育て!「海の森」 大分の小学生、磯焼け対策バッグ製作

April 30 [Fri], 2010, 20:51

 魚の産卵場所となり、小魚たちを育む藻場が衰退する「磯焼け現象」が起きている大分県佐伯市では、大分県漁協名護屋支店「磯焼け対策部会」の取り組みに協力して、名護屋小学校(河野美和子校長、42人)の児童たちが海藻の元になる母藻を取り付けたオープンスポア(胞子)バッグの製作をした。

 バッグは、トウモロコシが原料の布で、長さ80センチ、幅20センチ。26日に児童たちによって海藻やイセエビの絵が添えられたバッグは、27日に母藻が取り付けられ、漁師たちによって名護屋湾に放流された。水深4〜5メートルに沈めた母藻から胞子が出て、来春ごろには最大3メートルほどの「海の森」が出来るという。

 5年生の渡辺鈴花さんは「私たちの活動で、海藻が大きくなって磯焼けが無くなって欲しい」と話していた。


子育て施策一元化、内閣府に新部局…政府構想

April 30 [Fri], 2010, 13:07

 保育所や幼稚園、子ども手当などの様々な子育て施策の所管を内閣府の新部局へ統合し、財源も基金などに一本化する構想が政府内で浮上している。

 財源を効率的に活用し、子育て政策を強化するのが狙い。関係8閣僚が27日に開く「子ども・子育て新システム検討会議」で協議される見通しだ。

 この会議は、幼稚園・保育所の一体化を含めた新しい次世代育成システムを検討するため、今年1月に設置された。政務官レベルでヒアリングを重ね、構想をまとめた。

 構想では、子ども手当、育児休業給付、出産育児一時金などの現金給付、保育所などの現物給付の所管と制度を一元化し、切れ目のないサービスの提供を目指す。これらの財源は新しい特別会計か基金に統一することが検討されている。

 現在、子育て施策は財源も担当部局も縦割りで、バラバラに実施されている。例えば、「幼稚園」は文部科学省、「保育所」は厚生労働省の所管で、一体化も進みにくかった。

 このため連合は、フランスで子育て施策の立案と財源交付を行っている「全国家族手当金庫」を参考に、資金の流れと制度を一本化する「子育て基金(仮称)」設置を同会議で提案。福島少子化相も1月にフランスで同金庫の情報を収集するなど、政府内で検討を進めてきた。ただ、構想は、子ども手当の財源問題や地方分権改革にもかかわるため、省庁間や与党側との協議も必要で実現に課題も残る。


来春からできる?「30〜35人」学級

April 30 [Fri], 2010, 9:44

 文部科学省が、公立小・中学校の1学級当たりの子どもの人数を見直すための検討に着手したことは、当コーナーでも何度かお伝えしました。教育関係団体からのヒアリングと、国民からの意見募集などを終え、現在、意見を集約しています。川端達夫文部科学相ら政務三役は2011(平成23)年度から実施する意向を表明していますので、実現すれば、来春からほぼ30年ぶりに、学級定員が引き下げられることになりそうです。ただ、議論には曲折も予想されます。

 関係21団体のヒアリングで、教育委員会団体などは「35人学級」に、教職員団体などは「30人学級」にするよう求めました。29人以下にすべきだという要望がほとんど出なかったのは、それ以下だと、学級規模が小さくなり過ぎて教育効果が低下するのではないか、という考え方によるもののようです。

 いずれにしろ、教育関係団体のほとんどが学級定員の一律引き下げを求めたことにより、「30〜35人」の間で新しい学級定員が検討されることは、ほぼ間違いないと言ってよいでしょう。文科省は、今年夏までに学級定員引き下げの案をまとめ、11(平成23)年度予算案に盛り込んだうえで、通常国会に関係法案を提出する意向です。早ければ11(平成23)年4月から、35人学級あるいは30人学級が実現しそうです。

