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November 12 [Fri], 2010, 21:09
ごめんさい

いろいろと理由あってストップさせていただきます

君がくれたもの〜ROLD〜第三話

November 09 [Tue], 2010, 19:31
ーーーーーーーーあれから二ヶ月。先輩とはいい感じだった。

 『たーかーひーとーぉ』

 『お、ヤックじゃん。なした俺になんか用?』

 『それがさぁ〜お前 恋 って人と付き合ってるべ?でさ昨日、町でその 恋 ってひとと、憲次って人が町で手つなぎ
  ながら歩いてたって、噂聞いたから』

 『えっ、馬路で?うそだべ。証拠無いし』

 『それが見た人、シャメとったらしくさ〜』

 『見に行く!誰?撮ったの』

 『柏木ちゃんだよ』

ダダダダダー

 『あっ隆仁!まって』


 『柏木2組だよ』

 『おい!柏木でてこいや!』

 『へ?俺だけど?』

 『おい昨日撮ったシャメ見せろや』

ーーーーーーパコ・・・・カチカチ

 『はい、これ』

 『・・・ま・・・・・・馬路かよ』

ダダダダダーーーー

俺は全力で恋のもとへはしった

 『ハァ、ハァ・・・恋』

 『お、隆仁。どした?そんな急いで』

 『とぼけんな・・・お前昨日町で何してた・・・』

 『何って・・・ずっと家にいたけど?』

 『じゃあ、これなんだよ!』

柏木のケイタイの画面をみせた

 『・・・・・・』

 『クソッ!なめてんじゃねーよ!これなんだって聞いてんだよ』

 『・・・・・・ごめんなさい』

 『ごめんなさいじゃすマネーんだよ』

 『・・・違うところで、、、話そう・・・』



 『なぁ、俺に不安でもあんのか?あるなら言ってくれよ』

 『・・・ないよ。だけどね・・・』

 『だけど何だよ!』








さぁこの後はドーなるんだろう?

君がくれたもの〜ROLD〜第二話

November 06 [Sat], 2010, 18:31
ーーー次の日ーーー
今日は土曜日。

バスケもなく、暇な一日だった。

午前11時くらいだろうか

携帯がなった。

工藤 舅(くどう しゅうと)

からのメールだった

・・・暇だから今から遊ばない?

俺は「いいよ」と返信しようとしていた。

「プルルル〜」

あ、電話だ・・・

TO。照井 恋

 『はい。もしも〜し』  

 『あ、隆仁?恋だけど〜』

 『いや。分かるよ。携帯だし』

 『そっかーそーだねwでさ〜

 今からデートしない?』

 『いいけどーw何処に?』

 『う〜ん、、、イオンいこ!』

 『いいよーw』

 『今から隆仁んちいくから』

 『りょーかい』

あっ、早くしないとそろそろ来ちゃうな・・・

「ピンポーン」

あっ来ちゃった・・・

ガシャ『どーぞ』

 『おはよ!ってもう12時かっ』

やべぇ、可愛い・・・お惚けさんなところがまた・・・

 『ちょっとまって、財布わすれた』

 『じゃ外で待ってるね』

数分後・・・

 『おまったー』

 『じゃいこーか!』

バス停まで会話が途切れず続いた

 『あっ!もうバスきてるじゃん!いそげー』

ダダダダダダダダダダーーーー

 『セーフ!』

そこで俺は思い出した・・・

 『舅わすれてたー!』

しゅーとへ

ごめーん

これから彼女とデート

だから。。。

イオンでwwwじゃっね




プシュー

 『あ、ついたよ!』

話をしているとあっとゆうまに着いた気がした。

 『最初は何処行くノー?』

俺は恋に聞いた

 『初プリとろーよ!』

 『うん』



・・・『どれにする?』

 『あれでいーしょ』

 『そだね!』

二人で中に入った・・・

 『割り勘で200円ずつね!』

 『りょーかーい』

ガサガサ

 『あっ!小銭がない!りょーがえして来るから待ってて』

 『あ、俺払うよ・・・』

 『まじー?ゴメンネー』

設定完了!

 『さっ撮るよ!最初ピースね』

ハイ!チーズ! 

 『次はね、前見てニコッとして!』

ハイ!チー「チュッ」ズ

あれ?今のってチュプリか?

やったねw

・・・・現像終わるまでどっかいこう

 『どっかいってくる!すぐ戻るから!』

 『うん。いってらー』






                                  終

君と・・・

November 05 [Fri], 2010, 20:39
君と会った、季節がまた

今年ももうすぐやってくる

何度かの冬乗り越えて今

別れのときが・・・

               会えてよかった。この出会いに「アリガトウ」

君がくれたもの〜ROLD〜第一話

November 05 [Fri], 2010, 20:20
「「キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン」」

 『あのさ・・・隆仁・・・。ちょっと、二人っきりで話したいんだけど・・・』

俺は放課後、恋(レン)先輩に呼び出された

 『あっ・・・はい!いいですよ』

と、二階にあるプレイルームに連れて行かれた・・・

初めは何かわからなかった

 『あっ・・・あのさぁ、噂で聞いてると思うけど、私ね、隆仁のこと好きなの』

 『あぁ〜はい。しってますよ』

 『でさ・・・付き合ってほしいんだけど・・・

・・・え?先輩今なんていいました????

自分では何が何だか分からなかった・・・

もしかして。俺、今告られた?あの男子に人気の

超可愛い、恋先輩に・・・

 『あの、、、すいません。モッカいいってもらえますか?』

 『だからっ!付き合ってっていったのぉー!』

 『馬路ですか?めっちゃうれしいんですけど

 付き合います。てか、付き合ってください!』

俺は二週間前に、彼女と喧嘩して別れていた。

 『私ね、隆仁とニイナちゃんが付き合ってて、なかなか

 告れなかったの・・・』

そんな先輩の言葉を聴いて・・・俺のために勇気出してくれたんだな

と、思った。

 『じゃ、遅いし帰ろっ!』

 『そーですね。送りますよ!!家まで』

 『ありがとう。あと敬語じゃなくていいから』

 『は・・・うん。』
                         ・
                         ・
                         ・

