強くなるために 

February 10 [Sat], 2007, 23:12
あたしたちはもう 立ち止まってなんかいられない
歩き始めなくちゃいけないんだ あたしたちの足で



あたしたちが今まで歩いてきた道は 誰かが作ったもので
その道をなぞりながら みんなで手を繋いで歩いてた
そっと声を掛ければ いつだって優しい笑顔があって
この道を辿ることしかできないあたしは 小さく笑ってた

手のひらは暖かくて少し汗ばんでいて 心地よかった
居場所をもらえたような気がして 空を抱いていた
柔らかな世界はあたしを拒まない だから幸せだった
そんなあたしたちは 近づいた嵐に気付けもしなかった



雨に打たれて風に吹かれて その手がちぎれてしまったら
あたしたちは 歩き続けることができるのだろうか
はぐれてしまったときに それでも歩き始められるのかな
嵐の中で あたしたちは何を抱いていられるんだろう

いつしか嵐が止んで あたしたちの弱さを知ったなら
今 あたしたちはあたしたちだけで まっすぐ歩きだそう
今はまだ弱くたっていいよ 今ならまだ大丈夫だから
いつか強くなるためにあたしたちは 繋いだ手を離そう



もう憧れたその背中ばかり追い掛けるのはやめよう
何処まで行けるかなんて 誰も知らないままだけど





あたしたちはきっと
強くなるから。

あたしのために誰かに許しを 

February 09 [Fri], 2007, 0:31
救いが 欲しかったの



独りぼっちだから あたしを抱いてくれる人を探して
裸足で歩いたの その足が動かないと悲鳴を上げるまで
傍にいてくれる人が欲しかった 抱いて欲しかったんだ
願いながら探すけれど いつまで経っても見つからないよ

どうして誰も傍にいてくれないんだろう あたしの傍に
いつだってみんなあたしよりも大切なものを持ってるの
あたしはどうしたって 誰かの一番にはなれないみたいね
だけどそうなれないのは 当たり前のことじゃないの



あたしの一番にすらなれないあたしが
誰の一番になれると言うの?



違う 欲しかったのはそんな居場所なんかじゃない
居場所じゃなくて 許しが欲しかったの ずっとずっと
無条件の許しなんて絶対に要らないけど あたしを許して
見下した同情でもいいから その手を差し伸べてよ

欲しかったのは救い あたしを抱く同情のこもった手
傷ついた足は 少しでも誰かの目にとまってくれるかな
傍に誰かがいて欲しいのは あたしの居場所じゃなくて
誰かの居場所をここに作って あたしは誰かを許したいの





あたしがあたしを許せるように。

あんたたちが責めたあたし 

January 29 [Mon], 2007, 20:11
責めないでよ そんなにあたしばかり責めないで
あたしは何も悪くない あたしは何もしてないんだから



あたしがどんなに苦しんでるか あんたたちは知らない
あたしの苦しみなんて一つも知ろうとはしないのに
訳知り顔をしながら苦しいだけのあたしを責めるの

あんたたちは何も見ようとも聞こうともしてないじゃない
涙にも目を瞑って 嗚咽からも耳を塞いできたのね
だから苦しみなんて知らないままのあんたたちは
平気であたしを責められるわ そこに苦しみがないから

あたしは何処まで走ればあんたたちから逃げられる?
あたしは逃げるのに必死 あんたたちも追うのに必死
意味のない追いかけっこで あたしの苦しみが増すだけ
何か間違ってない? 耳を貸そうともしないみたいね



そうして責め続けた末に あたしの苦しみ以外に何か
残るものが一つでもあるのかしら ないでしょうね





責められて涙を流して嗚咽を漏らして 私は何処に?