 もちろん、学級定員引き下げによる教職員定数増は、財源をどう確保するのかが最大の課題になります。しかし、問題はそれだけではありません。

 公立小・中学校の教員給与に関しては、現在、国が必要額の3分の1を負担する制度になっています(義務教育費国庫負担制度)。これに対して、文科省の政務三役らは、政府全体の方針に沿って、使途が固定される負担金方式を廃止し、ほかの教育費に関する補助金なども含めて、都道府県や地方自治体が自由に使える「教育一括交付金」にする考えを示しています。

 ただし、教育関係団体の多くは、「財政力による教育格差が拡大する」などとして、一括交付金化に反対しています。また、現在は都道府県教育委員会が持っている公立小・中学校教員の人事権を、学校の設置者である市町村教育委員会に移譲してはどうか、ということも議論されていますが、これも教育関係団体の中で賛否が分かれており、負担金制度改革にも影響を与えそうです。

 このほか、教育学者の一部には、「○人学級」などという固定的な方式はやめて、欧米のように教員一人当たり子ども何人、というように基準を弾力化すべきだ、という意見もあります。

 このように教職員定数の問題は、より抜本的な見直しをしようとするほど議論が紛糾する問題を多く抱えており、短期間で結論が出ない可能性もあります。今後、文科省がどのように検討を進めていくのか、注目されるところです。


障害児も一緒に学ぶには「校舎整備など12兆円」と試算

April 29 [Thu], 2010, 21:25

 障害者制度の見直しを進めている障がい者制度改革推進会議が26日開かれ、特別支援学校などに通う障害児を一般教室に就学させるための費用の試算が示された。文部科学省が試算したもので、最大で総額12兆円、軽度の障害児に限定すれば1兆円余りが必要になるという結果になった。

 文科省は、特別支援学校にいる軽度の子ども約3万5千人全員と、重度の子ども約2万6千人のうち3分の1が地域の小中学校で学ぶケースを想定し、バリアフリー化や教員の増員などの環境整備で12兆1485億円かかると試算した。一方、保護者の意向を踏まえ、教育委員会が総合的に判断すれば、軽度の子どもの3分の1が特別支援学校からの移行を希望すると想定。その場合の費用は、1兆3471億円になると算定した。

 同会議では「お金がかかると言いたいだけではないか」と試算内容を疑問視する意見も噴出。同省の担当者は「理念だけでなく、人的・物的条件整備とセットで検討することが重要だ」と説明した。


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April 29 [Thu], 2010, 15:06

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学テより独自テスト…不参加自治体 実施の動き

April 28 [Wed], 2010, 23:55

 希望参加では採点不安

 政権交代の影響で、全校参加から抽出方式に変更され、20日に行われた全国学力テスト(学テ)。抽出に漏れ、希望参加する道もあったが、この場合、国が採点をしてくれないため、「学校採点ではデータの精度に問題がある」として希望参加を見送ったケースも目立つ。

 こうした学校や自治体では、独自テストの復活や民間テストの活用によって学校ごとの課題を探る動きが出ており、東京・板橋区では26日に独自テストを行う。

 板橋きょう実施

 文部科学省によると、今回の学テには、全国の小中学校のうち9979校(30・7%)が抽出され、1万3896校(42・8%)が希望参加し、残る8623校(26・5%)は参加しなかった。

 板橋区では、昨年までは区教委が学テの結果を詳細に分析し、学校ごとに児童生徒の正答率の分布などをデータ化して対策を講じてきた。しかし、今年は抽出化でこれができなくなったため、抽出校以外は不参加とし、26日に行う区の独自テストで学力分析の役割を代替させる予定だ。

 学テは小学6年と中学3年が対象だが、区の独自テストは小5と中2。学テの問題は国立教育政策研究所が作成しており、応用力や文章を読み解く力という点では同水準の問題を自治体独自に作るのは難しいとされ、区教委では「応用問題については今後、対策を考えたい」とする。ただ、教師が学テの問題を授業で取り上げることで、「考えたり表現したりする能力を把握し、指導に結びつける」(安藤吉高・区立高島第六小校長)という試みもある。

