スペインでそば打ち、信州の愛好家が実演・交流(読売新聞)

March 17 [Wed], 2010, 6:33
 長野県中信地区のそば愛好家らが先月、スペイン・カタルーニャ州で開かれたそば祭りに参加、長野産のそば粉を持ち込んでそば打ちを披露した。

 スペインを訪れたのは、そば愛好家で作る「信州そばアカデミー」代表の塩尻市広丘堅石、大学職員赤羽章司さん(61)と、ともに同会員の松本市浅間温泉、旅館経営山崎良弘さん(55)、東京都渋谷区、企画会社長竹本了弘さん(44)の3人。

 山崎さんが大学時代にスペイン語を勉強していた縁で、山崎さんと赤羽さんは2007年からスペイン・カンタブリア州政府のそば栽培に協力。09年には、山崎さんが、カタルーニャ州ガローチャ地方からそばビールの輸入を始めた。

 山崎さんによると、同地方には13〜14世紀、十字軍が遠征した際にそばが広まったという。家畜のえさにするためのほか、画家がピレネー山脈をモチーフとする際、手前に白いそばの花を描くため、農家に金を払って栽培させたとされる。

 現在、同地方でそばを栽培している農家は8軒だけで、耕作面積も計約5ヘクタール。歴史あるそばの将来に危機感をもった地元のジャム製造会社社長が、農家の生産意欲を支えようと、そばビールを開発。これを輸入している山崎さんは、赤羽さん、竹本さんとともに、2月8日から13日にかけて、工場見学のため、現地を訪れた。

 同地方では、ちょうどそば祭りが開催中で、赤羽さんは高級レストランの調理場を借りて、そば打ちを披露。長野産のそば粉を使って、十割そばを提供したところ、地元の料理人からは、そば粉だけで麺を作ったことに驚かれ、客の評判も上々。テレビや新聞でも大々的に報じられたという。

 山崎さんは「スペイン人にそば打ちをおぼえてもらい、信州そばの魅力を広く知ってもらいたい」と、“そば交流”に意気込みをみせている。

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