 『ありがとう。ココまででいいよっ』

 『あ、うん。じゃーね!また明日』

 『ねっ!目〜つぶって!』

「ッチュ」

先輩は俺の頬にキスをした。

 『じゃーね!』

事故恋愛 最終話

November 01 [Mon], 2010, 22:21
「ん……? もう…… 朝なのか……?」
 僕は、眠い目をこすりながら、ゆっくりと目を開けた。
 昨日は知らないうちに寝ていたようだ……。
 あれ……? 隆志と達也がいない…… ん? ひょっとして、いつも通り始発で帰ったのか?
 僕はそう思い携帯電話のメールを確認した。案の定、隆志からのメールが入っていた。
[ 俺と、達也は始発で帰るから、あとは、よろしくな! ]
 やはり、始発で帰ったのか……。事前にいっておけっていうの……。まあ、いつものことか……。
 時計を見ると、9時ちょうどを回ったところ。僕は、寝ている順子さんたちを起こさないように、
そうっと、足場をかきわけ、お風呂を沸かしに向い、そして、台所の換気扇を付け、静かにタバコ
を吸った。
 しかし、昨日は大変だった……。あの一件がなければ、非常にヤバかったな……。今回ばかりは、達
也に感謝だ。それにしても、達也はいったい何をしていたのだろう………… 達也が断られたくらいで
引き下がるとは思えないし……。まあ、あとから達也に聞けばわかることだな。
 お風呂が沸いたのを確認した僕は、静かにシャワー室へと向かった。そして、歯を磨いたあとに、
シャワーを浴び、ゆっくりと熱いお風呂に浸かる。お風呂を上がり、一通り身だしなみを整えた僕
は、茶の間へ戻った。
「おはよう! 優希君!」
 順子さんたちは、既に起きていたようだ。
「おはよう。ひょっとして、起こしちゃったかな……?」
 すると、順子さんは、可愛らしい笑顔でこういった。
「ううん、大丈夫だよ。自然と起きたから」
 そういう順子さんを横目に、和美さんは、
「私は順子に起こされた〜!」
 そして、美里さんも、
「私も起こされました……」
 あはは…… 順子さんが二人を叩き起こしたのね……。相変わらず、パワー溢れるって感じだな。し
かし、昨日の順子さんとは、まるで別人だよ……。
「ところで、隆志君たちはもう帰ったの?」
 順子さんは不思議そうな顔で、僕にそういった。
「うん、始発で帰ったみたい。メールが入ってた」
「そうなんだ〜。ずいぶん、早く帰ったんだね」
「あいつら、いつも始発で帰るからさ」
 坦々とした会話が続いたあとに、突然、順子さんはこういった。
「優希君! 昨日はありがとね!」
 順子さんの顔は、愛くるしい笑顔に満ちていた。
「あれぐらいだったら、お安いご用だよ」
 僕は、順子さんにペースを握られないよう、あえて坦々と答えた。
 すると、突然、和美さんが興味津々とばかりにこういった。
「ありがとうって何? 何かあったの〜?」
 そういわれた順子さんは、さも意味ありげな表情を浮かべ、
「秘密〜」
「秘密って何さ〜! 気になる〜!」
 ははは…… しかし、このコたちは朝から元気いっぱいだな。
 しかし、秘密なんていうと、妙にいやらしく感じる……。
「それより、和美こそ、何してたのよ?」
「何って?」
「達也君と、あん…… とかいっちゃってさ」
 あん…… とかいっちゃってって…… ずいぶん、リアルというか…… いやらしい聞き方だな……。最
近の若いコは、こういうノリが当たり前なのか? って、何、僕はオヤジみたいことを考えている
んだろ…… はは……。
「ああ〜、あれね〜…… もう、達也君ってひどいんだよ〜」
 ひどい……? やはり、達也のやつ断られたのか……!?
 すると、順子さんも不思議に思ったのか、
「ひどい……?」 そう和美さんに聞きなおした。
「そう…… 寝ぼけてさ〜、抱きついて来て私の胸触ってきたの〜!」
 え? そういうことだったのね……。あいつ、寝ぼけてたのか…… しかし、夢の中までエロでいっ
ぱいなんだな……。まあ、お陰で助かったけど。
「なんだ〜、ちょっと残念〜。やってたのかと思ったよ」
 おいおい…… やってたなんて、女のコのいういい方じゃないだろ……。やはり、昨夜の順子さんと
は、まるで別人だな……。僕は夢でも見ていたのか……? って、そんなわけないよな。
「さすがの私でも、皆がいるところではしないよ〜。誘われてたら、わかんなかったけどね」
 ん? 誘われたら、わからなかった……? ははは…… 達也のやつ、このことを聞いたら、ガック
リするだろうな〜。はは、微妙に愉快だ。
 しかし、順子さんたちは、いつまで家にいるんだろ…… 朝ご飯くらいご馳走したほうがいいのか
な……? まっ、聞いてみたほうが早いか。
「ところで、何時頃までいる? 僕は11時頃出かけるけど……。朝ご飯くらい食べてく?」
 すると順子さんが、
「う〜ん……、じゃ、そろそろ帰るよ。朝ご飯も魅力的だけど、遅くまでいると迷惑かかるもんね」
 お…… 中々、気が効くようだ。朝は一人の時間がほしいから、非常に助かる。
 すると、和美さんが大声で駄々をこねた。
「ええ〜! 朝ご飯食べたい〜!」
 …………そんなに、大声で叫ばなくても……。
「駄目! 優希君に迷惑かかるでしょ!」
 順子さんが、ありがたい一言をいってくれた。
 帰ってくれると非常に助かる……。
 そう思っていると、和美さんが、再び駄々をこねる。
「朝ご飯食べた〜い! ね、優希君! 迷惑なんて思ってないよね?」
 まあ…… 僕から、朝ご飯を食べるかって振っておいて、迷惑とはいえないよな……。
 駄々をこねてる和美さんも可愛いし…… って、また不順なことを考えてしまった……。
「駄目! 優希君の手作りご飯は、私しか食べちゃ駄目なの!」
 え……? 順子さん? そういう話なのか? 僕に迷惑かかるからってことじゃないの……?
 すると、美里さんが珍しくこう口を開いた。
「和美さん…… 帰りましょうよ。こうしている間にも、お腹は空いてきます……。早く帰って食べたほ
うが早いと思います……」
 ははは…… 中々、説得力抜群の言葉だ。このオトボケ振りが、なんとも憎めなくて可愛い、隆志
のやつ、そこに惹かれたのかな?
 その言葉を聞いた順子さんは意外にも、
「う〜ん…… 確かに、そうね。じゃ、早く帰ろう〜」
 早い切り替わりだ…… 和美さんって、悩みが少なさそうだよな。ある意味、見習いたい部分だ。
「じゃ、優希君、またね〜。今度、メールするね!」
 そういうと、順子さんたちは怒涛のように帰っていった。
 嵐が去ったあと…… まさに、この表現がピッタリだな……。
 そして、僕は朝の用意を一通り済まし、職場へと向かった。