 横浜なども予定

 千葉県鎌ヶ谷市でも「学校ごとの自己採点は基準が不ぞろいになり、全国平均との比較が意味をなさない」(市教委)との理由で希望参加がゼロだった。市教委は、学校ごとの課題を探るための「物差し」が必要と判断。急きょ、2008年度で打ちきった独自テストを復活させ、12月に行うことにした。小1〜中2に漢字の読み書きや計算力を問う内容を予定している。

 このほか、横浜、川崎、仙台、名古屋、宇都宮、熊本市などでも抽出校以外の参加を見送っており、自治体独自のテストや民間テストで学力の傾向をつかむという。川崎市教委の担当者は「授業時間を確保しなければならない中、授業を削ってまで今回の方式の学テに希望参加する必要はない」とする。

 生活状況調査

 学テと同時に行われた生活状況などの調査も、多くの自治体が児童生徒の習慣改善に活用していたが、一律には把握できなくなった。長野県上田市教委では、同調査にある「朝食を毎日食べているか」「ふだん何時ごろに寝るか」といった質問に独自の質問を加えたアンケートを行う方針だ。

 今回の学テでは、私立校の参加率が昨年の48%から24%に半減した。背景について埼玉県内の中高一貫校の校長は「私立の成績上位校にとっては平均点が満点に近く、参考にならない。抽出化後に授業を削ってまで参加するメリットはなおさら感じられない」と話す。

 学テに詳しい明石要一・千葉大教授(教育社会学)は「A、Bに分かれる学テの問題のうち、Bのような応用問題を作成するには多くの人手と時間、費用がかかる。自治体などの独自テストでは問題の質をいかに高めるかが課題になるだろう」と指摘している。


子供たちが発明したいもの ロボットがトップ

April 28 [Wed], 2010, 18:38

 子供たちが発明したいのはロボットがトップ−。「レゴ エデュケーション」(東京都台東区)が3〜9歳の子供837人に聞いたアンケートでこんな傾向が浮かび上がった。

 「何を発明したいか」の質問(自由回答、以下同)で、回答者557人のうち2割超の122人がロボットと答えた。具体的には「お手伝いロボット」「政治のことを考えるロボット」「サッカーで特訓してくれるロボット」などが挙がった。

 「将来なりたい職業」は、738人のうち63人が研究者・科学者・発明家と答え、トップ。サッカー選手(62人)、お医者さん(40人)が続いた。発明したいもののトップだったロボット関係の職業は27人で7位だった。

 また、「社会に対して言いたいこと」を聞いてみると、586人中161人が平和や安全について回答。「戦争がなくなればよいと思う」「泥棒がいなくなればよいと思う」などがあった。


学テより独自テスト…不参加自治体 実施の動き

April 28 [Wed], 2010, 15:06

 希望参加では採点不安

 政権交代の影響で、全校参加から抽出方式に変更され、20日に行われた全国学力テスト(学テ)。抽出に漏れ、希望参加する道もあったが、この場合、国が採点をしてくれないため、「学校採点ではデータの精度に問題がある」として希望参加を見送ったケースも目立つ。

 こうした学校や自治体では、独自テストの復活や民間テストの活用によって学校ごとの課題を探る動きが出ており、東京・板橋区では26日に独自テストを行う。

 板橋きょう実施

 文部科学省によると、今回の学テには、全国の小中学校のうち9979校(30・7%)が抽出され、1万3896校(42・8%)が希望参加し、残る8623校(26・5%)は参加しなかった。

 板橋区では、昨年までは区教委が学テの結果を詳細に分析し、学校ごとに児童生徒の正答率の分布などをデータ化して対策を講じてきた。しかし、今年は抽出化でこれができなくなったため、抽出校以外は不参加とし、26日に行う区の独自テストで学力分析の役割を代替させる予定だ。

