一瞬で判断する力

September 18 [Sun], 2016, 0:05

若田光一著「一瞬で判断する力」読了。
このタイトルの力強さ。
一瞬で手に取り、気が付いたらレジにいて、一瞬で読み終わりました。
宇宙飛行士と音楽家って仕事内容に共通点がないと思っていたけれど、本をパラパラめくってその目次だけ見ただけでも、「えっ?!これって…!」となります。
そうだったのかー、音楽家って宇宙飛行士みたいなもんだったのかー。(言い切った)


これはぜひ音大生にこそ読んでほしい一冊です。


今週のいろいろ

September 05 [Mon], 2016, 2:42

先日の高津区役所ロビーコンサートの写真を頂きました。日曜日のお役所がお休みの日にも関わらず沢山のお客様に聴いて頂き無事終了しました。





川崎市は「音楽のまち」と言われています。音大が二つあり、市のフランチャイズオーケストラである東京交響楽団が地域に根差した活動をし、その拠点でもあるコンサートホールのミューザ川崎があり、市民の皆さんの音楽活動も盛んです。
このコンサートは市のボランティアの皆さんの協力により運営されています。終了後にスタッフの皆さま方と。ありがとうございました。





打って変わってこれは一昨日の練習の様子。9/10のコンサートに向けて、ごく内輪の何人かに聴いてもらう形でゲネプロを行いました。
なかなかこういう機会ってないから貴重です。





その後はしっかりその流れで、お集まり頂いた皆さんと近くのよく行くワインバーへ。こういうことも大事です(笑)




今後の演奏予定

August 23 [Tue], 2016, 15:30


今週の日曜日、川崎市は高津区の区役所ロビーでサックスの河口亜矢さんとランチタイムコンサートをご一緒します。
40分と短い時間ですが、入場無料ですのでお気軽にお立ち寄り頂けたらと思います( ´ ▽ ` )ノ








こちらは9月10日静岡県。サックスの三浦玲太くんの地元での初リサイタルをご一緒します。ゲストに高橋龍之介くん、織田和優くん。みんな顔馴染みの人たちなので練習も和気藹々。4人でのアンサンブルもあります。お近くの方、いらっしゃいましたらぜひ!
翌11日は沼津市民文化センターにて、静岡東部新人演奏会でまたまた三浦くん、そして今年の浜松アカデミーでも共に過ごした守沢沙弥香さんの伴奏をします。3人でのアンサンブルもあるとかないとか。










9月24日は昨年も河口さんの伴奏で出演させて頂いたパソナシェアコンサート。大手町のパソナ本社内にあるホールです。今年もご一緒させて頂きます。










9月30日はジャン=クロード・ジェラール先生が今年も来校され、コンサートを行います。
前半がフルートとピアノのデュオ、後半が学生達とのフルートアンサンブルという構成で、私は前半のステージで先生とご一緒させて頂きます。とても光栄です。
フルートとの共演がいつぶりかわからないほど久しぶりなので、今から緊張しています。



ゲンダイキョク奮闘記

August 15 [Mon], 2016, 14:43



修羅場はいつも突然やってくる。
この夏わたしはまるでこういうことになっておりました。



エヴェレスト西南壁冬期無酸素単独登頂


7月も中旬を過ぎようかという頃、いつもならとっくに連絡があるはずの、とある仕事のメールが届いていないことに気がついた。すぐに事務局に電話。メールはとっくに送ったはずとの返答。再度確認。やはり届いていない。すぐさま再送していただく。そこで初めて2週間後から始まるアカデミー受講者名と曲目リストを知る。曲は一応課題曲が設定されているけど、毎年なにかしらそれ以外の曲も織り込まれているのが暗黙の了解。届いたメールをガーッとスクロールして、今年もほぼその「なにかしら」で埋め尽くされた曲目リストを見ながら、あと2週間のうちに一応1回くらいは全部弾いておかないとな…そんな時間あるかな…などと考えながらとある曲名をふと見つけた。


あれ?これひょっとしてムズカシイ??