 職場へ着いた僕は、タイムカードを押す。
 すると、そこに、待ち構えてたかのように京子が立っていた。
「優希君、おはよう! ところで、昨日の合コンどうだったの?」
「え? なんで知ってるの?」
 僕はびっくりして、そう聞きなおした。京子に合コンのことを話した覚えがなかったからだ。
「私に知られちゃまずかったの?」
 ん? どういう意味だ……? 別に知られちゃまずいなんてことはないが、特にいう必要がなかっ
たから、いわなかっただけだ。
「いや……、そういうわけじゃないけど…… なんで?」
 すると、京子はちょっとムッとしたように、こういった。
「恋愛断ちしてるんでしょ? なんで、合コンなんて行くかな?」
 なんか、怒ってるみたいだ…… って、特に怒らせるようなことをした覚えもないし、恋愛断ちを
しているからって、合コンに行ったら駄目などと京子にいわれる筋合いもない。
「いや……、恋愛断ちをしてたとしても、合コンくらい行ってもいいでしょ……」
「ふ〜ん……、そんな風にいい加減に考えていたんだ。じゃ、もう勝手にしたら! 人がせっかく心配
してあげてたのに……」
 おいおい…… 何故、そんなに怒る必要がある…… まっ、よくわからないけど…… とりあえず、謝
っておいたほうがいいかな……。
「ごめんごめん……、心配させちゃったみたいだね…… ごめんね」
 すると、京子は、多少、機嫌を直したようで、
「よろしい。じゃ、今日、飲みに行こうか? 優希君、早上がりだったよね?」
 え? 何故、そういう流れになるんだ……? なんか、話が益々見えなくなってきたな……。
 僕はそう思い京子に聞きなおしてみた。
「いいけど……、飲みに行こうなんて、急にどうしたの?」
 京子は、またムッとしたように、
「そんなの決まってるでしょ! 今日は、私が、たっぷりお説教してあげるんだから!」
 …………お説教って、話はよく見えないが…… とりあえず合コンに行ったのが、よほど気に入らなかっ
たらしい……。この状況じゃ、とても楽しい飲みになるとは思えないな……。
 なんか、ややこしい一日になりそうだ……。
 そして、一通り、京子と話を済ませた僕は、喫煙所へ向った。
 そこには、既に、隆志と達也の姿があった。




最後まで読んでくれてありがとう!
これで事故恋愛は終わりですw

事故恋愛 10

November 01 [Mon], 2010, 22:19
 何ともいえない感情が僕の心を支配していく。
 この感情は…… 男性本来が持っている欲望なのだろうか…… それとも、順子さんに対する愛情な
のか………… いや…… その両方かもしれない……。
 順子さんが、凄く愛しく感じる…… 抱きしめたい衝動が止まらない……。
 普段のお姉さんみたいな態度から打って変わって、この態度だ。グラッとこないわけがない……。
 順子さんが僕の顔を見つめながら、小さな声でこういった。
「優希君…… ありがと……」
 ……………………可愛い。この可愛さは、非常にまずい…… 胸のドキドキ感が止まらない。
 僕はドキドキ感を悟られてはいけないと、冷静さを装い、そして、落ちついた小さな声で順子さ
んにこういった。
「ちょっとは、落ちついた?」
「うん……。けど…… まだちょっと恐い……」 
 よほど恐がらせてしまったようだ…… 反省の極みだ……。
 しかし、相変わらず可愛い…… って、僕のせいで恐がってるんだった…… こんなこと考えていち
ゃいけないよな……。う〜ん…… どうしたらいいのだろう……? ん? 本人に聞くのが一番手っ取り
早いか。
「どうしたらいい? 何か、楽しい話でもしようか……?」
 すると、順子さんは、僕の理性を崩壊させるような一言をいった。
「優希君に、くっついていたい…… 駄目……?」
 頭が真っ白になる。
 そして、僕は無意識に順子さんを、僕の元へと引き寄せていた。
「嬉しい……」
 順子さんの、甘く小さな声が、僕の胸に響く……。
 順子さんへの愛情…… 男性本来の欲望…… その両方が激しく混ぜ合わさり、僕の理性を益々崩壊
させていく……。もう、どうなってもいい…… そんな考えが僕の頭をよぎった。
「順子さん……」
 僕は、順子さんを力強く抱きしめた。
 順子さんは、ゆっくりと顔を上げ…… 僕の目を見つめた…… そして、僕は………………
「あん…… あっ…………」
 え?
「あっ…… あん…… やめて……」
 …………誰の声だ?
「もう、達也君!」
 和美さんの声だ……。
 僕はふと我に返った。和美さんの声を聞いたことで、我に帰ることができたのだ。
 達也のやつ…… とうとう、手を出したか……。
 しかし、この状況で、よくやるもんだ…… って、僕も、あいつと変わらないことを、しようとし
 ていたのか…… 危うく順子さんを………………。
 とりあえず、危機は脱したが………… 我に帰ったといっても、理性をコントロールできるようにな
ったくらいだ。ドキドキ感は一向に収まってないし…… この一件で益々興奮してきた感じだ……。
 このままだと、まずい…… どうにか感情を抑えなくては……。
 しかし、順子さんはこの一件をどう思っているのだろう……?
 僕は、恐る恐る、順子さんの顔を見る……。
 すると、順子さんは、僕の顔を見て、小さな声でこういった。
「今の声…… 聞いた……?」
 僕も、小さな声で答える。
「和美さんの声だよね……。」
「和美の声だよね〜、あの二人何してるんだろ……?」
 いや…… 何してるって…… 決まってそうなものだけど……。
 僕はそう思いつつも、変なことを答えて、まずいことになったら困ると思い、シラを切ることに
した。
 すると、順子さんが、さらに続けてこういった。
「エッチ…… してるのかな……?」
 え…… って、やっぱり、わかってたんじゃん……。
 しかし、ここで同調するのも、危険と紙一重な気がする……。とりあえず、坦々と答えておくのが
吉かな……。
「そうかもね……」
 すると、順子さんは、さもウキウキしたような声でこういった。
「そうだよね〜、うん。けど、達也君もよくこんな状況で、そういうことするよね」
 ん? これは…… 間接的に断られてるのか……? 僕に、そういうことをするなと…… ラッキーな
のかな…… けど、なんか微妙な気分だ……。男としては、断られるのも悲しいものがある……。
 ………………って、僕は何を考えているのだろう…… これは、ラッキー意外の何物でもない。順子さん
と、もし、そういうことになりでもしたら、せっかく立てた恋愛断ち計画が水の泡だ……。
 そんなことを考え悶々としている僕に、順子さんが、さらに、意表を付く一言をいった。
「けど、スリリングで楽しいかもね。私たちもする……?」
 え……? さっきと、いってることが違うような気が…… ひょっとして、誘われているのか……? 
それとも、タチの悪い冗談なのか……?
「なんてね」
 おいおい…… なんか…… さっきから、振り回されっぱなしだな……。
「あれ……? 二人の声が聞こえなくなったね……」
 そういえば、和美さんの声が聞こえなくなったな。いったい、どうしたんだろ……?
「和美に断られて、達也君、諦めたのかな?」
 う〜ん…… あいつは、断られたくらいで引き下がるようなたまじゃない……。しかし、声は一切聞
こえなくなったな。
「あの二人のお陰で、恐くなくなっちゃった」 
 あはは…… それは良かった……。しかし、異様に疲れた……。まあ、何にしても危機は脱して、一
件落着だ……。
「良かったね」
「うん、ありがと」
 しかし、一時はどうなることかと思った。僕もまだまだだな……。あんなことで、理性が吹き飛ん
でしまうとは…… 修行が足りない…… うん、そんな感じだ……。まっ、何にしても良かった。
「じゃ、寝ようか」
 僕はそういうと、順子さんの体を抱いている手を、離そうとした。
「取っちゃうの……? そのままでいてほしいな……」
 う〜ん…… 微妙だ。こういう状況じゃエッチはしたくないけど、抱いていてほしいってことか……。
まあ、僕も、達也たちのお陰で、今はすっかりドキドキ感もないし冷静沈着だ。この状況なら間違
えも起こさないだろう。抱いているくらいならいいか……。
「うん、わかった。じゃ、おやすみ」
「ありがと…… おやすみ」
 しかし、可愛い……。なんか、色んな順子さんを垣間見てしまったな。お姉さんみたいな順子さん、
恐がりな順子さん、甘え上手な順子さん。そのギャップが、たまらなくいいのかもしれない。
 ……って、また余計なことを考えてしまった。これ以上、このペースに乗せられたら、大変なこと
になる……。今日は、どうにかなったが、この先こういうことが続くと、また理性吹き飛んで、大変
なことにもなりかねない……。何か対策を考えないといけないな……。
 しかし、達也たちはいったい何をしていたんだろう………………。
 僕は考え事をしているうちに、だんだんと眠りについていた……。