神様の幻想 

January 28 [Sun], 2007, 10:55
毎日変わらず時計の針は きっかり二周まわります
一月経てばカレンダーをめくって 次の月に移るのです
少しばかり遅れながらも 電車はプラットホームに来て
押し込まれた僕らの体は いつしか形を適合させて

もう誰も窮屈だなんて言いません 何も言わないのです
退屈でも黙ってコーヒーを淹れます 苦いだけのコーヒーを
意思を表した数字 意志を表した文字 それしかない世界
エレベータに乗って 何処にも旅立てやしないのですね

いつも通りのシーツは冷たくて 街はきらきらと明るくて
きっと時計の針が半周ばかりくるりとまわった頃にでも
僕は目醒めて また電車に押し込まれるのでしょう
そして僕は眠りに堕ちる前に そっと手を合わせました



「神様」



ねえ神様 今もまだ僕を見てますか もう見捨てましたか
あの頃みたいに 助けて下さいなんて言いはしないけれど
まだ僕は手を合わせてもいいですか 信じてもいいですか
あなたの声は もう聞こえなくなってしまったけれど

時計の針が二周まわる間 僕は神様について考えるのです
押し込まれながら ゆっくりと適合しながら 想うのです





それは暖かいシーツくらい甘やかな僕だけの幻想。

悲しくないよ。 

January 24 [Wed], 2007, 20:01
風は冷たくて 空は冬の夜の色 私の足は凍えてた
吹きさらしにされてた体の痛みは いつかに忘れたよ

だって今もまだこの心は 吹きすさぶ風の中 動けない
涙は出なかった 嗚咽も漏らさず 泣きたかったんじゃない
泣いていたんだ あの時からずっと 自分の体を抱き締めて

気付いたら不安で 怖くて 夜の街 叫びだしたかった
冷たいアスファルトでも 裸足で走りたかった 凍えても
風は何にも遮られないで 悲しみのきっかけにするなら
十分すぎるくらい 誰でもいい 傍にいて欲しい温度



寂しいんじゃない 悲しかったの ずっと思ってた
独りだってことじゃない 私はただ 悲しかっただけ



排気ガスとエンジン音 暗い跡をはっきりと残しながら
スニーカーの解けた紐の先を 強く踏み付けて潰した
私は何処に行くのか 何も知らないままだったけど
大音響のロックミュージック 思考を消し去ればいい

他人よりも 今ここで抱き締めてくれた自分がいるじゃない
不安じゃないよ 怖くはないよ 夜の街でも私の足で
歩けるよ 進めるよ この体はまだ動けると 信じてる
大丈夫だよ 涙が凍るのならば まだ笑ってられる





悲しくても。

君を守れるその日まで 

January 17 [Wed], 2007, 0:39
いつになるか分からない もうすぐなのか遠いのか
だから待ってて いつかきっと きっと
お願い だから





世界の中に裸で投げ出されて 幾重にも縛り付けられて
痛みに叫ぶこともできないまま 助けが来るのを待っていた
声はあげられなかった だから誰も気付かない世界の真ん中
素通りしていく 傷だらけで身悶える僕の横たわる体を

黙って苦しみながら 僕を助けようとしない人たちを
いつしか憎んでいた 自分を苦しませるものの一つだと
声をあげないなら 誰も助けてはくれないのだと
分かろうとはしないで 叫ばなかった ただの一度も



それなのに君が気付いたのは どうしてだっただろう
ただの偶然なのに 運命だなんて思おうとしていた
君が教えてくれた 素通りしていく人たちの苦しみ
誰も助けてはくれないよ 気付かないふりをするんだ
ましてや声をあげなかったのなら尚更 助けるわけがない
君が教えてくれた 君だけが僕にそれを教えてくれた

自分で守らなくてはならないのだと



ねえ 僕は今は自分を守るよ 出せる限りの力で
今は自分を守るということだけに 必死だけれども
自分を守れるようになったなら そのときは君を守るよ
君の声が聞こえなくても いつだって 君のことを

君は怒るだろうか きっと怒らせてしまうのだろうね
守られるだなんて真っ平だと 君はきっと言うのだろう
君は君を守れるよ 今からだってこれからだって
僕なんかが守らなくたって 君は生きられるんだ





それでも 守りたいから
待ってて

守れる日まで

長い爪と重い指輪と 

January 02 [Tue], 2007, 11:11
爪をのばしてみた その指に重い指輪をはめてみた
小さな小さなことをして 無意識で自分を守ろうとしてる
皮膚を引っ掻いて こめかみを殴り付けられるように



そんなことしても 無駄だよ?