曲名くらいは知ってたけどちゃんと聴いたことがなく、大学の同僚ピアニストが過去に試験で弾いたとき、大変だったと言ってたような気がするので、その同僚にすぐ連絡を取ってみる。


、、、マジですか?!、、、


同僚の第一声がこのあとの私の運命を物語っていた。今から譜読みですか?!大丈夫ですか??そんな曲やるんならなんでもっと早くに連絡しないんですかね?!楽譜まだ届いていないんならとりあえず写メだけでもおくりますよ!と出先にもかかわらず親切に言ってくれた。そう、まだ楽譜が届いていないのだ。というより、必要ならば私が事務局に連絡し、受講生に送ってもらう手順になっている。でも事態は一刻を争う。そんなまわりくどいことをして待っている時間はもうなかった。夜遅く同僚からLINEで譜面の写真が1ページづつ届く。楽譜17ページ、奏法の説明2ページの全19枚。パッと見た感じよくわかんないし意外と長いな…。このときはまだそんな暢気なことを考えていた。もうピアノが弾ける時間ではなかったので、コンビニでA4にプリントアウトし、Youtubeで音源を探し、とにかくまず楽譜を見ながら音を聴く作業にとりかかる。
このとき同僚が過去に弾いていたことを思い出したこと、そしてたまたまそのとき彼女が東京にいて(仕事でしょっちゅう全国を飛びまわっている人なのだ)写真を送ってもらうことができたこと、これらの幸運が重なったことがいま私がこうして生きていることに繋がっている。合掌。


あれ、、、、いまどこ、、、、追えない、、、、


衝撃だった。何回聴いても途中で見失う。いったい何十年音楽やっているんだ!そんなことはまずありえない。これは楽譜を目で見て想像される音と実際に鳴っている音に若干のズレがあるためだとだいぶあとでわかる。たいていの曲であれば、楽譜を見て音を聴くだけで半分以上の作業は終わったも同然なのに。このあたりでジワジワと私の背後にある広大な暗闇の大きさと深さを感じ始める。


翌朝、さっそく音を出してみる作業にとりかかる。最初の第1音。正確には音ではない。音を出さないように指定された複数の鍵盤をおさえ、ソステヌートペダル(グランドピアノの真ん中ペダル)を踏んで鍵盤から手を離す。普通のソステヌートペダルの使い方は、そうすることでおさえた鍵盤の音だけが次に弾いたときに響く(持続する)仕組みなんだけど、この曲ではその音にいっさい触れない。むしろ触れてしまうと大ダメージで、またペダルを踏み込んだ地点に戻って演奏をやり直さなければならないほど作曲者が意図した音とは程遠くなってしまう。しかもこのペダルの踏み込み時間がページをまたいでいることが殆どで、途中で何か失敗が起きると全てが台無しになるので、また前の地点に戻ってやり直ししないと正確な音が見えてこないという途方もなさ。その第1音(?)目。これが最初の1発で出来なかった。


え?出来ない???ていうか、音出しちゃいけないんだけど出ちゃうよ、、、、


何回かやってみて出来た。初心者か!ここで初めて私が登らなきゃいけない山の高さを思い知った。山の頂は遥か遠く霞んで見えた。そしてこれはこれから始まる物語のほんの序章にすぎなかった、、、、。(つづく)






譜読み2日目。相変わらず逆風が吹いていた。
折りしも大学が前期試験の直前で、教員も学生も、事務局まで皆それぞれ大忙しだった。自分の時間などほとんど無かった。
山の大きさを把握したところで私は一つの結論を出していた。最後まではいけないな、と。途中に峠の茶屋のような小さなカデンツァをいち早く発見した私は、ゴールをそこに決めた。そこまで行けるとも思わなかったけど。ここまでは頑張ったんだ、ということで許してもらおうと思った。
とにかく拍を数えるところから作業は始まる。これには同僚の楽譜のカキコミが大変参考になった。これがなかったらさらに倍の時間を必要としたと思う。通常譜読みは、作曲者について、作曲された時代と書かれた経緯、スタイル、同一作曲家の他作品と当該作品との位置づけ、音楽史の中での位置づけ等を把握したうえで実際の音符を読んでいき、拍、調性から始まり、モチーフを拾い上げ、繋ぎ合わせ、とにかく構造を把握しながら体系的に進めていく。1音1音最初からひとつづつ地道に拾っていくわけではない。そんなことをしていたら日が暮れてしまう。
ただ、この曲は違っていた。その構造がわからなかった。体系的に捉えられなかった。実験音楽的な要素も孕んでいてサクソフォンとピアノ両者が特殊奏法を使って音響効果を狙い、そのレゾナンス、音像を愉しむ(?)的な作品だと少ししてから知ることになった。譜読みのやり方が間違っていた。ちーん。合掌。