事故恋愛 9

November 01 [Mon], 2010, 22:19
「お邪魔しま〜す!」
 とうとう、順子さんたちが僕の家に来てしまった。
 思えば女のコが遊びに来るのは久しぶりだ。四ヶ月振りくらいになるだろうか。
 里美と別れてから、誰も来ていないってことだよな……。
 まあ、そんなことはどうでもいいことだな…… 大切なのは現状をどうするかだ。
「優希君の部屋って綺麗だね〜」
 順子さんは部屋に入るなりそういった。
「ありがと」
 僕は坦々と答えた。正直、この言葉は聞き飽きていたからだ。
 僕の家に来た人の9割が決まってそういう。
 まあ、いわれて気分が悪いというわけじゃないが、この台詞を聞くたびに、どういう意味でいっ
てるんだろう……? と気になる。
 世の男性の部屋は汚いのが当たり前だと思っているのか…… 僕が部屋を綺麗にしているというこ
とが以外なのか…… はたまた、本人の部屋が汚いから綺麗な部屋だとビックリするのか。
 まあ、そんなことは、どうでもいいといえば、どうでもいいことだけど。
 順子さんは興味津々で僕の部屋を見渡している。
 すると、和美さん順子さんを急かすようにこういった。
「早く飲もうよ〜!」
 和美さんは、まだまだ飲み足りないといったところだ。
 台所から達也がグラスを持ってくる。
 そして、テーブルを囲んで座っている僕たちにグラスを手渡し、ビールを注いでいった。
 隆志と達也は、もう何度も遊びに来ているので、僕の家のことは勝手知ったるものだった。
 達也が来ると楽でいい。後輩ということで、何でもしてくれる。
 まあ、今回は和美さんの気を引くためという理由も大きいだろうが。
 達也が自分のグラスにビールを注ごうとすると、和美さんが大きな声で達也にいった。
「手酌は駄目〜!」
 そして、達也のビールを取り上げグラスへと注いだ。
 達也は、もう嬉しくてしょうがないという顔をして和美さんにいった。
「ありがと! 和美さん!」
 う〜ん…… なんか、ベタベタだな…… 見ているこっちが、恥ずかしくなる。
 そして、全員にビールが注ぎ終わったのを確認した隆志が、乾杯の音頭を取った。
「じゃ、ラブラブカップル誕生を祝して! カンパ〜イ!」
 おいおい…… ラブラブカップルって、まだ誕生していないだろ…… っうか…… 迷惑だ。
 今、ラブラブになられたら、僕が確実に順子さんの相手をしないといけなくなるだろ……。
 勘弁してくれって感じだ……。
 すると、和美さんが笑いながらこういった。
「ラブラブカップルって誰と誰?」
 隆志が喜び勇んで答える。
「そりゃ〜、もちろん、俺と美里さん。それから、達也と和美さんだろ。そして……」
 おいおい…… その先もいうのか……。
「優希と順子さん!」
 隆志のやつ…… また僕を困らせるようなことを、ぬけぬけと……。
 美里さんが、ちょっと照れくさそうに隆志にいった。
「私と隆志君ってラブラブなんですか?」
 隆志が笑いながら答えた。
「美里さん。俺たちはラブラブじゃないの?」
 すると美里さんが小さな声で隆志にいう。
「まだ…… 違うんじゃ……?」
「じゃ、これからラブラブになろう!」
 隆志とやつ…… 調子が良すぎる。
 何が、これからラブラブになろう! だよ。こっちの身にもなってくれって感じだ。
 しかし、和美さんと順子さんも笑っている。二人とも、まんざらでもないってことか……。
 達也も隆志に続けとばかりに、和美さんにいった。
「俺たちもラブラブになろうね!」
 すると、和美さんは笑いながら達也にいった。
「何いってるの達也君! もう、ラブラブでしょ」
 おいおい…… あまった僕の立場はどうなるんだ…… このままの流れで行くと、僕が順子さんと……
 これ以上、この話が続くと僕にとって非常に不味いことになる……。
 焦った僕は、話をそらすように、みんなにいった。
「ねえねえ、恐い話しない?」
 急に話をそらしたことで、場の空気が冷たくなると思いきや……
 みんなはそろってこういった。
「いいね〜! やろうやろう!」
 ほっ…… とりあえず、難は乗りきったな。しかし…… まだまだ油断はできない。
 僕はそう自分にいい聞かせて、この場をリードしようと、続けてみんなにこういった。
「じゃ、電気消すよ! 僕から話すね」
 僕は場を盛り上げるために、電気を消し部屋を暗くする。
 すると、隆志がさらに場を盛り上げるような一言をいった。
「優希は霊感強いから、霊体験豊富なんだぜ!」
 僕は幼少の頃から、霊感が強く色んな霊体験をしていた。だから、怖い話はお手のもんだ。
 その話を聞いた美里さんは、今にも泣きそうな顔をしてこういった。
「怖くなってきました……」
 すると隆志は、待ってましたとばかりに美里さんの肩を抱いて、力強い声で励ました。
「大丈夫だよ。俺がいるから」
 よくよく見ると、達也も和美さんの肩を抱いている……。
 なるほど…… 誰も怖い話に反対しなかったのは、そういうことだったのか……。
 しかし、順子さんも話している僕にすがることはできないだろう。
 怖い話をしている人に抱きついたなんて話は、今まで一度も聞いたことはない。
 僕が話し続けている限りは安心だ。
「じゃ、話すよ」
 僕は、ここに引っ越してきたばかりの頃に体験した、とっておきの話をすることにした。
 この話は恐いと思う。この体験は霊体験に慣れっこだった僕でさえ恐かったのだから……。
 そして、僕は、ゆっくりと小声で話し始める……。


