下間少進についての講演

February 02 [Tue], 2016, 11:52




一月三十日の土曜日、友人、岡田登貴さんの講演会。
千本丸太町近くのアスニーで。
とっても面白い話だった。

下間少進(しもつま・しょうしん)という人のお話。
初めて聞く人だったし興味津々。
本願寺の僧で、信長、秀吉、家康に仕え能の手ほどきをした人だという。

他にも武将について任地の国迄ついて行ってずっと何年もそこ居て能を演じてきた人。
六十何歳かで没する迄に千二百ぐらいの能を演じ、それをちゃんと記録に残しているそうだ。
千二百という数は今の能役者の演じる数に比べて極端に多いらしい。

それで、プロの能楽師ではなくて、僧籍にあって政治と強く結びついていた人。
本願寺と信長が和睦する時の誓紙にも彼の名があるという。
本願寺側の重役として他の坊間二人と共に名を連ねたそうだ。

そのような立場にある人が能を演じる人であったというのも面白い事である。
政治の黒幕的な人だったのだろうか。

登貴さんは、あまり一般に知られてない謂ばマニアックなことをとても平易に語られた。
そして私は、手元にパソコンを置いて画面に資料を次々と映し出すという、
今時の講演の手法を用いられていたのに感心したのだった。

琳派

December 13 [Sun], 2015, 18:31
11月の或る日、近代美術館の琳派の展覧会へ。友人がチケットを送ってくれた。妹と出かけた。京阪三条で待ち合わせて白川沿いを歩いた。博物館の方の琳派はとても混んでいたらしいが、こちらは待ち時間はなくてほどほどの混み様だったのでよかった。琳派に繋がる現代作家までがいろいろ集められていて面白かった。




琳派というのは、途絶えても100年後に継承する人が現れてという風に受け継がれて来たという。ある一つの突出した構図、なんていうのは後々の人が継承するものなんだなあと改めて知る。風神雷神も二つあって、その構図がそっくり紅梅白梅図だとか、そうだったのか。

小説でも、<これは、元はあれやな>と作品を読んで思う事があるが、そういうことと似ているのだろうか。

加山又造の六曲一双の日月屏風を見ることが出来てよかった。天と地がボーダになっている絵で天の川のような流れや芒原があり金銀の日と月が左右に浮かんでいるというもの。銀がもう黒っぽくなっていた。

それから琳派にと言えば、10月には光悦が住んだ鷹峯辺りも歩いた。Sさん企画の御土居を歩く遠足に加わったのだ。鷹峯と言えば、京都の人はすぐ鷹峯唐辛子と言われるが、昔からそういう物が栽培されていたらしい。









枚岡薪能

September 27 [Sun], 2015, 20:55



今年の枚岡薪能は「融」。
枚岡の駅を出るとすぐ枚岡神社への階段があって鳥居があってのぼり坂が続く。

本殿への階段。
この階段から火入式の火が下りてくる。



境内の川。山の湧き水がながれているのだろう。



本殿の横からは梅林へ出られる。



梅林からは東大阪の町が見渡せる。





味方玄さんが地謡で出ているのだが、後列右端に座っておられて
この写真では人の頭で隠れてしまっている。
地謡の一番端に見えている小柄な裃姿は女性。
この家は男子が居なくて、次の世代に男子が出るまで、女性は地謡をして継いで待っているのだとか。
こえはどんなだろうかと思うが、六人中の一人が女性なので聞き分けられない。



後ジテの舞がたっぷりとある曲。後ジテの融の衣装の下の部分が赤くて長い髪で舞っていて、それが「くるす櫻」の玄さんのイメージとなんか重なって思われた。くるす櫻の時も赤い衣装で長い髪だったし舞が存分にあったように思う。




試飲

September 17 [Thu], 2015, 12:24


学生の時からよく通っている寺町通だが、三月書房の向い側にある一保堂の本店には一度も入った事がなかった。先日兵庫の友人と歩いていて入った。如何にも昔から続いている店の設えを残した素敵な空間。古い茶壺が並んでいる。多くの店員さんがきびきびと立ち働いている。横にはお茶の喫茶室もある。

小さな盃程の器をお盆に乗せて淹れたてのお茶を持って来てくれる。透明なうす緑。一口飲んでその何とも言えない厚みと言うか濃厚さというかに驚いた。今まで味わった事のない美味しさだ。訊くと水出しの玉露の茎だという。茎でこんなに美味しいのだから茶葉だとどんなだろうかねと言い合って、結局喫茶室には入らなかった。





日暮

September 16 [Wed], 2015, 6:53



久しぶりに広沢の池まで散歩。池から西を見る。春にはれんげの咲いている原の緑と稲の実った田の色がきれいだ。静かに日が暮れゆく。丁度日が山の端に隠れたところ。あたり一面稲の香。稲刈りの終っているところと、まだ残っているところと。




