昨日7月7日のおやすみBGM:
「平成十七年七月七日/アリス九號.」「memories/Gackt」「Lu:na/Gackt」
最後に付き合った彼女と七夕について電話で話してた。もうけっこう前の話。仙台だけ8月に七夕があるって言ったら驚いてたなぁ。彼女は本当にうそつけない性格でさ、素直なんだ。だからその時の喋り方で本当に驚いてるのが分かったんだ。
東京に住んでた彼女は僕と仙台七夕を過ごしたいって言ってた。僕も望んでた。いつか過ごせるといいね、って僕は言ったんだ。でも無理だった。もう叶わなくなっちゃったんだ。
心はすぐ隣にあったんだ。でも仙台と高田馬場じゃあなかなか逢えなかった。物質的な距離で彼女は泣いてた。飛んでいきたかったけどその時も距離が邪魔した。織姫と彦星は出逢えたけど僕らは7月7日、8月7日に逢うことが出来なかった。
昨日の夢は高校の夢だったよ。僕一人で友達も人も出てこない夢。でもなんか賑やかな雑談の音が絶え間なくなっていたと思う。何処にいるんだろうって思って階段を昇っていたら、階段を下りる人がいた。ばったり逢ったんだ。目が合ったら・・・僕は驚いてどうしようもなかった。彼女だったんだ。高田馬場に住んでいた2つ年上の彼女。結婚しようね、って言い合った存在だった彼女。
夢だから、僕は階段を数段軽く飛び越えて彼女を抱きしめた。離したくなかったんだ・・・だってさ。もう逢えないと思ってた。お互い大好きだったのに。約束したのに逢えなくなって。望んでないのにさ。馬鹿じゃないの。抱きしめた瞬間に涙が流れたんだ。そしたらさ。抱きしめたら彼女なんて言ったと思う。僕は聞いたよ。彼女はハッキリと言ったんだ。「逢いたかったよ。」って彼女は僕を抱き返してくれた。細い体もあの感覚も昔のままだ。離したくなかった。だけど、僕は「これは夢だ」って思っちゃったんだ。
そう思った瞬間に世界が小さくなっていくのが分かった。夢が終わる、って。夢だって思ったことを振り払おうとしてもどんどん世界が小さくなっていって、僕達の周りしか風景がなくなっていた。彼女と離れたくないよ。全部抱きしめて君を確かめていたい。どんどん消えてく中で、僕は彼女にキスをした。
現実の世界で、最後にキスをした時のことを覚えている。彼女はグロスを塗ってた。そして夢の中でも彼女はそうだった。
汗をかいていた。起きると夜明けぐらいで雨が降ってた。夢の中で雑音だったのは雨だったんだと思う。僕はすぐに寝ようとした。彼女にまた逢えると信じて。夢の続きを見たくて。でも見ることはもうなかったんだ。
7月7日だったんだ。彼女が言ってた7月7日。僕に逢いにきた。僕も逢いたかったよ。泣かないわけがないよ。君の前では泣いてもいいんだろ?
紗月。君は死んじゃいない。君は月に行ったんだ。だから7月7日の夜に僕に逢いに来た。忘れるわけがないよ。最愛の人。ずっとずっと引きずって生きたいんだ。君と生きた証。決めたんだ。
こんな漫画みたいな話、皆は信じるかい?信じなくてもいいよ。僕は信じるさ。紗月は今も生きてる。この世にはいないけど・・・少なくても僕の中では生き続けているんだ。嘘なんかじゃないよ。グロスの感触。抱きしめた時の体の細さ。あの声。やさしい顔。嘘なんかじゃない。 今も君を想い続けてもいいんだよね?