ミッシングディアー9 

September 30 [Sun], 2007, 23:18
さて、連載ふたたび…ということで、ミッシングディアーを更新させていただきました。
これで9話目になりますが、不思議な事態に圭が遭遇しています。
圭よりも、読み手の方の方が「あれ…?」と思われたかもしれません。
それとも、怜の浮気が発覚…とでもお思いでしょうか。
現状のところ、ご想像にお任せしたいと思いますが。
ここが起承転結で言うならば「転」の部分になるかと。

もうしばらくお付き合いいただけると嬉しいです。

デリシス 

September 02 [Sun], 2007, 2:46
FTPを使いたくなったので、サイトを移転いたしました。
お気に入りに登録してくださっている方は、ブックマークの変更をお願いいたします。
ランキングからは新しいサイトの方へリンクしなおしました。
ご贔屓にお願いいたします。


さて、久々の更新すぎて何から書けばいいのか……。


久々の更新にてデリシスをUPいたしました。
好かれている…という状態での心境は、多かれ少なかれ、こういったものなのではないでしょうか。
人間はどこか残酷な一面を持っていて、人を傷付けることを楽しむ事ができます。
それが自分の事を好きだと言ってくれる人間を相手だったらなおの事…。
傷付けることにためらいは少ないのではないでしょうか。

傷付けるまでをしなくても、我侭を言ったりそういうことは、自分の為の事以外の何物でもない行為で。
それをするということは、相手の事よりも自分の事を優先させているという事に他ならないのですね。

それを醜いと感じている手鞠は、自分が許せないまでも許して欲しいと考えている気がします。

愛猫 

July 28 [Sat], 2007, 23:29
一昨日。愛猫が帰ってこなかった。
家の周りを何度も探しても、呼んでも、帰って来なかった。
次の日に変わろうとしていたころ、風呂上りに勝手口のところで鈴の音がチリリと鳴った。
私はドアを開けて外を覗いた。
やっぱり愛猫は居なかった。

昨日、仕事を終えて自宅に戻ると12時半を過ぎていた
私は母に「ともは帰ってきた?」と聞いた。
母は斜め道向かいの家の奥さんに、昨日の夜10時ごろ、自宅の車庫の前で猫が轢かれて死んでいるという電話があったらしいという話を聞いたらしい。
その奥さんはご主人と外を見に行ったが、そんな猫の姿を見つける事はなかった。
母がその車庫の前に行くと、アスファルトの上に大量の血痕が残されていたという。
やっぱり猫の死体はなかった。
誰かが連絡して、保健所の人間が片付けたのかもしれない。
母は市役所に連絡して、確認してもらった。
それらしい話は得られなかったようだ。

私はしばらく悩んだ後に外に出て、道路を見に行った。
薄暗いアスファルトの上に、何か濃い染みのようなものを見つけた。
暗くて、それが何色をしたものなのか全然わからなかった。
家の周りをぐるっとまわってみても、やっぱり愛猫の姿は見当たらなかった。
ゆうべ、たしかに鈴の音をきいた気がするのに。
今年の夏は越せないほど弱った猫でも、轢かれて死ぬことはなかったと思うのに。
思うと涙が出てきた。
悲しくて、悔しかった。
休みになったら病院に連れて行こうとした矢先の出来事だった。
今年の夏も暑いから、そろそろ外には出さないようにしてと言おうとしていた矢先だった。
どちらにしろ、もうおそすぎる。

翌日になった。土曜日で仕事は休みだった。
私は身支度を整え、また道路を見に行った。
やたらに暑い家の外に出るのに、化粧もしていなかった。
アスファルトの上には黒い染みが猫より二回りくらい大きさにこびり付いていた。
タイヤに引きずられた跡だろうか。
大きな筆かなにかで擦ったように、車の進行方向に染みは伸びていた。
これではもう、生きてはいない。
あたりを見回し植え込みの影を覗いても、猫の屍骸は見つからなかった。
埋められたような跡もなかった。
愛猫の体は消えてしまっているのに、黒い染みだけが残されている。
その上を、また車が通り過ぎる。
埋めてやる屍骸すらないのに、死んでいたのは自分の猫以外だと疑えない。
埋めてやれない猫を、どうやって弔えばいいのだろう。
夕べ考えていた事を、やっぱり私はやることにした。
母が表に出てきた。

