなかったです。
ここ、要確認ですね。
あ、資料発見。
手術が尿管皮膚婁の方が簡単なので、時間が短いそうです。
予測ですが、多分、イレウス(腸閉そく)を起こしやすいとか、そういうリスクのある人や比較的体力のない人は回腸導管を避けるのではないでしょうか。

ちなみに、回腸導管の方がおしっこが出るところがわかりやすいのと、でっぱっているので漏れる割合が少なそうとか勝手に思っていますが…一概には言えません。回腸導管は、腸を利用しているので浮遊物が多くなります。

★尿管皮膚婁
片側に両方の尿管を出す場合

左右両側にそれぞれの尿管を出す場合

腎臓から膀胱をつないでいる尿管をお腹のところに出して(説明が難しー!)、おしっこが出るようにします。腎臓は二つあるので、尿管も二つあります。その二つを右か左か一方にそろえて出せば、つけるパウチは一個です。ストーマ(おしっこの出るところは、一個の場合と二個の場合があるみたいです。二個しか見たことないけど)尿管の長さが足りないなどあれば、お腹の両側に尿管を出すことになるので、こっちは必ずストーマは二個で、パウチを二つつけることになります。手間が倍になるので大変です。

★回腸導管

腸の一部を切り取って、どうやらその断端に尿管をつなぎます。もう一方の断端をお腹に出してストーマ(おしっこの出るところ)にします。腸を切るので、外科の先生も手術に入ってます。

一応ポピュラーなこの二つだけにしておきます。
ストーマからは、常におしっこが出ている状態だと思ってください。便のストーマとの違いはここですね。
ここに、パウチと呼ばれる袋を付けて尿をためます。

次は入院から退院までの経過を書こうと思っていますが、えーと、他の病院のことはわからないので、そこは仕方ないとおもってください。
P R
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:めい
読者になる
看護師してます。勉強がてら泌尿器科領域の情報が誰かのお役に立ったらいいなー、などと思ってたり。
カテゴリアーカイブ
最新コメント
アイコン画像chie
» 目次。 (2014年04月21日)
アイコン画像最高の離婚 DVD
» 膀胱癌7(種類) (2013年10月18日)
アイコン画像office@yuhar.org
» 目次。 (2013年09月17日)
アイコン画像コプ
» 目次。 (2013年06月20日)
アイコン画像
» 目次。 (2011年02月06日)
アイコン画像ゆーな
» 膀胱癌12(パウチ交換2) (2010年10月29日)
2013年01月
« 前の月  |  次の月 »
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
http://yaplog.jp/false_f/index1_0.rdf