譜読み3日目。ブリザードはおさまらない。
3日目ともなればいくらなんでも全体像くらいは見えていてもいいはず。
しかしなんなんだろう。その日やったことが一晩寝ると次の日全然覚えていない!普通は作業は時間とともに加速される。それがどうだろう。1時間に読みすすめることができるのがたったの10小節。折れる。その原因とも言えるのが前述したペダルの件。それに3段になっている楽譜(通常はだいたい2段)の一番下の段がヘ音記号のもう1オクターブ下という設定になっており、この慣れない音域での読み間違いがいちいち演奏をストップさせる原因にもなっていた。(前述のペダル効果により、音域を一瞬でも読み間違えるとドンガラガッシャーン!!なのだった)
終わりの見えない暗闇のなか、私は人知れず泣いた。この苦境をひとりで乗り越えねばならない。誰の手も借りられない。誰でもない、この自分の手でやり遂げるしかなかった。絶体絶命だった。





譜読み4日目。大学の前期レッスンが全て終了した。これで少し自分の時間が作れそうだと思った。
この頃、翌週に控えた実技試験のため学生たちとメロディーやハーモニーのある曲を合わせているのが癒しになった。とくにハーモニーがいつもより深く染み入る。色彩感覚が敏感になった気がした。ああ!なんて美しいんだ!ひとときの幻影に救われた。そして、少しづつペダル操作や3段目の音域にも慣れてきて、いまやっている自分の作業が何であるか、なにかに喩えることができるようになった。あ!そうか!円周率を千桁暗記!みたいな感じかも!
笑うしかなかった。





譜読み7日目。週末をはさんで少し集中した時間が取れたので作業は少し進んでいた。少なくとも最初の3、4日のような絶望感はクリアできていた。だけど、忘れてはならないのは、いまやっているのは自分のパートを仕上げることであって、そこにプラス相手と合わせるという作業が加わってくる。相手とたまたまフェイスブックで繋がっていたので、早い段階でメッセージを送っていた。「極力努力している。だけど出来るか正直わからない。なのでできればオーディションはこの曲ではなく他にエントリーしている曲でお願いしたい。」こんな内容のことを送っていた。そんなことはこの仕事をやり始めてから初めてのこと。返事が返ってくる気配がなかった。たぶんフェイスブックを見ていないんだろう。かすかな叫びもブリザードに掻き消されていった。



譜読み10日目。信じられないことに峠の茶屋に到着。
間違い探しやウォーリーを探せと一緒で(いや、一緒じゃない)、いちどわかってしまうと次からは探さなくてもわかる的なことと同じで(同じなのか?)、少しづつ歩みを進めた結果、少し下界が見下ろせる位置にまでなんとか辿り着いた。それまでに私の窮状を知って声をかけてくれた職場のピアニストの何人かには、「そういうのはさ、とりあえずリズムだけ先にはめといてから正しい音はあとからなんとかなるんじゃない?とりあえず近似値で。」とアドヴァイスしてもらった。しかし不器用なのか私には出来ない。視覚的に見た音符と実際に鳴っている音が一致していないと前に進めないのであった。だからここまで来るのにすごく時間がかかってしまった。よく言われがちな、ゲンダイキョクは結局なにやっても間違っててもバレないしわかんないよ!というセリフ。しかしテキトーだと演奏者である自分自身がわからなくなってしまう。真面目かい!



峠の茶屋で一息入れながら一応ゴールに辿り着いたのでそれまでの自分を褒める。ここから先はもういいや、とこのときは思った。一度歩いてきた道を何度も反芻しながら、残された時間と残された行程のことを思う。このまま進んで頂を踏むか、ここまでと決めて無難な道を行くか。ただし、無難な道は許されているわけじゃなくて私が勝手に決めているだけ。悩んでいる時間もそうそうなかった。前に進むしかなかった。再び苦難の道のりを歩き出した。



峠を越えると風景が少し変わった。楽譜が、縦に見ていたものを横に見る感じになっていく。さらさら流れていくような感じがして音符そのものは増えた代わりに、かえってそのほうが譜読みがはかどった。
しかしここに来て新たな問題が発生した。
内部奏法といわれる弦に直接触れる部分でのこと。これまでもそういう作品は多々あったし、それ自体は別に驚くことではない。なんだけど、譜面台越しに高音部の弦に触れようとすると、



身長が足りなくて(私は日本人女性標準サイズです)、と、届かないっ!