母と一緒に、ジョウロに水を満たし、通り過ぎる車の合間に血痕を流す。
乾ききった染みは、箒で擦ってもなかなか薄くならない。
暑い日差し。涙の代わりに汗が流れた。
染みが少しだけ薄くなった。
これで私の気は、少しは済むだろうか。
自己満足に浸れるだろうか。

あの猫が私の猫になったのは、もう11年も前の事だった。
ある朝突然、寝ていた私の顔の前にあいつのブラックタイガーのような柄のシマシマがあった。
丸々としたお尻に、先の長い尻尾に、少しだけ気の強そうな茶色の目。
先住の黒猫に嫌な顔をされながらも、私の手足を生傷だらけにしながらも、猫はすくすくと大きくなった。
あれから、11年。
十分過ぎるくらいには生きただろうか。
それとも、まだ死ぬのは少しだけ早かっただろうか。
最近、歯が悪くなって、餌を上手く食べられなくなっていて。
随分と痩せてしまった体は、この夏を越せそうになかったけれど。
越せたとしても、次の冬を越せそうもなかったけれど。
今ここで死んでしまうものだろうか。
軟らかい餌が欲しくて、唯一カリカリ以外を与える私を無言で見上げる目が、こんなことで無くなってしまった。
新入りの黒猫を、嫌な顔で怒ることもなくなってしまった。
それを因果応報だと、私が笑える事もなくなってしまった。
それがとても残念だと思う。

私は、アスファルトの上で、猫がどちら側を向いていたんだろうかと考えてしまっている。
帰ろうとしていたのか、それとも出かけていこうとしていたのか…。

もしも、帰ろうとしていたのなら。
あの夜に私が聞いたチリリといった鈴の音は、猫が帰ってきた音なのだろう。
時間軸で言うのなら、それは事故よりも後に聞いた鈴の音だけれど。
わたしはそれで猫が帰ってきたんだと信じたいと思っている。

私の目にはもう見えないけれど、ともは家に帰ってきた。
帰ってこられたのなら、それでいいじゃないだろうか…。

フォレストリスト6 

July 19 [Thu], 2007, 18:08
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を読んだ事のある人はいらっしゃるでしょうか?
短いので、是非読んでみて下さい。webでも読めますので。
普通の精神の人にはこれは書けないのだろうな…という文章をしています。
文学の苦手な私としては、これくらいの文量だと挫折しません。

学校を卒業してからというもの、文学というものとめっきり縁がなくなりました。
その点、教科書は大事なテキストなのだと今更ながら思います。
勉強をしなくて良い立場になると、あの時勉強をしておけば良かったと考えたりします。
当時にしてみれば、私のキャパシティは限界だったのでしょうけれど…。


さて。久々の更新です。
今回はフォレストの6話目になります。

舞台設定からする予想としましては。
山奥の洋館に隔離された人は、もう「無事に帰れない」のがセオリーですよね。
フォレストリストでは度胆を抜こうとか、意外性を出そうとか考えてないので…。

まあ、そんなカンジで。

次の更新は多分、フォレストリストではないですが…。

ミッシングディアー8 

June 30 [Sat], 2007, 2:39
珍しく土曜に更新…ですが、まだ会社にいます(笑)
終電に間に合わないので、始発で帰る事にしました。
始発を待っている…とか、言葉が魅力的ですね。


そんな流れで、ミッシングディアー更新いたしました。
8話目で、怒濤のように一年が過ぎて行きます。
それぐらいしないと、話が終わらないですからね…。
もう8話ですよ。
何話構成にしたかったのか、忘れてしまいました……が、そろそろ佳境です。きっと。

次あたり、気合を入れて書かないといけません。
……ストックもなくなりましたしね。

話の順番に悩んでいます。
書いちゃってから決めると、不思議な事になるんですよね……(経験済)

フォレストリスト5 

June 20 [Wed], 2007, 16:37
先日更新した折に書けなかったので、一週間遅れですが日記をつける事にします。
ヤプログのメンテナンスだったようなのですが、ついにヤプログが壊れたのかと思いました(笑)
壊れたと言うか、自分のPCで日記が付けられなくなったというか…。


さて。
執筆中断していたはずのフォレストリストの更新ですが。
アンケートで有り難いコメントをいただいていたので、少しは進めないといけないな…ということで。
ぼちぼち書いています。
メッセージなどをいただくと、書けてない言い訳をするよりは、少しでも進めたいと思うんですね。
そんな感じで、更新となりました。
(更新した言い訳をしていますね)
好きで書いている事ですが、やっぱり反応をいただけるというのは有り難い事です。