 学テは小学6年と中学3年が対象だが、区の独自テストは小5と中2。学テの問題は国立教育政策研究所が作成しており、応用力や文章を読み解く力という点では同水準の問題を自治体独自に作るのは難しいとされ、区教委では「応用問題については今後、対策を考えたい」とする。ただ、教師が学テの問題を授業で取り上げることで、「考えたり表現したりする能力を把握し、指導に結びつける」(安藤吉高・区立高島第六小校長)という試みもある。

 横浜なども予定

 千葉県鎌ヶ谷市でも「学校ごとの自己採点は基準が不ぞろいになり、全国平均との比較が意味をなさない」(市教委)との理由で希望参加がゼロだった。市教委は、学校ごとの課題を探るための「物差し」が必要と判断。急きょ、2008年度で打ちきった独自テストを復活させ、12月に行うことにした。小1〜中2に漢字の読み書きや計算力を問う内容を予定している。

 このほか、横浜、川崎、仙台、名古屋、宇都宮、熊本市などでも抽出校以外の参加を見送っており、自治体独自のテストや民間テストで学力の傾向をつかむという。川崎市教委の担当者は「授業時間を確保しなければならない中、授業を削ってまで今回の方式の学テに希望参加する必要はない」とする。

 生活状況調査

 学テと同時に行われた生活状況などの調査も、多くの自治体が児童生徒の習慣改善に活用していたが、一律には把握できなくなった。長野県上田市教委では、同調査にある「朝食を毎日食べているか」「ふだん何時ごろに寝るか」といった質問に独自の質問を加えたアンケートを行う方針だ。

 今回の学テでは、私立校の参加率が昨年の48%から24%に半減した。背景について埼玉県内の中高一貫校の校長は「私立の成績上位校にとっては平均点が満点に近く、参考にならない。抽出化後に授業を削ってまで参加するメリットはなおさら感じられない」と話す。

 学テに詳しい明石要一・千葉大教授(教育社会学)は「A、Bに分かれる学テの問題のうち、Bのような応用問題を作成するには多くの人手と時間、費用がかかる。自治体などの独自テストでは問題の質をいかに高めるかが課題になるだろう」と指摘している。


企業の社会貢献活動「CSR」・教育 学ぶ心はぐくむ

April 28 [Wed], 2010, 10:52

 企業活動の柱の一つとして注目を集めているCSR(企業の社会的責任)。単に利益を上げるだけではなく、社会や地域に幅広く貢献することがその企業の社会的価値と存在理由を確かなものにする、との考えは人々に浸透しつつある。では、具体的にどんな活動を企業は行っているのだろうか。新学期を迎えたこの時期、教育に関するCSRに取り組む三つの企業活動を紹介する。水を中心とした環境の大切さを訴えるサントリー、経済・金融知識の普及を図る野村ホールディングス(HD)、子ども用携帯電話の売り上げの一部を教育基金に寄付するKDDIとそれぞれの得意分野で知恵を絞っている。

 ◆サントリー

 ◇環境教育「水育」 森を探検、「共生」訴え

 ウイスキーやビール、天然水など水の恵みを受けた製品を販売するサントリー。おいしくて安全な水の確保は企業としての生命線でもある。2005年から「水と生きる」という企業メッセージを掲げ、水や自然環境と共生するために、子どもたちに水の大切さを伝える次世代環境教育「水育」に力を入れてきた。

 環境教育の柱は二つある。

 ひとつは高学年対象の「出張授業」だ。2006年から始め、これまでに首都圏と京阪神、さらにサントリーの水工場のある山梨、熊本、鳥取各県の小学校計302校の約2万2000人が授業を受けた。

 授業は2時限。水の惑星と言われる地球でも実際に使える水はわずか0・01〜0・02%しかないことや私たちの暮らしと水のかかわりについて説明し、水を守ることの意味などを教えてきた。同社が養成してきた約20人の講師が交代で授業を受け持つ。