指が短くて(私は日本人女性標準サイズです)10度以上がキビシイとか、そういうのはいままでもたくさんあったし、それに対する対処法みたいなものもそれなりに長い経験から生み出されては来たと思う。けど、けど、、、、
身長だけはどうにもならないっ!!(しかもこの短期間で) 牛乳飲んでどうにかなる問題ではなかった。
しかし試行錯誤の果てに、ほぼほぼムリムリな体勢でなんとか弦に触れる方法を発見した。発見したまではよかったが、ピアノの高音部は弦が1音につき3本になっており、しかもどの音の弦だか見分けがつかない。当然シール等でマーキングするのだが、目印を付けているにも関わらず、最初のうちはなかなか正しい音の弦をはじくことができない。本当にイライラした。その音を弾きながら同時に弦をはじくという指示だったが、体勢がムリムリなだけに、そのどちらかがはずれてしまうことがしばしばだった。



そんなこんなの格闘の末、なんとか最後まで目を通すことが出来たのが譜読み開始から12日目くらいのことだった。ようやく演奏していくことのスタートラインに立ったのだった。ここまでで出来たのは「とりあえず楽譜を理解した」というところまで。楽譜を理解することと、その通りにカラダが動くこととは別問題だ。ここからようやく本格的に自分の音として紡いでいく。カンタンに言えば「最初から最後まで間違わずにスラスラと通すことが出来る」状態に持っていく。
残された時間はあとどれくらい?え?3日もない?ウソでしょ。いや、ホントだった。



理解さえできていればそこから先の作業は早い。と思いたかったが、想像通り苦戦する。それでも焦らず地道にやっていれば少しづつ道は開けてくる。あとで振り返って今回一つだけ良かったのは、焦らなかったことかもしれない。そもそもの最初から、出来ると思っていなかった。だから焦りもしなかった。これが逆に良かった。出来ないと思っていたら永遠に出来ない。これが今までの私のセオリーだった。でも今回その考えが覆された。出来るわけないと思いながらやっていたらいつしか出来てしまうこともある。よし!これからはこれでいこう!
この頃にはもう音源を聞きながら楽譜に目を通して最後まで追えるようになっていた。そうなってくるとだんだん面白くなってくる。数ある音源それぞれの個性もわかってくる。自分が出したい音の理想も見えてくる。だんだんといつもの私を取り戻していった。(つづく)



不安を抱えながらアカデミーの日はあっという間にやってきた。
今年の受講生たちと顔を合わせる。相手と会う。メッセージはやっぱり見ていないとのこと。不穏な雲が頭上を覆う。よくよく聞いてみると来月の院試でこれをやる予定だとか。ということは準備万端大本命の曲だろう。これはもしかしたらオーディションでやるかもしれない。そして選ばれてコンサートでやることになってしまう可能性もあるかもしれない。いやいや、待て、私のこんな状態のピアノでまず通るわけがない…色んな想いが交錯した。アカデミー中は朝9時半から夜7頃まで毎日みっちりレッスンなので、個人的な練習や合わせはほとんど出来ない。それでも部屋の鍵が閉められてしまう21:45まではなるべくさらうようにした。一人でだったらなんとか最初から最後まで通せるようにはなっていた。



アカデミー2日目。問題の曲の初レッスン。当然このときが初合わせ。きっと最初の数小節で止まってしまうだろう、と思った。ああ!さんざん苦しんだあの曲をいまこうして弾いている!興奮した。意外にもなんとなくある程度のところまで行けた。途中、やっぱり合わなくなって止まりはしたが、そのたび修正していくことでレッスンの中で最後まで通すことが出来た。これは予想外だった。それは彼女がキッチリとちゃんと勉強して準備してきたことと、ひとえに私の頑張りによる。(これぐらいは言ってもバチは当たらないだろう)
実際サクソフォーンと合わせてみると、面白かった。合わせてみて初めて理解できることが多かった。これは私がテキトーな音でごまかしていたらわからなかったし出来なかったことだろうと思う。
そしてクラスオーディションの日はあっという間にやってきた。各々が渾身の1曲を披露する。彼女はというと、問題の曲を演奏するとのこと。人生終了のお知らせアラームが脳内に響いた。