 実はこの部屋を借りるとき、マンションの外観しか見ないで借りたんだ。
 ようするに、部屋を見ないで借りたってこと。
 それで、引っ越してきて、一通り部屋を見渡してみたんだけど…… 一つだけ嫌な気配がする部屋が
あることに気付いた…… その部屋というのは、実は、この隣の部屋なんだ……。
 あそこに入ると、どうも気分が悪くなる。それで、すぐ何かいるってわかったよ。
 何かって……? うん、若い女の人がいるって、わかったんだ……。
 もちろん…… 生きている女性じゃないよ。もう、死んでいる女の人……。
 その部屋には、なるべく入りたくなかったんだけど…… 引っ越してきたばかりだったから、部屋が
全然片付いていなくて、そこしか寝る場所がなかったんだ。
 それで、仕方なく…… その部屋で寝ることにした。
 そうしたら、案の定、金縛りにあってさ。動けなくなった。
 けど、金縛りなんて慣れっこだったから、気合を入れて、すぐ振りほどこうとしたよ。
 いつもだったら、すぐ振りほどけるんだけど…… 中々振りほどけない…… 凄い強烈な金縛りだった。
 すると、目の前を、何か黒いものが横切ってさ…… 一瞬、何だろ? って思ったけど、それが何か
すぐわかったよ。
 それは、女性の髪の毛だった。
 だら〜っと伸びた長い髪が、僕の顔にかかって……
 思いっきり気合を入れて、金縛りを振りほどいた。
 そうしたら、金縛りは無事解けたんだけど…… けどね…… その後も気が休まる暇はなかったよ。
 金縛りを解くときって、勢いよく体をねじるのね。体をねじると、天井向いて寝ていても自然と
横を向かさるわけ。そのときも、自然と右横を向かさったんだ。
 金縛りが解けて安心した矢先、僕の目に飛び込んできたのは……
 四つん這いになって、こっちを見ている若い女性だった。
 髪が、だら〜っと伸びていて、顔はよく見えない…… 白い着物を着ているのだけわかったよ。
 ちょうど、リングの貞子みたいな女性でさ…… その当時は、リングは放映されてなかったけどね……。
 そして、数十秒たったあとくらいに…… スーっと壁に吸いこまれるように消えていった……。


 この話は、女性陣には刺激が強すぎたようだ…… みんな泣きそうな顔をしている。
 隆志と達也は、この話を知っているから、そうでもないだろうけど。
 話を聞き終わったあと、順子さんは泣きそうな顔をして僕にいってきた。
「祐樹君…… その話、恐すぎるよ……」
 続いて、和美さんが恐る恐る僕に聞いてくる。
「その幽霊って…… まだいるの……?」
 あっ…… 大事なことをいい忘れていた。僕は慌てて、和美さんにいった。
「もう、いないよ。さすがに、不味いと思ってさ、お払いしてもらったんだ」
 お払いしたという話を聞いて、順子さんたちは、多少落ちつきを取り戻したようだ。
 順子さんたちは、さすがに恐い話はもう懲りたらしく、電気をつけて雑談を始めた。
 
 そして、お酒を飲みながらの雑談がしばらく続いた。
 深夜2時を回った頃、さすがにみんな眠くなってきたらしく、布団を敷しいて寝ようということになった。
どうやら、順子さんたちも泊まっていくようだ。
 この感じだと、何も起こらなさそうだ。あれから、ラブラブ会話は出ていないし。
 しかし、僕は重大なことを、すっかり忘れていた。僕の家には、布団が3つしかなかったのだ……。これは
不味いかもしれない……。
 僕の悪い予想は的中してしまった…… 案の定、酔いも任せて、隆志と美里さん、達也と和美さんが一緒に
寝ることになり…… 余った僕は…… 当たり前の如く、順子さんと……。
 しかし、よくよく考えて見ると、8畳一間に川の字になって寝るのだから、そんな状況で、何か起こるな
んてことはないだろう。いくら、隆志たちでも、この状況で何かするなんてことはないと思う…… 多分……。
 順子さんとどうにかなるなんてことは、僕が何もしなければまずないだろう……。
 みんなが布団に入ったのを確認した僕は、電気を消し、ゆっくりと布団に入った。
 そして、順子さんに、くっつかないように、20センチくらいの隙間ができるよう心掛けた。
 しばらく、みんな布団に入りながらも話をしていたが、だんだん、みんなの声が聞こえなくなってくる。
 どうやら、みんな寝たようだ……。
 しかし、僕は何だか緊張して全く眠れない……。女のコと一緒に寝るなんてことは久しぶりだったし、しか
も、今日始めて会った人と一緒に寝ているなんて…… 考えただけで緊張して眠れない。
 順子さんは、もう寝たのだろうか……? 何だか順子さんのことが気になってしょうがない。
 僕が中々寝つけないでいると、耳元で、沈黙を打ち破る小さな声がした。
「優希君…… もう寝た……?」
 順子さんの声だった。彼女も寝つけないでいたようだ。
 僕は隆志たちを起こさないように、気を使いながら、小さな声で答えた。
「いや…… まだ起きてるよ。何だか、眠れなくてさ……」
 すると、順子さんは今にも泣き出しそうな顔をして、僕の袖を引っ張りながら小声でこういった。
「私も眠れない…… だって…… 祐樹君があんな恐い話をするから……」
 僕の恐い話のせいで、眠れなかったのか……。それは悪いことをしてしまった……。
 僕が心の中で反省をしていると、順子さんが僕の顔を見つめながら、小さな声でつぶやいた。
「手…… 握って……」
 え……? 手を握ってって…… 僕の胸の鼓動が高鳴ってくる。
「手を握っていてくれたら…… 安心して眠れると思う…… 駄目……?」
 僕は、不思議と迷うことなく、順子さんの手を握っていた。



