物語 

March 29 [Thu], 2012, 10:15
人は自分と全く違う存在を異質と感じる傾向がある。
だから、運動が大好きなクラスにいる中での体育嫌いなぼくは、友達というのがほとんどいなかった。
いつも教室の隅で本を読んでいるぼくをいじめてくるやつらってのは、結構いた。
悪口を言われたり、本を取り上げられて破られたり。
先生になんて言えなかった。頭が悪くて当てられても黙り込んでるぼくは、嫌われてて近付きづらかったから。
お父さんにもお母さんにも言えなかった。お父さんもお母さんもちゃんと「皆と同じように学校に行ってるぼく」が好きだから、「いじめられるから学校に行きたくない」なんて言ったらどんな顔をされるか。
味方なんて、ぼくにはいないって思ってたんだ。
そんなぼくの前に現れた、普通に話しかけてくれる女の子。

「その本好きなの?わたしも好きなんだ!面白いよね!」

いじめられてる子と仲良くしようだなんて子はそうそういない。
でもそんな中で、彼女はぼくに話しかけてくれて、ぼくと遊んでくれた。
彼女と遊んでいたら、ぼくをいじめずに友達になってくれる子も現れた。
本当に、彼女には感謝してもしきれない。


卒業間近、その友達になったやつが、

「おれらもそろそろ卒業だよなー。やっぱ中学行ったら皆クラスとかも違くなって離れてっちまうのかな」

って言った。
今のクラスが大好きになっていたし、何より彼女や目の前の友達と離れるのが嫌だったぼくは、それを聞いただけで泣きそうな気持ちになってくる。
何とも言えない顔をしているだろうぼくに、友達は続けた。

「おまえさ、告白しねーの?すごい仲いいけど」
「……へっ!!?」
「あれ、おまえあいつのこと好きじゃなかったの?仲超いいからてっきり……」

そりゃあ、これ以上ないほど好きだと思う。
すごくすごく愛おしくて、ずっとそばにいて欲しいと思う。
けれど、ぼくに彼女を幸せにする力があるとは思えない。

「うーん、そりゃあ大好きだけど、恩人として大好きって部分が大半なんだよね」
「ふーん。そんなもんなのかぁ。あいつモテるだろから告白ラッシュになると思って、先に告白しといた方がいいだろなーって思って言ってみたんだけど、おまえがそういうの考えてないんだったらまぁいいかー」

彼女が誰かのものになる。
それを考えただけで胸の奥辺りがきゅっと苦しくなった。
……でも、その方が彼女は幸せになれるんだ……。
でも、そんなのは友達が彼女に告白してた時に違ったんだって思った。
友達があんまり仲良くはなかったけど、好きって言ってた女の子に告白して振られた時に言っていた言葉で気付いたんだ。

「確かに何もしなかったらこっちもこんな思いをしなくても済んだだろうけど、でも進むこともできないじゃないか」

きっとぼくは、こわかっただけなんだ。
彼女に告白して、断られるのが。
そして、嫌われてしまうのが。
でも、こわいだなんて言ってて、何かを得ることなんてできない。
本当に欲しいものを得るには、一歩踏み出すしかないんだ。

「あの、あのさ……」


〜END~


1フレーズから話考えるのは無理があった\(^o^)/
とりあえず、ちっちゃい子の恋愛が好きなのです。
しかし何てスピーディな話の進み方なんだ。
書いた本人が言うのも何だが。

P R
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