来た!!大殺界!!もはやこれまでか、、、、、



おかしいな。オーディションでこの曲をやることになりませんように!!って職場の同僚たちにも祈っててね!!とオネガイしてきたはず…。祈り、もはや通じず。むしろ、彼女の祈りのほうが強かったのか。とにかく人前で通せるのか、私のピアノがメチャクチャで終わるんじゃないか、もしくはどこかで落ちたまま復活できずに終了とかになるんじゃないか、そう思っていた。そしてついに彼女の番が来た。こんな瞬間を迎えるなんて想像したくなかったけど現実だった。やるしかない。何がどうだったとか正直あまり覚えていない。なんとかなってしまったことだけは覚えている。クラスの投票の結果、彼女が選ばれた。それが何を意味するか。この物語の最大の修羅場、



最後のコンサートで客前で演奏する、ということだった。



東京に帰ろう。そう思った。この瞬間何もかも捨てて。今まで築いてきた信頼も、ささやかなキャリアも何もかも捨てて。それは何を意味するか。ピアノを、演奏活動を、辞めるということとほぼ同じだった。そう思うと同時に、大失敗をやらかして引退を余儀なくされる、ということのほうがまだマシに思えてきた。とにかく、この短期間で準備した現代曲を人前で、それも満場の聴衆の中で披露出来るとはとても思えなかった。そういう悪夢は職業柄ときどき見ることはあるが、これはまぎれもなく現実だった。
そういう一瞬の葛藤はあったが時間は刻一刻とカウントダウンされていく。スパイ映画の時限爆弾みたいだった。残された時間で!!やれることを!!!この2週間のあいだにすでに私の脳味噌は沸騰していたが、最後は爆発していたという表現がふさわしい。



本番当日。1人15分程度のリハーサル時間が用意されている。この曲の場合、事前に弦にシールを貼る仕込みをしなくては本番が迎えられない。曲をやりながら貼っていくが、なんとなく予想していた通り、普段練習していたピアノの機種と違う(ピアノが大きい)ため、いつもの弦と鉄枠の位置関係が微妙に違う。このピアノは本番まで今しか触れない。今この瞬間にだいたいの位置を覚えろ!!自分に言い聞かせた。何度も繰り返しになるが、違う弦にちょっとでも触れることは大ダメージなのだ。リハ時間はあっという間に終了した。本当に最後の最後まで問題の絶えない曲だった。そして本当に最後に問題がまた一つ浮上した。持ってきたピタピタの衣装だと、立ち上がって手を伸ばして内部奏法やってるうちにビリッといきそうなのであった。それもトップスではなくボトムスのほう。パンツぽろりの危機である。



すぐさま衣装を買いに走り出した。




出番はコンサートの一番最後、オオトリだった。それまでの時間ギリギリいっぱいまで2人で練習した。この頃にはもう演奏する悦びがあった。やれる限りのことは尽くした。ここまで来たらあとはもう、神の領域に委ねるしかない。もし神が微笑んでくれるなら、私は生きて還ることができるだろう。そんな気持ちでステージに出た。集中した。音楽を楽しんだ。音の下僕に徹した。上手くやってやろうとかいう邪念の入り込む余地がなかった。きっと鬼気迫るものがあったのだろう。悪くない手応えがあった。満場の拍手を聞いたとき、ああ、終わったんだな、と思った。自然と笑顔がこぼれた。彼女と視線が合う。共に戦った同志の目だった。



無言でお互いを讃え合った。



この話はここで終わりだが、ご褒美がひとつあった。最も印象に残った3名に贈られる来年のニューアーティストコンサートの出演権を頂けた。全然予想してなかったのでこれは嬉しかった。これにてミッションコンプリート。もちろん帰りの新幹線は気絶。






もうしばらく修羅場はいいかな。






(完)