姉妹サイトの方も再開したので、更新率がどうなっていくのか不安なところですが。
マイペースにやっていきたいと思っております。
ので、よろしくお願いいたします。

ミッシングディアー7 

June 07 [Thu], 2007, 16:35
お久しぶりです。久々の更新になります。
最近とみに色々忙しくて、色々な事が中途半端になってしまいますね。
こういう時に普通に退職を考えたりするのです。
ふつうに自由な時間がほしいですね。
憧れの職業は無職です。
そしてその次にフリーター……。
なりたくてなるものなのか、否か、考えてしまいますが。


さて。
お待たせ致しました……と言っていいのか。
読み手の反応が読めない連載ですが、ようやく7話目になりました。

圭が自分の感情を自覚しながらも、昇歌に言えずにいる状態。
軽いメールのやり取りの中で、後悔みたいなものが見え隠れしているような気がしますね。
後悔というのか、自己嫌悪というものなのか……。

言い方が悪いかもしれないですが、
本当に好きな人ではない相手と付き合うなんて事はいくらでもあって。
たとえば圭が“二番目”に好きな相手と付き合う事があっても、それは何が悪い事でもなく。
ただ、自分自身と相手に若干の嘘をついているだけで。
でも、本当に好きな相手と付き合う事が出来ている人間なんて、
どれだけの比率で存在しているのか…?などと考えしまいます。

ミッシングディアー6 

May 17 [Thu], 2007, 13:07
16090HIT Thanksでございます。
最近、とみにカウンターが回るのが早い気がしますね…。
壊れたんじゃないかと若干心配しております。

さて。
ミッシングディアーもこれで6話目になります。
誰かを好きな人を好きになる…ということは、切ないですね…。
その対象が、今、実際に目の前にいない人間だったり。
もう、亡くなってしまっている人間だったりすると、とても複雑ですね。
似たような事をプロミスランドなどでも書いた事がありますが、いない人間に適うのはとても難しい事なんじゃないだろうかと思ったりします。

怜は自分の目の前にいない人物が、ライバルな事を知っていて。
そのライバルに適わない事も、本質的に悟っている。
だからといって、圭を諦める事もできず。
圭以上の何かを求める事も出来ずに、想いを打ち明ける。
圭が、本当の気持ちとは別に、自分にも好意を抱いてくれている事を知っているから。
だから、なにか、やるせない。
適わない事を知っていて、それでも「いいよ」と言ってその思いごと抱き締める。
そんな事ができれば、いいなと思っている。

そんな愛情のかたちは、やさしいような気がします。
 

ミッシングディアー5 

May 09 [Wed], 2007, 14:13
ブログだけUPしていくのもあれなので、本編1話をあげさせていただきました。
ミッシングディアーもようやく5話目ですね。

続きはなんとか書いているのですが、これでようやく中盤になります。
語りが圭(一人称)ではないので、こちらだけ三人称…。
書きながらいつも悩むのですが、一人称と三人称ではどちらが読みやすいんでしょうかね。
(よく混ざったりして一貫性のなさが浮き彫りになったりします…)

さて。
今回、物語の核心部分に少し触れましたが、勘の良い方は何か思う事があるかもしれません…。
昇歌が何故、圭に会えないのか。
圭が何故、昇歌に会えないのか…。
今後はこの螺旋をほぐしていく事になります。

懺悔…という言葉は、日本人にとってあまり馴染みのないものなのですが。
不思議な響きの言葉ですよね。
その、意味も含めてですが…。


まるで懺悔は、真実を葬る儀式のようだった。


この一文が、ミッシングディアーで一番好きな言葉になる気がします。

我が儘 

May 08 [Tue], 2007, 15:19
つまり、ゴールデンウイーク明けで仕事(リアル)をしたくないだけなんですが。
友人に「月衝突の日記を読み返しています。……アノ人、面白い……」と言われて、日記の最初の3ヶ月分を読み返してみました。
不思議な事に、人間は成長する生き物なはずなのに、昔の方が語彙が多彩なような気がします。
文章力というか、筆力が段々落ちてくるのは怖いですね…。

昨日なのですが、嬉しいメールをいただきました。
話しづらい事を語っていただいて、ありがとうございます。
私の書く何かが、人の中の心を少しだけでも動かせたのなら、
それに勝る事はないと思います。