畦にオレンジ色のコスモス。しばらくして夕映えがはじまる。
池の蘆が戦ぐ。



September 16 [Wed], 2015, 6:18
 


阪急の駅から芦屋川に沿って南下すると遠くに尖った塔のような屋根が見えてくる。芦屋市民センターの前から写したもの。教会なのだろうと思っている。いつかあそこまで行ってみようと思いつつまだ果せていない。
午後から読書会があるので来ているが、朝少し早めに家を出れば行けるのに、もう五年ぐらいになるのにいつもいつもぎりぎりの時間にしか着けない。ここへ来て塔を見た時ふと、あ、塔があると思うのだがその一瞬だけしか塔の事を気にしてなくて他の時は忘れているから、本当はそう行きたくもないのだろう。



句集

August 20 [Thu], 2015, 23:07



曾根毅句集『花修』(深夜叢書社2015年刊)。花修とは世阿弥の風姿花伝の中の言葉だそうだ。曾根さんとは吟行の句会でご一緒している。

立ち上がるときの悲しき巨人かな
鶴二百三百五百戦争へ

最初のページに並んでいる二句。ちょっとすごい始まりである。中に芝不器男賞の作品を含んでいるが、それは東日本大震災のことを詠んだ句を中心としている。彼は震災の時仙台湾近くに居たそうであるが、その翌年だかの晩秋の京都知恩院会館で行われた、現俳協のシンポジウムの時に仙台での話をされたのだった。

暗闇に差し掛かりたる金魚売
少女また桜の下に石を積み
少女病み鳩の呪文のつづきおり
春すでに百済観音垂れさがり
家族より溢れだしたる青みどろ
何処から翳り始めし潮干狩
萍や死者の耳から遠ざかり
やがて微塵の光の中へ花擬宝珠
狐火のかすかに匂う体かな

このような句を近しいものとして抜き出してみた。
光から闇/翳りへの移ろいを書いている金魚売や潮干狩の句。
まだ光の中にはないが後の「微塵の光の中」を視ている花擬宝珠の句。

少女の二句はこのように並べると同じ少女の様に見えるがこの二句は離れてたところにある。どちらも震災詠の章からだが。桜の下という死を表象するトポスに三途の河原のような石積みをする少女、そして、鳩の鳴き声を呪文とすることで病む少女が心を病む少女のように思える句と。

百済観音のあの柔らかな肢体をまさしく描き、家族と青みどろ、萍と死者の耳、狐火と体という形象を重ねるこれらの感覚に惹かれる。

はがきハイク

August 20 [Thu], 2015, 22:27



はがきハイク、今年の夏号。六月中頃に届いたもの。題が山村暮鳥か、と思って見てみたら暮鳥の詩では「窃盗金魚」だった。目高はなかった。

暮鳥は、金魚や喇叭という普通の物の名の漢字二文字に、強盗だとか恐喝だとか反社会的な二文字の語彙を合わせてあるので、望郷ではそのもじりでもないようだ。漢字四文字のタイトルで「金魚」があったからふと暮鳥を思っただけだった。

二句目に仏間の句がある。うん、金魚と仏間は天気さんらしい。天気さんの句に「きらきらと仏間をよぎる金魚かな」(『けむり』所収)があって、その印象が強い。

笠井氏の「脳内の庭師がメダカ飼い始む」、面白い句だ。

五山送り火

August 20 [Thu], 2015, 19:14



もう大文字から何日も経ってしまっているが、upしておこう。皆さんFBでもブログでも記事にされるのがとっても早い。写真をとってその場で載せたりしてる人もいる。私はなかなかそんな風に出来ない。
ようやく時間が出来て、何か書こうかな、となって16日のことが20日になる。

頂いた句集等や読んだ句集等のこともここに書こうと思ってるが、なんとなくそのままにしてしまっている。マメでないなあ。。。

句集や歌集のお礼状も休日にいつも書いていたという時期もあって、結構じっくり読んで選んでメールではなく便箋で手紙を書いて、ということをしていると朝から夕方まで掛かっていた。



十六日は、今年も二つの送り火が見える二条の友人宅の句会。上は如意ヶ嶽の。
これが点火してしばらくしてから、左大文字がつく。下の写真。左大文字はビルの間に見える。





ぶれた写真もたくさんあって、


これは手前の町の燈がおもしろい曲線になってしまっている。なんか、俯いたおっぱいのようである。





鉾立

July 12 [Sun], 2015, 11:30



暑くてならない日、土曜夕方、室町通を松原あたりから上がっていると通りに提灯が下がっていて、鉾が出ている。もう鉾立の日なのか。



四条通少し下の鳥鉾。









四条通り南側から函谷鉾を見たところ。

四条通の店もショーウィンドウには、山鉾の段飾り。

ガラスに道の風景が写っていて見えにくいが。





月鉾。



月鉾を遠ざかる。
今年は私は祇園祭はこれだけかな。






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