 今年は4年生が「生活と水」、5・6年生は「森林と水」、さらにそれを発展させて地球温暖化問題を考える「環境問題と水」の3テーマを用意している。

 もう一つの柱が3〜6年生対象の自然体験教室「森と水の学校」だ。04年の阿蘇(熊本県)で始まり、白州(山梨県)、奥大山(鳥取県)と増えてきた。この6年間、春から秋の時期に日帰りと1泊の2コースを計約250回開き、9700人を超える子どもと保護者が参加した。

 3カ所ともに深い森や清流がある。森を探検して動物や昆虫を探したり、川の生き物を観察したり、夏場は川遊びをたっぷりしたりと盛りだくさん。地元で活動する森や自然などの専門インストラクターらが案内役を務める。最後はサントリー水工場を見学し、自然の恵みによって天然水がはぐくまれることを学ぶ。

 「森と水の学校」に参加した子どもたちからは「水と森がつながっていることを初めて知った」「森では葉っぱで遊び方を教えてもらったり、キノコを見つけたりいろいろ探検した」などの声が寄せられた。

 「出張授業」「森と水の学校」とも無料で行っている。次世代環境教育「水育」推進グループの川井恵美子課長は「水の大切さを次の世代につないでいく責任がサントリーにはある。水育を広く伝えるために今後は夏休みのイベントでワークショップをもっと開いたり、ウェブ上のコーナーを拡充していきたい」と話している。

 ◆KDDI

 ◇子ども向け携帯開発 「守る」ツール強化 売り上げの一部を「ゆめ基金」に寄付

 ◇通話・メール制限/警備会社に通報/居場所を確認

 小学校に通う子どもに携帯電話を持たせるかどうかで悩んでいる親は多い。通学上の事故や防犯には役立つものの、ネット接続で知らないうちに高額の料金を請求されたり、犯罪などに巻き込まれる恐れもあるからだ。

 大阪府の橋下徹知事は2008年に公立小中学校への携帯電話持ちこみ禁止の方針を打ち出した。「携帯の使いすぎで学習時間が減る」「ネット上の誹謗(ひぼう)・中傷は犯罪への入り口」などを理由に挙げ、「脱・携帯依存」を掲げた。

 こうした親の不安や行政の懸念を解消しようとKDDIは小学校低学年向けの携帯電話「マモリーノ」を開発、3月から発売した。

 (1)通話とメールができるのはあらかじめ設定した4カ所の相手だけ(2)防犯ブザーを鳴らすだけで自動的にセコムに通報、親が要請すればセコムの緊急対処員が駆けつける(3)子どもの居場所が確認できる−−などが特徴。インターネットにつながらず、子どもにとって必要な機能だけに絞りこんだ携帯だ。防犯ライトもあり、ランドセルにつけたままハンズフリーでも通話できる。携帯電話で初めて、日本PTA全国協議会の推薦商品にも認定された。

 「マモリーノ」を子どものお守りツールとしている同社は売り上げの一部を大阪府の「大阪教育ゆめ基金」に寄付することも決めた。売り上げ1台当たり500円ずつ寄付するという。

 子どもたちの「学び」と「はぐくみ」を支えるという基金の理念が、「マモリーノ」の開発目的と同じため、基金の活動を支援することで社会貢献したいという考えからだ。基金は、子どもたちの学力向上や学校が家庭、地域と連携して行う取り組みなどに使われる。

 4月上旬、府庁内で橋下知事にKDDIの甘田純一コンシューマ関西支社長から寄付協定の目録が贈られた。

 「マモリーノ」の機能の説明を受けた橋下知事は、「子どもの居場所が分かるし、(緊急対処員が)駆けつけてもくれる。ものすごく便利ではないか。防犯グッズとしてもいいですね」「地域のコミュニティーが薄くなってしまった。こういう新しいツールで補っていくしかない」などと語った。