知ってる 知ってるんだから これ以上不安にさせないでよ
独りの夜に 長くなった爪で 胸を掻き毟りたくなるから

手首は細くて 骨が浮いてて 自分の弱さを知ってた
とてもじゃないけど 自分の身なんて守れやしない
知ってたけど それでも長い爪と重い指輪を身につけて
安心するために必死だった 不安を消すために必死だった



そんなことしても 無駄なんだよ



言わないで 言わないで そんな正論 教えないでよ
痛いくらい知ってるのは自分 身に染みて分かってるのに
守れてる気にさせてよ 安心させて この脆い壁で

死にたくなるから 重い指輪を呑み込みたくなるから
信じさせてよ 誰も信じられないんだから せめて自分だけ



愚かな妄想でもいいから
一瞬の安心だけでいいから

つまらない歌 

December 03 [Sun], 2006, 21:35
つまらない 日々に



つまらない日々にあくびして 今日の言葉 歌いだすんだ
退屈だよ それでも何とかやってるよ 腐りそうだけど
踊る気もしない 僕らは手足を動かさず 声を紡ぐだけ
怠けてなんかいないよ ただつまらなさすぎる日々なだけ

何かが起こればいい つまらなくないとか考えながら
何も起こそうとはしない 自分がいるのさ いつだって
他人任せだろう 何を期待してるの? 変わらないのに
つまらないままだよ ずっとこのまま 僕は退屈なんだ



地球が逆回転すればいいのに
海が陸になればいいのに
空一面が緑色になればいいのに

下らない妄想を

きっと僕は
太陽が西から昇ったって
地球のすべてが陸地になったって
空が原生林に埋め尽くされたって
きっとつまらないままなのに



歌うだけ 単調で凡庸なメロディーに 言葉を乗せるだけ
こんなつまらない世界だから 乗せた言葉もつまらない
それでも歌う 踊らないから 踊れはしないのだから




だって今 独りだ。

イビツなままのガラクタたち 

November 06 [Mon], 2006, 23:22
握り締めてたガラクタたち 抱き締めてたガラクタたち
その一つ一つは何の役にもたたない下らないものだけど
意味のないことなんてないから すべてが大切なんだ



そんなものいらない 必要ない 捨ててしまえばいい
そう言われた 何度も言われた 責められ続けていた

ねえ どうして?


大切だったのに捨てられて 悲しいんだ 悲しいんだ
涙が出るけれど その涙はガラクタたちを濡らせない
もう ないから 捨てられてしまったから いらないって

いらないものなんてないって ずっと信じてきたのにね
それなのに捨てられて 悲しいよ 涙を流すしかできなくて
もう奪わないで 心の底から叫ぶ 大切なもの 奪わないで
お願いだから 今だけはこのガラクタたちを守らせて





意味のないことなんてないんだよ どんなガラクタだって
握り締めて 抱き締めて 涙が出るほどに 大切だった



もう奪わないで
イビツなままのガラクタたち

涙こらえて 

October 21 [Sat], 2006, 18:07
「いい子だから」
「我慢して」
「我慢できるね」
「泣かないで」
「泣かないで」
「泣かないで」

わかってるよ
わかってたよ





だ か ら





ぐっと拳を握り締めながら 奥歯を強く噛み合わせて
涙をこらえてた 泣かないように 泣きださないように
こぼれそうな感情をこらえて じっと身を硬くしながら
ずっと我慢し続けて 目を閉じて 全てを抑え込んで
歯列が歪んで 唇が切れて 爪に血が滲むのも構わずに
頑なに 頑なに 感情の波が通り過ぎるのを待っていた

通り過ぎると感情は抜け落ちて 拳をそっと開いたけれど
血の痕が残ったように わだかまりをそのまま残しながら
心というあやふやなカタマリの中心に穴をあけてしまった
それが寂しくて虚しくて 泣きたくなってしまったけれど
我慢しないといけないから またこらえて 唇を噛んだ
小さな小さな傷跡がまた増える それは確かな痛みを残す
痛みに泣かないように 強くなろうと 強くなれればと
祈りながら 願いながら この痛みとともに 空を仰ぐ





風 の 声





「強がらなくてもいいんだよ」
「我慢なんてしなくていい」
「我慢できないときもあるさ」
「泣いたっていいんだよ」
「泣いたっていいんだよ」
「泣いたっていいんだよ」



風の声にありがとう
だから



私は私のまま生きられる。
P R
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