アーティスト写真撮影

July 03 [Sun], 2016, 22:00

かれこれひと月ほど前になりますが、(って時間の経過早すぎる、、、)アー写撮影に行って参りました。

お願いしたのは井村重人さん。ずっと前からいつか井村さんに撮ってもらいたい、と思っていました。

ご出身が私と同じ北海道だったり、ご趣味がなんとジャズサックス!共通のお知り合いも数え切れないほど、、、と初めてお会いしてわかったことがたくさんありました。

なかなかほぐれずに表情が硬いままの私に、あの手この手で魔法をかけていただき、、、

万年童顔キャラだったわたしをオトナの女に変えていただきました!笑

完成した写真はいろいろなところで少しづつ使いはじめています。

八重山諸島へ

June 04 [Sat], 2016, 19:29
すっかり放置気味なブログをこっそり更新してみよう。




先日、初めての石垣島、そして竹富島へ遊びに行ってきました







石垣に着いてすぐ名蔵湾へ。
残念ながらこの日は曇り空で期待したサンセットは見られませんでしたが、潮が引いていてマングローブが茂る幻想的な風景が見れました。







竹富島の西桟橋。沖縄は梅雨入りしてるというのにこのお天気。運が良すぎです。
この絶景ずっと忘れたくない






桟橋の先端まで行ってみました。その先は自然にフェードアウトしてて、背後には海以外なにもありません。当然といえば当然ですが、こんなことって日常ではありえなすぎて感動しました






の〜〜んびり水牛車や







自転車にも乗りましたよ







コンドイ浜







泊まっていた石垣のフサキリゾートのビーチ
アクティビティで絶叫、楽しかったなあ!












八重山グルメなどもしっかり堪能しました







川平湾でグラスボートに乗ったり







玉取岬のカフェ





こんどは南波照間島とか行ってみたいな






興奮

April 18 [Mon], 2016, 1:11

音楽と数学の交差を読了。
もうずいぶん前ですが、YouTubeでこの2人の先生の対談をたまたま目にしていました。
サイエンスナビゲーターという肩書きの桜井先生のお話がめちゃめちゃ面白くて何回か同動画を繰り返し見てしまったくらい。。。


そしたらある日、本屋さんでこの本を見かけました。内容は、まんまYouTubeでのお話が活字になった感じ。読みやすいです。でも動画を見てるし、内容はだいたいわかっていたので買うのを躊躇。


そしたらある日、大学にてある先生のお部屋の本棚で同書を発見。ああ、この先生もこの本が気になったのね、、、と密かに共感を抱く。だよね!だよね!と心の中で喝采。


と色々あったので、やっぱり活字として手元にあってもいいよね、と購入。活字になるとじっくり味わえるのがいいですね。いやあ〜、子供の頃にうっすら疑問だったこととか、感じてたけどうまく言葉にできなかったこととか、もうスパンスパンと斬って頂いてて気持ちよかった〜!
ちょっと興奮してます(・ω・)ノ

部活

April 01 [Fri], 2016, 21:51
先日にわかに温泉部が発足しまして、弾丸日帰り温泉ツアーに行って参りました。

朝集合の時点で行き先が決まっていないという自由っぷりで、ふんわり北関東を目指します。

高速に乗りながらだんだん行き先を絞っていくやり方で辿り着いたのは栃木県某所。部長オススメの本気な温泉をはしごしました。

お湯は1円玉が溶けるくらいのPHで、シャワーやアメニティなどあるわけもなく、雪もまだ残るなか、危険な道をなんとか歩き、辿り着いた小屋?え?ここがお風呂??っていう感じです。

料金はそこの箱に入れといて、とばかり剥き出しの木箱に300円だったかな?家に帰ってきてからもタオルや着て行った服からの硫黄臭が数日取れませんでした








ありえない場所に存在するお湯に向かって歩く部長を追う私とそれを撮る部員2号。

バッグにはドライヤーやらシャンプーやら持っていますが全然意味なかったです。よく見ると部長は手ぬぐい1本じゃあないですか!最初に教えといて下さい!笑

結局この先にあったお湯は混浴だったため、入浴を断念。しかもしっかりオジサン達の先客アリ。遠くから見ると衝立とか目隠しが全然ないので猿の入浴にも見えました。(失礼)

かつて温泉地に住んでいたこともある私ですが、入部まもない最初の洗礼がコレとはディープすぎました。笑

結局2か所のお湯に浸かることができ、大満足の1日でした。今年の抱負でもある「地球を感じる」
まさに湧き上がる温泉から地球のパワーを頂きました。笑


おまけ

この日ある場所でブランコにのったら



すっかり漕ぎ方を忘れていましたショック




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