事故恋愛 8

November 01 [Mon], 2010, 22:15
いったいどれだけの時間が過ぎたのだろうか…… 多くの時間が流れた気がする。
 数分なのかもしれないし、ひょっとして数時間…… あるいは数十秒かもしれない。
 実際のところは、たいして時間は立っていないのだろうが、僕にはそれほど長い時間のように感
じた。
 ゆっくりと深い深呼吸をして、頭をゆっくりと整理する。
 そして、どうにか落ちつきを取り戻した僕は、順子さんにもう一度確認をしてみた。
「これから、二人で抜け出すって……?」
 さっきまで動揺をしていた僕に気がついたのか、順子さんはちょっと困った顔をして小声でつぶ
やいた。
「私と二人きりになるのは嫌……?」
 順子さんの口から漏れたその一言で僕は気がつく。順子さんに嫌な思いをさせているな…… と。
 僕は動揺をしていないとアピールするかのように、ゆっくりと口を開き、そして、落ちついた素
振りで答えた。
「いや、二人きりになるのが嫌とかじゃなくて、隆志たちに悪いと思ってさ」
 すると順子さんは、さっきより、ちょっと明るい表情でこう答えた。
「そうだよね。確かに急にいなくなったら、みんなビックリするもんね」
 そして、続けざまにこういった。
「じゃ、みんなに、いってから行こうよ!」
 ははは…… まさかそうくるとは……。
 確かにそれなら問題ないだろうけど…… 僕には大問題だ。
 もし、二人きりになったとして…… もし………………
 ああ…… 考えただけで不安になる……。
 恋愛断ち生活も一ヶ月で終わってしまうのか……?
 しかし、それは僕の理性次第か…………。
 そんなことを考えていると、後ろから急に声が聞こえた。
「おーい! 何、二人で密談してるんだ?」
 振り返ると、そこには隆志がニヤニヤしながら立っていた。
 まるで、天の助けといわんばかりに、絶妙なタイミングで来てくれたものだ。
 このまま、この話が流れてくれればいいのだが。
 すると、隆志が続けざまにこういった。
「ん !? 邪魔しちゃった……? まっ、いいや。それよりさ、さっき、みんなで話してたんだけど、二
次会は優希の家でしようぜ。」
 え !? 二次会が僕の家? なんでそうなる……?
 僕は不満半分、疑問半分の気持ちで隆志にいった。
「はぁ? なんで僕の家で二次会なんだよ?」
 すると隆志の口から信じがたい言葉が出てきた。
「美里さんたちの勤めてる病院が優希の家のすぐ近くで、住んでる寮もすぐ近くなんだってさ。近く
て二次会には丁度いいじゃん。」
 え !? 僕の家のすぐ近く……?
「近くって…… ひょっとして、東京医大のこと……?」
 すると、順子さんはビックリしながらも嬉しそうにこう答えた。
「そう! 東京医大! え? え? 優希君の家と近いの???」
 はは…… どうやらそうらしい……。
 僕の家は西新宿の超高層ビル街にあり、44階立てのビル、アイランドタワーの隣のマンション
だ。
 そして、アイランドタワーのすぐ隣に東京医大がある。
 近いなんてもんじゃない…… もう、すぐそこって距離だ。
 順子さんの寮と僕の家がすぐ近く……。
 このままでは、益々、恋愛断ちが難しくなりそうだ……。
 僕は、動揺を隠せず重い口を開きこう答えた。
「近いみたいだね……」
 すると隆志が、
「なんだぁ〜? お前、嬉しくないのか? 俺だったら、こんな可愛いコたちの近所に住んでるなん
て知ったら、嬉しくてしょうがないけどなぁ〜。」
 動揺を顔に出してしまった…… まずい…… また、順子さんに嫌な思いをさせてしまう……。
 すると、順子さんは嫌な顔一つするどころか、嬉しそうにこう答えた。
「ええ〜 !? びっくり〜! 私の寮とすぐ近くだったんだぁ〜!」
 …………………… こっちがビックリだよ……。
 しかし、この偶然は辛すぎる……。
 病院なんて世の中に五萬とある中で、たまたま合コンをした、しかも好感を持たれている女のコ
が勤めている病院がすぐ近くなんて…… しかも、住んでる寮までもが……。
 本来だったら、こんな偶然は、嬉しくてしょうがないことかもしれないが…… 恋愛断ちをしてい
る僕には拷問みたいなものだ。
 ここまで色んなことが重なると、何が何だかわからなくなる……。
 僕が心の中でアタフタしていると、隆志が駄目押しの一言をいった。