 KDDIは「知事の携帯に対する思いを製品化したものだ。基金を通じて子どもたちの教育にさらに役立てていただければ」と話している。

 ◆野村HD

 ◇経済の教材を作製 お金ってなんだろう/値段って/円高・円安? 基本の10項目、わかりやすく

 ◇出張授業「まなぼう教室」も好評

 経済と金融の仕組みは社会に出る前の学生には分かりにくい。正しい知識を持つために小学校高学年として知っておくべき経済の基本的考え方をまとめた教材を作ったのが野村ホールディングスだ。

 2008年に「街のけいざい教室」を作製、これまでに全国2000校の小学校に約20万部を寄贈した。「教師用指導の手引」と「活用事例集」の2冊もセットになっている。

 04年に同社が全国の小中学校教員に経済・金融教育についてアンケートしたところ、適切な教材がないとの悩みが多いことが分かった。このため06年に中学校向けの社会科公民の副教材「街のTシャツ屋さん」を作り、2年後に小学校用の「街のけいざい教室」につなげた。監修は滋賀大学の佐和隆光学長があたり、小学校で実際に教えている先生らが執筆した。

 「お金ってなんだろう」「値段ってなんだろう」「円高・円安ってなんだろう」など10項目にわたり、イラストを多用して経済と金融の「基本中の基本」を分かりやすく説明した。担任制の小学校では専門外の先生が社会科を教えることもあるため、教師用の手引で指導のポイントや板書の内容、関連データ・グラフなども例示。先生にとっても重宝な教材となった。

 さらに同社は小学校5、6年生向けの出張授業「まなぼう教室」にも力を入れている。首都圏だけでなく、北海道旭川市や鹿児島市、高松市などでも開かれ、本店や支店の幹部社員らが講師として出向いている。

 08年8月にスタートしてこれまで約30回、1600人の子どもたちに為替の仕組みや円高・円安が貿易に与える影響などを教えてきた。為替の変動が理解できるようになるゲームも行った。「ニュースで言っている意味が分かった」「家に帰ってお母さんに話してあげたい」など、子どもたちの反応もいいという。

 「まなぼう教室」を続ける意義について同社は「社会の仕組みや為替に関心を持ってもらうことが大事だ。知識や経験を重ねることで、ある日突然分かる瞬間が来る。将来、貿易の仕事に就いたり、海外旅行するときに自分でしっかりと判断できる人になってほしい」(横須賀剛順コーポレート・シティズンシップ推進室課長代理)と語っている。


魅力、私立に負けない!県立浦和一女、小学生に受験PR

April 27 [Tue], 2010, 21:57

 「公立中学に進み、高校はうちに」――。埼玉県立の進学校、浦和第一女子高校(さいたま市浦和区)が5月1日、小学生を対象にした初の学校説明会を開く。「小学生のうちに公立校の魅力をPRしないと、受験してもらう機会そのものが失われてしまう」と判断したという。

 説明会は県内の小学4年以上の児童と保護者向けに同校で開く。学校行事を映像を交えて紹介するほか、進学実績や補習授業など同校の指導態勢を説明。授業の様子も見てもらう。「一女をモデルに、(広く)公立高校の教育活動への理解を深めてもらう」のも狙いといい、女子校ではあるが男子の参加も受け付ける。

 同校はこれまで中3向けの説明会を年4回開いてきた。だが、近隣の小学校などから「多くが私立の中高一貫校を志望する」「4年生くらいから中学受験の準備を始める」との声を聞き、小学生向けの開催を決めた。「公立校にも私立の中高一貫校に劣らない環境があることを知ってもらいたい」という。

 上原一孝教頭は「公立高校の進学指導は保護者の時代よりかなり進化している。一女は部活動も盛んで、中学と高校が別だからこそ経験できることもある」と話す。

 申し込みは28日まで。小4未満でも参加の相談に応じる。問い合わせは同校(048・829・2031)へ。