通訳の話

June 18 [Thu], 2009, 1:03
昨日の話の続きでもないですが、もう少し通訳の話をします。

一般に同時通訳が一番難しいと思われているようですが、実は逐次通訳といって、話者の話をノートにメモしてから、順次訳すほうが正確だし、難しいんです。

よくテレビなんかで、日本の首相と外国の首脳が椅子に座って話しをしている時に、それぞれの斜め後ろに座って何かノートに書いている人がいるでしょう。

あれは会談の記録を取っているのではなくて、通訳がメモを取っているんです。

正確性に問題があるために同時通訳はしません。

それから、通訳は必ず話者の母国語から相手の国の言葉に訳します。

普通に考えるのとは逆ですね。

つまり、日本の首相がアメリカの大統領と会談する場合には、首相が話す時には日本側の通訳がこれを英語にし、大統領の話はその専属の通訳が英語から日本語にするわけです。

相手の発言を聞いた通訳がそれを首相なり大統領なりに訳して聞かせるのではないんです。

そうしないと誤訳が生じた時に責任の問題がややこしくなるからです。

ちょっとわかりにくかったかも知れませんが、世間的に誤解されていると思ったので一応書いてみました。

しかし、当然かも知れませんが、基本的には通訳も翻訳も自分の母国語の方に訳すのが一番いいんです。

それを首脳会談の場合だけ、逆にするのはすで書いたように、たとえば日本の首相の通訳がアメリカ大統領の発言を聞いて訳すと、誤訳が発生した時に責任を取らなければいけないからです。

だからアメリカ大統領の発言はアメリカ側の通訳が訳して、相手に伝えるわけです。

もちろん、この場合でも誤訳の可能性はありますが、責任は常に発言者側にありますから、ややこしくはなりません。

ただし、これは正式の首脳会談やかなり重要な交渉(民間レベルでもあります)の時だけです。

通常は費用のこともありますから、通訳は1人で両方の方向に訳します(逐次の場合)。

長くなるので続きは明日。

では。
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