「今日の二次会は優希の家に決まりだからな! よろしく!」
 隆志の一言で、僕の頭の中に何か悪いウイルスでも入ってきたかのように、思考能力が次々と低
下し、何がなんだかわからなくなっていく。
 これじゃ…… 断ろうにも…… 反論しようにも…… とても無理な状況だ。
 色んなことが一度に起こり過ぎて、頭がパニックを起こしている。
 このままじゃいけないと思った僕は、再び冷静さを取り戻そうと、ゆっくりと深呼吸をした。
 深呼吸をするたびに、頭の回線が正常に戻ってきた感覚がする。
 それはまるで、ウイルス撃退ソフトが、僕の頭の中のウイルスを次々と撃退していくさまに似て
いた。
 そんなやり取りを頭の中でしていると、着実に冷静さを取り戻していく僕がいた。
 順子さんが僕の顔を覗き込みながら心配そうにこういった。
「優希君…… 具合悪そうだけど、大丈夫……?」
 冷静さを取り戻した僕は、順子さんの顔が近づきちょっとドキっとしつつも冷静に答える。
「ああ、大丈夫だよ。ちょっと、飲みすぎたのかもしれない」
 決して飲みすぎたわけではないが、心配させないためには、これがベストな答えだった。
 しかし、冷静さを取り戻し、よくよく考えてみると、僕の家で二次会といっても、順子さんが泊
まっていかなければ問題はないかもしれない。
 泊まりさえしなければ、変なことになる可能性は非常に薄いだろうし。寮も近いんだし、むしろ帰
る可能性のほうが大きいだろう。
 しかし、問題はこの先だ……。家がすぐ近くだと、毎日、押しかけてくる可能性がある……。
 恋愛断ちさえしていなければ…… 凄く嬉しいことなのなだが…… 今の状況ではショックすぎて言
葉も出ない。
 そんなことを考えていると、順子さんが再び心配そうに聞いてくる。
「ホントに大丈夫……?」
 僕は順子さんに心配をかけていることを反省し、元気な声で、そして、笑いながら答えた。
「大丈夫だよ。」
 順子さんは安心したかのように安堵の表情を浮かべこういった。
「良かった……」
 しかし、こんなにも僕のことを心配してくれるなんて…… 凄くいいコかもしれない。
 思わず嬉しさがこみ上げてきて、順子さんに、精一杯の気持ちを込めた一言をいった。
「心配してくれて、ありがとね」
 そんなやり取りを見ていた隆志が、熱い熱いといわんばかりに、笑いながらこういった。
「じゃ、俺はトイレに行ってから席に戻るよ。あんま、トイレ前でイチャイチャするなよ」
 すると、順子さんが照れくさそうに笑いながら答えた。
「は〜い」
 いや…… イチャイチャしていないだろ……。
 それから、僕たちは席に戻り、またみんなで雑談をし始めた。
 しかし、みんなで話をしていても、あまりいい考えが浮かんでこない。
 達也がシモネタをいい始めても、さほど気になりもしないし……
 考えることは順子さんのことばかり……
 こんな優しくて綺麗なコが彼女だったら幸せかもしれない…… とか、恋愛断ちをしているから、
こんなことは考えてはいけないだとか…… 何ともいえない葛藤が僕の頭の中で次々と続いた。
 僕の心が完全に順子さんに動いてしまったとしたら、僕の負けだろう。
 その時点で恋愛断ちは終わってしまうかもしれないし…… 恋愛断ちを続けることが出来たとして
も、好きになった気持ちを抑えながらの恋愛断ちは今以上に辛い……。
 とりあえず、これ以上考えていても何の解決にもならない…… 考えるのをやめよう……。
 しかし………… これから僕の家で二次会か…… せめて、順子さんたちが泊まらないで帰ってくれる
といいのだが。
 先ほど、順子さんたちに確認をしたところ、明日は仕事が休みということだった……。
 微妙だ…… 寮が近いから帰るかもしれないし、仕事が休みだから泊まっていく可能性もある…… 
休みの前の日を合コン日に選んだ気合の入れようも気になる。
 ひょっとして…… 朝までコースを想定していたのかもしれない……。
 僕たちは順子さんたちとは違い明日は仕事なのだが、仕事といっても12時からなので、隆志と
達也は泊まっていくだろう。
 これらを想定すると、何か嫌な予感がする・・・ 気のせいだといいのだが・・・。
 それから、しばらく飲んだ後に、僕たちは白木屋を後にした。
 時計を見ると10時をちょうど回ったところだった。
 そして、電車で僕の家へと向かう。
 嫌な予感が的中しなければいいのだが…………

事故恋愛 7

November 01 [Mon], 2010, 22:14
「カンパ〜イ!」 
 一通り注文を済ませた僕たちは乾杯をしてお酒を飲み始めた。
 僕はアルコールが強いほうではないが、隆志と達也はザルみたいによく飲む。
 二人とも、お酒が強いだけなら問題ないのだが、微妙に酒癖が悪いから困る。
 隆志は飲みすぎると、誰彼構わずお説教をし始めるし…… 達也はシラフのときでさえもヤらしい
のに、さらにヤらしさが増すから始末が悪い……。 男同士で飲んでいるのなら、さほど問題ないが、
女のコがいると大変だ。隆志は説教しすぎて女のコをよく泣かすし…… 達也はシモネタのオンパレ
ード……。
 せめて、今日くらいは抑えて飲んでくれることを期待したい……。まあ、初対面の人もいるから大
丈夫だと思うが。
 しかし、女のコたちもお酒が強そうだ。
 順子さんに和美さん、美里さんまでもが生ビールを注文し飲んでいる。
 僕の今までの統計上、生ビールを飲む女のコはお酒が強いコが多い。お酒が弱い女のコは、だい
たいカクテルかサワーを飲む。まあ、あくまでも僕の統計上の話だが。
 果たして順子さんたちはどうなのだろう。隆志たちに負けないくらい強かったらビックリだな。
 僕は多少興味を抱き女のコたちに聞いてみた。
「ところで、みんな、お酒は強いの?」
 順子さんがニコニコしながら答える。
「優希君よりは強いと思うよ」
 おいおい…… まだ会って間もない僕の何がわかるんだよ……。
 僕は不思議に思い聞き直してみた。
「僕よりは強いって、何でわかるの?」
「だって、優希君、もう顔が赤いよ」
 あはは…… そういうことね……。
 僕はコップ半分飲んだだけで顔がすぐ赤くなるのだった。
 そうこうしていると、隆志が何を思ったか、とんでもないことを口走った。
「何いってるの順子さ〜ん! 優希は可愛い順子さんを目の前にして、顔が赤いんだよ〜!」
 おいおい…… また勘違いされそうなことを証拠にもなく……。
「もう! 優希君! そうならそうと早くいってよ〜! 可愛いんだから……」
 ……………… 可愛いって。男の僕に可愛いはないだろう……。
 しかし、飲み始めてそんなに立ってないのに、凄いテンションだ……。
 これも若さがなせる技か…… !?
 僕は順子さんのペースに乗せられる前に、慌てて他の二人に話しかけた。
「ところで、和美さんと美里さんは、お酒は強いの?」
 すると、またもや順子さん……
「和美はね〜、結構強いのよね。私と同じくらい飲むよね。美里は飲むことは飲むけど…… すぐ泣く
よね。」
 すぐ泣く? すぐ泣くってことは、巷でよく聞く泣き上戸ってやつかな? 泣き上戸は話ではよ
く聞くけど、未だに遭遇したことはない。
 僕は興味津々で確認してみる。
「すぐ泣くって、泣き上戸のこと?」
 すると美里さんが……
「そんな〜、すぐ泣かないですよ〜」
 泣かないですよ〜、とかいいつつ、今にも泣き出しそうだ。これが噂に聞く泣き上戸か…… なる
ほど。
 僕が泣き上戸について一人で納得していると、和美さんがとんでもないことを聞いてきた。
「ところで、私たちの中で誰が一番可愛い?」 
 すると、達也がすかさず答える。
「和美さん!」
 相変わらずうまい…… これだけ早急にあっさりいわれると、和美さんも気分がいいだろう。
 そうこう思っていると、隆志が間髪いれずに答えた。
「俺は美里さんだな」
 やられた…… これじゃ、僕が順子さんと答えないとマズイ展開じゃないか……。
 二人とも、ちょっとは悩めよ……。
 ただでさえ、順子さんのタイプは僕だっていうのに…… これで僕が順子さん! っていったら、
ちょっとヤバイだろ……。 恋愛断ち生活さようなら〜! ってことにもなりかねない。
 中々答えない僕を順子さんが、せかすように突ついてくる。
「優希君は誰が一番可愛いと思う?」
 笑ってても目が恐いのは気のせいだろうか……。 僕がこんな気分だから恐く見えるだけかな……。
 まあ、しょうがない…… 場をかき回すよりは流れ通りに答えておくのがスジだろう……。
「順子さんかな……」
 すると和美さんが疑いの目を向けつつ笑いながら僕たちに聞きなおしてきた。
「ホントにそうなの〜? なんか話を合わせてない? だってさ〜、みんなが、みんな、そう都合良
く好みがわかれるのって、おかしくない?」
 おいおい…… 痛い所つくなよ…… っていっても隆志と達也は正直に答えてるだろうしな。
 すると、隆志が気に入らないとばかりに反論する。
「おかしくないでしょ。 好みなんて人それぞれ違うんだからさ。 こんなことで嘘ついたって何もメ
リットないでしょ」
 隆志はこういうときだけは説得力が抜群だ。
 隆志のいう通り嘘をついても何もメリットはないだろう、デメリットはあったとしても……。 まあ、
デメリットがあるのは僕だけだろうけど……。
 続いて達也がタイミングを見計らっていたかのように女のコたちに質問をした。
「じゃ、俺たちの中で、誰が一番カッコイイと思う?」
 話の流れからいくと、その質問だよな。 聞きたくないけど…… 聞いてみたい……。
「和美さんは誰?」
 せかすように達也が和美さんに聞く。すると和美さんは……
「う〜ん…… 第一印象は隆志君。 けど、話をしてみると達也君って感じ」
 微妙に曖昧な答えで、ある意味うまい……。
 隆志は不服そうだが、とりあえず達也を立てて、口は出さないでいるようだ。
 ホントのところ、僕の一番の好みは和美さんなんだけど…… っていっても恋愛断ちだから関係な
いか……。
 けど、何か僕っていわれないのも、ちょっと寂しい。
 達也が続いて二人に聞く。
「じゃ、美里さんと順子さんは誰がカッコイイと思う?」
 美里さんは照れながら隆志と答えた。
 順子さんは予想通り…… 僕と……。
 隆志が結果を聞いて、待ってましたとばかりに口を開いた。
「じゃ、俺たちはアレだ。ピッタンコパーティーでいうとカップル成立だ」
 隆志のやつ余計なことを……。
 まるで僕の恋愛断ちを邪魔しているように…… まあ、そんなことはなく、自分のことだけしか考
えていないだろうけど。
 しかし、この展開は非常にマズイ…… どうにかしないと大変なことになりそうな気がする……。
 すると隆志が嬉しい一言を。
「けど、優希には関係ないよな。なんせ、恋愛禁止中だもんな」
 順子さんがビックリしたように聞きなおしてくる。
「恋愛禁止中って?」
 隆志が僕のいいたいことを一部始終、順子さんたちに話してくれた。
 すると、みんながみんな、そろって大笑いを始めた。
 こっちは非常に真剣なんだが、他人から見たら笑い話にしかならないようだ。
 まあ、笑われても、とりあえず危機は脱したようだから、これでヨシとしよう……。
 しかし、順子さんを見ると笑っていても、何か寂しそうな感じがするのは気のせいだろうか。ま
あ、気にしててもしょうがない…… 僕の気のせいかもしれないしな。
 僕は気分が落ちついたのか、体の力が急に抜け、トイレに行きたくなった。
「ちょっと、トイレに行ってくるよ」
 一人で席を立ちトイレへと向かう。
 ふうっ…… しかし、一時はどうなることかと思った。
 1ヶ月で恋愛断ち終了なんてシャレにならないからな……。
 まあ、好感を持たれても付き合わなければ問題ないどろうけど、断るのも大変だろうからね……。何
にしても隆志のお陰で助かった。
 これから合コンに行く機会があったら、あらかじめ恋愛断ちしてます! っていっておかないと
駄目だな。今回のことで勉強になったよ。
 そして、用を済ませた僕は手を洗いトイレから出る。
 すると、奇遇にも順子さんと出くわしてしまった。
 ちょっとビックリしたが、何気なく声をかける。
「順子さんもトイレ?」
 すると、順子さんは、ちょっと照れくさそうに……
「ううん。 優希君が出てくるの待ってたの……」 
「え? 僕が出てくるの待ってたって…………?」
 僕が戸惑いを隠せないでいると…… さらに追い討ちをかけるような一言が……。
「ねえ! これから二人で抜け出さない?」
 ええ !? 抜け出すってどういうことだ……???
 僕は、あまりにも急な展開に、思考回路が追いつかないで……
 ただ呆然とその場に立ち尽くしているだけだった ………………。

プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:takahito〜アルク〜
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やっほー!
俺はAKB48好きだよー!
話し合う人最高
ちなみにその中でも好きなのは〜
Yuko Osima

Minami Takahasi

Atuko Maeda

だよ〜!

よろしくです
いやーたまにしか更新できんけど見てや
でわ、宜しくね!これから
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